「大腸がん」カテゴリーアーカイブ

ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用|国立がんセンターと森永乳業

健康・美容チェック > 胃腸の病気 > 大腸がん > ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用|国立がんセンターと森永乳業




【目次】

■ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用

Pink Crown - Explore FP

by JD(画像:Creative Commons)

大腸ポリープの成長抑制 牛乳に含有ラクトフェリン|47ニュース

牛乳などにわずかに含まれるタンパク質「ラクトフェリン」に、大腸ポリープの成長を抑える作用があるとする研究結果を、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの神津隆弘室長と森永乳業がまとめた。

国立がんセンターと森永乳業の研究によれば、ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用があることがわかったそうです。

どのような仕組みでポリープが縮小しているかはこの研究ではわかっていないものの、ラクトフェリンを毎日3グラム摂取することにより、血中のラクトフェリン濃度が上昇し、免疫が増強していることを示すNK細胞の活性が上がっていたことから、ラクトフェリンとNK細胞の活性化に何らかの関連性があるのではないかという仮説が立てられます。

母乳やヨーグルト、大腸ポリープ抑制効果

(2006、岡山大学)

その結果、偽薬の群では直径が平均6%増大したのに対し、1・5グラム摂取群では2・1%の増大にとどまり、3グラム摂取群では4・9%の縮小が認められた。

また、3グラム摂取群では、血中のラクトフェリン濃度が高く保たれ、免疫細胞の一種であるNK細胞が活性化することも分かった。

2006年9月26日の読売新聞に掲載された内容によれば、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの神津隆弘室長らの調査で、「ラクトフェリン」に、大きくなるとがん化する可能性がある大腸ポリープ(腺腫(せんしゅ))を縮小させる効果があることがわかったそうです。




■大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因

大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因であると考えられています。

大腸がんのリスクファクター|国立がん研究センター

大腸がんの大部分は腺腫性ポリープから発生するが,一方,ほとんどの腺腫性ポリープは良性であり,がん化するのは一部である.ポリープの大きさが大きければ大きいほど大腸がんになるリスクが高くなる.また,ポリープのできやすい人は,大腸がんになるリスクが高い.

ポリープの大きさが大きいほど大腸がんになるリスクが高くなり、また、ポリープの出来やすい人は大腸がんになるリスクが高いことから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかは大腸がん予防の一つのアプローチといえます。

→ 大腸がんの症状・初期症状・原因 について詳しくはこちら







【ラクトフェリン関連記事】
続きを読む ラクトフェリンに大腸ポリープの成長を抑える作用|国立がんセンターと森永乳業

コーヒーを一日4杯以上飲むと大腸がんの再発リスクと死亡リスクが低くなる|米ハーバード大

健康・美容チェック > 大腸がん > コーヒーを一日4杯以上飲むと大腸がんの再発リスクと死亡リスクが低くなる|米ハーバード大




■コーヒーを一日4杯以上飲むと大腸がんの再発リスクと死亡リスクが低くなる|米ハーバード大

coffee steam 1

by waferboard(画像:Creative Commons)

1日4杯以上のコーヒーで大腸がん再発&死亡率低下

(2015/9/9、読売新聞)

同大学医学大学院病理学の荻野周史教授らは、進行した大腸がん(ステージⅢ)と診断された患者953人を7年間にわたって追跡調査をしたところ、1日4杯以上のコーヒーを飲んでいる患者は、ほとんど飲まなかった患者に比べて大腸がんの再発や死亡する危険度が低かったという。

米ハーバード大学の研究によれば、コーヒーを1日4杯以上飲んでいる大腸がん患者は、ほとんど飲まなかった患者に比べて、大腸がんを再発するリスクや死亡するリスクが低くなるそうです。

コーヒー・緑茶で死亡リスク減|国立がん研究センターによれば、コーヒーのポリフェノール、緑茶のカテキンが血圧を下げ、コーヒー・緑茶に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きを良くしてくれる可能性があるそうですが、コーヒーに含まれるどのような成分が大腸がんの再発リスクを下げる働きをしているのでしょうか。

コーヒーに含まれる抗酸化作用があるポリフェノールが何らかの働きをしているのかもしれません。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■まとめ

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きで紹介した国立がん研究センターが公表した「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績によれば、男性の部位別症例数では、大腸がんが初めて1位になったそうです。

大腸がんを予防するためにも、コーヒーを飲む機会を増やしてみてもいいかもしれませんね。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







【コーヒー関連記事】
続きを読む コーヒーを一日4杯以上飲むと大腸がんの再発リスクと死亡リスクが低くなる|米ハーバード大

【長寿の質】沖縄は全国最下位 「健康寿命」男47位、女46位|聖徳大教授調査




【目次】

■長寿の質、沖縄は全国最下位 「健康寿命」男47位、女46位|聖徳大教授調査

Okinawa Japan

by Ricardo Mangual(画像:Creative Commons)

長寿の質、沖縄は全国最下位 「健康寿命」男47位、女46位 聖徳大教授調査

平均寿命(余命)のうち、介護を受けたり寝たきりになったりせず健康に日常生活を送ることができる期間を示す「健康寿命(余命)」が占める割合は、全国47都道府県で沖縄は男性90・4%で47位、女性は83・7%で46位であることが分かった。

茨城県立健康プラザ研究員の栗盛須雅子聖徳大学看護学部教授が2010~14年の5年間について調べたところ、「平均寿命」のうち「健康寿命」が占める割合が沖縄県は男性90・4%で47位、女性は83・7%で46位で、全国最下位だったことがわかったそうです。

沖縄県といえば、長寿県というイメージがある人も多いと思いますが、今回の結果によれば、沖縄県の人は、平均寿命は長いが、生きている間、障がいを持つ期間も長いそうです。

しかし、これまでこのブログで取り上げたニュースによれば、沖縄県で介護を受けたり寝たきりになったりせず健康に日常生活を送ることができる期間を示す「健康寿命(余命)」が短くなっている理由がわかる気がします。

沖縄、男女とも中性脂肪値が全国最悪 男性の3人に1人が基準値を超えている!?

全国健康保険協会が公表している2011年度から13年度の健診の結果、沖縄県の男女の中性脂肪の基準値を超えた人の割合は全国ワーストだったそうです。

→ 中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす) について詳しくはこちら。

メタボ「要指導」人口比21・3% 全国最悪 【沖縄】

沖縄県で特定健診(メタボ健診)を受けた人のうち、特定保健指導が必要な人が、人口比21.3%で、全国一でした。

沖縄県では、食生活の変化(食生活の欧米化)に伴って、肥満が増加しているというニュースを時々目にしますが、それを裏付ける結果となったようです。

その時のデータによれば、厚生労働省の調査で、沖縄県は、生活習慣病の要因となる肥満者の割合が男女とも全国1位、生活習慣病の代表である糖尿病による死亡率も1位でした。

沖縄県は大腸がんの死亡率が高い!?その理由とは?

沖縄県健康長寿課によると2013年の沖縄県内死亡率は、全国で男性が5位、女性が2位と高いそうです。

その理由の一つとして、人間ドックや健康診断の受診率の低さが挙げられています。

大腸がんの受診率は全国平均が19・1%に対し、沖縄県内は13%で、順位も10年から46~43位と低迷が続いているそうです。

また、食生活の欧米化によって、肉食が増えていったことも関係しているのではないでしょうか?

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業 4月25日によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。




■沖縄県の伝統食は健康に良い

沖縄県といえば昔は長寿県というイメージがあり、テレビでも沖縄の伝統食は身体によいと何度も紹介されています。

エリカ・アンギャルさんおすすめ!ダイエット7つの食材|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学

エリカ・アンギャルさんが話を伺ったのは、鈴木信先生(沖縄長寿科学研究センター センター長、沖縄の長寿研究の第一人者)。

※THE OKINAWA WAY(鈴木先生の研究チームが沖縄の長寿者の生活習慣をまとめた本)に、エリカ・アンギャルさんが興味を持ったそうです。

1 海藻類が多い

ビタミン・ミネラルが豊富

海藻は沖縄の代表的長寿食

2 魚

魚に含まれるDHA・EPAには生活習慣病を予防する働きが期待されている。

沖縄の高齢者の主菜は魚が多い

3 オリーブオイル

オレイン酸ががん動脈硬化を予防する働きがあると考えられている。

4 5色以上の野菜(5色以上)が多い

野菜の多くには、抗酸化成分であるフィトケミカルが含まれている。

フィトケミカルには、動脈硬化や老化を防止する働きが期待されている。

沖縄の長寿者研究によると、色とりどりの野菜を多く摂っているそうです。

5 雑穀米

雑穀米には食物繊維やビタミンが多く含まれている。

食物繊維には、便通の改善、コレステロールの低減に効果がある。

エリカ・アンギャルさんが、食物繊維を薦めるには、もうひとつ理由があります。

それが、GI値。

GI値(グリセリック・インデックス:血糖値の上がりやすさの指標)はエリカ・アンギャルさんのダイエット法の中核をなす考え方。

消化しやすい食品を食べると血糖値が急激に上がる。

インスリンが大量に分泌され、残った糖を脂肪に変えてしまう。

つまり、血糖値を急激に上げないことが、太りにくい体を作ることにつながるということです。

GI値が低い繊維質の食べ物は血糖値が上がりにくい。

6 島豆腐

沖縄の長寿者研究によると、島豆腐などの大豆製品を一日に100g以上食べているそうです。

大豆に含まれるイソフラボンは 更年期症状の緩和や骨粗しょう症の予防効果が期待される成分。

沖縄の女性は、更年期になる年齢が平均より遅いと推測されるそうです。

7 いも

沖縄の長寿者研究によると、いも類をよく食べているそうです。

HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いと、酸化LDLコレステロールが増えてくるといわれており、酸化LDLコレステロールは血管壁に付着し、動脈硬化を引き起こすことがわかってきています。

→ 酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策 について詳しくはこちら

動脈硬化予防のために中性脂肪値を減らすためにも、沖縄県の伝統的な食事を少しでも取り入れてみると、また長寿県として返り咲いてくれるのではないでしょうか。

■平均寿命に占める健康寿命の割合の高い都道府県

【男性(%)】

  1. 茨城 93.0
  2. 山梨 93.0
  3. 栃木 92.9

【女性(%)】

  1. 静岡 87.1
  2. 茨城 87.1
  3. 栃木 87.1

「平均寿命」のうち「健康寿命」が占める割合が高い都道府県は、男性は、1位茨城、2位山梨、3位栃木で、女性は、一位静岡、2位茨城、3位栃木となっており、都道府県に偏りがあるようです。

健康寿命が高くなるような生活習慣のヒントが隠れているのかもしれません。

■まとめ

どんなに長生きしても、介護を受けたり寝たきりになったりする期間が長いと、大変だとも思いますので、「健康寿命」が長い県の生活習慣から学びたいですね。







【関連記事】
続きを読む 【長寿の質】沖縄は全国最下位 「健康寿命」男47位、女46位|聖徳大教授調査

運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究




■運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究

Sleepy Mami

by Guian Bolisay(画像:Creative Commons)

運動不足による健康問題、経済損失年間7兆円に 研究

(2016/7/28、AFP)

英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、この損失額は、医療費538億ドル(約5兆6000億円)と生産性の損失による損失額137億ドル(約1兆4000億円)に大別される。

日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約675億ドル(約7兆円)にのぼるそうです。

■健康と生産性の関係

健康と生産性の関係|出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっているによれば、治療にかかる医療費や欠勤(アブセンティーイズム)による損失よりも、業務遂行障害(プレゼンティーイズム)による損失が大きなコストになっているようです。

出勤していても体調不良を感じている社員は労働生産性が下がっており、それが企業の生産性損失コストの多くを占めているようです。

今回のニュースと最も関連があるのが肥満ですが、肥満も業務遂行障害に大きく影響しているようです。

肥満の労働者は、メタボリック・シンドロームになるリスクが健康な労働者の約9.4倍、高血圧のリスクが4倍にもなることがわかっている。

さらに、注目に値するのは肥満労働者の業務遂行障害が2.3倍にもなるという事実である。

■運動不足と健康の関係

運動不足によって、健康にどのような影響があるのでしょうか?

糖尿病

糖尿病は「過食(食べ過ぎ)」「運動不足」が原因で加速する!によれば、血糖値を下げるには、筋肉を使うことが良いそうです。

特に大きい筋肉、最大のものは大腿筋です。つまり歩けばいいということになります。

実際には30分で3キロ歩く速さ、やや速く歩くのがいいでしょう。

1日の摂取カロリーの10~15%を消費できれば十分と考えます。

【糖尿病と運動不足 関連記事】

●肝臓・脂肪肝

肥満の人は、週250分以上早歩きなどのやや強めの運動をすると、体重が減らなくても、肝臓に蓄積した脂肪が減少したり、善玉コレステロールや肝臓の炎症を防ぐ物質が増えていることがわかったそうです。

【関連記事】

中性脂肪

運動不足でエネルギーが消費されないと、エネルギーが余り、その余ったエネルギーが中性脂肪となることで、中性脂肪の値が高くなります。

【関連記事】

肥満

【関連記事】

大腸がん

大腸がんチェックによれば、毎日合計60分歩く程度の運動をしていない方は大腸がんリスクが高くなります。

低体温

運動不足になると、血液を送る筋力を刺激しない状態が続き、筋力が低下し、低体温の原因となります。

細胞の中にあるミトコンドリアが熱を発生させているのですが、筋肉量が多ければ、ミトコンドリアの数も多くなり、それにともなって体温が上昇すると考えられるそうです

【関連記事】

腰痛

腰痛にはいろいろな原因がありますが、運動不足による筋力低下(背筋より腹筋が弱いと腰痛になりやすい傾向がある)が原因の腰痛や体が硬い(体が硬いと身体を動かすときに筋肉への負担が大きい)ことによる腰痛があります。

筋力低下による腰痛の場合は、運動不足と肥満を解消しましょう。

肥満になると脂肪が血管を圧迫するため、血行が悪くなります。

ストレッチや体操などの運動をすることで肥満の解消と筋力UPをしましょう。

低血圧

運動不足になると、血液を送る筋力が低下するので、積極的に運動をするようにしましょう。

また、運動することによって、交感神経と副交感神経の切り替えが早くなるため、血圧調節中枢の遅れの改善に効果的だとも考えられます。

動脈硬化

動脈硬化予防に良い方法とは、有酸素運動

有酸素運動をすると、血流が良くなり、血管が広がりやすくなるそうです。

血管が広がりやすくなり、血流が良くなることで、血管を傷つけにくくなり、動脈硬化を予防できるそうです。

生理不順(月経不順)

運動不足になると、血行が悪くなり、生理不順の原因となります。

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また、筋肉を使うことで体温が上がります。

冷え性でない人は運動(ウォーキング・ラジオ体操・筋力アップ)で冷え性対策をしているによれば、長年冷え性の人は、厚着をしたり、電気毛布や湯たんぽ、暖房器具を利用する人が多いのに対して、冷え症でない人は、からだを動かすことを大事にしているようです。

また、運動することで交感神経の働きが上手になってくるそうです。

胆石

運動不足が肥満などにつながり、胆汁が胆石のできやすい状態になってしまうと考えられています。

冷え性

運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え性の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎが動き、そのポンプ作用で血流が良くなります。

また筋肉を使うことで体温が上がります。

乳がん

乳がんリスクが高くなる要因として、運動不足が挙げられています。

運動不足も乳がんリスクが高くなる要因ですが、積極的に運動する女性は乳がんリスクが低い|国立がん研究センターによれば、積極的に運動する女性は、運動しない人に比べて、乳がんリスクが低いそうです。

特に、閉経後や太り気味の女性は、週1回でも余暇に運動を取り入れることが乳がん予防につながると考えられるそうです。

高血圧

高血圧は糖尿病などの合併症を起こしやすいといわれます。

それは、高血圧と糖尿病の危険因子(肥満、運動不足、喫煙など)が同じだからです。

高血圧を予防することで、脳卒中心筋梗塞などの病気の予防をしましょう。

その他にも、高脂血症脂質異常症ともリスク要因が重なる部分が多いため、注意が必要です。

胃痛胃がん

運動によって、全身の血液循環を促進し、胃液の分泌を活発にし、胃の消化機能を高めます。

ただし、過激な運動は胃の負担を増やすこともあるので注意が必要。

内臓脂肪

便秘

便秘の解消方法として、腹筋を鍛えることをアドバイスしているのは、腹筋が弱っているため、便を出すことが出来ない人もいるためです。

腸の回りの筋肉・腸腰筋を鍛えるとウンチが出やすくなります。

●腸腰筋を鍛える運動

  1. イスに座ったまま腕を上に持ち上げ、腸腰筋を伸ばす。
  2. イスに腰を下ろしたまま歩くように手足を動かし腸腰筋を縮める。
  3. イスに腰を下ろし、足を地面につけた状態で腰をひねり腸腰筋をねじる。

※これを1日3セット

便秘解消体操・エクササイズ|1日たった10分の体操で便秘解消!

  1. 足を肩幅に開く
  2. 右手で腰骨の上を掴む
  3. 左手で肋骨の下を掴む
  4. 右回りに5回まわす
  5. 脇腹を揉みながら腰を回す
  6. 左回りに5回まわす

※1日5回から10回

【関連記事】

■まとめ

日常的な運動不足に起因する健康問題により、2013年の世界の経済損失は約7兆円にのぼるそうです。

The Lancet: One hour of physical activity per day could offset health risk of 8 hours of sitting

(2016/7/27、EurekKAlert Science News)

A new study of over 1 million people finds that doing at least one hour of physical activity per day, such as brisk walking or cycling for pleasure, may eliminate the increased risk of death associated with sitting for 8h a day.

100万人以上の人々を対象とした調査によれば、ウォーキングやサイクリングなど、1日に少なくとも1時間の身体活動をすると、1日8時間座ることに関連する死亡リスクを相殺する可能性があるそうです。

運動不足を解消し、肥満などの健康問題を解決していくことが、世界の経済をよくする方法といえるのではないでしょうか。







【関連記事】
続きを読む 運動不足に起因する健康問題による経済損失は年間7兆円にのぼる!|研究

トミーズ雅さん、大腸がん手術

> 健康・美容チェック > 胃腸の病気 > 大腸がん > トミーズ雅さん、大腸がん手術




【目次】

■トミーズ雅さん、大腸がん手術

Roll of toilet paper

by D Coetzee(画像:Creative Commons)

トミーズ雅さんに大腸がんが見つかり、すでに手術を行っており、当面の間治療に専念するそうです。

トミーズ雅さんの記事を読むと感じるのは、病気のサインが出ているのに家族のことを考えたりして見てみぬふりをしてしまうこともあるかもしれないということ。

しかし、トミーズ雅さんの奥様が病院に行くことをすすめたことで、病気の発見につながりました。

一緒に病気と闘ってくれる家族がいることは勇気になるんですね。

病気のことを打ち明けることは勇気がいることかもしれませんが、勇気をもって伝えることで反対に勇気を与えてくれるのではないでしょうか?

■大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因

大腸ポリープは大腸がんのリスクを高めるリスク要因であると考えられています。

大腸がんのリスクファクター|国立がん研究センター

大腸がんの大部分は腺腫性ポリープから発生するが,一方,ほとんどの腺腫性ポリープは良性であり,がん化するのは一部である.ポリープの大きさが大きければ大きいほど大腸がんになるリスクが高くなる.また,ポリープのできやすい人は,大腸がんになるリスクが高い.

ポリープの大きさが大きいほど大腸がんになるリスクが高くなり、また、ポリープの出来やすい人は大腸がんになるリスクが高いことから、大腸ポリープをいかに小さく、またできにくくするかは大腸がん予防の一つのアプローチといえます。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら




■大腸ポリープ・大腸がんを予防する方法

●葉酸

【みんなの家庭の医学】大腸がん予防に葉酸の多い海苔|10月20日によれば、大腸がんのリスクを高める大腸ポリープのできやすさと葉酸の濃度には関係があるといわれ、血液中の葉酸濃度の値が8ng/ml(ナノグラム)以上あれば、女性なら大腸ポリープの頻度が約2割減、男性なら約5割減するそうです。

■葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示している

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|多目的コホート研究|国立がん研究センター

大腸発がんには、DNAのメチル化が関わっていると考えられています。適切なDNAメチル化の維持には、葉酸が重要な役割を果たしていることが知ら れています。葉酸は、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)、メチオニン合成酵素(MTR)、メチオニン合成酵素還元酵素(MTRR)などの酵素群とビタミンB2、B6、B12などの補酵素群の働きにより代謝され、DNAのメチル化に必要なメチル基を供給しています(図1)。

葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取については、大腸腺腫との間に統計学的有意な関連は見られませんでした。

大腸がんの発がんにはDNAのメチル化がかかわっていると考えられており、葉酸が重要な働きを果たしていると考えられますが、葉酸、ビタミンB2、B6、B12摂取と大腸線種との間に統計学的な関連は見られなかったようです。

メチオニン合成酵素 の遺伝子多型とアルコール摂取および葉酸摂取との間に交互作用を認めたことは、「葉酸代謝が大腸発がんの初期段階において重要な役割を果たしている」とするこれまでの研究結果を支持するものであると考えられます。

ただ、葉酸代謝が大腸がんの発がんの初期段階で重要な働きを示していることは間違いないようです。

■葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られない

血中の葉酸と大腸がん罹患との関係について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

これまでの研究では、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが示されていますが、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性があります。また、葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性を示す研究結果もあります。また、ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなるという研究結果もあります。

葉酸と大腸がんの関係については様々な研究が行なわれています。

  • 葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなる
    しかし、日本人の多くでは必要な量が摂取されているため、その中での差が見られなかったという可能性
  • 葉酸は、大腸がんの多段階発がんの初期の段階では予防的に働くにも関わらず、進行した段階ではかえって促進するという可能性
  • ある特定の遺伝子多型のタイプの人やアルコールを多量に飲む人で、葉酸不足によって大腸がんリスクが高くなる

多目的コホート研究では、男女とも、葉酸濃度が高くなっても、大腸がんリスクが下がるという関連はみられませんでした(図1)。また、飲酒量でグループ分けしても、結腸がんと直腸がんに分けて調べても、どのグループでも男女とも関連は見られませんでした。

国立がん研究センターが発表している多目的コホート研究によれば、葉酸濃度が高くても大腸がんリスクが下がるという関連は見られなかったそうです。

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニン摂取と大腸がん罹患との関連について|多目的コホート研究|国立がん研究センター

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニンは、生体内でのメチル代謝において、それぞれ異なる役割を担っています。アルコールやアセトアルデヒドはそれらの代謝経路を阻害したり、栄養素を破壊したりすることによって、大腸がん発がんの初期段階である遺伝子の低メチル化を引き起こすと考えられます。

今回、特にビタミンB6と大腸がんの関連が強かった理由として、日本人の一般的な食事からは葉酸やビタミンB12は十分取れるのに対し、ビタミンB6摂取量は不足していることが挙げられます。その最大の摂取源は白米ですが、茶碗1杯(約150g)に約0.03mgのビタミンB6しか含まれていません。ビタミンB6を多く含む食品(魚・ナッツ・穀類等)を積極的に摂取することが、大腸がんの予防につながる可能性があります。

日本人の一般的な食事からは葉酸は十分に摂取できるため、差が見られなかった可能性が考えられます。

→ 葉酸の多い食品 について詳しくはこちら

●お酒を控える

※正確に言えば、大腸ポリープではなく、大腸がんと飲酒との関係についてです。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコール摂取と大腸腺腫との間には、統計学的有意な正の関連が見られました(傾向性P = 0.04)。非飲酒グループに比べ、週300g以上飲酒している大量飲酒グループでは、大腸腺腫のリスクが約1.5倍上昇していました。

飲酒と大腸がんリスク|科学的根拠に基づく発がん性・がん予防効果の評価とがん予防ガイドライン提言に関する研究|国立がん研究センター

男性では、23-45.9g/日、46-68.9g/日、69-91.9g/日、92g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりもそれぞれ1.4倍、2.0倍、2.2倍、3.0倍と、量が増えるほどリスクが高くなりました。1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。部位別には、結腸がんでも直腸がんでも同様の傾向が見られました。

女性では、23g以上/日のグループでまったく飲まないグループよりも大腸がんリスクは1.6倍、結腸がんリスクは1.7倍、直腸がんリスクは2.4倍高いという結果でした。男性と同様に、1日のアルコール摂取量が15g増えるごとに、大腸がんリスクが約10%増えると推定されます。

国立がん研究センターによれば、アルコールの摂取量が増えれば増えるほど大腸がんのリスクが増えるという結果が出ています。

葉酸代謝と大腸腺腫との関連|国立がん研究センターのがん検診受診者を対象とした研究 |国立がん研究センター

アルコールには、葉酸の腸吸収を阻害したり、腎排泄を促進したりする作用があるため、その摂取により体内の葉酸レベルが低下することが知られています。

アルコールによって、大腸がんのリスクが高くなる理由としては、葉酸が不足している場合に、わずかに大腸がんリスクが高くなることが知られており、アルコールの摂取によって葉酸レベルが低下することから大腸がんのリスクが増えると考えられます。

→ 大腸がんとは|大腸がんの症状・初期症状・原因・予防 について詳しくはこちら







【関連記事】
続きを読む トミーズ雅さん、大腸がん手術