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豆乳・豆腐でエストロゲン過剰になる?大豆イソフラボン・エクオールと更年期の関係

これまで当サイトでは、閉経によるエストロゲン低下と慢性炎症、コレステロール、エクオールと更年期症状、毛髪などについて、さまざまな研究を紹介してきました。

そのため、私自身、「閉経後のエストロゲン低下に伴ってさまざまな変化が現れ、大豆イソフラボンやエクオールについてはその働きを補う可能性から研究されている」という理解を持っていました。

ところが最近、SNSで「豆乳や豆腐などの大豆製品を摂ることでエストロゲンが過剰になる」という趣旨の情報を目にしました。

これまで調べてきた方向とはかなり違います。

ただ、自分の理解と違う情報だからといって、すぐに「間違っている」と決めることもできません。

もしかすると、自分たちがこれまで見てきた情報にも偏りがあったのではないか?

そこで今回は「大豆は良い」「大豆は悪い」のどちらかを決めるのではなく、改めて、

大豆イソフラボンやエクオールにエストロゲン様作用があることと、「エストロゲン過剰になる」ことは同じなのか?

というところから調べ直してみます。

■更年期は「エストロゲン過剰になる時期」?

まず押さえておきたいのが、更年期に女性ホルモンがどう変化するのかです。

日本産科婦人科学会は、更年期障害の主な原因について、女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくことと説明しています。

さらに加齢による身体の変化、精神的・心理的な要因、家庭や職場などの社会的要因が複合的に影響するとされています。

つまり、

更年期=単純にエストロゲンが足りない

とだけ考えるのも正確ではありませんが、

更年期=エストロゲンが過剰になっている

と一般化するのも、現在の標準的な説明とは異なります。

実際、更年期障害に対するホルモン補充療法(HRT)は、少量のエストロゲンを補充する治療です。特に、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗などの症状に有効とされています。

■では、大豆イソフラボンとは?

ここで大豆の話につながります。

大豆には「イソフラボン」という成分が含まれています。

イソフラボンにはホルモン作用と非ホルモン作用があり、大豆と女性の健康との関係で注目されてきた成分です。

このため、

大豆イソフラボンにはエストロゲンに似た作用がある
↓
エストロゲンが増える
↓
エストロゲン過剰になる

と連想したくなります。

でも、ここには一つ飛躍があります。

「エストロゲン受容体に作用すること」と「自分の体内で作られるエストロゲンの量が増えること」は同じ意味ではありません。

「エストロゲン様作用」という言葉を、そのまま「エストロゲンが増える」と置き換えないことがポイントです。

■エクオールって何?

もう一つ、更年期の話で最近よく登場するのが「エクオール」です。

大豆イソフラボンの一つであるダイゼインは、腸内細菌によって代謝され、エクオールという物質になることがあります。

エクオールにもエストロゲン様作用があり、とくにエストロゲン受容体β(ERβ)への作用が注目されています。

ただし、誰でも同じようにエクオールを作れるわけではありません。エクオールを産生できるかどうかには個人差があることが知られています。

ここでも、

エクオールにエストロゲン様作用がある
=エクオールを摂るとエストロゲン過剰になる

とは、そのまま結びつけられません。

■エクオールは更年期に悪いものなの?

むしろエクオールは、更年期症状との関係から研究されてきた成分です。

複数の臨床試験で、更年期症状に対するS-エクオール摂取の効果が検討されています。一方ですべての症状に効く万能な成分という意味ではなく、効果については引き続き研究が必要な領域です。

ここで大切なのは、

エストロゲンに関係するもの=危険

でも、

エストロゲンに似た働きがあるもの=更年期に必ず良い

でもないことです。

作用の仕組み、摂取量、対象となる人、症状などを分けて考える必要があります。

■ホルモンパッチも「エストロゲン過剰」とは限らない

更年期に処方されるホルモンパッチについても似ています。

日本産科婦人科学会によると、HRTには飲み薬だけでなく、貼り薬、塗り薬、腟錠など複数のタイプがあります。

通常はエストロゲンと黄体ホルモンを組み合わせますが、子宮摘出後など条件によって治療方法が異なります。主治医と相談して適切な治療法を選択することが推奨されています。

したがって、

・豆乳を飲んでいる
・エクオールを摂っている
・ホルモンパッチを使用している

という3つの事実だけから、

「自分はエストロゲン過剰だった」

と判断することはできません。

処方されているHRTを自己判断で中止するのではなく、気になる症状があれば処方した医師に相談することが大切です。

■「豆乳を飲むと体温が下がる」のは甲状腺の話?

大豆についてはもう一つ、「甲状腺機能に悪影響を与えるのではないか」という議論があります。

2019年に発表された、大豆摂取と甲状腺機能について18報を対象としたシステマティックレビュー・メタ解析では、fT3、fT4には有意な変化がなく、TSHはわずかに上昇したものの、その臨床的な意味は不明とされています。

また、別のレビューでは、甲状腺機能が正常でヨウ素摂取が十分な人については、大豆食品・イソフラボンが甲状腺機能に悪影響を及ぼすことを示す証拠は乏しいとまとめられています。

一方、甲状腺機能低下症では、大豆食品が甲状腺ホルモン薬の吸収に影響し、必要量に影響する可能性などについて検討されています。

つまり、

「大豆と甲状腺はまったく関係ない」

と切り捨てるのも適切ではありません。

しかし、

「豆乳や豆腐を食べる → 甲状腺機能が低下する → 体温が下がる」

と誰にでも当てはまる因果関係として扱うのも難しいのです。

■体の不調を「エストロゲン過剰」だけで説明しない

さらに注意したいのは、更年期には非常に多様な症状が現れることです。

日本産科婦人科学会は、

ほてり・のぼせ・発汗
めまい・動悸
頭痛
肩こり
腰や背中の痛み
関節痛
冷え
疲れやすさ
気分の落ち込み
イライラ
不眠

などを更年期障害の症状として挙げています。

しかも2026年の「女性のヘルスケアに関するガイダンス」では、更年期症状として捉えられがちな症状について、甲状腺機能低下症など鑑別を必要とする疾患も取り上げています。

だから、「最近疲れる」「冷える」「関節が痛い」「髪が気になる」といった変化を一つの原因だけで説明するのは難しいのです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

■「エストロゲンに似た働き」から「エストロゲン過剰」へ飛ばない

今回調べてみて、一番大切だと思ったのはここです。

健康情報では、

大豆を食べる
↓
イソフラボンを摂る
↓
エストロゲン様作用がある
↓
エストロゲンが過剰になる
↓
体調が悪くなる

と、一続きの説明のように感じてしまうことがあります。

しかし、一つひとつは別の問題です。

特に、

「エストロゲン様作用がある」ことと「体内のエストロゲン量が過剰になる」ことは分けて考える必要があります。

同じように、

「自分が豆乳を飲んでいた時期に体調が悪かった」ことと「豆乳がその体調不良の原因だった」ことも同じではありません。

自分自身の体験はとても重要な情報です。

ただ、体験から原因を特定するときには、もう一段階の検証が必要になります。

■まとめ

大豆イソフラボンやエクオールにはエストロゲン様作用があります。

しかし、それだけを理由に、

「豆乳や豆腐を食べるとエストロゲン過剰になる」

と考えることはできません。

更年期についても、現在の標準的な医学では、エストロゲンが大きくゆらぎながら低下していくことが更年期障害の主な原因とされ、必要に応じて少量のエストロゲンを補うHRTも行われています。

一方、大豆と甲状腺機能のように、条件によって注意して考える必要がある問題もあります。だからこそ、「大豆は健康に良い」「大豆は危険」とどちらか一方に決めてしまうのではなく、何が分かっていて、どこから先はまだ分からないのかを分けて考えることが大切です。

SNSなどで「これが原因だったのか」と思える健康情報に出会ったときには、

「この『→』は本当につながっているのかな?」

と一度立ち止まってみる。

その小さな疑問が、健康情報と上手に付き合うための一つの手がかりになりそうです。

【参考文献・参考情報】

日本産科婦人科学会「更年期障害」
日本産科婦人科学会ほか「女性のヘルスケアに関するガイダンス」
Otun J, et al. Systematic Review and Meta-analysis on the Effect of Soy on Thyroid Function. Scientific Reports. 2019.
Messina M, Redmond G. Effects of soy protein and soybean isoflavones on thyroid function in healthy adults and hypothyroid patients: a review of the relevant literature. Thyroid. 2006.

【関連記事】

エストロゲンには抗炎症作用があり、閉経でそれが失われると慢性炎症が広がり、病気のリスクが高まる!
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なぜ閉経以降女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、高コレステロール血症の女性が急増するの?
エストロゲン低下と脂質代謝についても記事にしてきました。
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エクオールと毛髪については、閉経後女性200人の横断研究を取り上げ、エクオール産生者で毛髪密度や細毛化、白髪について良好な関連が見られた一方、因果関係は分からず、サプリで白髪が減ることを示した研究でもないときちんと留保しています。
エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業
体脂肪・内臓脂肪面積・動脈硬化…エクオールに生活習慣病リスク低減の可能性 50代・60代の閉経期女性の味方!
エクオール産生能と体脂肪、内臓脂肪、動脈硬化などとの関連も紹介していますが、ここでも中心にあるのは「エストロゲンが減少する閉経期」という文脈です。
フリーアナウンサーの勝恵子さんはHRT(エッチアールティー)とエクオールと運動で更年期症状を改善
HRTについても、勝恵子さんの記事では、本人がエストロゲン値の低下を確認した後、医師と相談しながらHRT、エクオール、運動を取り入れている事例として紹介しています。







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

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もし、

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エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業

2015年5月2日放送の世界一受けたい授業は「エクオール」について取り上げました。




【目次】

■スーパーイソフラボン『エクオール』とは?

The Most Important Meal of the Day

by blair_25 (画像:Creative Commons)

解説:上原万里子先生

大豆イソフラボン=体にいい

大豆イソフラボンのままだと弱い

イソフラボンはエクオール産生菌によってエクオールになる。

エクオールは女性ホルモンに似た働きがある

【参考リンク】

エクオールとは?|ハマサイトクリニック

大豆イソフラボンが腸内細菌のチカラでつくられるスーパーイソフラボン『エクオール』。

■エクオールの効果

●肌のシワの改善

12週間摂取で目尻のシワが改善

●更年期症状の軽減

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多い

エクオールとは?によれば、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

【関連記事】

●死亡リスクの低下

7年後までに要介護認定/亡くなった人の割合によれば、エクオールを作れない人のほうが多い

●動脈硬化・糖尿病などのメタボリックシンドロームのリスクを低下

●抜け毛が抑制

過剰な男性ホルモンの働きを抑制(直接的なデータはないが、エクオールの効果が期待できるのではないか)

→ 薄毛・抜け毛の原因(男性・女性)・対策・予防・チェック について詳しくはこちら

●骨粗しょう症の予防

エクオールとは?によれば、女性は更年期以降女性ホルモンの分泌量が減少するに伴い、骨量が減少します。

大豆イソフラボンを摂取することによって、骨からカルシウムが溶け出すことを抑えることができるのですが、エクオールを作れる人は作れない人に比べて、豆乳を飲んだ場合に、より骨密度に対して高い効果を示すことがわかったそうです。

その他にも、骨粗鬆症の予防や、中性脂肪、悪玉コレステロールの低減、肌にハリ・ツヤを与えるなどが期待できるそうです。




●エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?

エクオール産生菌と呼ばれる腸内細菌が、食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換してくれます。

​エクオール産生菌という腸内細菌を持っている人といない人がいるそうで、エクオール産生菌がいない人は、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されるそうです。

日本人の50%がエクオールを作れるそうです。

【追記(2017/6/5)】

第15回日本抗加齢医学学会総会たった3割?エクオール産生者減少の可能性。

(2015/5/29、浜松町ハマサイトクリニック)

2015年5月29日に開催された第15回抗加齢医学会総会での発表によれば、エクオール産生能力者は約3割の結果が出ているとのことで、エクオール効果の恩恵にあずかれる女性は、これまで知られていた以上に減少している可能性があります。

【!追記終わり】

若い人にエクオールを作れる人が少なくなっているそうですが、食の欧米化が原因ではないかと考えられます。

エクオールを作れるようになるかどうかはわかっていませんが、エクオールを含むサプリメントは販売されています。

→ 豆乳の健康効果 について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら







【エクオール関連記事】
続きを読む エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|#世界一受けたい授業 →

【ガッテン】大豆たんぱく質で筋力アップ(二川健)&心疾患予防(家森幸男)!必要摂取量!




【目次】

2019年6月5日放送のNHK「ガッテン!」は「心臓病予防&筋力アップ!健康長寿をかなえるスーパーフード」がテーマでした。

その食材とは「大豆」!

様々なテレビ番組で大豆の健康効果について取り上げてきましたが、今回注目したのは「筋力アップ」と「心臓病予防」です。

【関連記事】

■大豆たんぱく質を毎日の食事に8gプラスして筋力アップ!

大豆(soybean)
大豆(soybean)

筋委縮(サルコペニア)が進む寝たきりの方たちに「大豆たんぱく質8g」を30日間摂取してもらう実験を行ったところ、約7割の方に筋力改善(筋力が約40%アップ)の傾向が見られたそうです。

また、番組で行った2週間大豆たんぱく質8gを摂取する実験でも、約7割の人が背筋力・ジャンプ力・握力といった筋力がアップしました。

なぜ大豆たんぱく質を摂取すると筋力アップするのでしょうか?

筋萎縮にはユビキチンリガーゼが筋たんぱく質分解の促進にかかわっており、このユビキチンリガーゼの活性を阻害することが有効であると考えられています。

宇宙飛行士が宇宙から地球に戻ってきたときに立てなくなったり、歩けなくなった映像を見たことがあると思いますが、これには、ユビキチンリガーゼCbl-b (Casitus B-ligeage lymphoma-b) の発現が宇宙フライトにより増大していることが関係しています。

Cbl-bは、IRS-1(インスリン受容体基質タンパク質)をユビキチン化し分解へと導くユビキチンリガーゼとして働く、つまり筋萎縮を引き起こす重要な筋萎縮に関連する遺伝子の一つであることがわかりました。

そして、このCbl-bの活性を阻害するものが「大豆たんぱく質」であり、大豆タンパク質添加食は寝たきり患者の筋力減少の抑制にも有効であることがわかりました。

【参考リンク】

【関連記事】

■大豆たんぱく質25gで心疾患予防!

家森幸男教授が行った発展途上国で尿を集めた研究によれば、長生きのカギとなる3S「Salt(塩)」「Seafood(魚介類)」「Soy(大豆)」であることがわかりました。

大豆の摂取量が多い地域ほど心疾患が少ないことがわかっているそうです。

※心疾患を予防するために必要な量の大豆イソフラボンは70mgと見込まれていて、一日60gの大豆の摂取が必要です。

Avoid Salt. Eat fish and Soy. Live longer – [日本語]: Yukio Yamori at TEDxTokyo

米国FDAの「健康強調表示」によれば、「大豆たんぱく質25gの摂取が心疾患予防につながる」と明示されているそうです。

【関連記事】

■まとめ

筋力アップのためにも、また心疾患を予防するためにも、ぜひ大豆製品を摂取するようにしていきたいですね!

ただ大豆アレルギーの方や難消化性の食品でもあるため、胃腸の悪い方や高齢者の食べすぎには注意が必要です。







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君島十和子さんが行なう3つの更年期対策|人間ドック・体を冷やさない・女性ホルモンを食事で補う

> 健康・美容チェック > 更年期障害 > 君島十和子さんが行なう3つの更年期対策|人間ドック・体を冷やさない・女性ホルモンを食事で補う

エストロゲンの分泌量が減ると、脳は、盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。

しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。

このホルモンバランスの乱れによって、身体的な症状が現れるだけでなく、イライラ・不安などの精神的な症状が現れます。

「更年期障害」という悩みを抱えていると毎日が大変ですが、そんな悩みがなくなれば、ストレスなく楽しい毎日が過ごせますので、君島十和子さんが行なう3つの更年期対策を参考に、更年期を乗り切る方法を実践していきましょう!




【目次】

■君島十和子さんと更年期

Portrait of a young business woman at office

by anton petukhov(画像:Creative Commons)

今、まさにその時期。君島十和子さんの意外とシンプルな「更年期対策」とは?

(2016/5/8、OurAge)

「女性ホルモンが老化を遅らせ、骨粗しょう症や動脈硬化など、病気になりにくい体を作るホルモンであることを考えると、その恩恵は少しでも長く受けていたいものです。 そんな体の事情と自分の希望野望もあって、私の更年期対策はごくごくシンプルなものです」

それは「体を冷やさないこと」「女性ホルモンは薬やサプリメントではなく食事で補うこと」の、たった2点だという。

君島十和子さんに行なった更年期対策に関するインタビュー記事ですが、いつまでも若々しいので、更年期にはまだまだ早いのではと思って(失礼ですが)年齢を調べてみたところ、1966年5月30日生まれの当時49歳で、更年期を迎えている方が多い世代といえます。

女性の更年期は40代半ば(月経異常・月経不順が続く方が多い)頃といわれています。

もちろん、更年期が始まる時期には個人差がありますが、閉経年齢で最も多いのが、50歳だといわれますので、45歳ぐらいがその目安といえます。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら




■君島十和子さんが行なう3つの更年期対策とは?

●年に1回、人間ドックで検査を受ける

エストロゲンなどの女性ホルモン値を計測し、医師からアドバイスを受けているそうです。

君島十和子さんの場合は、女性ホルモンが多く、女性ホルモンを補うような治療やサプリの摂取は必要がないほどなのだそうです。

●体を冷やさない

体を冷やさない・体を温めるという生活習慣を取り入れている有名人の方は多いですよね。

低体温(35℃)だと、更年期障害、新陳代謝の低下による肌のくすみ、自律神経失調症、生理不順などを招くことが考えられます。

【関連記事】

●女性ホルモンは薬やサプリメントではなく食事で補うこと

「大豆イソフラボンが女性ホルモンに似た働きを持つ成分であることはもはや常識ですよね。豆乳、納豆、お豆腐、きな粉、油揚げ、お味噌汁など、大豆製品を意識的に摂るようにしています」

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

エクオールとは、大豆イソフラボンがエクオールを作り出すための腸内細菌(エクオール産生菌)のチカラでつくられます。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

​エクオール産生菌という腸内細菌を持っている人といない人がいるそうで、エクオール産生菌がいない人は、大豆イソフラボン(ダイゼイン)のまま吸収されるそうです。

日本人の50%がエクオールを作れるそうです。

【追記(2017/6/5)】

第15回日本抗加齢医学学会総会たった3割?エクオール産生者減少の可能性。

(2015/5/29、浜松町ハマサイトクリニック)

2015年5月29日に開催された第15回抗加齢医学会総会での発表によれば、エクオール産生能力者は約3割の結果が出ているとのことで、エクオール効果の恩恵にあずかれる女性は、これまで知られていた以上に減少している可能性があります。

【!追記終わり】

若い人にエクオールを作れる人が少なくなっているそうですが、食の欧米化が原因ではないかと考えられます。

エクオールの効果|エクオールを作れる人、作れない人の違いとは?|世界一受けたい授業 5月2日によれば、更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうです。

エクオールには、更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

→ エクオール(エクオールサプリ)が更年期症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

その他にも、若返りホルモンと言われているDHEAと似た分子構造を持つジオスゲニンが含まれた山芋やビタミンEを含むゴマ、女性ホルモンの構成成分であるコレステロールが豊富な卵、そして高蛋白の赤味のお肉も欠かせない食材だという。

ネバネバヌルヌル食材の健康効果|世界一受けたい授業 5月1日によれば、ヤマイモの中には、ジオスゲニンという成分が含まれているそうで、ジオスゲニンは、ホルモンのバランスを整えて、更年期障害などの症状を和らげることが知られているそうです。

ゴマは、若返り(アンチエイジング)に役立つ食べ物だといわれていたり、女性ホルモンのもとであるコレステロールが豊富な卵ですが、たまごには食事からとる必要のある必須アミノ酸がバランス良く含まれていますし、お肉や卵といったたんぱく質は、エネルギーの3割が熱に変わるので、体温が上がり、より活発に動くことができるようになります。

【関連記事】

■まとめ

君島十和子さんの更年期対策は3つ。

●年に1回、人間ドックで検査を受ける

●体を冷やさない

●女性ホルモンは薬やサプリメントではなく食事で補うこと

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

→ 君島十和子さんは閉経後に朝起きると理由もないのにドキドキして不安感に襲われるといった更年期症状が現れた!更年期症状の緩和・改善への取り組みとは? について詳しくはこちら







【芸能人と温活 関連記事】
続きを読む 君島十和子さんが行なう3つの更年期対策|人間ドック・体を冷やさない・女性ホルモンを食事で補う →

美肌にも効果的!寿命を延ばすNo.1食材は「大豆(豆類)」!/なぜ大豆を食べると寿命が延びるの?/寿命を延ばす食生活ランキングベスト5/カズレーザーと学ぶ。




2025年1月14日放送の「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「2025年イイ顔になる最新科学」でした。

今回気になったのは、美肌にも効果的!寿命を延ばすNo.1食材です。

25万の栄養論文をメタ分析して分かった長寿食材とは「大豆」!

寿命を延ばす食生活ランキング

1位 大豆(豆類)を増やす
2位 全粒穀物類を増やす
3位 ナッツを増やす
4位 赤身肉を減らす
5位 加工肉を減らす

大豆(豆類)200gを増やす食生活を20歳の頃から毎日取り入れると平均寿命が延びるそうです。

例:納豆1パック50gなので200gは多いように思えますが、摂取量100gでも平均寿命が延びるそうです。

日本人の1日当たりの豆類の摂取量は約60gなので、普段の食事に納豆1パック増やすことが理想と考えられます。

なぜ寿命が延びるのか?

それはイソフラボン摂取によるサーチュイン遺伝子発現量が約2倍になるから。

【参考リンク」

  • Fadnes LT, Økland J-M, Haaland ØA, Johansson KA (2022) Estimating impact of food choices on life expectancy: A modeling study. PLoS Med 19(2): e1003889. https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1003889
  • Hirasaka K, Maeda T, Ikeda C, et al. Isoflavones derived from soy beans prevent MuRF1-mediated muscle atrophy in C2C12 myotubes through SIRT1 activation. J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo) 2013; 59: 317–324.

【補足】

マグネシウムとタウリンを多く摂取している人は、高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満が少ない?|#世界一受けたい授業で紹介した家森幸男(京都大学名誉教授)さんは人が1日に排泄した尿を調べることで栄養評価をする方法を考案し、WHO(世界保健機関)の協力を得て、25年間に25カ国61地域の人々の尿を採取しデータを分析し、食事と栄養、病気との関係を解明する調査を行なった結果出た結論は、健康と長寿に深く関与する2大栄養素は、タウリンとマグネシウムだったそうです。

マグネシウムが豊富に含まれているのは海藻類や魚介類、雑穀や豆類、ナッツ類、野菜類にもマグネシウムが多く含まれています。

豆類には、マグネシウム以外にも食塩を腎臓から追い出し、血圧を下げる働きがあるカリウムが豊富ですし、大豆に多いイソフラボンは、血管を拡げ、血管内に血栓を作りにくくする一酸化窒素を活性化してくれます。

ここで先ほどの寿命を延ばす食生活ランキング3位までを振り返ってみます。

1位 大豆(豆類)を増やす
2位 全粒穀物類を増やす
3位 ナッツを増やす

豆類、雑穀、ナッツ類にマグネシウムが含まれていること、そして豆類にはカリウムが豊富なんですね。

ぜひ大豆(豆類)を積極的に取るようにしましょう。

【関連記事】

■サーチュインを活性化させる方法

サーチュイン遺伝子の研究をしている古家大祐 金沢医科大学教授によれば、「腹七分目」の食事をすることで、サーチュイン遺伝子をうまく働かせることができるそうです。

サーチュインの活性化には、空腹の時間をできるだけ長く持つ=絶食時間を長くとることが必要なので、夕食をできるだけ早くとったり、間食を摂らないことが重要なのだそうです。

また、運動でカロリーを“消費”することによっても、サーチュインを活性化できるそうです。

ポイントは、運動でも食事でも、合計で25%摂取カロリーを減らすということです。







【関連記事】

「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」