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発熱|なぜ肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝臓がん)になると「微熱がある」という症状が現れるのか?

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肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝臓がん)の症状として「発熱・微熱」があります。

なぜ肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝臓がん)になると「発熱・微熱」という症状が現れるのでしょうか?




【目次】

■発熱の3つの役割

Fever

by Lorenzo(画像:Creative Commons)

発熱の役割には、1.ウイルスの増殖を抑制、2.白血球の活性化、3.免疫機能を高めるという3つの役割があります。

1.病原菌の増殖が抑制される

かぜなどのウイルスは、低温のほうが繁殖しやすいという性質を持っていますが、発熱するとそれが抑制されます。

2.白血球の機能が促進される

白血球の動きが活発になり、侵入した外敵を食べる作用が活発になります。

3.免疫応答が促進される

外敵と戦うと免疫機能が高まります。

【参考リンク】

■肝臓の病気になると「発熱・微熱」という症状が現れる原因

Terrible Fever

by Ankarino(画像:Creative Commons)

急性肝炎の症状には、発熱・のどの痛み(咽頭痛:上は鼻腔・前は口腔・下は食道・喉頭に挟まれた部分が痛む)・頭痛といった「感冒様症状(かんぼうようしょうじょう)」(わかりやすくいえば風邪になったときに現れる症状)が現れます。

【参考リンク】

また、肝硬変や肝臓がんなどの症状として「発熱・微熱」が現れます。

肝臓の病気と発熱の関係(メカニズム)について調べてみたところ、肝臓の病気になると発熱という症状が現れると書かれているところは多かったのですが、肝臓の病気と発熱のメカニズムについて書かれているところはほとんどありませんでした。

その中でも、肝臓の病気になると発熱するメカニズムは、1.肝機能の低下で免疫力が低下し発熱、2.肝臓の炎症で発熱、という大きく分けて2つの原因が紹介されていました。

1.肝機能の低下で免疫力が低下し発熱

ダイエット脂肪肝|春が危ない!免疫力低下の原因は肝臓|世界一受けたい授業 4月21日によれば、肝臓は免疫をつかさどる臓器とも呼ばれているそうです。

私達の体の中のすべての血液は必ず肝臓を通るようにできていて、体の不調を見つけると治す指示を送っています。

例えば、ニキビが出来ると、そのシグナルが肝臓に伝わり、肝臓から「ニキビを治してください」という警報が血液を介して免疫が活性化されて、ニキビを治してくれます。

脂肪肝をはじめとする肝臓の病気になると、血管が細くなって血流が緩やかになり、肝臓の活動が鈍くなってしまい、免疫力が低下してしまうと考えられます。

そこで、免疫力が低下した体を守るために、1.ウイルスの増殖を抑制、2.白血球の活性化、3.免疫機能を高めるという3つの役割を持つ「発熱」という症状が起きると考えられるのです。

ちなみに、胆道がん|愛知県がんセンター中央病院では、胆道がんの症状として、発熱があると紹介されており、その原因として次のように書かれています。

胆汁がうっ滞し、細菌に感染すると、発熱を起こす。

2.肝臓の炎症で発熱

肝臓に炎症が起きたことで発熱を起こすと紹介されているところもありました。

今後、肝臓の病気と発熱のメカニズムについて最新情報がわかりましたら、紹介したいと思います。




■肝臓の働きを助ける方法(食事・食品)

たんぱく質の摂取

肝臓の働きを助けるためには、タンパク質は欠かせません。

ただ、タンパク質は糖質や脂質のように体に貯蔵する仕組みがなく、過剰に摂取すると腎臓に負担をかけることもあるので、必要な分だけ毎日摂ることが重要です。

1日の目安としては、卵1個、魚1切れ、肉1切れ(80グラム程度)、豆腐半丁を目安にしましょう。

→ 肝臓の働きを高めるたんぱく質|「卵」には必須アミノ酸がバランス良く含まれている について詳しくはこちら

L-システイン

肝臓の代謝促進に欠かせないLーシステイン 必要量摂取、毎日心掛けてによれば、L-システインは肝臓の代謝促進に欠かせないそうで、また美肌やシミ対策など肌の代謝のためにも重要なのだそうです。

L-システインは、雑穀やハチミツ、柑橘類の皮などに多く含まれているそうです。

タウリン

肝臓(脂肪肝)に良い食事・食品は、タウリンを含む食品です。

肝臓から分泌される胆汁酸には、コレステロールを排泄させる働きがありますが、タウリンを含む食品を摂取するによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値も下がります。

●タウリンには、酵素の働きを助ける働きがあるので、アルコールの分解を早め、肝臓への負担を軽くしてくれます。

また、タウリンには、腎臓や肝臓の有害ミネラルである毒素を濾過する機能をUPさせてくれます。

●カキに含まれるタウリンは、肝臓に溜まった中性脂肪を肝臓の外に出してくれ、そして肝臓(脂肪肝)を良くする働きがあるのです。

つまり、タウリンが肝臓に入ると、まず肝臓内の中性脂肪を取り除きます。さらに肝臓から脂肪を外に排出する働きをしてくれます。

食事療法としては、タウリンを含むカキなどを食事に取り入れましょう。

→ タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら。

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不飽和脂肪酸やオメガ3脂肪酸の油

不飽和脂肪酸は、HDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす働きがあると言われています。

また、オメガ3脂肪酸は、中性脂肪を減らす効果が期待されています。

→ オメガ3脂肪酸とは|オメガ3の効果・効能・ダイエット|オメガ3の多い食べ物・食品 について詳しくはこちら

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ルテオリン

エゴマに含まれる「ルテオリン」に脂肪肝・NASH・肝がん予防効果|名古屋市大

名古屋市立大の研究グループ(内木綾助教)が、エゴマに含まれる抗酸化作用が強い「ルテオリン」という成分がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)や、それに伴う肝細胞のがん化を抑制することを発表したそうです。

緑茶

緑茶の消費量が多い女性は肝臓ガンが少ない!?お茶カテキンで脂肪が減り肝機能が改善

お茶カテキンで肝臓をサポート!|お茶カテキン飲料で脂肪が減り肝機能が改善によれば、非アルコール性脂肪肝(NASH)の患者がお茶カテキン飲料を飲んだところ、脂肪が減り肝機能が改善したそうです。

非アルコール性脂肪肝が起きる原因としては、活性酸素が原因なのだそうで、その改善には抗酸化作用の高いものがよいようです。

レンコン

レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策|肝臓の中性脂肪濃度が減少

プロアントシアニジンは、肝臓中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。

プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。

→ 中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす) について詳しくはこちら

まごわやさしい

脂肪肝の改善 内臓を若返らせるプロジェクト|たけしの本当は怖い家庭の医学

さまざまな食材の組み合わせのキーワードは「まごわやさしい」。

  • 「ま」は豆類。
  • 「ご」はゴマ類。
  • 「わ」はわかめなど海藻類。
  • 「や」は野菜類。
  • 「さ」は魚(魚介類)。
  • 「し」はしいたけなどきのこ類。
  • 「い」は、いも類。

この食事は、肝臓にどのような影響をもたらすのでしょうか。

脂肪抑え目でミネラル・ビタミン・繊維質が多く、脂肪肝の治療になると考えられるそうです。

また、中性脂肪を抑えるために効果的なEPA・DHA等を含む良質なたんぱく源を多く摂っていることもよいそうです。

オルニチン

アンモニアは細胞内でのエネルギー生産を妨げるため、疲労にも関係するとされており、肝臓で解毒機能が正常に働いていないと、アンモニアが解毒されず、疲労がたまってしまうと考えられます。

そこで、最近では、オルニチンを含む食品を食べることが注目を集めています。

→ オルニチン について詳しくはこちら

肝臓を温める

肝臓を温めるとダイエット効果がある?肝臓を温める3つの方法|#サタデープラス 12月26日

1.肝臓をカイロで温める

肝臓の位置にカイロを貼り、外側から温めると、血流が増加し、代謝アップにつながるそうです。

肝臓の位置は、腹部の右上で、横隔膜の下にあります。

→ 肝臓の機能・働き・位置 について詳しくはこちら

2.毎日「茶節」(カツオ節の味噌汁+緑茶)を食べる

合わせ味噌・かつお節を入れて、緑茶を注ぐとできる「茶節」がよいそうです。

みそ:味噌は肝臓内に肥満を予防するアディポネクチンを作る

緑茶:カテキンは血糖値の上昇を緩やかにする

カツオ節:ヒスチジンは満腹中枢を刺激して、食べ過ぎを防いでくれる

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3.食後にごろ寝する

ごろ寝をするときに、頭と足を20~30cmほど高くすることによって、肝臓に血液が集まり、肝臓の働きが活性化して、代謝アップにつながるそうです。

10~15分ほどでOK。

30分以上してしまうと、逆効果になってしまうそうです。

C型肝炎・NASHの人は鉄分の摂り過ぎには注意!

肝臓に良い食事は、肝臓の状態によって変わってきます。

C型肝炎・NASHの人は、肝臓にたまった鉄が酸化することで、肝臓に炎症を引き起こすことがあるので、鉄分のとりすぎに注意しましょう。

魚や肉に含まれる赤身や内臓には鉄分が多く含まれます。

■まとめ

肝臓の病気(肝炎・肝硬変・肝臓がん)になると「発熱・微熱」という症状が現れることがあります。

「かぜかな」と思っていても実は肝臓の病気だったということもあります。

風邪に似た症状が現れ、また肝機能が低下した時の症状に当てはまる場合には、一度血液検査を受けましょう。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら




→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら

→ 肝機能の低下がわかるチェックリストと肝臓病の初期症状のサイン について詳しくはこちら




■肝臓の病気の症状

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尿の色が濃い|なぜおしっこの色が茶色っぽく濃くなるのか?ビリルビンとの関係|肝臓の病気(肝炎・肝硬変)の症状

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【目次】

なぜ肝臓の病気の症状に尿の色が茶色っぽく濃くなる症状があるのでしょうか。

まずは尿(おしっこ)の色が黄色い理由について説明します。

■おしっこの色が黄色い理由

Gotta Pee!

by Jon-Eric Melsæter(画像:Creative Commons)

おしっこは、なぜ黄色?

(2013/10/26、朝日新聞)

元々は、血液内の赤血球にあるヘモグロビンに由来する色よ。ヘモグロビンの成分が肝臓で水に溶ける性質を持つビリルビンというものに変わるの。さらにその一部が腎臓で酸化されて、ウロクロームというものに変わり、このウロクロームの色が黄色だから、おしっこの色も黄色になるのよ。

赤血球に含まれる酸素や二酸化炭素を運ぶヘモグロビンの成分が肝臓で「ビリルビン」に変わり、その一部が腎臓で酸化されて、「ウロクローム」に変わるため、尿の色は黄色なのです。

では、なぜ肝臓の病気になると、尿の色が茶色っぽく濃くなるのでしょうか。




■なぜ肝臓の病気になると尿の色が茶色っぽく濃くなるのか

尿の色について|ときわ会グループ

・濃い茶色:肝臓が悪いために黄疸をきたし、尿の中にビリルビンという物質が混じり濃い茶色になっている可能性があります。

尿の色が茶色っぽく濃くなる理由は、血液中のビリルビン値が高くなっていることが原因です。

血液中のビリルビン濃度が高くなると、尿の中に排泄されることによって、尿の色が茶色っぽく、濃くなります。

血液中のビリルビン濃度が高くなる理由としては、次のような理由が考えられます。

肝臓

通常、ビリルビンは肝臓に運ばれて、グルクロン酸という物質と結合し、胆汁として胆管を通り、胆汁の成分として腸の中に排出されています。

しかし、肝臓に炎症などのトラブルがあると、胆汁中にビリルビンを排出できなくなり、血液中でビリルビン濃度が高くなると考えられます。

→ 肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら

→ 肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

→ 肝硬変の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

→ 肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

胆管

胆石やがんができたことによって、肝臓から小腸へ胆汁(肝臓で生成される消化液)を運ぶ胆管の中が狭くなり、胆汁が流れにくくなることによって、胆汁が胆管から逆流して血管の中に入るようになると、血液中のビリルビン濃度が高くなると考えられます。

→ 胆管がんの症状 について詳しくはこちら

■まとめ

尿の色が濃くなる理由には、水分不足などその他の原因も考えられるため、一概に肝臓や胆管に原因があるとは言えません。

その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝臓の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら







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むくみ(浮腫)|なぜ肝臓が悪くなるとむくむのか|肝臓の病気の症状

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なぜ肝臓の病気の症状に「むくみ」があるのでしょうか。 




【目次】

■むくみの原因

Short shorts & shaved legs

by Peter(画像:Creative Commons)

アルブミンについて|一般社団法人日本血液製剤協会

アルブミンは血漿タンパクの中で、血管内に水を保持する働きが最大です。このことにより、私たちの血管中の血液量や体内での水分の量を調整する重要な働き (血液の浸透圧*の維持)をしています。血液中のアルブミンが低下すると、血管内の血液の量が少なくなったり、血管外(お腹や肺など)に水が溜まったりします。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝臓の機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら




■まとめ

むくみは、ふくらはぎの筋肉のポンプ機能が疲労により働かなくなることによって起きたり、冷えの影響によって血行が悪いとむくみやすくなったり、更年期症状としてむくみの症状が現れたり、腎臓の機能が低下するとむくみの症状が出たりします。

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むくみの症状だけでなく、その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝臓の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら







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なぜ妊娠中に貧血になりやすいの?鉄分を上手に摂るための食事・対策

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【目次】

■なぜ妊娠中に貧血になりやすいの?

Pregnant

by Frank de Kleine(画像:Creative Commons)

鉄剤に頼った方がいい?妊娠中の貧血のリスクと改善方法

(2015/9/11、イクシル)

妊娠中、お腹の赤ちゃんはママの血液から酸素や栄養をもらっています。そのため、妊娠すると必然的に血液量が増えるようになっていますが、赤血球の増加が追いつかず血が薄まった状態になってしまいます。そのため妊娠中は貧血になりやすいのです。特に、赤ちゃんに送られる栄養素の量が増える妊娠中期以降は、鉄欠乏性貧血を起こしやすくなります。

妊娠中、赤ちゃんに血液から酸素や栄養を送っていますが、赤血球の製造が追いつかず、血が薄まった状態になり、貧血になりやすいそうです。

貧血の症状には、

●疲れやすい・体がだるい

●立ちくらみ

●(動くと)動悸・息切れ

●めまいがする

といったものがありますが、こうした症状が現れたら、産婦人科で相談してみてください。

鉄欠乏性貧血の治療にはどのようなことをするの?によれば、鉄欠乏性貧血の場合、鉄剤が処方されますが、鉄剤を飲んでも赤ちゃんへの影響は心配ないのでご心配なく。

■鉄剤を飲む場合の注意点

  • 副作用が強いのは、胃部不快感。
  • 鉄剤で胃に不快感が出る場合は、一緒に胃薬を飲んだほうが良い。
  • 鉄剤を長期に渡って投与するのは害のほうが多いという報告がある。
  • 鉄剤を飲む場合は医師に相談し、フェリチン値を測るほうが良い。
  • フェリチン値が高い場合には、貧血の症状があっても、鉄分を補ってはいけない。
  • C型肝炎NASHなどの肝臓の病気を抱えている人は、肝臓にたまった鉄が酸化することで肝臓に炎症を引き起こすことがあるため、鉄の摂取を制限することが必要です。




貧血によい食べ物・食事

肉類

豚・鳥・牛など肉類のレバー・赤身の肉

魚介類

牡蠣(カキ)・シジミ・アサリなどの貝類やイワシ・煮干し・青魚

野菜

ひじき、青のり、パセリ、ほうれん草、海藻類、大豆

※野菜や海藻の鉄分は肉や魚よりも体内での吸収が悪いので、吸収を良くするための工夫としては、食後のデザートに柑橘系の果物を食べる。

鉄分の吸収を高める栄養を摂取する

ビタミンC(鉄の吸収を高める)や造血を助けるビタミンB群(B12や葉酸)、カルシウム(鉄分の吸収を助ける)、良質のタンパク質を摂りましょう。

■まとめ

鉄欠乏性貧血の治療にはきちんと薬を飲むことも重要ですが、日ごろから貧血にならないようにするためにも食事を一度見直してみましょう!

→ 貧血に良い食べ物 について詳しくはこちら

→ 鉄分の多い食品 について詳しくはこちら







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【ガッテン】100キロカロリーカードを活用した1日50gダイエットのやり方!肝臓の脂肪から分泌される「ヘパトカイン」がメタボの原因になる!

健康・美容チェック > メタボリックシンドロームダイエット > 【ガッテン】100キロカロリーカードを活用した1日50gダイエットでメタボ改善!肝臓の脂肪から分泌される「ヘパトカイン」がメタボの原因になる!|8月29日

2018年8月29日放送の「ガッテン」(NHK)では、「マイナス3%の奇跡!ダイエットの超新常識」を取り上げました。




【目次】

メタボリックシンドロームの診断基準

メタボリックシンドロームの診断基準は、ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上(内臓脂肪の面積が100平方センチ以上になっている目安)またはBMI(25以上)が基準以上で、それに加えて

1.中性脂肪(トリグリセライド)150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dl未満、

2.収縮期血圧(上の血圧)130mmHg以上かつ/または拡張期血圧(下の血圧)85mmHg以上

3.空腹時血糖110mg/dl以上

の脂質代謝、血圧、血糖の3項目のうち、2つ以上あてはまればメタボリック症候群だということになっています。

腹囲が大きい人は脂質代謝異常や高血圧、高血糖に当てはまる人が多いのですが、大事なことはウエストサイズを減らすことよりも、いかに中性脂肪値・血圧・血糖値を正常にするかが重要なのです。

■肝臓の脂肪がメタボの原因になる!?

メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり(腹部の肥満)、高血圧や高血糖、脂質異常症高脂血症)などの症状が一度に複数出ることをいいます。

内臓脂肪は皮下脂肪に比べて、「PAI-1(パイワン)」や「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」といった悪玉ホルモンを分泌しやすいため、内臓脂肪型肥満のほうが生活習慣病になりやすいと考えられます。

つまり、内臓脂肪を減らすことは、メタボ対策・予防につながるのです。

そして、もう一つは、肝臓に脂肪がついた脂肪肝になると、肝臓から「ヘパトカイン」というホルモンが分泌されて、メタボを引き起こす原因となることが分かりました。

隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|#ためしてガッテン(#NHK)でも紹介した通り、脂肪肝は、数日間低脂肪食にするだけでも改善することがわかってきているそうです。

また、現在の体重から4%痩せるだけで血糖値が改善する!|なぜわずかな減量で血糖値が下がるのか?|#ためしてガッテン(NHK)によれば、「現在の体重から4%やせるだけで、多くの場合、血糖値が改善する」ことがわかっています。

肥満の人の多くは脂肪肝(肝臓に脂肪がたまっている状態)になっているため、糖を取り込む能力が落ち、血糖値が上がっているそうです。

しかし、肝臓につく脂肪は「つきやすく落ちやすい」という性質があり、わずかな減量をするだけでも肝臓につく脂肪が落ちてしまうそうです。

肝臓につく脂肪が落ちることで、肝臓の貯蔵タンクが回復し、糖を取り込む能力が戻り、血糖値が下がるそうです。

今回の番組によれば、現在の体重の3%落とすだけで、脂質代謝異常や高血圧、高血糖の改善が見込めるそうです。




【補足】金沢大学における「ヘパトカイン」であるセレノプロテインPに関する研究

肝臓由来ホルモンであるヘパトカインが生活習慣病を作る
肝臓から血液へと流れ出たヘパトカインが全身をめぐって様々な病気の原因となる

参考画像:脂肪肝がメタボ体質の司令塔!?臓器ごとの脂肪化とメタボ体質の関連を解明 (2014/3/21、金沢大学)|スクリーンショット

肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、他の臓器におけるインスリン抵抗性が強い!?|金沢大学(2014/3/28)

金大医薬保健研究域の篁俊成教授と金子周一教授らの研究グループは、肝臓に付いた脂肪が、血糖値を下げるインスリンの働きを、筋肉など肝臓以外の部位でも妨げることを確認しています。

この研究のポイントは、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど、肝臓と離れた場所に存在する骨格筋でインスリン抵抗性が強いということです。

※インスリン抵抗性とは、肝臓や筋肉、脂肪などでのインスリンの働きが低下する状態で、インスリン抵抗性が強いと、糖尿病脂肪肝メタボリックシンドローム高血圧脂質異常症高脂血症)・動脈硬化を招く原因となります。

骨格筋についた脂肪は他の臓器におけるインスリン抵抗性とは関連しておらず、肝臓に蓄積した脂肪が多いほど他の臓器におけるインスリン抵抗性が強いことから、肝臓と全身をつなぐ何らかのネットワークが存在すると考えられるそうです。

1.肝臓の脂肪量は、肝臓だけでなく、骨格筋のインスリン抵抗性と強く関連する

肝臓に蓄積する脂肪量が多いほど、肝臓および肝臓と離れて存在する骨格筋のインスリン抵抗性が強いそうです。

2.骨格筋についた脂肪は、肝臓などのほかの臓器のインスリン抵抗性と関連しない

3.体脂肪量は、脂肪組織のインスリン抵抗性と関連しない

以上のことから、脂肪肝の悪化は、肝臓だけでなく、全身のインスリン抵抗性の悪化において中心的な役割を果たしており、また肝臓と骨格筋を結ぶ何らかのネットワークの存在があることが考えられます。

研究グループによれば、肝臓から分泌される「ヘパトカイン」が骨格筋のインスリン抵抗性の原因になっている可能性があると考えて研究を進めているそうです。

血糖値上げる肝臓ホルモン「ヘパトカイン・セレノプロテイン P」発見=糖尿病の新たな治療法に期待|金沢大(2010/11/6)

金沢大の金子周一教授らの研究チームは、
肝臓で作られるホルモン「セレノプロテインP」が血糖値を上げ、インスリンによる糖尿病治療を邪魔していることを発見しました。

糖尿病患者を調査したところ、抗酸化物質セレンを運ぶ役割を持つ「セレノプロテインP」と呼ばれるホルモンの血中濃度が高いことに着目し、マウス実験でセレノプロテインPを打ったマウスは血糖値が上がりインスリンが効きにくくなることや肝臓でのセレノプロテインP生成を抑える薬を打ったマウスは血糖値が下がることも分かったそうです。

【関連記事】

■3%ダイエット|100kcalカードを活用した1日50gダイエット

メタボを改善するためには標準体重にする必要があると思われていましたが、体重の3%を減らすだけで、脂質代謝異常や高血圧、高血糖の改善が期待されます。

つまり、極端に体重を減らす必要はないのです。(標準体重を目指して急激なダイエットをすると、リバウンドしたり、肝臓への負担がかかる恐れもあります)

番組が提案したのは1日50gの減量を目指す「1日50gダイエット」。

一日50gの減量と聞くと少ないように見えますが、1か月で1.5kgの減量になります。

1日50gを減らすためには、1日300kcalを目安に減らす必要があります。(脂肪で換算した場合)

でもどのようにしたらよいかわかりませんよね。

そこで、番組では100kcalカード(食事・運動)を提案しました。

「マイナス100キロカロリーカード」を一日3枚選んで実行すれば、一日の目標である300キロカロリーが達成できるというものです。

100キロカロリーカード(食事)
100キロカロリーカード(食事)

マイナス100キロカロリーカード(食事)|PDF(NHKガッテン)

100キロカロリーカード(運動)
100キロカロリーカード(運動)

マイナス100キロカロリーカード(運動)|PDF(NHKガッテン)

体重記録シート|PDF(NHKガッテン)