「肺の病気」カテゴリーアーカイブ

<肺がん>喫煙や中皮腫で起こる仕組み解明|岡山大チーム

Only The Last Time

by Morgan(画像:Creative Commons)

 > 健康・美容チェック > 肺の病気(呼吸器の病気) > 肺がん > <肺がん>喫煙や中皮腫で起こる仕組み解明 岡山大チーム




<肺がん>中皮腫や喫煙で起こる仕組み解明 岡山大チーム

(2009/7/27、毎日新聞)

アスベスト(石綿)吸入による中皮腫や喫煙などによる肺がんが起こる仕組みを、岡山大の中村栄三・地球物質科学研究センター長らの研究チームが解明した。

石綿やたばこ、粉じんに含まれる鉄が肺に入ると、鉄を含む「フェリチン」というたんぱく質が形成される。

フェリチンは大気中などにある放射性物質ラジウムを集めて蓄積させ、がんを引き起こすという。

28日付の日本学士院発行の自然科学系英文学術誌に論文が掲載される。

岡山大の中村栄三・地球物質科学研究センター長らの研究チームによれば、中皮腫や喫煙などによる肺がんが起こる仕組みが解明されたそうです。

この研究は、早期発見・治療に役立つといいですね。

→ 肺がんの症状・原因・予防するための検査 について詳しくはこちら







【関連記事】

勝野洋さんとキャシー中島さんの長女・七奈美さん肺がんのため死去

勝野洋とキャシー中島の長女・七奈美さん死去

(2009/7/8、スポニチアネックス)

俳優の勝野洋(59)とタレントのキャシー中島(57)夫妻の長女で、ジュエリーデザイナーの勝野七奈美(かつの・ななみ)さんが7日午前0時20分、肺がんのため都内の病院で死去した。29歳。

ご冥福をお祈りいたします。

29歳でなくなってしまうとはあまりにも若すぎますね。

若いためにがんの進行が早かったのでしょうか。

以前肺がんについての記事(肺がんを予防するにはどうしたらよいか。)を読んだことがあるのですが、肺がんの症状には血痰や息苦しさ、長く続く咳などがあるのですが、いずれも症状が出た頃には病気が進んでいることが多く、肺がんの症状が出る前に早期発見することが肺がんを早期治療する方法なのだそうです。

肺がんを早期発見するためには、年に一度人間ドックで胸部CTをとることが理想的なのだとも紹介されていました。

肺がんを予防するためにも、積極的に自分の体の状態について把握する必要があるようです。

【関連記事】

  • メタボ健診に隠れ、胃がん・肺がん検診率過去10年で最低…07年度
  • 肺がん早期発見に道=生体指標候補を発見-北大など
  • マウスの肺がん消失に成功 自治医大
  • 肺がんを予防するにはどうしたらよいか。

【関連リンク】

⇒ 今何位? <ブログランキング>

メタボ健診に隠れ、胃がん・肺がん検診率過去10年で最低…07年度

First Baptist Church 896

by Parker Knight(画像:Creative Commons)




メタボに隠れ、胃がん検診率過去10年で最低…07年度

(2009/3/27、読売新聞)

2007年度の胃がんや肺がん検診の受診率が過去10年で最低となっていたことが27日、厚生労働省の調査でわかった。

特に胃がん検診は、年々下がる傾向にある。

メタボ健診」が始まった今年度はがん検診への関心が薄れ受診率がさらに下がるとの指摘もあり、国が掲げる受診率50%の目標には遠く及ばない。

2007年度の胃がん・肺がん検診の受診率が過去10年で最低となっているそうです。

メタボ健診が始まったことにより、胃がん・肺がん検診の受診率がますます下がることも予想されます。

検診については、総合的に考えて行なうようにすべきだと思います。







野菜・果物とがん:食物繊維とβ-カロテン

Wall_Food_10048

by Michael Stern(画像:Creative Commons)




がんのリスク・マネジメント:(16)野菜・果物とがん:食物繊維とβ-カロテン(2008/11/18、毎日新聞)

記事で大事だと感じた点をまとめてみました。

野菜や果物の食物繊維と大腸がんの関係

野菜と果物が健康に良いといわれる理由の1つに、食物繊維があります。

食物繊維には、グルコースやコレステロールの吸収を抑えることによる糖尿病や心疾患の予防効果があります。

それに加えて、便容積を増大させ、排便を促進し、発がん物質が腸管と接触する時間を短くする、あるいは、腸内細菌叢を変化させ2次胆汁酸などの産生を抑えるなどによる大腸がん予防効果が期待されます。

最近の研究によると、食物繊維による大腸がんの予防効果は認められていないようです。

しかし、食物繊維の摂取量が極端に少ないと、リスクが上昇するという結果は出ているそうです。

そのため、大腸がん予防のためには、食物繊維の量はある程度摂れば十分であり、多く摂ってもその予防効果は変わらない可能性が高いようです。

β‐カロテンとがんの関係

世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による「食事、栄養、身体活動とがん予防の世界評価」の2007年の改訂では、β-カロテンが肺がんリスクを上げるという結果が出ているそうです。

β-カロテンのサプリメントには、前立腺がんと皮膚がん予防効果が期待されていましたが、それほど影響しないという結論を得られているそうです。

■まとめ

この記事の結論としては、野菜や果物は、上部消化管がんや循環器疾患の予防効果は期待されるので、適度に野菜・果物を摂取することを薦めていました。

ある食品ばかりを摂取するよりも、適度な量をバランスよく食事をすることのほうが健康にはよいようです。







たばこが原因で病気になり、死亡する人は年間20万人にのぼる|厚生労働省研究班

Smoke

by Praveen(画像:Creative Commons)




たばこが原因で死亡、年間20万人 対策に増税必要? 

(2008/12/22、朝日新聞)

たばこが原因で病気になり、死亡する人は、年間20万人近くにのぼるとみられることが、厚生労働省研究班(主任研究者=祖父江友孝・国立がんセンター部長)の調査でわかった。

<中略>

たばこを吸っていて病気で亡くなるリスクを、吸わない人と比べると、

男性では
(1)消化性潰瘍(かいよう)(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)7.1倍
(2)喉頭(こうとう)がん5.5倍
(3)肺がん4.8倍
(4)くも膜下出血2.3倍。

女性では
(1)肺がん3.9倍
(2)慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)3.6倍
(3)心筋梗塞(こうそく)3倍
(4)子宮頸(けい)がん2.3倍

などだった。

厚生労働省研究班の調査によれば、たばこが原因で死亡する人は年間20万人近くにのぼるとみられるそうです。

タバコを吸う人と吸わない人とでは、男性では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・喉頭がん・肺がん・くも膜下出血のリスクが高くなり、女性では、肺がんCOPD心筋梗塞・子宮頸がんのリスクが高くなるそうです。

【追記(2016/12/22)】

世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。

たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こる|国立がん研究センターなどで紹介した国立がん研究センターや理化学研究所など日米英韓の研究チームが世界約5000人のがん患者の遺伝子データを解析した研究によれば、細胞ががん化する原因とされる遺伝子の突然変異が、たばこの化学物質によって誘発され、また、たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こることが分かったそうです。

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学で紹介した京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

がんによる死亡者数20%減の目標達成困難となった2つの理由によれば、国立がん研究センター(2015/5/22)は、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らすという国の目標の達成は困難との見通しを示していましたが、その理由として、喫煙率の減少が目標に届かなかったことやがん検診の受診率が伸び悩んでいることを挙げていました。

なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?によれば、日本人男性の喫煙率は60年代半ばから年々下がり、09年は39%にまで下がっており、男性の喫煙率初めて3割割れ、女性は微増も喫煙者率は過去最低19・3%|JT調査で紹介したJTが行なった平成28年の「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、男性の喫え煙者率が調査開始から初めて30%を割り込み、また、男女を合わせた喫煙率も過去最低の19.3%となったそうです。

ただ、がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるそうです。

なぜ香港は平均寿命世界一になれたのか?|日本人の平均寿命過去最高によれば、香港の喫煙率は11%まで下がっているため、香港でどのような対策が行なわれているのかを参考にしていくとよいのではないでしょうか?

【関連記事】

タバコは、がんだけでなく、喫煙で全身の血管での動脈硬化のリスクが高くなる|滋賀医科大で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、タバコを吸っているグループでは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患リスクが高くなることがわかっています。

喫煙によって、動脈硬化が促進されて、虚血性心疾患の発症リスクが増加すると考えられます。







【関連記事】