> 健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病が完治する!?インスリンで膵臓のβ細胞を復活させる|#ためしてガッテン(#NHK)
2011年10月5日放送のためしてガッテンは「糖尿病が完治する!?すい臓を復活させる薬」がテーマです。
【目次】
■2型糖尿病の治療
by Practical Cures(画像:Creative Commons)
食事・運動療法 ⇒ 飲み薬 ⇒ インスリン
2型糖尿病の治療と言えば、まず食事のコントロールや運動で血糖値を下げます。
しかし、それが不可能なら飲み薬で血糖値を下げる。
それでも病気が悪化したら、最後の手段として注射でインスリンを補充するというのがこれまでの治療法であり、2型糖尿病は治らないというのがこれまでの常識でした。
ところが「ある治療」をすると、糖尿病になる前の状態に戻れることがわかったそうです。
■糖尿病のカギ「β細胞」
糖尿病のカギを握るのは、すい臓の中のインスリンを分泌する「β細胞」と呼ばれる細胞です。
→ すい臓 について詳しくはこちら
糖尿病は、β細胞がダメージを負って働けなくなることが一因で発症します。
■糖尿病になるとβ細胞はどうなるか?
暴飲暴食などで血糖が増えすぎると、β細胞は頑張ってインスリンを分泌します。
しかし、あまりに頑張り過ぎると、β細胞は疲れ果ててしまい、インスリンを出せなくなってきます。
さらに血糖が増え続けると、β細胞は血糖に攻撃されてしまい、β細胞は最悪の場合死んでしまいます。
これが、すい臓がインスリンを出せなくなってしまった理由なのです。
■「ある薬」の正体は、「インスリン」!
β細胞を助けてくれる薬の正体とは、「インスリン」!
インスリンを注射で補充してあげると、β細胞はその間インスリンを出さずに休むことができ、細胞が元気に復活します。
※もちろん死んでしまったβ細胞もいます。
すると、またインスリンを分泌できるようになるのです。
■インスリン注射の新しい治療の仕方
今回番組で紹介したインスリンを使った治療法の今までの治療法との違いは、使用するタイミングです。
今まではインスリン注射と言えば、治療の最後の最後で、その時点では、β細胞の数は、すでにもうほとんど残っていないと言われており、いくらインスリン注射をしても、死んでしまったβ細胞を蘇らすことはできません。
大事なのは、β細胞がまだたくさん生きているうちに、インスリン注射で休ませて、元気に回復させることなのです。
■飲み薬による治療法
SU薬はβ細胞を搾り出すようにしてインスリンを出すようなものなのだそうです。
SU薬(血糖値を下げる飲み薬)の効果で血糖値が良好な場合は非常に良い状態。
SU薬が効かなくなっているのに続けると高血糖とのダブルパンチでβ細胞がダウンしてしまいます。
飲み薬が効かなくなってきたら、インスリン注射を考える。
●強化インスリン療法
一日に3から4回ほどインスリン注射を打つ治療法。入院でも外来でも可能。
インスリンの分泌パターンに合わせて、β細胞を休ませる。
※また、24時間効くインスリンを一日一回だけ注射する方法もあるそうです。
インスリン治療にも様々な選択肢があるようです。
インスリン療法を受ける病院は、日本糖尿病学会専門医などの専門家がいる病院が望ましいそうです。
強化インスリン療法を行うと、自分のインスリンの分泌がどんどん回復するので、外から注射するインスリンの量も刻々と変わります。
量が多すぎると、血糖値が下がりすぎてしまいます。(低血糖:力が抜ける、冷や汗、動悸など)
大事なことは、高い血糖値を放っておかないことなのだそうです。
■血糖値を上げる生活習慣とは?
血糖値を上げる生活習慣は、睡眠不足・寝不足。
理由としては、起きている時間が長いと、活動を助けるストレスホルモンが血糖値を上げて活動できる準備を常にしているためだと考えられるそうです。
日本人1062人を対象に睡眠時間と血糖値の指標であるHbA1cとの関係を調べたところ7~8時間睡眠の人は一番高血糖(HbA1cが6.5%以上)の人が少なく、睡眠時間が少なくなるほど高血糖の人が多いという結果が出ました。
※HbA1cが6.5%以上=血糖コントロール不十分
寝過ぎの人も高血糖の人が多いという結果が出ています。
寝過ぎの人は、睡眠障害などの病気が原因で、睡眠の質が悪く(深くて質の良い眠りができず)、浅く長く寝てしまっていることが原因と考えられるそうです。
高血糖予防には、質の良い睡眠をしっかりととることが大事なようです。
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