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緑内障になりやすい人、なりにくい人の差は近視|#この差って何ですか

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2016年6月12日放送の「この差って何ですか?」(18時30分~19時56分)では、「緑内障に、なりやすい人なりにくい人の差」について取り上げました。




【目次】

  1. 「緑内障に、なりやすい人なりにくい人の差」
  2. 緑内障とは
  3. 緑内障の症状
  4. 眼圧が上昇する原因
  5. 緑内障のリスクファクター
  6. 緑内障の予防
  7. 緑内障の治療

■「緑内障に、なりやすい人なりにくい人の差」は「近視」

folk med bøker

by Studieforbund VOFO(画像:Creative Commons)

緑内障患者の約6割が「近視」なのだそうです。

→ 近視(強度近視・仮性近視) について詳しくはこちら

近視の人の目は眼球が歪んでおり、正常の眼球が23mmであるのに対し、近視の眼球は最大28mmになり、眼圧が高くなくても、圧力を受けてしまっているようです。

番組で紹介した緑内障チェック方法は視野の欠損がわかる「ノイズフィールドチェック法」です。

「ノイズフィールドチェック法」は、片方の目ずつ、砂嵐の映像の真ん中の点を見て、周りに視野の欠損がないかをチェックする方法です。

番組で紹介していた方法に近い動画を紹介します。

緑内障 簡易 検査  glaucoma Inspection

■緑内障の人の差

2018年8月7日放送の「この差って何ですか?」では「緑内障の人の差」について取り上げました。

番組ではマスの見え方によって緑内障の可能性をチェックできるテストをおこないました。

片目を隠し、マス目を見てマス目の白い点を10秒見るを両目で行ない、マス目が欠けて見えると緑内障の可能性があるそうです。

また、緑内障には急性緑内障もあり、黒目と白目の境目に充血がある場合には急性緑内障の可能性があるので、眼科で診てもらうことをアドバイスしていました。




■緑内障とは

緑内障とは、目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気。

緑内障は失明原因の1位の目の病気です。

岐阜県多治見市で行われた疫学調査によれば、40歳以上の20人に1人が緑内障だったそうです。

→ 緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら

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■緑内障の症状

緑内障は、視野が欠損したり、視力が低下しますが、タイプによりそのスピードは異なり、徐々に進む症状と急速に悪化する症状があります。

一般的に緑内障は、自覚症状がほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多いようです。

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■眼圧が上昇する原因

人間の目は、目から入った情報を網膜で感知し、視神経を介して脳に信号を送り、見たものを認識しています。

眼圧は眼球内を満たしている「房水(ぼうすい)」という液体で、一定に保たれており、房水は、隅角(ぐうかく)という出口から眼球外に排出されています。

しかし、房水の流れに障害が起こることで、眼圧が上昇すると、視神経が圧迫されて、血液の循環が悪くなり、「視野が狭くなる」「視野が欠ける」といった症状が現れます。

緑内障の発症メカニズムから大きく分けると、開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2つのタイプに分けられます。

緑内障の原因(眼圧が高くなる) はこちら

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■緑内障のリスクファクター

  • 血縁者に緑内障の人がいる。(遺伝性要因)
  • 加齢(岐阜県多治見市で行われた疫学調査によれば、40歳以上の20人に1人が緑内障)
  • 強度の近視
  • 低体温
  • 冷え性
  • 低血圧
  • 頭痛持ち
  • 糖尿病

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■緑内障の予防

緑内障は、早期発見が大事ですので、眼科での定期的な検査(緑内障ドック)が一番の予防法といえます。

緑内障は、眼圧測定だけではわからないため、眼底検査、視野検査などが必要となります。

眼科検診で失明が36%減少する!|緑内障・糖尿病網膜症・変性近視・加齢黄斑変性・白内障が失明の主な原因で紹介した杏林大学大学院医学研究科の山田昌和教授(眼科)によれば、眼科検診によって5つの病気の発見率や失明の減少率を調べたところ、失明は緑内障で45%減したそうです。

中高年になると、目の病気になる人が増えてきますので、失明を防ぐためにも、40歳をめどに一度眼科検診を受けてみて、定期的に眼科で診てもらうことをオススメします。

また、緑内障は、ぶつかって眼圧が上昇する場合や生まれつき(隅角が未発達)でない場合には、生活習慣(糖分の摂りすぎ、血液がドロドロ、眼精疲労、ストレス、運動不足など)と何らかの関係があるのではないかと考えられています。

緑内障の治療・予防には、栄養補助食品(ルテイン・カシス等)や生活習慣の見直しなどによる日頃からのケアが重要です。

緑内障の予防(食事・サプリメント) についてさらに詳しくはこちら

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■緑内障の治療

緑内障の治療は、薬を(目薬)使って眼圧を下げることにより、眼圧をコントロールしていきますが、十分に効果が出ない場合は、手術やレーザー治療を行います。

緑内障の治療(目薬・手術) はこちら

■まとめ

緑内障とは、目が正常な機能を保てる「適正な眼圧」以上の眼圧のために、視神経が障害され、視野が欠けてくる病気で、失明原因の1位の目の病気です。

40歳以上の20人に1人が緑内障ですので、身近な目の病気ともいえます。

ぜひ緑内障について考えてみてくださいね。

→ 緑内障の症状・原因・眼圧・予防 について詳しくはこちら







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飛蚊症になりやすくなる原因は「老化」と「近視」!|#この差って何ですか

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2016年8月7日放送の「この差って何ですか?」では「飛蚊症になりやすい人となりいにくい人の差」について取り上げました。

解説:湯川聡先生(品川近視クリニック副院長)




【目次】

■飛蚊症とは

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by Mark Wilkie(画像:Creative Commons)

「飛蚊症(ひぶんしょう)」とは、明るい所(白い壁、青空)などを見つめたとき、目の前に黒い点や虫、糸くず、アメーバなどの『浮遊物』が飛んでいるように見える症状のことをいいます。

飛蚊症の原因は主に2つあり、一つは老化、もう一つは近視なのだそうです。

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■飛蚊症の原因1.老化

60歳以上の3人に1人が飛蚊症なのだそうです。

目の構造と働き(視覚機能)・目の見える仕組みによれば、目の中には、「硝子体(しょうしたい)」という、水晶体と網膜の間にあり、眼球の大部分を占める無色透明でゼリー状の組織があります。

硝子体の働きは、光や目の中の代謝物の通り道であり、眼球の内圧および形状を保つ働きがあります。

年をとると、この「硝子体」が濁りを生じてきて、この濁りが目の中に光が入った時に影となり、黒い点や虫、糸くずのようなものが飛んでいるように見えます。

■飛蚊症の原因2.近視

飛蚊症になりやすくなる原因は「老化」と「近視」!|この差って何ですか
飛蚊症になりやすくなる原因は「老化」と「近視」!|この差って何ですか

参考画像:この差って何ですか?(TBS系)|スクリーンショット

健康な人の目の眼球はほぼ丸なのですが、近視の人の目の眼球は楕円形(硝子体の奥行が近視でない人と比べて伸びている形)になっているそうです。

緑内障になりやすい人、なりにくい人の差は近視|この差って何ですか?によれば、近視の人の目は眼球が歪んでおり、正常の眼球が23mmであるのに対し、近視の眼球は最大28mmになっているそうです。

硝子体の奥行が伸びたことで、硝子体が部分的に網膜から引っ張られる力が強くなり、引っ張られる力が強い部分が網膜から離れてしまい、接着していた部分がシワとなり、そのシワに外から入ってくる光が入ってくることで影が出来てしまいます。

これが飛蚊症の症状を起こす原因となっています。

→ 近視とは|強度近視・仮性近視 について詳しくはこちら




■飛蚊症の治療

飛蚊症の治療には、レーザー治療が行われます。

レーザーで濁っている部分を分散し、症状を軽くすることができるそうです。

ただ、レーザー治療は保険外のため、海外で行うと100万ほどかかるそうです。

日本では15万円くらいで治療してもらえる病院もあるそうです。

■飛蚊症に似た症状を持つ病気

飛蚊症の症状に似た症状を持つ病気もあります。

影が透明だったり薄かったり小さければ問題はないそうですが、次のような症状が出た場合には注意が必要なのだそうです。

  • 影が濃い
  • 今までよりも数が増えた
  • 視野が欠ける

影が濃い場合には、眼底出血や網膜剥離の可能性があるので、病院で診てもらいましょう。

→ 飛蚊症とは|飛蚊症の原因・症状・治し方・見え方 について詳しくはこちら







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続きを読む 飛蚊症になりやすくなる原因は「老化」と「近視」!|#この差って何ですか

近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見|東京医科歯科大

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【目次】

■近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見|東京医科歯科大

病的近視になる小児には視神経周囲びまん性萎縮がある|近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見|東京医科歯科大
病的近視になる小児には視神経周囲びまん性萎縮がある|近視の子供が将来「病的近視」により失明するリスクを眼底検査で早期発見|東京医科歯科大

参考画像:「近視の子供が将来病的近視により失明するリスクがあるかどうか眼底検査で診断できる」【大野京子 教授】|東京医科歯科大学スクリーンショット

失明の恐れ「病的近視」リスクを小児期に早期発見 東京医科歯科大

(2016/6/9、ITmediaニュース)

病的近視は、眼球がいびつに変形し、視神経や網膜に障害が起きて失明につながる病気。研究グループは、初診時が15歳以下で、経過を20年以上観察している患者の眼球35個を調査。成人以降に病的近視になった患者の83%が、子どもの時から視神経の周囲に委縮が起きていたことが分かったという。

東京医科歯科大学の大野京子教授と横井多恵助教の研究グループによれば、眼球がいびつに変形し、視神経や網膜に障害が起きて失明につながる目の病気である「病的近視」の患者には、子どもの時から視神経に異常が現れる(視神経の周囲に萎縮が起きている)ことがわかったそうです。

つまり、子どもの時に、「病的近視」と「学童近視」(眼鏡矯正などで視力を維持できる近視)を早期に見分けることができることによって、「病的近視」の子どもの症状の進行を抑える治療を行うことができれば、失明を食い止めることにつながるということですね。




■研究の背景

「近視の子供が将来病的近視により失明するリスクがあるかどうか眼底検査で診断できる」【大野京子 教授】

(2016/6/8、東京医科歯科大学)

病的近視では、眼球がいびつに変形することにより、網膜や視神経を障害され失明を来します。日本の疫学研究(多治見スタディ)でも、病的近視は失明原因の20%を占め最多です。
近年世界的に、特にわが国を含む東アジア諸国で学童及び若年の近視の頻度が急激に増加し、社会問題となっています。しかし、学童や若年において、近視の程度が進むと、将来、失明原因となる病的近視にまで至るのか、それともメガネなどを装用すれば、一生良好な矯正視力を維持できるのかは不明でした。

2050年までに50億人が近視(近眼)になると予想されている!?で紹介した豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によれば、2050年までに50億人が近視になっていると予想されるそうです。

シンガポール、中国、台湾、香港、韓国、そして日本の都市部に近眼人口が集中しており、学校を中退する人の80~90%が近眼であるという事実を示した。

<中略>

米国では1970年代初頭の25%から2004年の42%と、この30年間で近視人口が急増しているようだ。

若年層の近視の増加は、世界的な社会問題になっているのです。

■まとめ

今回の研究のポイントは2つ。

1.将来病的近視による失明に至る患者では、すでに小児期にそのサインが現れていること

2.「視神経周囲のびまん性萎縮」が将来の病的近視発症を予測する重要なサインであること

「近視」は、目の調節機能が低下し、視力が落ちる「仮性近視」だけでなく、失明の恐れのある「強度近視」があります。

強度近視は失明の第2位の失明原因によれば、近視は多くの場合、「眼軸長(がんじくちょう)」(角膜から網膜までの眼球の長さ)と呼ばれる眼球の奥行きが異常に延び、像が網膜より手前で結んでピンボケになりますが、強度近視では、この眼軸長が正視(像が正しく網膜に結ぶ)より3・5ミリ以上長いことが推定されています。

近視・老眼・ドライアイ|林修の今でしょ!講座 3月3日によれば、強度近視の場合、眼底出血や網膜剥離で失明する恐れがあります。

また、【この差って何ですか?】緑内障になりやすい人、なりにくい人の差は近視|6月12日によれば、緑内障患者の約6割が「近視」なのだそうです。

近視の人の目は眼球が歪んでおり、正常の眼球が23mmであるのに対し、近視の眼球は最大28mmになり、眼圧が高くなくても、圧力を受けてしまっているようです。

近視は様々な目の病気のリスク要因なのかもしれませんので、近視について甘く考えずにしっかりとチェックしていきましょう。

→ 近視(強度近視・仮性近視)とは|近視の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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柴田理恵さんは白内障の手術を受けていた|手術後近視が改善したものの、まぶしくてサングラスが手放せない【白内障で手術した芸能人】

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【目次】

■なぜ白内障になると、光がまぶしいという症状が現れるのか?

Australia-Bali Memorial Eye Centre

by Department of Foreign Affairs and Trade(画像:Creative Commons)

柴田理恵、トレードマークの眼鏡外して徹子の部屋に 白内障手術

(2016/4/13、デイリースポーツ)

柴田は番組内で2年前に白内障と診断されたと告白、最近になって症状も進んできたため、今年2月に手術を受けたという。そのおかげで、8歳から悩まされた近視が良くなり、近視用の眼鏡をかける必要がなくなったという。

2016年4月13日放送の徹子の部屋に出演した柴田理恵さんは白内障の手術を受けたそうで、そのことにより、近視が良くなったそうです。

そのため、柴田理恵さんのトレードマークともいえるメガネは実は「伊達メガネ」だったんです!

→ 白内障とは|白内障の症状(初期症状)・原因・治療・予防(食べ物・サプリ) について詳しくはこちら

ただ、白内障を手術したことでまぶしくなり、外ではサングラスが手放せない。さらには老眼も進んでしまい、老眼鏡も必要に。

手術後は光がまぶしくなったそうで、サングラスが手放せず、また老眼も進んでしまい、老眼鏡が手放せなくなったそうです。

→ 光がまぶしい・目がまぶしい について詳しくはこちら

 なぜ白内障になると、光がまぶしいという症状が現れるのか? について詳しくはこちら




■白内障の治療・予防

点眼による治療

白内障は老化現象ともいえますので、手術するほどでない場合には、点眼薬や内服薬が用いて白内障の進行を遅らせるという方法をとります。

この際に、眼の栄養補助食品としてルテインを利用する人もいます。
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手術による治療

白内障の症状が進み、日常生活に支障がある場合は手術が行われます。

●問診で聞かれるポイント

  • いつごろから見えづらいのか。
  • 見えづらくなる前の矯正視力
  • 他の病気(糖尿病・高血圧・その他の目の病気)
  • どんな薬を飲んでいるか(抗凝固剤・前立腺肥大症の治療薬)

●白内障の手術

白内障の手術は著しく進歩し、かなり安全性が高く、患者さんの負担も少なくなってきています。

優れた眼科医師の中では、驚くほどの短時間で手術を行なうことが出来る方もいます。

白内障で生活に支障が出るほどになると、眼内レンズをはめ込む手術を行います。

手術時間は15分ほどで、日帰りでの手術も可能な病院があります。

ただ、高血圧高血糖などがある場合は、入院が必要になってくるそうです。

この点は医師としっかり相談してください。

●白内障の手術後のケア・合併症

ただし、白内障の手術後は、どんなに手術が進歩したとはいえ、眼球に手術によるストレスがかかっている場合もあり、術後の合併症(嚢胞様黄斑浮腫など)になる可能性もあります。

自己判断で、術後の定期検診をおろそかにしないように気をつけましょう。

●白内障を自覚した場合は、まずは眼科での受診をオススメします。

眼科の医師と白内障の治療方針について良く相談の上、治療をして下さい。

自分ひとりで白内障について悩み、長く悩んでしまったために白内障の症状が進行するよりも、まずは眼科の医師に相談することをオススメします。

白内障の治療法について納得のいく説明が得られなかった場合には、他の眼科の医師にそのことを尋ねてみるのも一つの方法です。

白内障の予防

白内障の予防には、眼の老化を遅らせるためにも抗酸化作用の強いポリフェノール(ブルーベリーカシス)やルテイン、ビタミンC、ビタミンEなどを積極的に摂って、白内障を予防しましょう。

また、白内障は光(紫外線)などの影響が原因とも言われておりますので、目が健康な時期からの紫外線対策・白内障予防としてサングラスをかけることをオススメします。

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ただ、目のかすみは、白内障緑内障ドライアイ糖尿病糖尿病網膜症)などの病気が原因で起こることもあるので、注意が必要です。

→ 目のかすみの症状・原因・予防|目がかすむ について詳しくはこちら

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バイオレットライトが成人の強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を抑制する可能性を発見|#慶應義塾大学【論文・エビデンス】

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【目次】

■バイオレットライトが成人の強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を抑制する可能性を発見|慶應義塾大学

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by Fabrice Florin(画像:Creative Commons)

バイオレットライトが成人の強度近視患者に対しても近視進行を抑制する可能性を発見― 強度近視による失明予防に一歩前進か ―

(2017/11/22、慶應義塾大学ニュースリリースPDF)

研究グループは、成人強度近視患者に対し屈折矯正手術である有水晶体眼内レンズ挿入術を施行し、手術後 5 年間の近視の進行を 2 種類のレンズ群間で比較しました。その結果、2種類のレンズ群間で術後 5 年間の眼軸長伸長量に有意差を認めました。その違いを高次収差や残余乱視、有水晶体眼内レンズの分光透過率、モデル眼を用いた軸外収差シミュレーションなど多方面から比較検討し、結論として、有水晶体眼内レンズの分光透過率以外は有意な差を認めず、バイオレットライトの透過率の違いが、今回の結果の差を生み出している可能性が示唆されました。

バイオレット光が近視進行(眼軸長伸長)を抑制することを発見|慶應義塾大学では、慶應義塾大学医学部眼科学教室(坪田一男教授)、光生物学研究室(主任研究員:栗原俊英特任講師)の鳥居秀成特任助教らは、ヒヨコを用いた動物実験とヒトの臨床研究を通じて、360-400 nm の光(バイオレット光)が近視進行(眼軸長伸長)を抑制することを世界で初めて発見しています。

慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授、根岸一乃教授、栗原俊英特任准教授、鳥居秀成助教らは、既にバイオレットライトが若年者(13~18 歳時)の眼軸長伸長抑制に有効である可能性を報告しており、今回の研究により、バイオレットライトが成人の強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を抑制する可能性を発見しました。




■背景

世界の近視人口は増加傾向にあり、2050 年には約 50 億人となると予測され、そのうち、強度近視は約 10 億人に達すると報告されています。(Holden BA. et al. Ophthalmology. 2016)しかし、失明の可能性がある成人の強度近視患者に対し、これまで、近視進行抑制に効果があるとされる有効な眼軸長伸長抑制の方法はありませんでした。

2050年までに50億人が近視(近眼)になると予想されている!?で紹介した豪州のニューサウスウェールズ大学のBrien Holden研究所によれば、2050年までに50億人が近視になっていると予想されるそうです。

オフィス内、社内、病院内では360-400nmのバイオレット光がほとんどない
オフィス内、社内、病院内では360-400nmのバイオレット光がほとんどない

参考画像:現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見―近視進行抑制に紫の光― (2016/12/26、慶應義塾大学ニュースリリース)|スクリーンショット

さらに現在私達が日常的に使用している LED や蛍光灯などの照明にはバイオレット光はほとんど含まれておらず、眼鏡やガラスなどの材質もバイオレット光をほとんど通さないことがわかりました。即ち現代社会においてはバイオレット光が欠如しており、これが近視の世界的な増大と関係している可能性があります。

しかし、以前紹介した研究によれば、私たちが使用している照明にはバイオレット光はほとんど含まれておらず、また、眼鏡やガラスなどの材質もバイオレット光をほとんど通さないことから、バイオレット光が少なくなっていることが世界的に近視が増大している可能性が考えられるそうです。

■まとめ

強度近視は日本において、失明(視覚障害 1 級)の原因の第 4 番目に挙げられ(厚労省平成 17 年度研究報告書)失明のリスクが非常に高いことで知られています。

強度近視は第2位の失明原因|強度近視で起こりやすい4つの病気によれば、強度近視には次のような特徴があります。

【強度近視の特徴】

  • 40~50代に多い
  • 両目に起こりやすい
  • 強度近視では、眼球の奥行きである「眼軸長(がんじくちょう)」が正視(像が正しく網膜に結ぶ)より3・5ミリ以上長いことが推定されている
  • 黄斑部が障害されやすいため、早期から高度な視力障害が起こりやすい
  • 遺伝的要因が大きい
  • しかし、パソコンや携帯ゲームなどの増加など環境要因の影響もあるのではないか

今回の研究によれば、バイオレットライトが若年層だけでなく、成人の強度近視患者の眼軸長伸長を抑制する可能性があり、将来的には、眼軸長伸長を止めるような治療法が生まれるかもしれません。

近視 について詳しくはこちら







【参考リンク(論文・エビデンス)】

続きを読む バイオレットライトが成人の強度近視患者の近視進行(眼軸長伸長)を抑制する可能性を発見|#慶應義塾大学【論文・エビデンス】