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肉を多く食べる男性は糖尿病を発症する危険性が約4割高い|国立がん研究センター

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【目次】

■肉を多く食べる男性は糖尿病を発症する危険性が約4割高い

flat iron steak

by stu_spivack(画像:Creative Commons)

<糖尿病>「肉食男性」発症の危険性、4割高く

(2013/5/21、毎日新聞)

肉類を多く食べる男性は、あまり食べない男性と比べて糖尿病を発症する危険性が約4割高いとの大規模調査の分析結果を、国立がん研究センターなどの研究チームが21日発表した。女性の場合は関連はみられなかった。

国立がん研究センターなどの研究チームによれば、肉類を多く食べる男性は、あまり食べない男性と比べて糖尿病を発症する危険性が約4割高いことがわかったそうです。

今回の記事のポイントは、

  • 肉を多く食べる男性はあまり食べない男性に比べて糖尿病の発症リスクが4割高い
  • 女性との関連がなかった

という点です。

なぜ肉を多く食べる男性が糖尿病の発症リスクが高いのでしょうか?




■なぜ肉を多く食べる男性が糖尿病の発症リスクが高いの?

<糖尿病>「肉食男性」発症の危険性、4割高く

(2013/5/21、毎日新聞)

研究チームの黒谷佳代・国立国際医療研究センター臨床研究センター上級研究員によると、肉に多く含まれる鉄分などが、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くしている可能性があるという。女性は体内の鉄の蓄積量が少なく、肉類摂取の影響を受けにくいと考えられる。

肉類摂取と糖尿病との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

牛肉や豚肉などの赤肉に豊富に含まれる鉄は、酸化ストレスや炎症を引き起こし、インスリン感受性を低下させるという動物実験の結果があり、ヒトにおいても肉類、特に赤肉の摂取による糖尿病のリスク上昇が懸念されます。

今回の研究では、男性において、肉類、特に赤肉の摂取により糖尿病発症のリスクが上昇する可能性が示されました。その理由として、肉に多く含まれるヘム鉄や飽和脂肪酸、調理の過程で生成される焦げた部分に含まれる糖化最終産物(AGEs)やヘテロサイクリックアミンのインスリン感受性やインスリン分泌に対する悪影響が考えられます。これまでの欧米の研究においても、男性では一貫して肉の摂取と糖尿病発症の関連が報告されています。

肉に多く含まれる鉄分(ヘム鉄)は、動物実験において、酸化ストレスや炎症を引き起こし、インスリン感受性を低下させるという結果が出ており、人においてもそれが当てはまると考えれば、肉類、特に赤肉の摂取による糖尿病のリスクが高くなることが考えられます。

また、肉に含まれる飽和脂肪酸、AGEsなども、血糖値を下げるインスリンの効きを悪くしている可能性があるようです。

そして、女性の場合に肉類による影響が少ない理由としては、女性は体内の鉄の蓄積量が少なく、肉類摂取の影響を受けにくいと考えられるようです。

【追記(2017/6/9)】

2017年6月9日放送の「その原因、Xにあり」に出演していた泰江慎太郎院長(銀座泰江内科クリニック)によれば、脂質を多くとることが高血糖につながることがあるそうです。

通常血液中に糖が増えると、インスリンが出て糖の濃度を調節しますが、脂質を摂りすぎると内臓脂肪が増加し、TNF-αという内臓脂肪から分泌されるインスリンの働きを妨げる物質によって、高血糖になる恐れがあるそうです。

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糖尿病の3つの運動療法|ストレッチ・有酸素運動・レジスタント運動

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■糖尿病の3つの運動療法

Stretching

by Earl McGehee(画像:Creative Commons)

続・糖尿病50話:第28話 運動は欠かせない

(2008/10/7、毎日新聞)

糖尿病において食事療法の次に重要なのが運動療法です。運動によりインスリンの効き方が良くなり、血糖降下に結びつきます。また、運動療法は糖尿病だけでなく、高血圧脂質異常症(高脂血症)などほとんどすべての生活習慣病の予防・治療やストレス解消にも有用です。

記事の中から糖尿病の運動療法における運動の種類3種類をまとめてみました。

1. ストレッチ運動

ストレッチ運動によって体の柔軟性を高める。

2. 有酸素運動

心肺機能を増強させ、余分な脂肪を減らす効果がある。

例えば、ウォーキング、ジョギング、自転車運動、エアロビクスなど

3. 無酸素(レジスタント)運動

例えば、腕立て伏せやウェートトレーニングなど

筋肉を鍛えることで、インスリンの危機も良くなり、多くの糖分を消費することができるそうです。

また、筋組織が増強されることで、筋内部へより多くの糖分を貯蔵することができるようになり、血糖値が下がりやすくなるそうです。

糖尿病の運動療法を行う上で大事なことはこの3種類の運動をすべて組み合わせて行うことです。

現在糖尿病で医師に診ていただいている方は、相談の上、運動を行うようにしてください。

また、あまり無理をして始めないように気を付けてくださいね。

糖尿病の食事療法と運動を組み合わせて糖尿病を予防しましょう。

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20歳の時に痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まる?

sara 31 weeks pregnant

by Jonny Hunter(画像:Creative Commons)

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<妊娠糖尿病>20歳「痩せすぎ」は注意…筑波大分析

(2012/6/27、毎日新聞)

20歳のときに痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まることが、筑波大水戸地域医療教育センターの谷内洋子博士研究員らの分析で明らかになった。欧米の研究で肥満が妊娠糖尿病を起こしやすいことは知られていたが、痩せていることとの関連が確認されたのは初めて。英糖尿病学会誌電子版に発表した。

筑波大水戸地域医療教育センターの谷内洋子博士研究員の分析によれば、女性の20歳時の体重を聞き、BMIが18未満の「痩せている」に該当している女性は、BMIが18以上で肥満でない女性と比べ、妊娠糖尿病を発症する可能性が約5倍高かったそうです。

なぜ20歳のときに痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まるのでしょうか?

痩せている女性は、青年期に必要な栄養の不足や筋肉量が少ないことが血糖値を高めている可能性があるという。

青年期に必要な栄養が不足していることや痩せていることで筋肉量が少ないことが血糖値を高めている可能性があるそうです。

【参考】

■妊娠糖尿病とは

妊娠をきっかけにインスリンの働きが落ち、インスリン分泌量が十分に増えずに血糖値が高くなる状態を妊娠糖尿病という。妊娠糖尿病になると、胎児が大きくなりすぎたり、早産や妊娠高血圧症候群を起こす恐れがある。







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■糖尿病の運動療法|運動療法により得られる効果とは

Jogging

by Dragan(画像:Creative Commons)

糖尿病講座:(19)運動療法とは

(2009/1/9、毎日新聞)

糖尿病の発症は食べ過ぎだけが原因でしょうか?

意外に思われるかもしれませんが、実は日本人のエネルギー摂取量は戦後間もない1950年代から現在まで約2,000kcalで大きな変化はありません。

しかし、摂取エネルギーに占める脂肪の割合は、1950年に7.7%だったのが現在では約26%と大幅に増加しております。

また自動車保有台数も年々増加しています。

実は糖尿病患者数の増加とこの脂肪摂取量の増加・自動車保有台数の増加の様子は非常によく一致します。

つまり食事の欧米化や自動車の普及による運動不足が糖尿病発症の大きな原因であると推測されるのです。

したがって糖尿病や肥満の予防および治療には食事療法だけではなく、運動不足を解消することは非常に重要な意味があると考えられます。

糖尿病の発症は食べ過ぎだけが原因ではなく、食事の欧米化(脂肪の多い食事)や運動不足も糖尿病が発症する大きな原因であると考えられるそうです。

そのため、糖尿病を予防するためにも、食事の量だけでなく、食事の内容を改善し、運動不足を解消する必要があります。

運動療法で得られる効果には短期間のうちにその効果が表れる急性のものと、運動療法を継続することで効果の表れる慢性のものがあります。

◇ 急性効果

急性効果で最も大きなものは血糖値の改善です。

運動時には筋肉がエネルギーを必要とするため、そのエネルギー源であるブドウ糖の血液中から筋肉中への取り込みが促進されます。

結果として血液中のブドウ糖量、すなわち血糖値が低下します。

食後に運動を行えば、食後の急激な血糖上昇を抑えることができ、糖尿病のコントロールをよくすることが期待できます。

運動によって爽快感を得られたりストレスを解消したりすることで生活の質を向上させることができるのも急性効果の一例です。

運動をすることでまず効果が得られるのが、血糖値が改善されること。

運動によって、血糖値の上昇を抑えることができるため、糖尿病のコントロールをすることができます。

また、ストレス解消になることも良いようです。

例えば、極端な例になりますが、1か月のハイキング生活で体はどのように変化するか?によれば、29日間で1日8~10時間のハイキングをした人は、ストレスホルモンともいわれるコルチゾールの値は平常が10-23μg/dLのところ、ハイキング前17.8μg/dL→ハイキング後10.8μg/dLと、コルチゾール濃度の正常範囲の最高値に達したそうです。

◇ 慢性効果

慢性効果として大切なのは、継続的な運動によりエネルギー消費が多くなることで減量を実現できることです。

しかも運動しながらの減量ですから、単に食事制限しただけの時と異なり、筋肉量を維持しながら脂肪だけを選択的に減少させることができます。

余分な脂肪が減少すればインスリンの効きも良くなり、血糖値の改善につながります。

また体力や心肺機能の向上、骨粗鬆症の予防、脂質異常症(高脂血症)の改善なども期待できます。

運動療法を続けることで得られるのが、減量に対する効果です。

脂肪が減少することによって、インスリンの効きがよくなり、血糖値の改善につながるようです。

糖尿病の予防には、食事だけに気をつけるのではなく、運動も取り入れましょう。

→ 糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動 について詳しくはこちら







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糖尿病が完治する!?インスリンで膵臓のβ細胞を復活させる|#ためしてガッテン(#NHK)

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2011年10月5日放送のためしてガッテンは「糖尿病が完治する!?すい臓を復活させる薬」がテーマです。




【目次】

■2型糖尿病の治療

Diabetes

by Practical Cures(画像:Creative Commons)

食事・運動療法 ⇒ 飲み薬 ⇒ インスリン

2型糖尿病の治療と言えば、まず食事のコントロールや運動で血糖値を下げます。

しかし、それが不可能なら飲み薬で血糖値を下げる。

それでも病気が悪化したら、最後の手段として注射でインスリンを補充するというのがこれまでの治療法であり、2型糖尿病は治らないというのがこれまでの常識でした。

ところが「ある治療」をすると、糖尿病になる前の状態に戻れることがわかったそうです。

■糖尿病のカギ「β細胞」

糖尿病のカギを握るのは、すい臓の中のインスリンを分泌する「β細胞」と呼ばれる細胞です。

→ すい臓 について詳しくはこちら

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糖尿病は、β細胞がダメージを負って働けなくなることが一因で発症します。

■糖尿病になるとβ細胞はどうなるか?

暴飲暴食などで血糖が増えすぎると、β細胞は頑張ってインスリンを分泌します。

しかし、あまりに頑張り過ぎると、β細胞は疲れ果ててしまい、インスリンを出せなくなってきます。

さらに血糖が増え続けると、β細胞は血糖に攻撃されてしまい、β細胞は最悪の場合死んでしまいます。

これが、すい臓がインスリンを出せなくなってしまった理由なのです。

■「ある薬」の正体は、「インスリン」!

β細胞を助けてくれる薬の正体とは、「インスリン」!

インスリンを注射で補充してあげると、β細胞はその間インスリンを出さずに休むことができ、細胞が元気に復活します。

※もちろん死んでしまったβ細胞もいます。

すると、またインスリンを分泌できるようになるのです。

■インスリン注射の新しい治療の仕方

今回番組で紹介したインスリンを使った治療法の今までの治療法との違いは、使用するタイミングです。

今まではインスリン注射と言えば、治療の最後の最後で、その時点では、β細胞の数は、すでにもうほとんど残っていないと言われており、いくらインスリン注射をしても、死んでしまったβ細胞を蘇らすことはできません。

大事なのは、β細胞がまだたくさん生きているうちに、インスリン注射で休ませて、元気に回復させることなのです。




■飲み薬による治療法

SU薬はβ細胞を搾り出すようにしてインスリンを出すようなものなのだそうです。

SU薬(血糖値を下げる飲み薬)の効果で血糖値が良好な場合は非常に良い状態。

SU薬が効かなくなっているのに続けると高血糖とのダブルパンチでβ細胞がダウンしてしまいます。

飲み薬が効かなくなってきたら、インスリン注射を考える。

●強化インスリン療法

一日に3から4回ほどインスリン注射を打つ治療法。入院でも外来でも可能。

インスリンの分泌パターンに合わせて、β細胞を休ませる。

※また、24時間効くインスリンを一日一回だけ注射する方法もあるそうです。

インスリン治療にも様々な選択肢があるようです。

インスリン療法を受ける病院は、日本糖尿病学会専門医などの専門家がいる病院が望ましいそうです。

強化インスリン療法を行うと、自分のインスリンの分泌がどんどん回復するので、外から注射するインスリンの量も刻々と変わります。

量が多すぎると、血糖値が下がりすぎてしまいます。(低血糖:力が抜ける、冷や汗、動悸など)

大事なことは、高い血糖値を放っておかないことなのだそうです。

■血糖値を上げる生活習慣とは?

血糖値を上げる生活習慣は、睡眠不足・寝不足。

理由としては、起きている時間が長いと、活動を助けるストレスホルモンが血糖値を上げて活動できる準備を常にしているためだと考えられるそうです。

日本人1062人を対象に睡眠時間と血糖値の指標であるHbA1cとの関係を調べたところ7~8時間睡眠の人は一番高血糖(HbA1cが6.5%以上)の人が少なく、睡眠時間が少なくなるほど高血糖の人が多いという結果が出ました。

※HbA1cが6.5%以上=血糖コントロール不十分

寝過ぎの人も高血糖の人が多いという結果が出ています。

寝過ぎの人は、睡眠障害などの病気が原因で、睡眠の質が悪く(深くて質の良い眠りができず)、浅く長く寝てしまっていることが原因と考えられるそうです。

高血糖予防には、質の良い睡眠をしっかりととることが大事なようです。

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