「肺がん」カテゴリーアーカイブ

メタボ健診に隠れ、胃がん・肺がん検診率過去10年で最低…07年度

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by Parker Knight(画像:Creative Commons)




メタボに隠れ、胃がん検診率過去10年で最低…07年度

(2009/3/27、読売新聞)

2007年度の胃がんや肺がん検診の受診率が過去10年で最低となっていたことが27日、厚生労働省の調査でわかった。

特に胃がん検診は、年々下がる傾向にある。

メタボ健診」が始まった今年度はがん検診への関心が薄れ受診率がさらに下がるとの指摘もあり、国が掲げる受診率50%の目標には遠く及ばない。

2007年度の胃がん・肺がん検診の受診率が過去10年で最低となっているそうです。

メタボ健診が始まったことにより、胃がん・肺がん検診の受診率がますます下がることも予想されます。

検診については、総合的に考えて行なうようにすべきだと思います。







野菜・果物とがん:食物繊維とβ-カロテン

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by Michael Stern(画像:Creative Commons)




がんのリスク・マネジメント:(16)野菜・果物とがん:食物繊維とβ-カロテン(2008/11/18、毎日新聞)

記事で大事だと感じた点をまとめてみました。

野菜や果物の食物繊維と大腸がんの関係

野菜と果物が健康に良いといわれる理由の1つに、食物繊維があります。

食物繊維には、グルコースやコレステロールの吸収を抑えることによる糖尿病や心疾患の予防効果があります。

それに加えて、便容積を増大させ、排便を促進し、発がん物質が腸管と接触する時間を短くする、あるいは、腸内細菌叢を変化させ2次胆汁酸などの産生を抑えるなどによる大腸がん予防効果が期待されます。

最近の研究によると、食物繊維による大腸がんの予防効果は認められていないようです。

しかし、食物繊維の摂取量が極端に少ないと、リスクが上昇するという結果は出ているそうです。

そのため、大腸がん予防のためには、食物繊維の量はある程度摂れば十分であり、多く摂ってもその予防効果は変わらない可能性が高いようです。

β‐カロテンとがんの関係

世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による「食事、栄養、身体活動とがん予防の世界評価」の2007年の改訂では、β-カロテンが肺がんリスクを上げるという結果が出ているそうです。

β-カロテンのサプリメントには、前立腺がんと皮膚がん予防効果が期待されていましたが、それほど影響しないという結論を得られているそうです。

■まとめ

この記事の結論としては、野菜や果物は、上部消化管がんや循環器疾患の予防効果は期待されるので、適度に野菜・果物を摂取することを薦めていました。

ある食品ばかりを摂取するよりも、適度な量をバランスよく食事をすることのほうが健康にはよいようです。







たばこが原因で病気になり、死亡する人は年間20万人にのぼる|厚生労働省研究班

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by Praveen(画像:Creative Commons)




たばこが原因で死亡、年間20万人 対策に増税必要? 

(2008/12/22、朝日新聞)

たばこが原因で病気になり、死亡する人は、年間20万人近くにのぼるとみられることが、厚生労働省研究班(主任研究者=祖父江友孝・国立がんセンター部長)の調査でわかった。

<中略>

たばこを吸っていて病気で亡くなるリスクを、吸わない人と比べると、

男性では
(1)消化性潰瘍(かいよう)(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)7.1倍
(2)喉頭(こうとう)がん5.5倍
(3)肺がん4.8倍
(4)くも膜下出血2.3倍。

女性では
(1)肺がん3.9倍
(2)慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)3.6倍
(3)心筋梗塞(こうそく)3倍
(4)子宮頸(けい)がん2.3倍

などだった。

厚生労働省研究班の調査によれば、たばこが原因で死亡する人は年間20万人近くにのぼるとみられるそうです。

タバコを吸う人と吸わない人とでは、男性では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・喉頭がん・肺がん・くも膜下出血のリスクが高くなり、女性では、肺がんCOPD心筋梗塞・子宮頸がんのリスクが高くなるそうです。

【追記(2016/12/22)】

世界一受けたい授業 5月2日|エクオール|健康な血管を作る為の3つの習慣|最新のがん予防法によれば、喫煙は肺がん・食道がん・胃がん・すい臓がん・子宮頸がんのがんの発症リスクを上げるそうです。

たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こる|国立がん研究センターなどで紹介した国立がん研究センターや理化学研究所など日米英韓の研究チームが世界約5000人のがん患者の遺伝子データを解析した研究によれば、細胞ががん化する原因とされる遺伝子の突然変異が、たばこの化学物質によって誘発され、また、たばこを多く、長期間吸ってきた人ほど遺伝子に突然変異が起こることが分かったそうです。

食道がんの再発リスクを禁酒で抑制できる|食道がんの予防には禁酒・禁煙・緑黄色野菜の摂取|京都大学で紹介した京都大学の武藤学 医学研究科教授らの研究によれば、飲酒、喫煙をして、緑黄色野菜を食べないと、食道扁平上皮がんの発生する予兆(前がん病変)とされる異型上皮の発生リスクが上昇することが分かったそうです。

がんによる死亡者数20%減の目標達成困難となった2つの理由によれば、国立がん研究センター(2015/5/22)は、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らすという国の目標の達成は困難との見通しを示していましたが、その理由として、喫煙率の減少が目標に届かなかったことやがん検診の受診率が伸び悩んでいることを挙げていました。

なぜ喫煙率が下がっているのに肺がん死が増えているのか?によれば、日本人男性の喫煙率は60年代半ばから年々下がり、09年は39%にまで下がっており、男性の喫煙率初めて3割割れ、女性は微増も喫煙者率は過去最低19・3%|JT調査で紹介したJTが行なった平成28年の「全国たばこ喫煙者率調査」によれば、男性の喫え煙者率が調査開始から初めて30%を割り込み、また、男女を合わせた喫煙率も過去最低の19.3%となったそうです。

ただ、がんはゆっくりと進行していく病気であるため、喫煙低下の影響が現れ、肺がん死亡率が減るには時間がかかるそうです。

なぜ香港は平均寿命世界一になれたのか?|日本人の平均寿命過去最高によれば、香港の喫煙率は11%まで下がっているため、香港でどのような対策が行なわれているのかを参考にしていくとよいのではないでしょうか?

【関連記事】

タバコは、がんだけでなく、喫煙で全身の血管での動脈硬化のリスクが高くなる|滋賀医科大で紹介した国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、タバコを吸っているグループでは、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患リスクが高くなることがわかっています。

喫煙によって、動脈硬化が促進されて、虚血性心疾患の発症リスクが増加すると考えられます。







【関連記事】

肺がん早期発見に道=生体指標候補を発見-北大など

肺がん早期発見に道=生体指標候補を発見-北大など

(2008/12/16、時事通信)

北海道大大学院の西村紳一郎教授の研究グループは16日、塩野義製薬と共同で早期発見の難しい肺がんや膵臓(すいぞう)がんなどの初期段階の目印になる生体指標(バイオマーカー)候補を発見したと発表した。

同教授は「新しい技術が開発される可能性が高い」と期待感を示した。

この発見により、新しい技術が開発され、早期発見が難しい肺がんやすい臓がんなどの早期発見につながるかも知れません。

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妊娠中の喫煙が胎児の心肺機能の低下を引き起こし、『乳幼児突然死症候群』のリスクを高める

Not just a cigarette...

by Stefano Corso(画像:Creative Commons))




妊娠中の喫煙が胎児の心肺機能低下させる

喫煙は、喫煙者自身の健康(肺がんなど)に影響を与えるだけでなく、副流煙によって、周りの人の健康にも害を及ぼすといわれています。

もちろんこのことは妊婦にも当てはまります。

そして、さらに、妊婦の喫煙は、胎児の健康にも影響を与えます。

妊娠中の喫煙が胎児の心肺機能低下させると発表

(2008/11/17、アメーバニュース)

さらに妊婦の喫煙は、母体中の胎児にも影響を与え、早産や低出生体重を起こす恐れも各種研究から指摘されている。

さらに最近の研究により、妊娠中の喫煙がお腹の中にいる子の心肺機能の低下を引き起こし、『乳幼児突然死症候群』のリスクを高めることが明らかになった。

最近の研究によれば、妊娠中の喫煙が胎児の心肺機能の低下を引き起こし、『乳幼児突然死症候群』のリスクを高めることが明らかになったそうです。

妊婦の喫煙は胎児のDNAに科学的変化を与え、子どもを危険にさらす恐れによれば、妊婦による喫煙は、発育中の胎児のDNAに科学的な変化を生じさせ、子どもを危険にさらす恐れがあるそうです。

自身の健康だけでなく、おなかにいる子供の健康のためにも、たばこの喫煙はおすすめできないようです。