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腹水|なぜ肝臓が悪くなるとお腹に水がたまるのか?その原因|肝臓の病気(肝硬変)の症状

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なぜ肝臓の病気の症状に「腹水(ふくすい)」があるのでしょうか。

まずは「腹水」とは何かについて説明します。




【目次】

■腹水とは

腹水とは、わかりやすく言えば、おなかに体液がたまることを言います。

もう少し正確にいえば、臓器と臓器の隙間にある「腹腔(ふくくう)」に血管やリンパから染み出したタンパク質や電解質といった栄養分を含んだ体液が通常よりもたまった状態です。

健康な人にも、一定量の腹水は溜まっていて、潤滑油のような役割をしているのですが、それが何らかの原因によって、たまる量が増えてしまうのです。

何が原因なのでしょうか。




■腹水がたまる原因

Fat man in the market

by Tom Graham(画像:Creative Commons)

●アルブミンの低下

アルブミンの働き|日本血液製剤協会

アルブミンの働きは、主に次に述べる①水分を保持し、血液を正常に循環させるための浸透圧の維持と、②体内のいろいろな物と結合し、これを目的地に運ぶ運搬作用があります。

肝臓で作られる血液中の「アルブミン」というたんぱく質には、血液中の水分を一定に保つ役割があるのですが、肝臓の機能が低下すると、アルブミンの量が減ることで、浸透圧が下がり、血管から水分が出ていってしまい、腹水やむくみが起こります。

→ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 について詳しくはこちら

→ 肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック について詳しくはこちら

→ 肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事 について詳しくはこちら

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

●門脈の流れが悪くなる

門脈圧亢進症|日本小児外科学会

門脈は,腸管からの静脈(上腸間膜静脈と下腸間膜静脈)と脾臓からの静脈が肝臓に流れ込む大きな静脈の通り道です (図).肝臓に運ばれる血流の3割が肝動脈から,7割が門脈を経由して運ばれます.この多くの血流を肝臓に運ぶ門脈の流れが悪くなると門脈の圧が高くなり ます.門脈圧が高くなると血液が脾臓にたまって脾臓が大きくなったり(脾腫),食道を経由して心臓に流れる血流が増えて食道の静脈が拡張したり(食道静脈 瘤),静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出てお腹にたまる(腹水)が発生します.

門脈の流れが悪くなる原因にはいくつかありますが、肝臓の病気に関していえば、肝硬変になると、肝臓が硬くなることによって、門脈の血流を受け入れられなくなり、静脈から血液中の血球以外の成分(獎液)が漏れ出て、腹水がたまってしまいます。

■まとめ

腹水がたまると、腹部膨満感や体重の増加などが起こります。

腹水の症状だけでなく、その他の症状が当てはまったり、血液検査で肝臓の数値に異常があるなど気になることがあった場合には、専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

→ 肝臓の数値|γ-GTP・GOT(AST)・GPT(ALT)|肝臓の検査 について詳しくはこちら







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【あさイチ】女性が注意したい脂肪肝の原因(甘いものの食べ過ぎ)|オリーブオイルと脂肪肝|肝臓を守る方法は「おさかなすきやね」

> 健康・美容チェック > 脂肪肝 > 女性が注意したい脂肪肝の原因とは|肝臓を守る方法は「おさかなすきやね」|あさイチ(NHK)

2012年9月10日放送のNHKあさイチで「女性が危ない!脂肪肝」が取り上げられ、「脂肪肝」への検索数が急増しています。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら




【目次】

■女性こそ肝臓を大事に!

Alice in Wonderland

by David Simmonds(画像:Creative Commons)

40代以降の女性に肝臓の病気は要注意です。

女性がなぜ肝臓に注意が必要かというのは2つあります。

一つは、女性は男性よりも体も肝臓も小さいことから、血中アルコール濃度は男性よりも女性のほうが高くなりやすいということです。

もう一つは、女性ホルモンにはアルコールの分解を抑える作用があるのですが、40歳以上は女性ホルモンが減少する傾向にあるため、それまで大丈夫だった人も肝臓に負担がかかりやすくなっていることです。

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■脂肪肝に注意!

成人の3人に1人、約3000万人はいるのが脂肪肝であり、決して珍しい病気とはいえず、いつ自分がなってもおかしくない病気です。

脂肪肝と言うとは、まだまだお酒を好きな人の病気というイメージを持っている人も多いと思いますが、実は、お酒を飲まない人も脂肪肝になることがあり、そのまま放っておくと、肝硬変肝臓がんになる恐れがあり、また、糖尿病の発症リスクが高くなったり、動脈硬化の促進といったリスクもあります。

■女性が注意したい脂肪肝の原因とは?

脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪が蓄積された状態のことをいいますが、その原因の中には、「甘いものの食べ過ぎ」があります。

お菓子や果物には「糖質」が多く含まれており、糖質が肝臓で中性脂肪になり、それがたまることで脂肪肝になってしまうのです。

■脂肪肝危険度チェックリスト

・朝食を食べない
・夜食
・間食
・果物
・一品もの
・食べ残さない
・早食い
・睡眠6時間以下
・体型が変わった
・エスカレーター

※肝臓専門医の栗原毅さんによれば、5つ以上当てはまる場合は脂肪肝の可能性が高いそうです。

糖化・AGEsを知ってアンチエイジング・病気予防という記事で紹介した糖化チェックの内容と近いものがありますね。

■糖化チェック

□甘いものの間食が多い

□丼物が多い

□アメやお菓子が周りにある

□ペットボトルの清涼飲料水をよく飲む

□甘辛い料理が多い

□ごはんや麺類などの主食をしっかり食べたい

□野菜や豆類が嫌い

□夜食を食べることが多い

□早食いをする

□運動不足

脂肪肝危険度チェックリストのポイントを考えてみました。

■体内時計の乱れ

●朝食を食べない

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日

内臓:朝食がリセット方法

※内臓の時計遺伝子をリセットするには、たんぱく質が必要。

朝食にタンパク質を取ることで、その刺激が小腸に到達し、小腸の時計遺伝子を動かす。

すると、その信号が胃や肝臓にも伝わり、エネルギー代謝がはじまる。

そのため、タンパク質の少ない朝食の場合は、時計遺伝子はリセットされず、内臓の機能も低下したままになります。

すると、すでに活性化している脳が、栄養分が入っていないことを感知し、体が飢餓状態にあると判断します。

そのような状態で昼食をとると、飢餓状態に対応するため、体内に脂肪をため込む機能がスタート。

脂肪がエネルギーとして消費されず、コレステロール量が増加してしまう。

●夜食

夜食を取ると、肝臓の「時計遺伝子」が乱れ、代謝異常になり、太りやすくなる?

夜食など不規則な時間に食事を摂ると、インスリンの作用で肝臓の時計遺伝子のリズムが乱れてしまい、肝臓の代謝機能に異常を引き起こすことがわかったそうです。

●睡眠6時間以下

夜更かしは肥満を招く

睡眠不足になると、食欲のバランスをとるグレリンとレプチンのバランスに影響を与えてしまい、食欲が増え、満腹を感じにくくなるそうです。

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■糖質の摂り過ぎ

●間食

間食は食べ物の選び方次第では問題ないと思いますが、比較的おやつには糖質が多いですよね。

●果物

また、果物にも糖質が多いです。

栗原院長によれば、果物は砂糖よりも吸収が良く、果物の糖が中性脂肪に合成されて肝臓にたまるそうです。

●一品もの

そして一品物(例えばどんぶりもの)の場合、炭水化物、つまり糖質を多くとりがちです。

■食べ過ぎる食習慣

●食べ残さない

●早食い

早食いは食べ過ぎの原因ともなりかねません。

ゆっくり食べることで、満腹中枢が働き、食べ過ぎを防いでくれるはずです。

また、食事への満足感も高まりそうです。

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■運動不足

●体型が変わった

●エスカレーター

糖尿病は「過食」「運動不足」が原因で加速する!

食事をすると血糖が上がります。

血糖はインスリンだけでコントロールされるのではなく、筋肉に取り込んで消費したり、脂肪細胞へ取り込み蓄積したり、肝臓で糖の取り込み・放出をするなど身体の中で微調整されているそうです。

人間の体のメカニズムというのはよくできているというのがわかります。

しかし、食べ過ぎや運動不足になるとこの体の中の血糖コントロールするメカニズムが崩れてしまうようです。

■脂肪肝をチェックする重要な数値

ALT(GPT)が20以上 の場合は脂肪肝である可能性が高い。
中性脂肪が150を超えている 場合は、脂肪肝にいつなってもおかしくない予備軍。

ALT(GPT)が20以上 の場合は脂肪肝である可能性が高く(30以上は脂肪肝)、中性脂肪の値が150を超えている 場合は、いつ脂肪肝になってもおかしくない状態なので注意が必要です。

→ 肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP についてはこちら

■脂肪肝は万病の元!

・脂肪肝→非アルコール性脂肪肝炎→肝硬変・肝臓がん

・脂肪肝→糖尿病→失明・透析・下肢切断

・脂肪肝→動脈硬化→脳こうそく・狭心症・心筋こうそく

脂肪肝は、肝臓の病気であるNASHや肝硬変、肝臓がんになるおそれがあるだけでなく、糖尿病や動脈硬化といった病気の発症リスクが高くなるおそれがあるので、注意が必要です。

■ダイエットしても脂肪肝になる!?

極端なダイエットをすると、脂肪肝になることがあります。特に糖質を多く含むお米やパンなど炭水化物を極力とらないダイエットをすると「低栄養性脂肪肝」になります。
肝臓には一定量の脂肪が必要であり、糖質を極端に制限すると、肝臓は機能障害を防ごうとあわてて体中から脂肪をかき集めてしまい、脂肪肝になるのです。つまり、糖質のとりすぎで脂肪肝になりますが、とらなさすぎでも脂肪肝になってしまうのです。

ダイエットをしても脂肪肝になることがあると聞いて驚く方もいるかと思います。

糖質のとりすぎでも脂肪肝になるおそれがありますが、反対にとらなさすぎでも脂肪肝になってしまうので、何事も適量が大事なんですね。

■脂肪肝を防ぐ食事

1.糖質をとりすぎない

糖質は肝臓で体のエネルギー源である中性脂肪に合成されるので、適量の摂取は必要ですが、食べすぎは脂肪肝になってしまいます。

お菓子などの甘いものはもちろん、お米やパンなど炭水化物の食べすぎも注意が必要です。

糖質を取り過ぎないようにするために、間食では甘いモノをできるだけとらないようにすることや炭水化物が多い一品ものだけを食べるということを避けたほうが良いようです。

2.野菜やキノコは1日350グラム以上

野菜やキノコは糖質の吸収を遅らせるなどの効果があります。その際、一食にすべて食べるのでなく、朝昼晩、各食ごとに分けて食べましょう。

血糖値を上げ過ぎない食事と同様に、おかずと汁物を先に食べ、ひと息ついてからご飯やパンに手を伸ばすようにするとよさそうです。

3.体を温める食材をとる

ショウガ、にんにく、とうがらしなどは新陳代謝を促進させ、ついてしまった脂肪の燃焼を助けます。

体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日という記事でも紹介しましたが、内臓の時計遺伝子をリセットするには朝食(たんぱく質)をとることが重要なのだそうです。

体を温めるためにも、たんぱく質を摂ることが大事なので、内臓の時計遺伝子をリセッツするためにも、そして体を温めるためにも、タンパク質をとることを忘れずに!

ちなみに、体を温める食品で冬太りを防ごう!によれば、冷たい食べ物や飲み物、体を冷やす性質を持つ食材を摂り続けると、体が冷やされてしまい、新陳代謝が落ちて、太りやすい体になったり、肩こり・頭痛などの不調が起きたり、病気になりやすくなるそうです。

⇒ 低体温 について詳しくはコチラ

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春には、たんぱく質・旬の食材を取り入れて、肝臓をいたわろう!

そんな弱ってしまった肝機能の回復に欠かせないのがたんぱく質です。

たんぱく質は筋肉を作りあげるのにも重要な役割をしますが、肝臓にたまった脂肪(中性脂肪)を血液中に送り込んで出してくれる役割もしています。

たんぱく質が極端に不足してしますうと脂肪肝になる恐れもあるのです。

この場合、動物性たんぱく質ばかり摂取すると脂肪分も取りすぎてしまい余計に肝臓が疲れてしまうことも。

おすすめは高たんぱくで低脂肪のお豆腐や大豆製品を中心に、動物性と植物性をバランスよく摂取することです。

■肝臓にやさしい食生活のための8品目

おさかなすきやね(オサカナスキヤネ)で覚えましょう!

オ:オリーブオイル
サ:魚類
カ:海藻類
ナ:納豆
ス:酢
キ:キノコ
ヤ:野菜類
ネ:ネギ類







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ダイエット脂肪肝|ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!|#世界一受けたい授業

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2012年4月21日放送の世界一受けたい授業では、「春が危ない! ニキビ・虫歯・体の不調・・・免疫力低下の原因は肝臓にあった!」を取り上げました。




■肝臓は免疫を司る臓器

Tulips

by erikwestrum(画像:Creative Commons)

  • 免疫力を司る臓器、それは肝臓。
    体の不調を見つけると治す指示を送る。
    ニキビや虫歯といった一見肝臓と関係ないものも肝臓がなければ治らない。
  • 人間は冬に溜め込んだ栄養分を春に消費しようとするため、肝臓の働きは一番過酷になると言われている。
    その上、新しい環境でストレス・緊張が激しくなったり、食生活のバランスが崩れてしまうため、肝臓への負担は更に大きくなってしまう。
    しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われるくらい、(脂肪肝や肝硬変へと)悪化しても症状が表に出ないため、気づいた時には手遅れになっていることもある。
  • 私達の体の中のすべての血液は必ず肝臓を通るようにできている。
  • ニキビをキレイに治そうとすると肝臓が活躍しないといけない。
    ニキビが出来ると、そのシグナルが肝臓に伝わり、肝臓から「ニキビを治してください」という警報が血液を介して免疫が活性化されて、ニキビを治してくれる。
  • 正常→ 脂肪肝肝炎肝硬変肝臓がんになっていく人が増えている。
    手が赤紫色になる、斑点、黄疸(おうだん)が出るなどの症状が出る。
  • 暴飲暴食などで生活が乱れると、脂肪肝になりやすくなる。
    脂肪肝をきっかけに肝臓が壊れていく人が急に増えている。
  • 正常の肝臓は重さ約1kg、脂肪約3%
    脂肪肝の肝臓は重さ約3kg、脂肪70%以上
  • 脂肪肝になると血管が細くなって血流が緩やかになる。つまり、肝臓の活動が鈍くなっている。
  • 正常の肝臓では、免疫細胞がたくさんあるが、脂肪肝になるとほとんどなくなる。
  • 大人と同じように子供にも脂肪肝の子供がたくさんいる。
■ダイエット脂肪肝
  • 極端なダイエットを長期間続けてしまうと、肥満の人でなくてもひどい脂肪肝が起こってしまうことがある。
    非常に偏った体にとって大事な物質を極端に制限するようなダイエットを長期間続けてしまうと、脂肪を燃やすのに重要な栄養素まで欠乏してしまう。
    その状態で肝臓で脂肪が作られると、 肝臓に脂肪が溜まって脂肪肝になってしまう。
    例)お腹が膨れた飢餓の子供たち→脂肪肝が悪化すると水分がおなかにたまる。
  • 極端なダイエットをしてしまうと、体に十分な栄養が回らない。そうすると、体の方もその栄養の量に応じて節約しようとする。しかし、脳や心臓が使うエネルギーを節約するわけにはいかないので、髪が抜けやすくなったり、爪にシワが寄ったり、皮膚がかさかさしてくる(潤いがなくなる)。
■肝臓を助けるには?
  • 肝臓の指標AST・ALTは30以下が良好
  • 食べ物も大きな要因だが、運動や生活習慣も非常に大きな役割をする。
  • 十分睡眠をとることも大事なこと。
    肝臓は、昼は糖分を燃やし、夜は脂肪を燃やすというバイオリズムがある。
    毎日少しずつ脂肪が燃え残っていくと、脂肪肝になっていく。
  • 朝食には卵の白身がおすすめ。
    肝臓が糖分を分解するとき、必須アミノ酸をすべて含んだ完全たんぱく質の白身が助けてくれる。
  • 忙しい人におすすめなのは、コップ一杯の豆乳を飲むこと。
    豆乳も良質のタンパク質で、肝臓に必要なアミノ酸が入っている。

⇒ 肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所) については詳しくはコチラ。

⇒ 肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因 については詳しくはコチラ。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 についてはこちら

⇒ 脂肪肝の改善方法 については詳しくはコチラ。







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NASH・肝硬変・肝がんの進行を抑えるには、酸化・糖化・鉄化を防ぐ食事!

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■NASH・肝硬変・肝がんの進行を抑えるには、酸化・糖化・鉄化を防ぐ食事

marche

by M_Max(画像:Creative Commons)

酸化、糖化、鉄化に対抗せよ肝硬変/肝がん予防の最新栄養学 ファイトケミカル(Phytochemical)

(2011/12/5、ダイヤモンド社)

肝がんの発症原因はウイルス性肝炎とアルコール性肝炎が代表だが、先進国では非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの発症例が急増している。

NASHは血糖を下げるインスリンに対する感受性が鈍る「インスリン抵抗性」などが原因で起こるメタボリックシンドローム(メタボ)を背景とした肝疾患。

東京都肝臓医療専門機関/麻布医院(東京都港区)の高橋弘院長は「国内のNASH患者数は推計200万人、そのうち2~3割が約10年で肝硬変肝がんに進行する」と警告する。

NASHを直接、治療する薬剤は少ないが、高橋院長は自身の研究と実臨床の経験から「NASHの進行を抑えるには体の“酸化、糖化、鉄化”を防ぐ食事療法が最適」だという。

東京都肝臓医療専門機関/麻布医院の高橋弘院長によれば、NASHの進行を抑えるには、体の“酸化、糖化、鉄化”を防ぐ食事療法が最適なのだそうです。

→ NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法 について詳しくはこちら

■酸化を防ぐ食事

まず「酸化」を防ぐ食事。

活性酸素による細胞障害に対抗するには、「ファイトケミカル(PC)」が強い味方だ。

PCとは植物に含まれる機能性成分でポリフェノールやリコピンが有名。

抗酸化作用のほか、発がん物質の抑制作用、免疫増強作用があるとされる。

サプリメントもあるが、単一成分を過剰摂取するより野菜や果物を意識的に食べるほうがいい。

ただし野菜は加熱すること。

細胞膜にあるPCを吸収するには熱で細胞壁を壊す必要があるからだ。

酸化を防ぐ食事としては、ファイトケミカル(フィトケミカル)です。

野菜や果物を意識的に食べるほうがよいそうです。

気になったポイントは、野菜は加熱したほうがいいという点です。

細胞膜にあるフィトケミカルを吸収するには熱で細胞壁を壊す必要があるからなのだそうです。

ただ、酵素という観点から見ると、野菜は加熱しないほうが良いような気がするので、どうなのでしょうか。




■糖化を防ぐ食事

糖質を含む炭水化物を制限する食事療法もあるが、ご飯好きには案外厳しい。

その場合は食べる順番で血糖を上げ過ぎない工夫をしよう。

おかずと汁物を先に食べ、ひと息ついてからご飯やパンに手を伸ばすのだ。

また、昼食は糖質が少ないそばなどの麺類がおすすめ。

そば湯を頼めばPCのルチンも摂れる。

糖化を防ぐ食事としては、食べる順番を工夫しましょう。

おかずと汁物を先に食べるようにして、炭水化物のごはんやパンを食べると良いようです。

→ 糖化 について詳しくはこちら

■鉄化を防ぐ食事

3番目の「鉄化」を防ぐのは鉄による酸化促進作用を抑えるため。

すでにC型肝炎の患者には「鉄制限食」が処方されている。

あまり神経質になる必要はないが、すでに肝炎脂肪肝を指摘されているなら、レバーや赤身肉(魚の血合も)を避けたほうがいい。

肝臓の健康(ウコン・脂肪肝・NASH)|ためしてガッテン(NHK)によれば、C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まる(=鉄過剰)により、肝臓に炎症をおこすことがあるので、鉄の摂取を制限する必要があります。

肝臓の健康(ウコン・脂肪肝・NASH)|ためしてガッテン(NHK)

C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まる。=鉄過剰

※鉄過剰

肝臓にたまった鉄が酸化する

⇒肝臓に炎症を引き起こす

※鉄の摂取

健康な人の場合は、貯蔵しないと貧血が起こる。

C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まる。=鉄過剰

※鉄過剰

肝臓にたまった鉄が酸化する

⇒肝臓に炎症を引き起こす

C型肝炎/NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を制限する

⇒6mg/日以下に抑える

食事の他に鉄を含むウコンを摂取すると摂取量を超えるおそれがある。

※鉄分がほとんどふくまれていないウコン商品もありますが、鉄分表示をされていないものが多かったそうです。

※フェリチン値

血液中に貯蔵されている鉄の量。

血液検査で測定することができる。

C型肝炎/NASHの患者さんは、一度フェリチン値の測定を。

●鉄分を摂り過ぎないようするには?

肝臓の食事で注意すべきことは、カロリーの摂り過ぎによる脂肪肝と鉄分の摂り過ぎ

食事に含まれる鉄には、肉や魚などの動物性食品に含まれているヘム鉄と野菜や海藻に含まれている非ヘム鉄があります。

吸収率はヘム鉄のほうが断然高く、動物性食品に注意する必要があります。

すなわち、魚、肉は、赤身や内臓に吸収の良い鉄が多いため控え、白身魚やイカ、タコ、エビ、鶏肉を中心とするのが良いでしょう。その他、乳製品、卵白、野菜、果物、イモ類は鉄分が少なく、卵黄、豆類、海藻類、貝類は鉄分が多いようです。

魚や肉の赤身や内臓を避けて、白身魚やイカ、タコ、エビ、鶏肉を中心にしたほうがよいようです。

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら

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【#世界一受けたい授業】寝ても寝ても疲れがとれないと、NASH・脂肪肝?

> 健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の病気 > NAFLD > 脂肪肝 > 寝ても寝ても疲れがとれないと、NASH・脂肪肝?|世界一受けたい授業

2011年10月22日放送の世界一受けたい授業で「寝ても寝ても疲れがとれない!」場合には、脂肪肝・NASHのサインかも知れないと紹介されました。




Sleeping Beauty

by Marcelo Braga(画像:Creative Commons)

池谷 敏郎 先生「コレって病気!?見逃すと危ない体のサイン! 医学の常識・非常識」

寝ても寝ても疲れがとれない!

生活のリズムに不規則さがあると体内時計のバランスが崩れ、疲れがとれなかったり良質な睡眠がとれない事もあります。

その他にNASHと呼ばれる病態があります。

日本では成人の約1%、150万人くらいの人がこの状態にあるのではないかと言われています。

運動不足や甘い物のとり過ぎで、体の中の中性脂肪肝臓に溜まり、脂肪肝になります。

最初は症状も無いのですがエスカレートすると、全身倦怠感があって疲れているので寝る→起きて食べる→寝るというサイクルになってしまって脂肪肝はドンドン悪くなっていきます。

そして脂肪肝が肝炎に、肝炎が肝硬変になり、肝臓がんに繋がってしまう事もあります。

寝ても寝ても疲れが取れない場合には、脂肪肝・NASHの恐れがあり、最悪の場合は、肝炎⇒肝硬変⇒肝臓がんになってしまうことが考えられます。

ぜひ一度生活習慣をみなしましょう。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら







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