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育児と介護を同時に行なう「ダブルケア」の原因と実態とは?

【目次】




■育児と介護を同時に行なう「ダブルケア」の原因と実態とは?

Mom

by John Benson(画像:Creative Commons)

内閣府の「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」(2016年)によれば、一人や一つの世帯が同時期に介護と育児の両方に直面する「ダブルケア」の実態は次のようになっています。

ダブルケアを行う者の年齢構成|平成28年版厚生白書
ダブルケアを行う者の年齢構成|平成28年版厚生白書

参考画像:ダブルケアを行う者の年齢構成|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

ダブルケアに直面する前後の業務量や労働時間の変化|平成28年版厚生白書
ダブルケアに直面する前後の業務量や労働時間の変化|平成28年版厚生白書

参考画像:ダブルケアに直面する前後の業務量や労働時間の変化|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

●ダブルケアを行う者の推計人口は25万3千人

●男女別では、男性が8万5千人、女性が16万8千人と女性が男性の約2倍であり、女性に負担が偏っている

●ダブルケアを行う者は30歳~40歳代が多く、男女ともに全体の8割を占めている

●「業務量や労働時間を減らした」者は、男性で約2割、女性で約4割となっており、そのうち離職して無職になった者は、男性で2.6%、女性で17.5%となっている

晩婚化・晩産化(出産年齢の高齢化)が進んだ結果、子育てと親の介護を同時に行わなければならない問題である「ダブルケア」に注目が集まっているそうです。

このことは、日本だけでなく、アメリカにも同じような事が起きています。

アメリカのプライム世代の女性の36%が「介護」を理由に仕事に就けない!?|働き盛り世代が無償の介護をしなければならない問題を解決するアイデアによれば、アメリカにおける事情としては、アメリカのベビーブーマー世代が高齢化するにつれて介護を必要とする高齢者の増加や介護を必要とする期間の長期化、必要な介護を受けるための経済的な仕組みが整っていないことにより、親の介護を自宅でする結果、就労することができないというのが現状のようです。

この問題には、なぜか女性が無償の介護を請け負わざることをえなければならないこと、介護サービスを受けるための経済的な仕組みが不足していること、介護を必要とする高齢者の増加と介護期間の長期化ということが隠されています。

主要国の医療保障制度の概要|平成28年版厚生白書
主要国の医療保障制度の概要|平成28年版厚生白書

参考画像:主要国の医療保障制度の概要|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

今回取り上げるポイントは、女性への負担が大きいということです。

アメリカのプライム世代の女性の36%が「介護」を理由に仕事に就けない!?|働き盛り世代が無償の介護をしなければならない問題を解決するアイデアで紹介した米ブルッキングス研究所(Brookings Institution)のハミルトン・プロジェクト(The Hamilton Project)が発表した報告書によれば、アメリカでは2016年、成人の3分の1(37.2%)以上が仕事に就いておらず、そのうち「働き盛り世代」(25~54歳)に当たる人たちの5分の1近くが就業していないそうで、その理由としては、女性の36%が介護のために仕事に就けないそうです。

女性が無償の介護を行なわずに就労していた場合の収入や年金を考えると、大きな損失を生んでいることがわかります。

【参考リンク】

本来であれば、男性と女性が介護の役割を分け合うというのが必要だと思うのですが、家族内で高齢者の主介護者役割を担うのはなぜか女性が圧倒的に多いそうです。

この問題を解決するためには、介護の役割は男女で分け合うと意識を改めて、両方にとって介護負担を軽くするために、テクノロジーや様々な仕組みを活用していくということが必要になるのではないでしょうか。




■まとめ

「ダブルケア」を身近な問題と思うか|平成28年版厚生白書
「ダブルケア」を身近な問題と思うか|平成28年版厚生白書

参考画像:「ダブルケア」を身近な問題と思うか|平成28年版厚生白書|スクリーンショット

厚生労働省政策統括官付政策評価官室委託「高齢社会に関する意識調査」(2016年)における 「「ダブルケア」の問題はあなたにとって身近な問題だと思うか」という質問に対する回答に対しては、45.4%の人が「ダブルケア」の問題を身近な問題として「思う」「どちらかというと思う」と回答しています。

現役世代の多くが「ダブルケア」の問題を抱えてしまう可能性がありえます。

ダブルケアに関する調査2018(2018/7/18、ソニー生命)によれば、「育児より介護が先に始まった」という割合はダブルケアラーの12%、30代では20%に及び、また、過去にダブルケアが続いた期間は「3年超」39%、「10年超」10%となり、かなりの負担がかかることが分かります。

だからこそ、いかに育児の負担と介護の負担を軽くすることができるのかが重要になってきます。

特に、女性への負担が大きく、介護のために労働時間を減らしたり、無職になったりするケースもあり、無償の介護を行なわずに就労していた場合の収入や年金を考えると、大きな損失を生んでいることがわかります。

女性が働きながらでも、子育ても介護もできるようにするためにはどのようにしたらよいか、自分事として考えていく必要があるのではないでしょうか?







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葉酸は妊婦の味方|日本での二分脊椎の発症は増えている|神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症、脳瘤)と葉酸に関する研究結果

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■葉酸は妊婦の味方|日本での二分脊椎の発症は増えている

Yin & Yang

by Torsten Mangner(画像:Creative Commons)

妊婦の味方 葉酸…多く取って元気な赤ちゃんを

(2009/8/26、読売新聞)

 葉酸は細胞の生産や再生を助け、体の発育を促す。

欧米では1990年代から、脊椎(せきつい)の一部が欠損した状態で産まれる「二分脊椎」の発症リスクを減らす効果が報告され、葉酸の摂取が勧奨されている。

葉酸は胎児の発達に欠かせない栄養素として、注目を集めていますが、日本での二分脊椎の発症は増えているそうです。

一方、日本での二分脊椎の発症は年間約500人で、ここ20年で約3倍に増えているという。

葉酸の研究者らは、妊婦の過剰なダイエットなど食生活に問題が見られ、葉酸奨励策が取られなかったことも一因としている。

妊婦の時(もしくはそれ以前)の過剰なダイエットによる食生活の乱れに問題があるのでしょうか。

先天性障害 妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明

(2017/7/11、毎日新聞)

しかし、同年以降、発症率は出産1万人当たり5~6人で推移している。年間500~600人が発症している計算になる。

厚生労働省の通知があったものの、年間500人から600人発症しており、発症率が減少していないそうです。

■神経管閉鎖障害(二分脊椎、無脳症、脳瘤)と葉酸の関係

日本先天異常学会からのメッセージ 葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう

神経管閉鎖障害は、妊娠前及び妊娠早期に水溶性ビタミンの1種である葉酸を摂取することにより発症リスクが低減することが疫学研究によって示されている先天異常です。(1)。

英国での臨床研究で、過去に神経管閉鎖障害を持つ児を妊娠したハイリスク群の女性に葉酸 4 mg/日を投与したところ、次の子どもでの再発防止効果が72%にのぼることが明らかになりました。1999 年には、初産婦が葉酸サプリメント0.4 mg/日を摂取することによって、同様の予防効果が見られたとの、中国での研究結果が報告されました(2)。

7つの国の33のセンターで、葉酸(B群のビタミンの1つ)または7つの他のビタミンの混合物(A、D、B1、 B2、B6、Cおよびニコチンアミド)は、神経管閉鎖障害(無症候性、二分脊椎、脳脊髄)を予防することができるという研究結果が発表されています。

また、英国のMedical Research Councilの研究では、4000μgの葉酸を毎日摂取した女性は、神経管閉鎖障害にかかるリスクが72%減少したそうです。

中国の研究でも、葉酸400μgを摂取することによって予防効果が見られたと報告されています。

【参考リンク】




■厚生労働省・日本先天異常学会が葉酸摂取を推奨している

こうしたことを受け、厚生労働省も葉酸摂取を推奨しているそうです。

厚生労働省は2000年から、妊娠が予定される女性は葉酸を1日400マイクロ・グラム(マイクロは100万分の1)摂取するよう推奨し、02年からは母子健康手帳の記述に盛り込まれた。

日本先天異常学会も妊娠を計画している女性または妊娠中の女性は神経管閉鎖障害(脳や脊髄の生まれつきの障害)を防ぐために葉酸の摂取を推奨しています。

日本先天異常学会からのメッセージ 葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう

妊娠を計画している女性、または妊娠中と考えられる女性が、妊娠前4週から妊娠12週までの期間、葉酸サプリメントによって毎日葉酸を 400 マイクログラム = 0.4 mgを摂取すると、お子さんに神経管閉鎖障害が起きるリスクが低下します。また、ご家族の中に神経管閉鎖障害患者を持つ方、あるいは過去に神経管閉鎖障害を持つお子さんを妊娠した経験がある方は、ハイリスク群と判断されます(神経管閉鎖障害を持つ児を妊娠する可能性が比較的高い)。

2000年に厚生労働省から妊娠を計画する女性は葉酸400μgを摂取するように推奨しています。

【参考リンク】

しかし、現状では葉酸サプリメントの摂取している妊娠を計画中の女性は少ないようで、神経管閉鎖障害の発生率は低下していないそうです。

しかし、現在わが国の妊娠女性の葉酸サプリメントの摂取率は10-20%に留まり(5、6)、神経管閉鎖障害の発生率は低下していません(3、7)。

葉酸の摂取率が少なく、その結果神経管閉鎖障害の発生率が低下していないのだとしたら、アメリカで行われている葉酸と鉄を強化した、強化小麦粉を義務付けるようなアプローチが必要なのかもしれません。

葉酸の摂取で子どもの先天病「神経管欠損症(NTD)」の予防に成功|アメリカによれば、アメリカでは子供の先天病「神経管欠損症」を予防するために、将来妊娠の可能性のあるすべての女性に対し、一日400μgの葉酸を摂取するよう推奨しており、1998年からはパンや穀類に100g当たり140μgの葉酸を強制的に加えるようにしたことで、年間約1300人の発症を未然に防いでいるそうです。

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【参考リンク】

■まとめ

葉酸はできれば、妊娠に気づく前から摂取したほうがよいようです。

二分脊椎については、「胎内で赤ちゃんの脊椎ができるのは妊娠初期なので、妊娠に気づいてからの摂取では遅い。

妊娠の可能性がある女性は、日頃から摂取を意識してほしい」と指摘している。

葉酸は妊婦だけでなく、すべての世代に必要な栄養素なので、葉酸を含む食品をバランスよく摂取していきたいものです。

→ 妊娠中に摂取したい葉酸の多い食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら

PS.葉酸は、枝豆やホウレンソウに含まれる水溶性のビタミンB群の一種なのだそうです。






2010年6月29日 @ 07:43

葉酸の摂取で子どもの先天病「神経管欠損症(NTD)」の予防に成功|アメリカ




■葉酸の摂取で子どもの先天病「神経管欠損症(NTD)」の予防に成功|アメリカ

are you eating fruits?

by Rakesh Rocky (画像:Creative Commons)

葉酸の強制摂取は子どもの先天病の予防に有効

(2015/1/25、Medエッジ)

米国では国を挙げて、食品に葉酸を加える対策を進めてきた。結果として、子どもの先天病で脊髄の形成異常である「神経管欠損症(NTD)」を未然に防ぐことに成功したと報告した。

<中略>

1992年、米国では将来妊娠の可能性のあるすべての女性に対し、1日400μg(μは100万分の1)の葉酸を摂取するよう推奨し、子どもの神経管欠損症などの先天性障害の予防への介入を始めた。

アメリカでは子供の先天病「神経管欠損症」を予防するために、将来妊娠の可能性のあるすべての女性に対し、一日400μgの葉酸を摂取するよう推奨しているそうです。

→ 妊娠中に摂取したい葉酸の多い食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら



また、記事によれば、1998年からはパンや穀類に100g当たり140μgの葉酸を強制的に加えるようにしたことで、年間約1300人の発症を未然に防いだのだそうです。

日本においても、厚生労働省が、葉酸の1日の必要量は、約240μg。妊娠の可能性のある女性は約400μgを推奨しています。

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ただ、葉酸を過剰に摂りすぎるのは注意が必要で、過剰に摂り過ぎると胎児に悪影響が出るおそれがあるということから、厚生労働省は、通常の食事以外に、加工食品やサプリメントで摂取する葉酸の1日の上限量を1ミリ・グラムと定めています。

今回の記事によれば、ヒスパニック系の女性については、葉酸摂取が低い状態が続いているということでしたが、肥満と生活保護・貧困との関係-米によれば、経済的に貧しい地域と肥満の地域に関連がある理由としては、栄養バランスのとれた食事の重要性を知らなかったり、どんな食品をとれば健康になれるのかということを知らないということが考えられます。

日本でいえば、葉酸は野菜と果物に含まれているものですから、余りにも偏った食事でなければ、ある程度の葉酸は摂取できるものであり、妊娠の可能性のある女性が少し心掛ける程度でいいのではないでしょうか。

ただ、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しない単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%ということもありますので、もしかすると、日本でも強制的に葉酸を摂取するようになることになるかも知れません。









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【#母乳育児】母乳のみで赤ちゃんを育てる保護者が生後1カ月と3カ月でともに5割を超えた|2015年度乳幼児栄養調査




【目次】

■【母乳育児】母乳のみで赤ちゃんを育てる保護者が生後1カ月と3カ月でともに5割を超えた|2015年度乳幼児栄養調査

Breastfeeding (www.pusteblumenbaby.de)

by Maja(画像:Creative Commons)

「母乳で育てた」5割超 生後1・3カ月、厚労省調査

(2016/8/24、日本経済新聞)

厚生労働省が公表した「2015年度乳幼児栄養調査」によれば、母乳のみで赤ちゃんを育てる保護者が生後1カ月と3カ月でともに5割を超えたそうで、5割を超えたのは、1985年度の調査開始以来初めてのことだったそうです。

■母乳育児のメリット

授乳に関する現状|厚生労働省

母乳育児には、1.乳児に最適な成分組成で少ない代謝負担、2.感染症の発症及び重症度の低下、3.母子関係の良好な形成、4.出産後の母体の回復の促進などの利点があげられる。

近年、母乳栄養とその後の健康への影響との関連を検討した研究では、母乳栄養児のほうが人工栄養時に比べ、肥満となるリスクが低い、収縮期血圧及び拡張期血圧ともにわずかに低いと推定されたが心血管疾患による死亡リスクの検討では有意な結果はみられていない、2型糖尿病の発症の検討では小児及び成人での糖尿病の発症リスクが低いという報告がみられている。

母乳育児による子どもへの健康の影響に関する知識が広まったことから、母乳のみまたは粉ミルクと母乳の併用で育てる割合が増えているのかもしれません。

母乳育児された子どもは行為障害が少ない、南ア研究

(2016/6/22、AFPBB)

1500人以上の子どもを対象に南アフリカで実施されたこの研究で、母乳育児の期間と、7歳から11歳までの子どもの行為障害の兆候との間に強い関連があることが分かったという。

 論文によると、世界保健機関(WHO)が奨励するように生後6か月間に母乳のみで育てられた子どもは、母乳育児が1か月未満だった子どもと比べ、行為障害が56%低かった。

生後6か月間に母乳のみで育てられた乳児は小学生になった時の行為障害が少ないとする論文が出されたそうです。

■授乳についての悩み

赤ちゃんに授乳するうえでの悩みは、「母乳が足りているかどうかがわからない」「母乳が不足気味」「授乳が負担」というものがありますが、お母さんたちにとっては母乳が出ないという悩みはつらいものがあると思います。

わたしが母乳育児を選んだわけ

(2014/1/5、foodisco)

母乳がでないです。そういうママさんいると思います。

私も実際そうだったんですよ。

最初の子供のときは1週間たっても一回にとれる母乳が20CCくらいで赤ちゃんには全然足りなかったです。

産院では記録を取るのですが、母乳が出ていない、子供の体重が減っていますと言われて、

お腹がすいている我が子にミルクを与えようかと何度も泣いたものです。

「母乳が足りているかどうかがわからない」「母乳が不足気味」と言葉にすると短いですが、おなかがすいているかもしれない赤ちゃんに対して母乳が出ていないお母さんにとっては涙が出てしまうほどつらいことのようです。

母乳を出す方法のアドバイスや授乳を楽にする方法などを様々な方法で解決していくことによって、もっとお母さんたちの不安が解消していくのではないでしょうか。

母乳育児推進の問題点――粉ミルクは本当に悪いのか!?

(2016/1/14、ハフィントンポスト)

日本でも医師、助産師、栄養士を中心に母乳育児に対する指導が加熱しています。その一方で、母乳育児推進には問題点も見られるようになってきました。

小児科専門医の森戸やすみさんによれば、母乳育児が推進される一方で、1.専門家が少なくデマが多いこと、2.情報提供が偏っていること、3.無理な完母にはリスクがあること、といった問題点もあるようです。

じつは「母乳育児成功のための10か条」の発表以降、母乳性高ナトリウム血症や低血糖脳症の報告が増えています(※6)。赤ちゃんが母乳の不足から、脱水や高ナトリウム血症になると、播種性血管内凝固症候群、脳浮腫、けいれん、腎不全、頭蓋内出血、血栓塞栓症などの致死的合併症が起こったり、神経学的後遺症が残ったりすることがあるのです。また、低血糖脳症になると、易刺激性や傾眠、無呼吸発作、低体温などの急性症状が生じたり、発達障害や皮質盲などの後遺症が残ったりすることもあります。

(※6)大橋敦他「日本小児科学会雑誌」2013 117(9)p1478-1482

母乳育児の良さをどんなに理解していても、すべてのお母さんが同じように母乳が出るわけではありません。

その日の体調によっても母乳が出ない日もあるでしょう。

母乳育児を過度にすすめることや粉ミルクのリスクを過剰に伝えてしまうことによって、母乳育児にこだわり過ぎてしまい、母乳が不足してしまい、赤ちゃんの健康に影響を与えるケースもあるようです。




■液体ミルク

Last bottle of formula

by Brian Hart(画像:Creative Commons)

液体ミルク、20年販売目標…五輪海外客に対応

(2017/2/2、読売新聞)

欧米では液体ミルクが普及しており、政府と都は「五輪観戦で来日する育児中の親のニーズは高い」(内閣府幹部)との認識で一致している。一方、業界内には設備投資による採算性などを理由に慎重論もある。

政府は、液体ミルクの国内販売について、2020年の東京五輪・パラリンピックで来日する海外客に対応するため、2020年の開始を目標とする方針なのだそうです。

なぜ海外で一般的になっている液体ミルクは普及しなかったのでしょうか?

日本産の液体ミルクはどのようなものになる? 粉ミルクメーカーに聞いてみた

(2016/11/22、マイナビニュース)

1.液体になる栄養成分の減りが早くなる

液体になると、成分の減りが粉に比べてさらに早くなってしまうので、その点を解決する技術が必要となってくるでしょう。

2.流通コストがかかる

粉に比べて流通コストがかかること、少子化が進んでいる中で、液体ミルクを作るための新しい設備にどれだけ投資できるのかという課題もあります。

3.長期保存を可能とする食品添加物が日本で使用できるかどうかわからない

液体ミルクの長期保存を可能にするために、海外で使われている食品添加物が日本で乳児用液体ミルクに使用できるかは分かりません。

4.日本では「ミルクは白い」という概念がある

常温保存が可能な液体ミルクを作るためには、ミルクに強い熱をかけて殺菌する必要があるのですが、そうすると、どうしても褐色に近い色になります。

乳児用液体ミルク、今夏にも解禁…災害備蓄に利用も

(2018/3/12、読売新聞)

液体ミルクは、欧米では広く普及しており、11年の東日本大震災や16年の熊本地震の際には緊急支援物資として届けられ、被災者に重宝された。こうした経験から、政府は、液体ミルクは日常の育児だけでなく、災害時にも有効とみて販売解禁を目指すことにした。

政府は、乳児用液体ミルクの国内販売を今夏にも解禁する方針で、育児負担の軽減や災害備蓄への利用につなげたいと思っているそうです。

厚生労働省が専門家部会で、液体ミルクの規格基準を新たに定める省令改正に向けて手続きを始める方針を示しています。

■まとめ

母乳育児の良さについてここまで紹介してきましたが、人によっては母乳で育てたくても育てることができない人がいることも事実です。

そうしたママたちにとってはこうした母乳育児の良さを伝えるニュースはストレスにもなってしまうかもしれません。

周りの人たちは母乳で育てたくても育てられないママたちがいるという現状を知ることで、より良い接し方ができるようになるのではないでしょうか。







【参考リンク】
続きを読む 【#母乳育児】母乳のみで赤ちゃんを育てる保護者が生後1カ月と3カ月でともに5割を超えた|2015年度乳幼児栄養調査

あごが痛い!顎関節症は国民の2人に1人になる病気!?子どもの患者も増加中

> 健康・美容チェック > 顎関節症 > あごが痛い!顎関節症は国民の2人に1人になる病気!?子どもの患者も増加中




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■あごが痛い!顎関節症は国民の2人に1人になる病気!?子どもの患者も増加中

TMJ (262/365)

by reallyboring (画像:Creative Commons)

「顎関節症」 子供の患者が増加中 食生活の変化 新たな治療法も

(2009/6/24、産経新聞)

国民の2人に1人がかかっているといわれる顎(がく)関節症。

顎関節症に国民の2人に1人がかかっているそうで、20代から30代に多いそうです。

自分が知らないうちに顎関節症になっている人も多いということでしょうね。

ところで、顎関節症とは一体どういう症状をいうのでしょうか。

■顎関節症の症状

【用語解説】顎関節症

「あごが痛む」「口が開かない」「カクンと音がする」-の3つが代表的な症状。

症状が進むと頭痛や腰痛、めまいなど体のさまざまなところに変調をきたし、手足がしびれたり、呼吸困難になったりすることもある。

症状がひどい時には手術が必要なケースも。

顎関節症の症状をまとめます。

  • あごが痛む
  • 口が開かない
  • カクンと音がする
  • 症状が進むと頭痛や腰痛、めまい、手足のしびれ、呼吸困難になることもある

顎関節症の症状がひどい場合には、手術が必要なのだそうです。

■顎関節症の原因

顎関節症の原因は、以前は、かみ合わせの悪さ・異常にあるとされてきたそうですが、現在では歯ぎしり(歯を食いしばる癖)やほおづえ、ストレスなどの要因が重なり、強い力が関節に加わり、クッションがずれたり削られたりして起こると考えられているそうです。

顎関節症を予防するためにも、ほおづえをつかないようにするなど、あごに負担をかけないようにしていきたいものです。

■子どもに顎関節症が増えている!?

顎関節症は、子供の患者が増加しているそうです。

原因ははっきりとわかっていないようですが、柔らかい食べ物を好む食生活の変化で、かむ力や回数が減ったことがその原因の一つと考えられるそうです。

【追記(2016/4/25)】

■顎関節症のチェック方法

女性に多い顎関節症 ストレス原因、マッサージで改善(2013/12/21、日本経済新聞)から顎関節症のチェック方法をまとめてみます。

  • 人差し指・中指・薬指を縦にそろえて、口の中に入らなくなった
    (顔や口の小さな人の場合は、人差し指・中指でチェックする)
  • 食事をするときに、アゴが痛くて噛みきれない
  • 起床時にアゴがスムーズに動かない
  • 耳の前やこめかみに痛みを感じる
  • アゴが引っ掛かり、たまに動かなくなる
  • 口を大きく開いたとき、左右で開けにくいところがある
  • 口を開け閉めした時に痛みとともにアゴが「カク」などの音がする。

■顎関節症の治療法

女性に多い顎関節症 ストレス原因、マッサージで改善

(2013/12/21、日本経済新聞)

日本歯科大学病院の原節宏・顎関節症診療センター長によれば、マッサージや運動を積極的に治療に取り入れる考えが広まっているそうです。

原センター長は顎周辺の筋肉を覆う組織「筋膜」に着目し、マッサージでほぐす治療を提唱していますが、「筋膜」について一般での関心が高まったのは2015年ですので、早い段階から筋膜に着目していたようです。

最近の研究によれば、肩こりや腰痛の原因となる「トリガーポイント(痛みを引き起こす箇所)」は筋膜にあることがわかり、筋膜が厚く重なっている部分に存在している確率が高いそうです。

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そこで、筋膜リリースによって、筋膜のシワを伸ばすことにより、痛みを解消する方法が注目されています。

●自宅で簡単にできるマッサージのやり方

  1. 指に力を入れて首の後ろからゆっくりと前に移動する。
  2. こめかみを指で押して小さな円を描くようにする。
  3. 頭頂部からゆっくりと指を耳の上まで移動して、円を描くようにほぐす。

●重症の場合は手術が必要な場合も

マッサージでも痛みが引かなかったり、口があかなくなった場合には、鎮痛剤などによる治療が始まり、顎関節症の症状がひどい場合には手術になることもあるそうです。

そのため、顎関節症の原因となる生活習慣・クセに気を付け、マッサージで筋膜を伸ばすようにしましょう。

→ 顎関節症の症状・原因・マッサージ・治療法 について詳しくはこちら







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