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40、50代の糖尿病予備群の約8割が自身の「HbA1c」値を知らない

Rt Hon Keith Vaz & Jenna Best of Quotient Diagnostics

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■40、50代の糖尿病予備群の約8割が自身の「HbA1c」値を知らない

糖尿病早期発見に「HbA1c」値

(2011/11/29、msn産経ニュース)

40、50代の“糖尿病予備群”の8割近くが、過去1~2カ月間の平均血糖値を反映する自身の「HbA1c(エイチビーエーワンシー)」値を知らないことが、製薬会社「ノボ ノルディスク ファーマ」(東京都千代田区)の調査で分かった。

日本糖尿病学会のガイドラインでは4.3~5.8が基準値とされている。

調査は9月、健康診断や人間ドックなどで「血糖値が高め」「境界型(糖尿病とはいえないが、血糖値が正常ともいえない)」などと指摘されたことのある全国の40、50代の男女1200人を対象に実施した。

それによると、「自身のHbA1c値(直近の測定値)を覚えていますか」の問いに、77.7%が「覚えていない/分からない」と回答。

40、50代の糖尿病予備群の8割近くが、過去1~2カ月間の平均血糖値を反映する自身の「HbA1c(エイチビーエーワンシー)」値を知らないことがわかったそうです。

■■HbA1c(ヘモグロビンA1c)とは

HbA1cとは、糖尿病の診断基準として注目を集めている数値です。

糖尿病の診断基準

HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため、過去1~2カ月の血糖状態を把握できます。

HbA1cを診断基準として導入すると、短期間の血糖の状態ではなく、長期的に見た血糖状態が把握できることで、より適切な判断ができるということのようです。

※ただし、ヘモグロビンに異常があると正しい血糖状態がわからないというの課題があるそうです。

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはコチラ

糖尿病の合併症 についてはコチラ

P.S.

糖尿病に関する記述の中から正しい項目を選ぶ設問では、6割超が「予備群のときから心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化が進行する」(正答率35.8%)、半数以上が「糖尿病の人は心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすい」(同43.8%)を選ばなかった。これらはいずれも正しい記述。

糖尿病に関する正しい知識が広まっていないようですね。







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肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に|千葉大

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■肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に|千葉大

肝臓がん、血液検査で早期診断…発見率3倍に

(2011/12/7、読売新聞)

肝臓がんを血液検査で早期診断できる技術を、千葉大学の野村文夫教授(臨床検査医学)らが開発した。

肝臓にがん細胞ができると体内で作られる免疫物質(抗体)を検出する方法で、血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上する。

すでに国際特許を取得しており、5年以内の実用化を見込んでいる。

千葉大学の野村文夫教授が肝臓がんを血液検査で早期発見できる技術を開発したそうです。

血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上するそうです。

野村教授らは、がん細胞に多い「Ku86」というたんぱく質に着目。

これを攻撃するために作られる抗体を診断の目印(腫瘍マーカー)として血液を分析したところ、早期がんの60%以上が陽性を示した。がんでないのに反応してしまう偽陽性は10%以下だった。

肝臓がんのマーカーはこれまでもあったが、腫瘍の大きさが2センチ以下という早期の場合、陽性率が20%程度と低かった。

早期発見は、超音波検査やコンピューター断層撮影法(CT)、磁気共鳴画像(MRI)など、熟練を要する高価な診断法に頼っている。

肝臓がんの早期発見には、超音波検査やCT、MRIなどの高価な診断法に頼らざるを得ませんでしたが、今回の研究が進めば、より容易に検査ができるようになることが期待されます。

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元BEAT CRUSADERSのthai、心筋梗塞のため急逝

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元BEAT CRUSADERSのthaiが急逝

(2011/11/30、ナタリー)

元BEAT CRUSADERSのthai(Key, G, Vo)、ANITA CHILI PEPPERSのユキメンバー(Vo)として知られる田井宏之が、11月26日未明に心筋梗塞のため急逝した。34歳だった。

34歳の若い人がなくなるのはショックですよね。

それも心筋梗塞とは驚きです。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

心筋梗塞は、動脈硬化が原因で、一種の老化現象とも思っていたのですが、若い人でも心筋梗塞になることがあるのだと改めて思います。

動脈硬化は、急にあらわれるわけではなく、若いころから始まり、40歳を過ぎる頃に症状があらわれてくることが多いとのことです。

動脈硬化の予防は若いうちから始めないといけないと改めて考えさせられます。

 

P.S.

以前、危ない病気の兆候|ホンマでっかTV 8月10日で、

左手小指の痛みは心筋梗塞の兆候!?

と紹介していましたが、心筋梗塞の前兆のようなものはあったのでしょうか。

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ダイエットにいそしむ中国人、実はあまり太っていない|独メディア

People's Square Station (Tilt Shift)

by kanegen(画像:Creative Commons)




ダイエットにいそしむ中国人、実はあまり太っていない―独メディア

(2010/7/28、レコードチャイナ)

2010年7月22日、フィナンシャル・タイムズ紙ドイツ語版は、数十年前には飢餓を耐え忍び、現在は肥満解消のダイエットで飢えている中国人だが、ダイエットに精を出す多くの中国人は実はそれほど太っていない、と指摘した。25日付で環球時報が伝えた。

記事によれば、フィナンシャル・タイムズ紙ドイツ語版は、ダイエットをしている中国人は実はそれほど太っていないと指摘したそうです。

これまでこのブログでも中国の健康事情に関するニュースを取り上げてきましたが、中国では肥満や糖尿病が問題になっており、今回取り上げた記事の内容の意味がよくわかりません。

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一体どういう意味なのでしょうか。

上海で募集した30名のダイエット希望者のうち、誰もおなかが出ていなかったからだ。

実際、体重と身長から肥満度を算出するボディマス指数(BMI)だけをみると、半数以上が標準の範囲内だった。

このことから判断すると、2つのことが考えられます。

一つは、アメリカの基準に当てはめると中国人はそれほど太っていないということと、

もう一つは、ダイエットをしようとしている人はすでに健康を意識しているため太っていない

という2つのことが考えられます。

この記事のポイントは、中国の市場をアメリカのダイエット関連企業が狙っているという点かもしれません。

記事によると、多くの中国人のスリムな体になりたいという欲求が、関連企業を潤している。

欧州のマーケットリサーチ機関の計算では、09年の中国のダイエット市場は10%の成長を記録、その規模は6億9000万ユーロ(約726億円)にもなる。

さらに、向こう5年間は毎年5~6%の速度で成長を続けることが見込まれている。

そのなかで、米国のダイエット関連企業と食品企業が手を組み、中国の巨大な市場を狙っている。

中国では肥満が社会問題となっており、今後もますます増加することが予想されます。

アジア人として、日本の方がより適切なダイエットに関するアドバイスができるような気がするのですが・・・。

ただ、この記事に書かれていないことで、大事なのは、見た目がやせているからといって、糖尿病・脂肪肝などの生活習慣病ではないということができない点です。

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血糖値を下げる方法|たけしの家庭の医学 6月8日

■糖尿病と体質の関係

日本人(アジア人)は欧米人に比べて、分泌されるインスリンの量が少ないため、小太り程度でも糖尿病を発症してしまうこともあるそうです。

「日本人は糖尿病になりやすい」認知度は4割未満

欧州の糖尿病患者には肥満が多いのに対して、日本を含むアジア各国では、肥満でない人の発症が多いそうです。







スウェーデンの女子大生のセックスパートナーの数が10年前に比べ2倍に増加。性感染症患者も比例して上昇。

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by David J(画像:Creative Commons)

女子大生のセックスパートナーの数が10年前に比べ2倍に増加。性感染症患者も比例して上昇。(スウェーデン)

(2011/11/21、Techinsight Japan)

スウェーデンのウプサラ大学が女子大生らを対象とした調査で、セックスをした相手の数が10年前に比べ2倍に上昇していることが判明した。

だが同時に、性感染症に罹患した人数もこの結果に比例し急増していることも明らかとなった。

スウェーデンのウプサラ大学が女子大生を対象にした調査によれば、セックスパートナーの数が10年前に比べて2倍に増え、また同時に、性感染症になった人数も比例して増加しているそうです。

詳しい内容はこちら。

この調査は2004年から2009年までの5年間に、ウプサラ大学にある医療センターを訪れた女子大生らに対し行われたものであり、最近になって論文化され専門誌にて発表されている。

それによると、調査対象の女子大生らがこれまでセックスをしたことがある相手の数は、恋人から一夜限りの相手まで全てを含めると平均11人という結果となった。この平均人数は、10年前に行われた同じ調査の結果と比べ約2倍に増加しているという。

だが同時に行われた、新しいパートナーとのセックスの際にコンドームを使用するかという質問に対し、すると答えた女子大生の数は半分以下の49パーセントという結果となった。10年前に行われた同じ質問の結果が60パーセントであったことから、かなり激減していることが分かる。

この結果を示すかのように、今回の調査対象者の約3分の1が、これまでにクラミジアや尖圭コンジローマなど何らかの性感染症に罹患した経験があると答えている。

この数は10年前に比べると約2倍に増加しており、コンドーム使用の減少が性感染症の増加と繋がっていることは誰の目にも明らかである。

この記事からは3つ学ぶ所があると思います。

1.セックスをしたことがある相手の数が10年前と比べて2倍になっている。

2.新しいパートナーとのセックスの際にコンドームを使用するかという質問に対し、すると答えた女子大生の数は半分以下の49パーセントという結果となり、10年前に比べて激減している。

3.調査対象者の約3分の1が性感染症に罹患した経験がある。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」(著 ニコラス・A・クリスタキス ジェイムズ・H・ファウラー)にこのことに関連したことが紹介されています。

つながり 社会的ネットワークの驚くべき力

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性的に積極的な方が仲間に好かれると信じている若者は、愛情を伴わない気軽なセックスをしがちである。

ネットワーク内で他人とつながる経路が多ければ多いほど、ネットワーク内を流れるものの影響を受けやすくなるのである。

パートナーの多い白人はパートナーの多い白人とセックスし、パートナーの少ない白人はパートナーの少ない白人とセックスする傾向があるのだ。

結果として、性感染症は性行動の活発な白人からなる中核部にとどまる。

また、今回紹介した本によれば、避妊具の使用といったさまざまな恋愛行動や性行為は、自分が属するネットワーク内でそうした行為がなされているかどうかに強い影響を受けるそうです。

つまり、今回の大学の女子大生のネットワークでは、以前に比べて性的に積極的な人同士がネットワーク内でつながっており、パートナーの多い人の数が増えることでさらにパートナーの多い人を増やし、避妊具を使用しないという仲間内の影響を受け、その結果、性感染症が広がっていると考えられます。

今回紹介した記事では、性感染症を防ぐためにどうしたら良いかという点についても紹介しています。

今回の調査を担当したウプサラ大学のTanja Tydén教授はこれらの結果に対し憂慮を示しており、こうした性感染症を防ぐために、若い女性はセックスの際はパートナーに対し、コンドームの使用を要求するべきだと主張している。

しかし、こうした取り組みは以前からも、いや以前よりも行われてきているはずです。

にもかかわらず10年前よりも性感染症は増えているのです。

「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」には、より効果的に性感染症を防ぐためには、どうしたらよいかということも書かれています。

セーフセックスのキャンペーンを展開する場合、コミュニティの全メンバーに平等にメッセージを送るよりも、性行動の活発なメンバー(ネットワークの中核部、すなわちハブ)に直接伝えれば最も効果があがるという結論も得られた。

人々がリスクにさらされるかどうかは、その人がどんな人であるかより、誰と知り合いであるかで決まるのだ。

今回の調査結果を元に(更に詳しく調査し)、ネットワークの全体図を描き、社会的ネットワークのハブを見つけ出し、そのハブであるメンバーに対して、メッセージを伝えるというのが最も効果的なのだそうです。

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これらの研究は、肥満が社会的ネットワークを通じてどのように広まっていくかを知る手がかりとなっている。

われわれは他者の食習慣や空腹度に影響を受け、無意識のうちに周囲の人々の基準に引きずられているのだ。