「動脈硬化」カテゴリーアーカイブ

カロリー制限で血流増大に効果 カロリー制限をしたマウスではアディポネクチンが1・8倍に増加|名古屋大

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by Michael Stern(画像:Creative Commons)

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■カロリー制限で血流増大に効果 カロリー制限をしたマウスではアディポネクチンが1・8倍に増加|名古屋大

カロリー制限で血流増大に効果 名大教授ら確認

(2008/11/5、中日新聞)

カロリーの摂取制限(ダイエット)をすると、血管が作られて血流が良くなることを、名古屋大医学系研究科の室原豊明教授らのグループが動物実験で突き止めた。

6日に米医学誌電子版に発表する。

肥満症になると、心筋梗塞(こうそく)や閉塞(へいそく)性動脈硬化症の発生頻度が高まるが、これらの予防や治療にカロリー制限が有効なことを科学的に証明した。

名古屋大医学系研究科の室原豊明教授らのグループが動物実験によれば、カロリーの摂取制限をすると、血管が作られて血流が良くなることがわかったそうです。

また、カロリー制限をしたマウスの血液中では、していないマウスと比べて、脂肪細胞が分泌するホルモン「アディポネクチン」が1・8倍に増加したそうです。

しかし、アディポネクチンが欠けたマウスにカロリー制限を行なっても血管が作られないこともわかったそうです。

つまり、アディポネクチンがこのことで重要な働きをしているということですね。

→ アディポネクチンの健康効果・増やす方法 について詳しくはこちら







【参考記事】

低カロリー食はアンチエイジングに効果的|米ワシントン大学

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by Seika(画像:Creative Commons)




低カロリー食はアンチエイジングに効果的、米大研究報告

(2008/11/5、AFPBB)

食事の摂取カロリーを制限すると体力が増し、寿命が30%以上伸びることが動物実験の結果、明らかになった。

これに触発された米国のカロリー制限協会(Calorie Restriction Society)のメンバーたちは、老化予防のための低カロリー食を心がけているという。

低カロリー食は、アンチエイジング・老化予防に効果的なようです。

低カロリー食は、アンチエイジングのために続けている人や糖尿病などの生活習慣病のために続けている人もいるとのこと。

現代人はあまりにもカロリーの摂りすぎなのかもしれません。

ところで、低カロリー食はどうカラダに影響するのでしょうか。

記事の中で、ワシントン大学による低カロリー食の体に及ぼす影響を調べる実験が紹介されていました。

ワシントン大学(Washington University)のLuigi Fontana教授は、低カロリー食が人体に及ぼす長期的な影響を調べるため、成人約50人に10年以上低カロリー食を続けてもらう実験を行った。

その結果、被験者の大半は中年だったが、心臓血管は10代なみにまで若返り、血圧、コレステロール、血糖値、インスリン値はすべて低くなり、善玉コレステロール値は高いままだったことがわかった。

糖尿病やがんになるリスクも下がったという。

この長期間の実験によると、血管が若返り、糖尿病やがんになるリスクも下がったそうです。

低カロリー食に今後注目が集まりそうです。







赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体のやせすぎ、喫煙が影響

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by Valentin Ottone(画像:Creative Commons)




赤ちゃん 出生体重、戦前を下回る 母体の痩せすぎ、喫煙が影響

(2008/11/27、産経新聞)

減り続ける赤ちゃんの出生体重が、戦前の水準さえ下回ったことが26日までに分かった。

先進国で減っているのは日本だけ。

要因は女性の痩(や)せ志向で、喫煙やストレスなども絡む。

胎児期に発育が抑制されると、生活習慣病の危険が増すという。

専門医は女性の健康確保や胎児からのメタボ対策など、個人に加え社会全体の取り組みを訴える。

記事によると、20年で赤ちゃんの平均出生体重が200グラム減少しているそうです。

なぜ、赤ちゃんの出生体重が減少しているのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんの体重が減少しているのは、やせすぎや喫煙、ストレスが原因なのではないかと紹介しています。

さらに、その影響は、赤ちゃんが大きくなる過程でも影響を与えるそうです。

「胎内環境が悪いと、胎児はその環境に合わせて発育を抑制するプログラミングが行われる。

出生後に発育が追い着いても、急に栄養を取るようになれば、内臓肥満から始まって糖尿病不全、動脈硬化や脳卒中など生活習慣病にかかりやすくなる。

2500グラム以上でも小柄な新生児にはこの傾向がある」

胎児からのメタボ対策も大事になってきそうです。

女性の健康を守るためにも、社会全体が考えて取り組んでいく必要がありそうですね。







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動脈硬化、腹囲との関連少ない|高血圧や高血糖、高脂血症と動脈硬化の相関は強い

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by Adams999(画像:Creative Commons)

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「動脈硬化、腹囲との関連少ない」 

(2008/11/25、読売新聞)

腹囲と動脈硬化の関連は少なく、おなかが出ているからメタボリックシンドロームというわけではない――。

メタボと動脈硬化のこんな関係が、24日に福島市で開かれた、あづま脳神経外科病院(同市)を運営する医療法人・秀公会の学術研究発表会で報告された。

あづま脳神経外科病院を運営する医療法人・秀公会の学術研究発表会によると、メタボリックの基準として重視されている腹囲と動脈硬化には関連性が少ないそうです。

一方、血圧や血糖、コレステロールと動脈硬化の相関は強いという結果が出たようです。

その結果、腹囲と動脈硬化の相関は弱く、例えば腹囲120センチの人と80センチの人がPWVが同様の数値だったり、腹囲80センチ以下の人が120センチの人よりPWVが高く、動脈硬化が進んでいたりした。

一方、血圧や血糖、コレステロールと動脈硬化の相関は強く、高血圧高血糖高脂血症が動脈硬化につながることが改めて確認できたという。

腹囲ばかりに気を取られることなく、血管年齢を定期的に調べて、動脈硬化を予防する必要があるようです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら







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高脂血症とコレステロール・中性脂肪

Blood sugar test

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

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高脂血症とコレステロール・中性脂肪についての記事がありましたので、ご紹介。

高脂血症の診断

(2008/8/27、毎日新聞)

コレステロールの中でも大事なのは、「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロールと、「善玉」のHDLコレステロールです。

LDLコレステロールは増えすぎると、血管にたまっていき、動脈硬化を引き起こします。

一方、HDLコレステロールは血管の中の不要なコレステロールを肝臓に戻す役割をします。

よってLDLコレステロールは少ないほうが、HDLコレステロールは多いほうがいいのです。

中性脂肪は生活習慣の乱れから増えることが多く、肥満高血圧糖尿病といった他の病気も起こすことがあるので注意が必要です。

この記事では、LDLコレステロールは少ないほうがよいと書いてありますが、しかし、なくなっていいものではありません。

コレステロールには、細胞膜を作る・筋肉を作るホルモンの原材料・栄養分の分解・栄養を吸収する胆汁酸の原材料、としての役割があります。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、これらの役割を持つコレステロールを体内に供給する役割をしています。

何事もバランスです。

バランスよい食事をすることでコレステロール値を適切な値にすることが重要だと思います。

→ 悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らす食事・食品 について詳しくはこちら

■LDLコレステロール値を下げる方法

タウリンを含む食べ物

肝臓機能が強くなければ、LDLコレステロールを処理することはできません。

肝臓の機能が低下すると、コレステロールは処理できなくなり、血液中に溜まってしまい、動脈硬化や高コレステロール血症などを引き起こしてしまうのです。

肝臓機能をアップさせる食品は、タウリンを含む食品です。

タウリンとは、カキ・イカ・ホタテなど魚介類に多く含まれる成分です。

肝機能をアップさせ、コレステロール処理能力を高める働きを持っています。

魚介類の食事で肝臓機能をアップさせましょう。

→ タウリンを多く含む食品 についてはこちら。

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食物繊維の多い食べ物

食物繊維には、コレステロールの低減に役立つ効果があるので、食物繊維が豊富な食品を摂取しましょう。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくはこちら

大豆製品

大豆に含まれるレシチン・イソフラボンなどが悪玉コレステロールを下げる働きがあるそうです。

大豆レシチンを摂るには、『豆腐』を1日半丁食べるとよいそうです。

植物油

植物油には、コレステロールを抑える働きがあります。

HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いと真の悪玉である酸化LDLコレステロールが増えてくるといわれています。

マーガリンやショートニング、ファストフードや総菜などの揚げ油もできるだけ控えるようにして、中性脂肪に気を付けたいですね。

→ 中性脂肪を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

ヨーグルト(乳酸菌)

毎日乳酸菌を摂っていた人は、悪玉コレステロールが減少し、総コレステロール値も下がったそうです。

→ 乳酸菌の多い食品 について詳しくはこちら

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りんご

オハイオ州立大学の調査によれば、毎日りんごを食べると1ヶ月で悪玉コレステロールが40%減少することがわかったそうです。

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オメガ3を含む食べ物

悪玉コレステロールを減らす食事として、オメガ3脂肪酸DHA・EPA)の多い食事にしましょう。

→ オメガ3脂肪酸を多く含む食品 について詳しくはこちら

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→ LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を減らすには について詳しくはこちら

悪玉コレステロールを下げる食品ニュース

■中性脂肪を下げる食事

●青魚(DHA・EPA)

サバダイエットで中性脂肪・コレステロールの数値改善によれば、サバにはDHAやEPAが多く含まれており、DHA・EPAは中性脂肪を下げる効果や血管を柔らかくする効果があることから、動脈硬化や心筋梗塞を予防する働きがあるといわれています。

魚うどん(EPA)で血管若返り|たけしのみんなの家庭の医学によれば、体重が97キロで、血糖値LDLコレステロール(悪玉コレステロール)中性脂肪値が基準値を超えていた人が、魚うどん(青魚のトビウオを原料にした魚のすり身で作られたうどん)を食べたことで、体重が-14キロになり、すべての数値が症状に戻ったそうです。

●ゴマ

なぜゴマを食べると血液中の中性脂肪が減少するのか?によれば、ゴマを食べると血液中の中性脂肪が減少したそうです。

ゴマリグナンには肝臓で脂肪の分解を促進し、脂肪を燃焼しやすくする働きもあります。

体の細胞にはペルオキシソームという、脂肪を分解する働きをする物質があるのです。

ゴマに含まれるセサミンがペルオキシソームを活性化し、脂質の代謝を高めることがわかってきています。

●酢しょうが

酢しょうがで中性脂肪抑制・血管若返り|酢しょうがの作り方|サタデープラス 1月30日によれば、酢に含まれるクエン酸やアミノ酸には、血液がドロドロになるのを防ぎ、血流をよくする働きがあり、血液中の中性脂肪を抑える働きがあるそうです。

●果糖の摂り過ぎに気を付ける

食後高脂血症|果糖のとりすぎは中性脂肪の増加につながる!?|ためしてガッテン 9月24日によれば、果糖の一部は中性脂肪に変わる性質があるものの、果糖には満腹感を感じにくいという特徴があるため、とりすぎてしまいがちです。

中性脂肪値が高めの方、中性脂肪値が気になる方は、果糖を取りすぎている可能性があるため、チェックしてみてくださいね。

●レンコン

レンコンのプロスタグランジンで脂肪肝対策|肝臓の中性脂肪濃度が減少によれば、プロアントシアニジンは、肝臓中性脂肪の元になる脂肪酸が作られることを防ぐことで、肝臓に脂肪として蓄積されるのを抑えてくれるそうです。

プロスタグランジンを肥満・糖尿病のマウスに3週間投与した実験によれば、肝臓の中性脂肪濃度が62%減少したそうです。

■トマト

トマトから脂肪肝、中性脂肪改善に有効な成分を発見―京大によれば、トマトには、血液中の中性脂肪量を抑制する成分が含まれており、脂肪肝メタボリックシンドロームの予防に効果が期待されるそうです。

トマトジュースでコレステロール値や中性脂肪値など脂質異常症に関連する検査値が改善によれば、脂質異常症の状態にしたハムスターを、トマトジュースを飲ませる群と飲ませない群に分けておこなった実験によれば、トマトジュースを与えたハムスターで、コレステロール値や中性脂肪値など脂質異常症に関連する検査値が改善したそうです。



■中性脂肪を減らす運動

AMPキナーゼを運動で活性化させ、血糖値や中性脂肪を下げる|ためしてガッテン(NHK)

宮下政司 次席研究員 (早稲田大学スポーツ科学学術院)が、有酸素運動の効果に関して画期的な研究成果を発表したそうです。

自転車こぎ 3分間の運動を一日に10回をしてもらいます。

翌日、脂肪を多く含んだ食事をとってもらい、血液中の中性脂肪の量を詳しく調べたところ、前日運動しない場合に比べ、中性脂肪値が下がっていることがわかったそうです。

運動後1日たっても筋肉に脂肪がたまりにくくなっていたということです。

脂肪を燃やす有酸素運動は、一般的に長い時間行わなければいけないといわれていますが、3分間細切れに行なった運動でも中性脂肪を低下させる効果が出るということです。

藤井宜晴教授(首都大学東京)

筋肉を動かすと、AMPキナーゼが活性化し、糖や脂肪を効率良くエネルギーに変えてくれることがわかったそうです。

インスリンと同等くらい強力なのだそうです。

宮地元彦 (国立健康・栄養研究所 運動ガイドラインプロジェクトリーダー)

どんな運動でも筋肉に刺激が入るので、筋肉に刺激が入れば、好ましい結果が得られる。

■まとめ|コレステロールと中性脂肪との違い

中性脂肪とコレステロールはどちらも脂質の一種ですが、役割が違います。

中性脂肪は、エネルギー源で、余分な中性脂肪は、肝臓などに蓄えられます。

コレステロールは、細胞膜を作ることや筋肉を作るホルモンの原材料となります。

→ コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら

→ 中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす) について詳しくはこちら

→ 中性脂肪を減らす方法(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

→ 中性脂肪が高い原因 について詳しくはこちら







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