「脳の病気」カテゴリーアーカイブ

年をとると時の流れが速くなるのはなぜ?|時間を長く感じる5つの方法

Time

by Nick Webb(画像:Creative Commons)




脳の仕組みを知れば、1日を24時間以上に延ばすことだってできる

(2013/7/16、lifehacker)

■年をとると時の流れが速くなる理由

詳しい内容は、記事を読んでいただくとして、まとめると、年をとると時間の流れるスピードが早くなると感じるのは、脳は以前処理したことがある情報は近道を通るためなのだそうです。

子供の頃、時間が長く感じたのは、ほとんどの情報が新しいものであるため、処理に時間がかかっていたためなんですね。

■時間を長く感じる5つの方法

1. 学びつづける
2. 行ったことのない場所を訪ねる
3. 新しい人に会う
4. 新しい活動にチャレンジする
5. 自発的になる

まとめると、新たな刺激を受けること。

ただ、人の中には、すでに人生においていろんな刺激を受けすぎて、新しいものに出会わなってしまったという人もいるでしょう。

でも、それは「想像力」を働かせていないのかもしれません。

自分の感性を磨き、同じ事をしても違った切り口からその刺激に触れると、また違った感動が得られるのではないでしょうか?







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一夜漬けは効果がない?睡眠をとると記憶力が向上する!

Jesara The Cat

by Nathan(画像:Creative Commons)




寝る子は頭の中も育つ!睡眠をたっぷりとれば記憶力が向上するということが判明!!【英研究】

(2012/11/21、IRORIO)

イギリスの研究者たちは、小学校に在籍する7歳から12歳までの53人の子どもたちを対象に、今回の研究目的のためにオリジナルの名前がついた食事を与え、食事時間中にその名前を覚えてもらうという実験を行った。

朝食のときに名前を覚えさせられた子どもたちにその日のうちの12時間後に記憶テストを行った結果、ほとんどの子供たちが名前を忘れていたという。だが、夕食のときに名前を覚えさせられた子どもたちに翌朝記憶テストを行った結果、かなりの確率で記憶していたそう。さらに、朝食で名前を覚えさせられたがその日のテストでは記憶していなかった子どもたちも、翌朝になって再びテストした結果、かなりの割合で記憶がよみがえっていたという。

これはすごく興味深い内容ですね。

記憶するには、睡眠が重要な鍵であるということです。

研究者によれば、言葉というものは音が似ているため頭の中でこんがらがってしまうが、睡眠がそれを解きほぐす役割をするという。覚えた言葉を一旦忘れてしまっても、睡眠を含めて12時間の脳内休憩をとれば、再び記憶は呼び戻されるそうだ。

昼寝をすると記憶力がアップするという実験結果によれば、海馬は記憶や情報を前頭葉に送る前に、一時的に保管しておく倉庫のような場所だと言われていますが、昼寝(睡眠)をすることによって海馬の短期記憶がクリアになり、脳に新しい情報が入るようになるそうです。

一夜漬けには効果がないと最近よく言われていますが、睡眠をとることで記憶が整理整頓されるということなんですね。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)では、こう書かれています。

やりたいことに追われている人にとっては、一見すごく無駄な時間に見えるけれども、睡眠がないと人間が全然ダメになってしまう。

睡眠を奪ったとしたら、海馬は記憶の整理整頓を、今度は起きている間に始める。

多くの皆さんが試験勉強の時に睡眠時間がとても無駄だと感じた経験があったのではないかと思います。

しかし、試験のために睡眠時間を削って勉強をしてしまうと、かえって記憶ができないんですね。







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寝る子は「海馬」も育つ|脳で記憶や学習を担う部分

Нормальный сон -- основа всех основ!      Верней, выздоровления основа...

by Lotzman Katzman(画像:Creative Commons)

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寝る子は「海馬」も育つ=脳で記憶や学習担う部分―子ども290人測定・東北大

(2012/9/17)

宮城県内の健康な5~18歳の子ども290人について、脳で記憶や学習を担う「海馬」と呼ばれる部分の体積を測定したところ、平日の睡眠時間が5、6時間の子より、8、9時間の子の方が大きい傾向があることが分かった。

よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

ただ、今回の記事のポイントはこちらのようです。

海馬は大人になっても脳神経細胞が新たに生み出されるが、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の患者、高齢のアルツハイマー病患者では縮小している場合がある。瀧教授は「若いうちに睡眠をしっかり取る生活習慣をつけ、海馬を大きくしておけば、発症リスクを下げられる可能性がある」と話している。

うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

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刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組みが解明

刺激の多い環境ほど脳の働きが活発になる仕組み※が解明されたそうです。

※海馬の神経細胞の成長を促す

昼寝をすると記憶力がアップするという実験結果

海馬というのは、記憶や情報を前頭葉に送る前に、一時的に保管しておく倉庫のような場所だと言われています。

睡眠が、海馬の短期記憶をクリアにして、脳に新しい情報が入るようにするということは、そこにあった記憶や情報を前頭葉に送っているということです。

例えば、メールでいっぱいになった受信箱が海馬だとしたら、メールをフォルダに仕分けして整理することが、睡眠の役割ということです。

要するに、睡眠を取ることで海馬にあった一時記憶が前頭葉で脳に定着され、新しい情報も海馬に入れられるようになり、結果的に記憶力がアップしたということでしょう。

糖尿病患者の半数でアルツハイマーの初期症状を確認 

糖尿病の通院患者の半数以上に、「海馬傍回(かいばぼうかい)」と呼ばれる脳の部位が萎縮(いしゅく)するアルツハイマー病の初期症状がみられる







【参考リンク】

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マザリーズ、母の脳活発に=産後うつの診断に応用も|理研




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by Felipe Skroski(画像:Creative Commons)

赤ちゃん言葉、母の脳活発に=産後うつの診断に応用も―理研

(2010/8/10、時事通信)

「あんよ」や「ねんね」など、大人が赤ちゃんに話し掛ける際の高い声でゆっくりとしたリズムの話し方(マザリーズ)が、話す大人の脳内の言語をつかさどる部位を活発化させることを、理化学研究所の研究チームが突き止めた。

近く米科学誌ニューロ・イメージのオンライン版に掲載される。

赤ちゃんに対する話し方は、ほぼすべての言語圏や文化圏で共通しているといい、脳機能とのつながりを解明したのは初めてという。

理化学研究所の研究チームによれば、大人が赤ちゃんに話し掛ける際の高い声でゆっくりとしたリズムの話し方(マザリーズ)が、話す大人の脳内の言語を司る部位を活発化させるそうです。

その結果、まだ言葉を話せない赤ちゃんを持つ母親の脳内の言語部位が最も活発に反応する一方、父親では脳内の活動は見られなかった。

興味深いのは、母親では脳が活発に反応する一方で、父親では反応が見られなかったそうです。

女性と男性の違いがこのあたりにあるようです。

マザリーズという言葉は初めて知ったのですが、理化学研究所のプレスリリースによると、

マザリーズは、私たちが意識するしないにかかわらず、自然と口を突いて出る乳幼児向けの話し方です。

とあります。

今回の研究によって期待されるのは、母親の産後うつの診断に応用できるのではないかという点です。

研究チームは「産後うつの母親は平たんな口調になることが分かっている。マザリーズの脳機能が解明されたことで、産後うつの母親の診断などに応用できるのでは」としている。

赤ちゃん言葉(幼児語)と聞いてこんな話を思い出しました。

以前、テレビ番組で久保田カヨ子おばあちゃんの育児方法の一つに「幼児語を使わない方が良い」と紹介していました。

これは、最初に幼児語を覚えさせてしまうと、成長後、正しい言葉に言い直す訓練をする必要があり、2度手間になってしまうからというのが理由なのだそうです。

この番組を見たお母さんたちは幼児語(育児語)ではなく、普段大人が使っている言葉を使って育てようとした人も多いはずです。

しかし、今回のニュースのタイトルの

赤ちゃん言葉、母の脳活発に=産後うつの診断に応用も―理研

だけから判断すると、赤ちゃん言葉で話すとお母さんの脳が活発になり、産後うつの予防になると思う人も多いのではないでしょうか。

ただし、今回の記事をよくよく読んでみると、マザリーズとは、大人が乳幼児に向かって話しかける際に自然に発してしまう、声高で抑揚のついた独特の話し方・口調であり、赤ちゃん言葉を指すわけではないように思えます。

幼児語をしゃべること・しゃべらないことが赤ちゃんの脳にどのような影響が出るのかはわかりませんが、今回の研究結果によれば、マザリーズはお母さんの脳を活発にするということだけがわかります。







【関連ページ】

徳永英明さん、もやもや病と脳梗塞発症予防のために手術

Hazy sun

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)

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■徳永英明さん、もやもや病と脳梗塞発症予防のために手術

徳永英明、もやもや病で手術 15年前にも倒れ、今回再発

(2016/3/3、デイリースポーツ)

徳永は2月上旬に体調不良を訴え、医師の診察を受けた結果、もやもや病と診断された。もやもや病とともに脳梗塞を起こす恐れがあると医師が判断、左複合バイパス手術に踏み切り、無事成功したという。

徳永英明さんは、モヤモヤ病と脳梗塞発症の恐れがあるとして手術を行なったそうです。

■もやもや病とは

モヤモヤ病、発症遺伝子発見-東北大学大学院研究グループ

モヤモヤ病は国が特定疾患に定めている難病で、厚生労働省の統計によると、全国で1万2885人(09年度末)が医療費助成を受けている。

発症すると脳動脈が狭まり、脳血流を維持しようとして周囲に毛細血管が多数できる。

撮影すると煙のように見えることからモヤモヤ病と名付けられた。

■脳梗塞

脳梗塞とは、脳の動脈が詰まることで発症する病気です。

1.片側手足の運動障害

  • 腕が重い
  • 腕が上がらない
  • 手で物がつかめない
  • 足が重い
  • 歩けない
  • 立ち上がれない

2.言葉の障害

  • 言葉が不明瞭になる
  • 呂律が回らない
  • 言葉が出てこなくなる
  • 言葉が理解できなくなる

3.めまい・ふらつき・歩行障害

  • めまい
  • 体がふらつき歩くことができない
  • 一人で立っていられない
  • 歩くと片方に傾く

4.眼の障害

  • 片方の目が急に見えなくなる
  • 視野が狭くなる
  • そばにいる人や物に気づかない

5.意識障害(意識の混濁)

  • 話しかけても反応がない
  • いびきをかく

→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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