2024年5月23日のNHK「あしたが変わるトリセツショー」のテーマは「コレステロール大解明!超悪玉かんたん発見&対策」でした。
■コレステロールとは?悪玉コレステロールと善玉コレステロールの違い
●悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。
●善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。
動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態で、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。
間違った生活習慣によって増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。
それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。
基準時は悪玉(LDLコレステロール)は~119mg/dL、善玉(HDLコレステロール)は40~mg/dL
■コレステロールの数値が良くても注意したいのが「超悪玉コレステロール」!
超悪玉コレステロールの怖さは超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学で紹介しました。
血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。
その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。
しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。
超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。
心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)
●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?
糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた
肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。
※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1
中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した
器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。
この時に起こるのが、コレステロールの小型化。
つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。
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■超悪玉コレステロール撃退ワザは運動(有酸素運動)+食事(オメガ3)!
●適度な運動
「有酸素運動を1日30分以上×週3回以上または週に150分以上」
善玉コレステロールを増やすには運動が有効で、特に「有酸素運動」が有効なのだそうです。
有酸素運動だからといって走らないといけないというわけではなりません。
ジョギング以外の運動も有効で、1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉コレステロールの値も高くなるそうです。
→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら
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●食事(オメガ3)
オメガ3脂肪酸には脂肪燃焼をアップさせる効果があります。
オメガ3を含む食品にはアジなどの魚介類やえごま油などがありますが、今回番組で紹介したのは「アマニ油を毎日小さじ1杯」!
ある人は食事制限+運動+アマニ油の生活をしたことで体重が3年で30kg以上減少し、中性脂肪も223→89に下がったそうです。
またある研究によれば、中性脂肪が高めの人がアマニ油をスプーン1杯摂ることで中性脂肪が10週間で19.7%減少、超悪玉コレステロールは12週間で28.9%減少したと報告されているそうです。
脂肪燃焼効果より効果的にするためにはオメガ3を摂取するタイミングも大事!
亜麻仁油(オメガ3)を朝から飲んで運動すると脂肪燃焼を早める!|#林修の今でしょ講座によれば、飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。
→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら
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