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自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援

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【目次】

■自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援

自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援
自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援

参考画像:Sony Startup Acceleration Programが開発支援!自宅でできる乳がんチェック MAMMOECHO(2020/7/7、ソニー)

自宅でできる乳がんチェック MAMMOECHOを開発(2020/7/7、SONY)

ソニー(Sony Startup Acceleration Program)がコンセプトデザインなどで協力しているのがマイクロソニック株式会社が開発を行なっている、超音波検査機を小型化する技術を応用した、自宅で簡単に乳がんチェックが行える「MAMMOECHO(マンモエコー)」です。

MAMMOECHOは、超音波で乳房をスキャンして、スマホに画像を転送し、その画像を専門医が診断するシステムです。

■背景

自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援
自宅で簡単に乳がんチェックが行えるデバイス「MAMMOECHO(マンモエコー)」、ソニーが開発支援

なぜ自宅で乳がんチェックが行えるシステムの開発に取り組まれたのでしょうか?

#01 MAMMOECHO開発のきっかけと、描く未来(2020/7/7、SONY)によれば、入江さんは数年前に乳がんの検診率が一向に上がらない現状を憂う知り合いの医師から「乳がん検診車に搭載するための装置として、新しい乳がん検診システムを開発して欲しい」という熱意に胸を打たれたこと、近藤さんは学生時代ファンだったオリビア・ニュートン・ジョンが乳がんになったという報道を見たことがきっかけで乳がんから救えるものを開発しないといけないという使命感からなのだそうです。

■まとめ

日本のがん検診受診率は欧米に比べて低い!?で紹介したがん検診の国際比較を見ても、日本の乳がん検診および子宮頸がん検診は、OECD(経済協力開発機構)加盟国30カ国の中で最低レベルに位置しているそうで、欧米の検診受診率が70%以上であるのに対し、日本は20〜30%ととても受診率が低いのが現状です。

なぜ検診を受けないのかの理由には「診療時間中に行くことが困難だから」「自分が乳がんになると考えたことがなかったから」などいくつか挙げられますが、マンモグラフィ検査が痛みを伴うイメージを持たられていることがその他の理由の一つとして挙げられています。

乳がん検診を受けない理由とはで紹介したアストラゼネカによる乳がん検診に対する意識についての聞き取り調査によれば、受診しない理由の第2位には「マンモグラフィは痛そうだから」が挙げられています。

「痛くない」「恥ずかしくない」マンモグラフィにすることで乳がん検診の受診率が上がることが期待されます。

ただ気になるのは「自分のお部屋で、簡単に、乳がんチェック」をしたい女性がどれほどいるのかということ。

乳がんの早期発見のためにはセルフチェックをすることが有効だと考えられていますが、女性の54.5%が「最近1年以内に乳がん早期発見のための乳房のセルフチェックをしていない」|乳がんセルフチェック3つのポイント(しこり・くぼみ・分泌物)によれば、「auのほけん」を提供するKDDIは、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象に「女性の将来への備えに関する調査」を実施したところ、最近1年以内に、乳がん発見のために行う乳房のセルフチェックをしたかという質問に対して、「した」と回答した割合は45.5%、「しなかった」は54.5%となったそうです。

また、女性の8割超が「がんの罹患率」を現実の数字よりも低く予想している!|早期発見のためガン検診を受けよう!【リスク認知のバイアス】によれば、「auのほけん」を提供するKDDIは、全国の30歳~59歳の女性1,000名を対象に「女性の将来への備えに関する調査」を実施したところ、日本人が生涯でがんに罹患する確率は、男性で62% (約2人に1人)、女性で46% (約2人に1人)なのですが、がんに罹患する日本人は何人に1人くらいだと思うか聞いたところ、「2人に1人くらい」と正しい回答をした割合は13.2%と、大多数の人が現実の罹患率よりも低く予想している傾向となっています。

人間の多くは病気になって改めて健康を意識するものであり、また、自分のリスクを他者のリスクよりも低く見積もる傾向があるリスク認知のバイアスがあるのが現実です。

つまり、わざわざ自宅で乳がんチェックをしたいと思う女性は少ないと考えられます。

理想としては、乳がんチェックをわざわざすることなく、普段通りの生活をしている中で乳がんチェックができる仕組みです。

例えば、スポーツブラやスマートブラのように、エクササイズをするときや日常で着用するものでチェックするもの。

スマートブラ「WONDER BRA」が乳がんを発見する方法とその課題とは?によれば、乳がんの発症初期には小さなしこりができたり、発熱するという特徴があるそうで、センサーで胸の表面の凹凸や皮下組織の柔軟性、温度変化をチェックすることで早期発見できることが期待されるそうです。

【関連記事】

わざわざでもなく、痛くもなく、恥ずかしくもなく、お金もそれほどかからずに、乳がんのセルフチェックができるものが開発されるといいですね。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら







アフラックと日立製作所、尿中代謝物によるがんの識別技術の活用方法、がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスを作り出すための検討を開始




尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功|日立製作所
尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功|日立製作所

参考画像:尿中代謝物の網羅的解析により、健常者、乳がん患者および大腸がん患者の尿検体の識別に成功(2016/6/14、日立製作所ニュースリリース)|スクリーンショット

アフラックと日立が、がんの早期発見・早期治療社会をめざした協創を開始

(2017/7/26、日立製作所ニュースリリース)

1.尿中代謝物によるがんの識別技術の向上に向けた検討

2.がんの早期発見・早期治療社会の構築に向けたがんの識別技術の活用方法を検討

3.新しい保険商品・サービスの創出に向けた検討

アフラックと日立製作所は、日立が持つ尿中代謝物によるがんの識別技術の活用方法、がんの早期発見・早期治療を促進する新しい保険商品・サービスを作り出すための検討を行なっていくそうです。

以前、尿の代謝物で乳がん・大腸がんを識別する世界初の技術開発|日立・住商ファーマ(2016/6/15)では、日立製作所、住商ファーマインターナショナル、住友商事は、尿の中の代謝物の網羅的な解析により、健常者と乳がん患者および大腸がん患者の尿検体を識別する基礎技術の開発に成功したと発表しました。

具体的に言えば、尿から糖や脂質などの代謝物を検出し、そこからがん患者を識別するバイオマーカー候補となる物質を絞り込み、成分の含有量の違いから、健康な人とがん患者の尿を識別することができるようになったそうです。

今回はその技術を活用した取り組みを行なっていくようです。

現在、がんは日本における死因の第1位*2で、生涯のうちに約2人に1人が罹患する*3と推計されています。早期発見での治療ほど治癒する可能性が高いことから、厚生労働省の「がん対策推進基本計画*4」の施策では、積極的ながん検診の受診が促されています。一方、日本のがん検診の受診率は約30%から50%*5と欧米諸国と比較すると低い状況にあり、内閣府の調査*6によると、その理由として、「受ける時間がない」「検査に伴う苦痛に不安がある」といった声があげられています。

*2厚生労働省 「平成28年(2016年)人口動態統計の年間推計 (2016年12月)」
*3国立がん研究センター「最新がん統計(2016年8月)」
*4厚生労働省(2012年6月)
*5厚生労働省 「平成28年 国民生活基礎調査」 性別およびがんの種別ごとにみたがん検診の受診状況のこと。
*6内閣府「がん対策に関する世論調査(平成28年11月)」

がんは早期発見・早期治療を行なうことが大事であるため、がん検診を受けることが大事なのですが、平成28年国民生活基礎調査によれば、日本のがん検診受診率は上昇傾向にあるものの、欧米諸国に比べて低い水準にあります。

その理由として、例えば乳がん検診でいえば、痛みに対する不安のために受診をしないというのが理由として挙げられています。

尿中代謝物解析によるがんの識別技術はこの乳がん検診の前段階として活用されることが期待されます。

例えば、乳がん検診に興味はあるものの、乳がん検診をする時間がない人や痛みに対する不安がある人に対して、尿中代謝物解析によるがんの識別技術を活用したプレスクリーニング検査を行なってもらい、気になる数値が出た場合には、さらに詳しい検査をしてもらうような仕組みにすることができれば、負担が少ない形でのがん検診を受ける流れになっていくのではないでしょうか?




■まとめ

尿でがん検査を行うというのは、患者にとっても肉体的に負担が少ない方法ですので、大変期待されます。

今回のようなアフラックと日立の取り組みによって、がん検診に対するハードルをできるだけ低くしていき、がん検診による肉体的・経済的負担を少なくしていくことによって、少しずつがん検診に関心を持つ人が増えていくと思いますので、頑張ってほしいですね。

それにしても、日立は、尿中代謝物解析によるがんの識別技術によりがん検診を受けてもらうように関心を持ってもらい、360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術で乳がん検診を行なうというように乳がん検診に積極的に取り組んでいるように感じます。







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乳がんリスクを食生活で低減|大豆、DHA・EPA、乳酸菌に抑制・予防効果

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【目次】




■乳がん予防は若い時期から

Kings Of Concrete returned to Dublin on July 3rd and 4th.

by William Murphy(画像:Creative Commons)

乳がんリスク 食生活で低減 大豆、魚介、乳酸菌…抑制・予防効果

(2010/1/28、産経新聞)

◆初潮時期と関係

乳がんは40代から50代の中高年の患者数が最も多く、比較的若い時期に発症する。

聖マリアンナ医科大学ブレスト&イメージングセンター附属クリニックの福田護院長は「乳がんを引き起こす“がんの芽”は、10代から20代のかなり若い時期にできていると考えられている。

乳がん予防に関心の高いのは中高年世代だが、予防という観点からはもっと若い世代にも関心を持ってほしい」と話す。

乳がんは、40代から50代の女性に多いそうですが、乳がんは比較的早い時期に発症するそうです。

つまり、若い時期から乳がん予防に関心をもつ必要があるということです。

乳がんは女性ホルモンのエストロゲンと関係しており、早い年齢での初潮は乳がんリスクの一つに挙げられる。

初潮年齢と関係するのが子供時代の栄養状態で、日本女性の初潮年齢が早くなったことについて、食事の欧米化を指摘する声は多い。

乳がんリスクの一つに初潮年齢が上げられており、子供時代の栄養状態が関係していると考えられるそうです。

しかし、詳しくその原因はわかっていないようです。

ただ、「初潮年齢への影響が欧米化によって食べる内容が変わったためなのか、カロリーを多く取ったためなのか、実はよく分かっていない」と福田院長。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら




■乳がんの発症リスクを減らすには

発症のリスクを減らすとみられている食品として、よく知られるのが豆腐やみそ、納豆などの大豆食品だ。

これは大豆の胚芽(はいが)部分に含まれる「大豆イソフラボン」がエストロゲンとよく似た化学構造を持ち、健康な若い女性が摂取すると体内のエストロゲンと拮抗(きっこう)してエストロゲンを抑える作用があるためだ。

乳がんの発症リスクを減らすと考えられている食品としては、大豆食品が有名ですね。

大豆イソフラボンがエストロゲンに似た構造があるからなのだそうです。

大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

「大豆、豆腐、油揚、納豆」では、はっきりとした関連が見られませんでしたが、「みそ汁」ではたくさん飲めば飲むほど乳がんになりにくい傾向が見られました。

<中略>

イソフラボンをあまり食べない人に比べ、たくさん食べる人のほうが乳がんになりにくいことがわかりました。

<中略>

閉経後の人達に限ると、イソフラボンをたくさん食べれば食べるほど、乳がんなりにくい傾向がより顕著に見られました。

イソフラボンが乳がんを予防するかどうかはまだ証拠が十分とはいえないようですが、現在のところ、大豆製品をバランスよくとることが乳がん予防につながることが期待されます。

また、魚介類に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)と呼ばれる不飽和脂肪酸の抗がん作用も有名で、乳がん予防にも有効とみられている。

さらに、乳酸菌や食物繊維は腸内環境を整え、腸内でのエストロゲンの再吸収を抑えるとみられ、予防効果が期待されている。

<中略>

■腸内細菌の役割に注目

がんのリスクを下げるのではないかと注目されているのが、腸内細菌との関係だ。

昨年12月、米テキサス州で開かれたサンアントニオ乳がんシンポジウムで、東京大学大学院医学系研究科の大橋靖雄教授(生物統計学)らが「10代から乳酸菌シロタ株を含む飲料(ヤクルトなど)を日常的に摂取していた日本女性は乳がんのリスクが低い」とする研究結果を報告。

腸内細菌と乳がんの関係がクローズアップされた。

DHA・EPAが含まれている魚介類や腸内環境を整える乳酸菌・食物繊維も乳がん予防効果が期待できるそうです。

→ DHA・EPA について詳しくはこちら

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

→ 乳酸菌の働き・乳酸菌を含む食品 について詳しくはこちら







【乳がん関連記事】
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360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発|#日立

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【目次】

■360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発|日立

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by ThoroughlyReviewed(画像:Creative Commons)

日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜

(2017/5/24、innavinet)

本技術では,360度の方向から超音波を照射し,音波の反射を360度の方向から取得するリング状の超音波デバイスを用いて自動スキャンを行うため,検査者の熟練度に依存しない検査が可能。受診者はうつぶせになり,水を満たした検査容器に乳房を入れるのみでよいため(図1),痛みを伴わず,安全に検査できる。

日立製作所は、検査をする人のスキルに左右されずに、高い精度で乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発しました。

■背景

現在,乳がん検診はマンモグラフィや超音波により行われているが,マンモグラフィ検診では微量の放射線被ばくや痛みを伴うほか,若年層やアジア人に多い高濃度乳腺の場合に,腫瘍の検出感度が低いことが課題である。一方,超音波検診では,検査者の熟練度により腫瘍の検出感度が異なることが課題となっている。

乳がん検診を行う際には、超音波検査やマンモグラフィ検査が行われていますが、それぞれにデメリットがあります。

●超音波検査のデメリット

腫瘍などの発見は検査をする人の技量(どれくらい熟達しているか)に左右されている。

●マンモグラフィ検査のデメリット

  • 微量の放射線被ばくや痛みを伴う。
    乳がん検診を受けない理由とはで紹介したアストラゼネカによる乳がん検診に対する意識についての聞き取り調査によれば、受診しない理由の第2位には「マンモグラフィは痛そうだから」が挙げられています。
  • 若年層やアジア人に多い高濃度乳腺の場合に、腫瘍の検出感度が低い。
    米「40代の乳がん検診でのマンモ勧めず」で波紋(2010年)によれば、米国では、相対的に閉経後の高齢者が乳がんにかかる確率が高く、日本では40代後半から罹患(りかん)率が高くなるそうなので、日本では40代のマンモグラフィー検診による効果が高いそうです。

【参考リンク】




■360度の方向から計測する超音波検診の特徴とは?

日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜
日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜

参考画像:日立製作所,簡便・無痛・高精度な乳がん検診を実現する超音波計測技術を開発〜360度の方向から計測することで,動物臨床で5mmの腫瘍検出に成功〜(2017/5/24、innavinet)|スクリーンショット

従来の超音波検診では,1方向から照射した超音波に対して,後方(照射源の方向)に反射した音波のみを取得していたが,今回360度の方向から超音波を照射し,前方や側方を含む360度の方向に反射する音波を取得・解析する技術を開発した。

日立が開発したのは、360度の方向から超音波を照射し、音波の反射方向や強度などを分析することによって、腫瘍の硬さや粘性、表面の粗さが計測できる技術で、また乳腺内の微小石灰化の可視化を可能にしました。

乳がん検査を行なう人は、うつ伏せになり、超音波を効率的に乳房に伝搬させるため水を満たした検査容器に乳房を入れます。

従来の検診では1つの方向から超音波を照射するため、腫瘍の発見は検査をする人のスキルに左右されていましたが、日立が開発した上下動するリング状の超音波デバイスは360度の方向から超音波が照射・取得されるため、腫瘍などの検出の精度が大きく高まるそうです。

また、マンモグラフィーのように乳房を挟む必要がないため、痛みがなく、また自動スキャンで行なわれるため、検査をする人のスキルに依存しない検査となります。

■まとめ

乳がんの早期発見のためには乳がん検診を受けることが重要なのですが、検査を受ける人の肉体的・精神的負担が大きいことが課題としてあります。

今回の日立の超音波計測技術は、痛みがなく、高精度であり、簡単であるため、乳がん検診を受ける人にとって肉体的負担が軽減されるものになっているようです。

また、今回の技術は、検査をする人のスキルに左右されず、誰が行なっても同じ結果が出ることを目指して開発されているため、検査をする側にとってもメリットが大きいと考えられます。

こうしたテクノロジーの進歩によって、乳がん検診自体の印象が良くなり、検診を受ける人が増えることで、乳がんの早期発見ができるようになるといいですね。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら







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乳がん検診への関心高まる|乳がん検診が推奨されるのは40代以上、その理由とは?

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10月は乳がんに対する知識を身につけ、検診の早期受診を推進する啓発キャンペーンが行なわれるピンクリボンキャンペーン月間です。

そこで、今回は乳がん検診に対するニュースについて取り上げたいと思います。




【目次】

■乳がん検診を受ける必要性がある(84.0%)

Pink Ribbon Key Blanks

by Gerald Geronimo(画像:Creative Commons)

【「女性の乳がん」に関する意識調査】乳がん検診を毎年受けない三大理由は「お金がかかる」・「時間がない」・「年齢的に早い」

(2015/9/29、メットライフ生命保険)

メットライフ生命保険が2015年に20代から50代の女性に対して行なったアンケート調査によれば、北斗晶さんの乳がんというニュースで乳がん検診に対する関心が高まっているからでしょうか、「乳がん検診を受ける必要があるとおもいますか?」という質問に対して84.0%の人が必要と回答しています。

【関連記事】

■あなたが最後に乳がん検診を受けたのはいつ頃ですか?

【「女性の乳がん」に関する意識調査】乳がん検診を毎年受けない三大理由は「お金がかかる」・「時間がない」・「年齢的に早い」

(2015/9/29、メットライフ生命保険)

メットライフ生命保険が2015年に20代から50代の女性に対して行なったアンケート調査によれば、「あなたが最後に乳がん検診を受けたのはいつ頃ですか」という質問に対して最も多かった回答は、「一度も受けたことがない」が47.8%でした。

しかし、2016年に行なった調査によると、「一度も(乳がん検診を)受けたことがない」と答えた方が減少しています。

メットライフ生命の乳がん検診コンシェルジュ、提携施設を全国に拡大

(2016/9/29、メットライフ生命保険)

「一度も(乳がん検診を)受けたことがない」と答えた方が43.5%という結果になり、乳がん検診への関心が高まっているのを感じます。

■乳がん検診が推奨されるのは40代以上

マンモグラフィー推奨は40歳以上 20~30代には「不利益」も

(2015/10/13、産経ニュース)

20~30代に検診を推奨しないのは、40歳未満の有効性が証明されていないためだ。また、実際には乳がんではないのに、「疑いあり」と診断される偽陽性で無駄な検査を受けたり、確定診断まで精神的に不安になったりすることや、X線による被曝(ひばく)リスクが高まることなどで、乳がん検診による「不利益」が「利益」を上回るとされる。

乳がんの早期発見のためには乳がん検診を受けることが重要なのですが、20から30代では「疑いあり」の判定によって無駄な検査を受けたり、診断による精神的なショックが大きいことなどから、乳がん検診の受診は推奨されていません。

乳がんマンモグラフィー定期検診で議論沸騰=40代勧めず-米政府作業部会(2010年)によれば、アメリカ政府の予防医療作業部会は、誤判定や過剰診断によるリスクと受診による利益を比較した場合、40代はリスクがほかの年齢層より高いため、乳がんの予防に有効とされるマンモグラフィー検診の40代の定期検診は勧めないという勧告を発表したことから、議論が起こっているそうです。

米「40代の乳がん検診でのマンモ勧めず」で波紋(2010年)によれば、米国では、相対的に閉経後の高齢者が乳がんにかかる確率が高く、日本では40代後半から罹患(りかん)率が高くなるそうなので、日本では40代のマンモグラフィー検診による効果が高いそうです。





■乳がんリスクをあげる要因

<小林麻央さん>比較的まれ30代前半の乳がん 治療法は

(2016/6/9、毎日新聞)

(1)初潮が早い=11歳以下(2)閉経が遅い=54歳以上(3)初産年齢が高い=30歳以上(4)妊娠・出産歴がない(5)授乳歴がない(6)祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる(7)肥満度が高い(閉経後)(8)喫煙している(9)大量に飲酒する習慣がある(10)運動不足--の10項目のうち、当てはまる項目が多いほど高リスクだ。

 乳がんは女性ホルモンにさらされる期間が長いほど、罹患リスクが上がる。血管や骨を守り、肌の潤いを保って、心筋梗塞(こうそく)の予防効果もある女性ホルモンだが、乳がんに関してはメリットばかりではない。

【乳がんリスクが高くなる要因】

  1. 初潮が早い=11歳以下
  2. 閉経が遅い=54歳以上
  3. 初産年齢が高い=30歳以上
  4. 妊娠・出産歴がない
  5. 授乳歴がない
  6. 祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる
  7. 肥満度が高い(閉経後)
  8. 喫煙している
  9. 大量に飲酒する習慣がある
  10. 運動不足

●女性ホルモンにさらされる期間が長い

~更年期世代女性の体調変化と心理状態に関する調査レポート~ 40~50代女性は、がんばりすぎの「がむしゃら世代」 「体調不良時には我慢してやりすごす」が4割以上 無理することが習慣化!?

(2017/3/27、読売新聞プレスリリース)

過去、女性たちは生涯において閉経までにおおよそ10回程度出産を経験しましたが、現代女性においてはその回数が減っています。そのため、過去の女性たちは生涯での月経回数が約50回程度だったのが、現代女性は約450回と9倍に。しかし、その一方で女性ホルモンの仕組みは進化していません。「産まなくなった」現代女性たちは、毎月排卵と月経を無駄に繰り返していることになり、排卵月経が増えることで子宮内膜症・子宮体癌・卵巣癌・乳癌などの健康リスクが増加しています。

女性ホルモンは美容や健康に欠かせないものですが、乳がんは女性ホルモンにさらされる期間が長いほど、罹患リスクが上がるそうです。

そのため、初潮が早い、閉経が遅い、妊娠・出産歴がないという人は、女性ホルモンにさらされる期間が長くなるため、乳がんリスクが高くなると考えられるそうです。

2、3人子供を産むと、授乳中を含め5年ほど月経がなく、女性ホルモンの分泌が減る期間ができ、相対的に罹患リスクは下がる。

●祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる

乳がん(PDF)|がん情報サービス|国立がん研究センターによれば、乳がんを発症した人の5~10%は、乳がんを発症しやすい遺伝子をもつと考えられているそうです。

●大量に飲酒する習慣がある

<乳がん>飲酒量多い女性は注意を 厚労省調査(2009/12/25)によれば、毎日ビール大瓶を1本以上飲むような飲酒量の多い女性は乳がんになりやすいとお伝えしましたが、女性は少量の飲酒でも乳がんリスクが高くなる!?|米ハーバード大(2015/10/6)によれば、1日に缶ビール1本程度の飲酒でも女性の場合は乳がんのリスクが少し高くなってしまうそうです。

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●運動不足

また、運動不足も乳がんリスクが高くなる要因ですが、積極的に運動する女性は乳がんリスクが低い|国立がん研究センターによれば、積極的に運動する女性は、運動しない人に比べて、乳がんリスクが低いそうです。

特に、閉経後や太り気味の女性は、週1回でも余暇に運動を取り入れることが乳がん予防につながると考えられるそうです。

乳がん検診を受けない理由とは

受診しない理由の第1位は「診療時間中に行くことが困難だから」があげられ、30代~50代の女性は仕事や家事、育児などに追われ自身の健康に割く時間をとりにくい現状が反映された。

また第2位には「マンモグラフィは痛そうだから」、第3位には「自分が乳がんになると考えたことがなかったから」があげられており、罹患のリスクと受診によるベネフィットなど、乳がんについてさらなる情報伝達が必要であることもわかった。

「診療時間中に行くことが困難だから」というのは、仕事や家事、育児に追われているために、自分の健康のことを考える時間がないのでしょう。

乳がんの早期発見のためには乳がん検診を受けることが重要なのですが、検査を受ける人の肉体的・精神的負担が大きいことが課題としてあります。

360度の方向から計測し高精度の乳がん検診を行うことができる超音波計測技術を開発|日立によれば、日立の超音波計測技術は、痛みがなく、高精度であり、簡単であるため、乳がん検診を受ける人にとって肉体的負担が軽減されるものになっているようです。

また、今回の技術は、検査をする人のスキルに左右されず、誰が行なっても同じ結果が出ることを目指して開発されているため、検査をする側にとってもメリットが大きいと考えられます。

こうしたテクノロジーの進歩によって、乳がん検診自体の印象が良くなり、検診を受ける人が増えることで、乳がんの早期発見ができるようになるといいですね。

■まとめ

こうしたことを含めて、乳がんや乳がん検診に対する知識を身につける必要があるということですね。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら







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