by vinod velayudhan(画像:Creative Commons)
可能性広がるカプセル内視鏡、「将来は胃腸検査も」
(2009/2/27、医療介護CBニュース)
「精度の高い小腸内検査ができる」「痛みがない」との前評判で、開発中から注目されていた小腸用カプセル内視鏡。
国内では昨年10月に販売が始まったが、有効性と安全性が確認され、検査を導入した病院と検査を受けた患者の双方から高い評価を得ている。
同検査を導入している昭和大横浜市北部病院消化器センターでは、今年2月までに30人が検査を受け、がん1例、血管の異常6例、潰瘍5例が発見された。
同センターでは「これまで発見が難しいとされてきた小腸内の病変が発見できるようになった。
ミクロ技術の進歩は目覚ましく、将来的にはカプセル内視鏡で胃や腸の検査、さらには治療まで可能になるのではないか」と期待を寄せている。
また、検査を受けた患者からは「痛みなどは全くなかった」「リアルタイムで消化管内を見ることができて、興味深かった」などの声が上がっている。
記事の中から、カプセル内視鏡の医師側・患者側双方のメリットをまとめてみました。
■カプセル内視鏡の医師・病院側のメリット
- これまで発見が難しいとされてきた小腸内の病変が発見することができた。
■カプセル内視鏡の患者側のメリット
- 「痛みなどは全くなかった」
- 「リアルタイムで消化管内を見ることができて、興味深かった」
カプセル内視鏡は医師・患者双方のメリットがあるようで、今後に期待されています。
カプセル内視鏡を使った小腸検査にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。
検査に掛かる費用は機材費なども含め約9万4000円。
消化管出血の症状があり、上部消化管内視鏡(胃カメラ)と大腸内視鏡で調べても原因が特定できない患者のみ保険が適用される
さらに普及すれば、費用ももっと安くなると思います。
小腸以外の臓器に使えないのかと思っていましたが、記事によると、現在のところ、小腸以外ではまだ診断には利用できる段階ではないようです。
小腸のほか、口腔内、咽頭、食道、胃、十二指腸、大腸などの写真も撮っているが、小腸以外の臓器内部は全方向の撮影ができないため、現段階では診断には使えないという。
しかし、今後の技術の進歩によって、将来的には、カプセル内視鏡で大腸や胃の検査、さらには治療まで可能になるのではないかということが期待されているそうです。
今後に期待です。
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