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がんが世界の死亡原因トップへ、生活習慣と高齢化社会で
(2010/3/17、AFPBB)
16日に行われた米医学誌「米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)」のがん専門版の発表に当たり記者会見した、米国がん協会(American Cancer Society、ACS)の伝染病学者Susan Gapstur氏は、医療の進歩と教育キャンペーンのおかげで、米国ではがんの死亡率はこの20年で約16%減少したと語った。
一方で、米国では2009年には150万人ががんにかかり、56万人が死亡している。
今年には、心疾患を抜いて世界で最も死者数の多い病気になると予測されている。
がんが世界で最も多い死亡原因となるそうです。
■なぜがんが世界で最も死者数の多い病気となっているのか?
理由の1つは、がんは通常55歳以上でかかることが多く、人びとの寿命が延び、社会の高齢化が進むに従い、がんと診断されるリスクが高くなってきていることだ。
2つ目の理由としては、喫煙などの人びとの不健康なライフスタイルが挙げられる。
がんが世界で最も死者数の多い病気となっている理由としては2つ考えられるようです。
1 寿命が延びていること
それまではがんにかかる前になっていた様々な病気になりにくくなり、また医療の進歩で治療ができるようになってきたことにより、寿命が延びています。
寿命が伸びることにより、がんが世界で最も死者数の多い病気となってしまうわけです。
2 喫煙などの不健康なライフスタイル
Gapstur氏は、世界中で喫煙人口が増加していることで「世界的ながんのパンデミック(大流行)」が発生すると指摘。
今年は虚血性心疾患を抜き、世界で最も死亡者数の多い病気となるとしている。
世界中で喫煙人口が増加しているのは驚きですね。
日本では喫煙の健康への悪影響に関する情報が認識されており、また、アメリカ、特にニューヨークでは、レストラン、バー、およびすべての公共施設内では禁煙となっており、禁煙に対して積極的に取り組んでいますよね。
しかし、世界的に見れば喫煙人口が減ることなく増加しているため、がんになる人が増えているようです。
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また、アメリカでは、肥満も問題になっています。
米国人は喫煙以外にも、太りすぎや肥満に要注意しなければいけない。
Gapstur氏も「最新の試算では、米国人は成人の3分の2が太りすぎか肥満だという。
こうした状態はさまざまな種類のがんの原因となる」と指摘している。
実際、米国がん協会によると、米国では毎年、太りすぎや肥満が原因で10万人以上ががんにかかっているという。
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■まとめ
がんが世界で最も死者数の多い病気となっているのは、医療の進歩で治療ができる病気が増え、寿命が延びているからであり、ある意味よいことと言えるのではないでしょうか。
【追記(2016/7/4)】
最近ではがんになるリスクが高くなる原因も分かってきたものが増えてきたことで、がんのリスクを下げることができるようになってきました。
たとえば、胃がんの場合は、ピロリ菌検査・除菌、肝臓がんの場合は、肝炎ウイルス検査などです。
医学が進歩することによって、少しずつがんになる人も減っていくのではないでしょうか。
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