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クロちゃんについに余命宣告!|2型糖尿病・慢性腎臓病・肝機能障害の発覚後の教育入院で生活習慣はどう変わった?|名医のTHE太鼓判




【目次】

  1. クロちゃんについに余命宣告!|2型糖尿病・慢性腎臓病・肝機能障害の発覚後の教育入院で生活習慣はどう変わった?|名医のTHE太鼓判|4月23日
  2. 1.自分の健康リスクを低く見積もりがちなこと
  3. 2.生活習慣の改善の仕方・アプローチを間違っていること
  4. より自然に人々の行動変容を促すことで健康になる時代に!

■クロちゃん、2型糖尿病・慢性腎臓病・肝機能障害の発覚後の教育入院で生活習慣はどう変わった?|名医のTHE太鼓判

Man of concern

by Lisa Brewster(画像:Creative Commons)

クロちゃんについに余命宣告!教育入院で“改心”も…フジモン怪しむ「嘘つきクソダルマ」

(2018/4/22、スポニチアネックス)

クロちゃんは1月29日に放送された同番組で2型糖尿病であることが判明したほか、慢性腎臓病、肝機能障害などの生活習慣病も発覚。血糖値は即入院レベルと診断された。過去の出演から暴飲暴食ぶりが全く改善されていなかったため、番組は「教育入院」を実施。

<中略>

実際に教育入院を終えてから3週間後の定期健診では空腹時の血糖値が233から103と大幅に改善。退院後の密着でも朝食を自炊し、仕事場までも7キロをウォーキングするなど生活改善が見られた。

「安田大サーカス」のクロちゃんが2018年1月29日放送の「名医のTHE太鼓判!」で2型糖尿病慢性腎臓病肝機能障害などの生活習慣病が発覚し、暴飲暴食が改善されていなかったため、専門医に食事や運動療法を指導される「教育入院」を実施しています。

2018年4月23日放送の「余命宣告3時間SP」では「教育入院」を行った結果、どれだけ生活改善がなされたかをチェックするそうです。

生活に密着すると「夜8時以降は基本的に食べない」とヘルシーな食事をSNSに投稿する一方、と健康への意識が大きく変わった様子を見せていたものの、実際には、夜8時過ぎにラーメン屋に行き、ラーメンとライスを食べてしまうといった生活をしていたそうです。

ヘモグロビンA1cの値が11.7%(基準値は4.6~6.1%で、6.2%は2型糖尿病型と診断)だったので、教育入院と一人でダイエットしたところ(また不摂生をしたいので)、一か月で体重が15kg落ちて、数値も正常値に戻ったそうです。

せっかく正常値に戻ったにもかかわらず、数値が戻ったご褒美に、毎日お酒を飲んだり、夜中に濃い味付けの食事(とんかつや焼肉、オムライスなど好物を好きなだけ食べる)やスイーツ(シュークリームやポテトチップス、アイスなどのコンビニスイーツ)を食べるのが習慣になってしまい、体重が5kgほどリバウンドしたそうです。

【参考リンク】

今回考えたいのは「生活習慣を改善する難しさ」についてです。

なぜ生活習慣を変えるのが難しいのでしょうか?

それは、1.自分の健康リスクを低く見積もりがちなこと、2.生活習慣の改善の仕方・アプローチを間違っていること、です。

1.自分の健康リスクを低く見積もりがちなこと

私たちは高齢化に伴う健康や金融リスクを低く見積もりがち!?|英エコノミスト「リアリティ・チェック:健康・経済プラン・QOLが映し出す未来像と現実のギャップ」によれば、人びとは高齢化に伴う健康リスクを低く見積もっているようです。

どんなに悪い生活習慣であっても、自分だけは病気にならないと健康リスクを低く見積もりがちであるため、実際の行動に移りづらいんですよね。

2.生活習慣の改善の仕方・アプローチを間違っていること

健康的な生活をするためには食事や運動など生活習慣を見直すことが重要だという結論になるのですが、食事バランスガイドを守ると死亡リスクが減少する!|バランスの良い食事をしようというメッセージは伝わっているの?で取り上げましたが、実は「健康のためにはバランスの良い食事をおすすめします」というメッセージでは生活習慣は変わりにくいのです。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といったトータル的な目標は、はっきりしておらず、あいまいさがあるために、感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

わかりやすくいえば、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは正しいのですが、はっきりとした目標ではないために、「どうやったらいいかわからないからやらない」というような言い訳ができてしまい、「生活習慣の改善に失敗したのはわかりづらかっただけで自分のせいではない」と自分の行動を正当化する理由になってしまうのです。

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そうなると、結果的に、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

では、どのようにすれば生活習慣を変えることができるのでしょうか?

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、

デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%がその場の決定ではなく習慣

なのだそうです。

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また、「スイッチ 変われないを変える方法」(著:チップ・ハース ダン・ハース)によれば、セルフ・コントロールは消耗資源であり、例が挙げられています。

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例:ウェディングレジストリ(アメリカで結婚時に新郎新婦が作る結婚祝儀のほしいものリスト)の作成やコンピュータの購入など複雑な選択や検討をさせられた人々はさせられていない人々よりも集中力や問題解決能力が落ちる事が分かっている。

例:ある研究によると、感情を抑えるように支持された被験者は、自由に涙を流した被験者と比べて、その後の身体持久力が低下することがわかった。

私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。

つまり、反対に考えると、変化を起こしたいときには、自動化された行動=習慣を変えなくてはならないのです。

具体的には習慣を変えるためにどのようなことをすればよいのでしょうか?

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、「きっかけ」と「報酬」についての具体的な例が紹介されています。

新しい運動習慣を身につけるのに成功した人々の研究では、職場から帰宅した直後にジョギングに行くといった特定のきっかけと、罪悪感から解放された夜のテレビ鑑賞やビールといった具体的な報酬を設定した人のほうが続きやすいことがわかっている。

食餌療法についての研究では、挫折せずに新しい食習慣をつくり上げるのには、前もってメニューを作成しておくなど、事前にきっかけを決め、シンプルな報酬を設定する必要が有ることも判明した。

あるグループでは、92%の人が、気持ちが良いから習慣的に運動すると話している。運動で分泌されるエンドルフィン等の神経伝達物質を期待し、求めるようになるのだ。

毎朝、走りたければ、シンプルなきっかけと明確な報酬を選ぶ必要がある。

しかし、その後の無数の研究によって、きっかけと報酬そのものには新しい習慣を長続きさせる力はないとわかった。脳が報酬を期待するようになってはじめて、つまりエンドルフィンや達成感を求めるようになってはじめて、毎朝、ジョギングシューズのヒモを無意識のうちに結ぶようになるのだ。きっかけはルーチンを生み出すだけでなく、その先の報酬への欲求を生み出すものでなくてはならない。

「きっかけ」と「報酬」は新しい習慣を作るうえで欠かせないものですが、「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。

そのため、このプログラムにおいては、変わりたいという感情をいかに生み出すのか=「動機づけ」をいかに行うかがポイントになってくるのではないでしょうか?

どのような目標を立てるのかも大変重要です。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、

「いかに小さな成功であってもそれを積み上げることで自信につながる」

NFLコーチ ビル・パーセルズの言葉を紹介しています。

手の届く範囲の目標を掲げて、それを達成することにより、小さな成功を感じることは、その人にとっての自信になるはずです。




■より自然に人々の行動変容を促すことで健康になる時代に!

もう一つ考えられているのは、社会全体が健康的なものに変わっていくことです。

31歳で横浜市立大学の教授となった武部貴則教授が取り組む「広告医学」とは?|なぜ「広告医学」が必要なの?|「広告医学」の例で紹介した広告医学とは、医療・医学情報と、デザインやコピーライティングなどの広告的視点を組み合わせることで、より自然に動機付けして、人々の行動変容を促すことにより、健康を実現していくことを目指すものです。

言い換えると、先ほど紹介したのは、個人の生活習慣を変えたいという意志が重要だったのですが、ここでは人々が普通に生活しているだけで健康的な行動を起こすようになっているという考え方ですね。

横浜市大×電通『広告医学プロジェクト2016』が本格始動では3つのプロジェクトが紹介されています。

1.Another Steps ・・・つい上りたくなる健康階段

『Another Steps(健康階段)』は、一日中ラボに籠って研究に勤しむ研究者に、階段の上り下りの中で、世界50か国もの天気情報をリアルタイムで提供します。研究者が階段を使うことによって、外の世界の「今」を知るきっかけとなるだけでなく、自然に健康づくりが促進される実験的な取組として、平成28年4月に先端医科学研究棟内において実施しました。

エスカレーターを使うよりも階段の上り下りをするほうが健康的であり、階段を上り下りする中で世界の天気情報を見ることができるというものです。

ICAROS|飛行シミュレーションができるVRゲームとワークアウトを組み合わせたフィットネスマシン
で紹介したICAROSは、飛行シミュレーションができるVRゲームとエクササイズを組み合わせたフィットネスマシンもこの考え方に近いもので、ゲームをすると結果的に健康的になれるというアイデアです。

2.演劇クエスト ・・・ロールプレイングゲームで健康行動促進

このプロトタイプでは、患者さんが冒険者として院内を探索するストーリーになっており、シナリオにある選択肢にそって参加者はそれぞれ違うルートで、屋上から駐車場まで、いろいろな所を楽しみながら歩くことができ、リハビリ等の促進が期待できます。

RPGの主人公になってストーリーを楽しみながら歩くことによってリハビリの促進が期待できるというものです。

【関連記事】

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルでは、イギリス食品基準庁が食品に塩分量の目標値を設定することでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を減らすことに成功したケースや東京都足立区が飲食店にお客に出すお通しに野菜を提供するなどをお願いすることによって糖尿病患者を減らしたケースを紹介しました。

■イギリス食品基準庁、食品に塩分量の目標値を設定

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

イギリスでは、脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功した。これらの疾病は、低所得がかかりやすいとされているが、イギリスは高血圧などの心疾患を招く塩分を減らすことに着手したとのこと。

イギリスでは脳卒中や虚血性心疾患の死亡者数を8年間で4割減らすことに成功したそうですが、その理由としては、イギリス食品基準庁が塩分を減らすように食品の塩分量の目標値を設定したことにあるそうです。

2006年に85品目の食品に塩分量の目標値を設定し、メーカーに自主的達成を求めた。その理由は、主食であるパンが国民の最大の塩分摂取源となっていたためだが、メーカー側は売れ行き減を懸念。見かねた医学や栄養学などを専門とする科学者団体「CASH(塩と健康国民運動)」がメーカー側に徐々に塩分を下げるように提言した。

この提言に大手パンメーカーによる業界団体も納得し、7年でパンを20%も減塩。こういった取り組みの結果、国民1人当たりの塩分摂取量を15%減らすことにつながり、年間で2,000億円の医療費削減につながったと考えられている。

現在、日本人の一日の塩分摂取量として推奨されているのは、10g未満です。

ただし、高血圧患者ではさらに基準が厳しく、1日6g未満となっています。(日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインより)

減塩のための食事を自分で作るのは大変ですが、食品メーカーが減塩に取り組むことによって、全体的に塩分摂取量が減らすことができるというのは大変いい取り組みだと思います。

→ 高血圧の症状・食事・数値・予防・原因 について詳しくはこちら

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動) について詳しくはこちら

■糖尿病患者を減らした東京都足立区の事例

NHKスペシャルの低所得者の疾病リスクに迫った「健康格差特集」に反響の声

(2016/9/21、マイナビニュース)

まず実行したのは飲食店巡り。お客のお通しに野菜を提供するようにお願いし、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうように店側にお願いした。

その理由は血糖値の変化にある。野菜を炭水化物よりも先に摂取することにより、食物繊維が糖の吸収を遅らせて血糖値の変化量を約30%抑えられる。

東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

ポイントは、人々は生活習慣を変えることなく、メーカーや飲食店が健康的な食事を提供することによって、自然と人々が健康になっていったということです。

つまり、大事なことは、社会全体が健康に対する意識を高めることで、メーカーや外食店が健康的な食事を提供するようになれば、人々も以前と比べて健康的な生活習慣への改善を意識することなくできるということです。

健康寿命を延ばすことは国の医療費を削減するためにも大事なことですのでみんなで取り組んでいきたいですね。







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トランス脂肪酸の摂取が細胞死を促す|動脈硬化症の発症のメカニズム解明につながる発見|東北大

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■トランス脂肪酸の摂取が細胞死を促す|動脈硬化症の発症のメカニズム解明につながる発見|東北大

Vegan Butter Cubes

by Mattie Hagedorn(画像:Creative Commons)

トランス脂肪酸による疾患発症機序の一端を解明-動脈硬化症発症のメカニズム解明に繋がる発見-

(2017/4/17、東北大学プレスリリース)

●食品中に含まれるトランス脂肪酸が細胞の自殺(細胞死)を促す仕組みを発見。

●過剰な細胞死は、動脈硬化症の発症・進展につながる。

●動脈硬化症等の、疾患メカニズム解明につながることが期待される。

東北大学大学院薬学研究科の平田祐介助教、野口拓也准教授、松沢厚教授、青木淳賢教授、福永浩司教授らの研究グループによれば、トランス脂肪酸が細胞死を促進することを明らかにしました。




■背景

トランス脂肪酸の摂取と健康への影響|農林水産省

トランス脂肪酸については、飽和脂肪酸(ミリスチン酸及びパルミチン酸)、塩分のとりすぎ、過体重、アルコールのとりすぎとともに、心血管疾患(CVD)、特に冠動脈性心疾患(CHD)のリスクを高める確実な証拠があるとされています。

その具体的な証拠としては、次の事項が記載されています。

代謝研究で、トランス脂肪酸は血液中のLDLコレステロールを飽和脂肪酸と同様に増やすだけでなく、HDLコレステロールを減らすため、飽和脂肪酸よりも血液の脂質プロファイルをアテローム性(動脈硬化などの原因となる)に変化させることが示されている。

いくつかの大規模コホート研究では、トランス脂肪酸の摂取は冠動脈性心疾患のリスクを増やすことが示されている。

トランス脂肪酸を摂取すると、LDLコレステロールを増やしたり、HDLコレステロールを減らすため、動脈硬化などの原因になったり、また、狭心症や心筋梗塞などの心臓の筋肉へ血液を供給する冠動脈が狭くなったりふさがったりすることによって、心臓への血液供給が減少または完全に遮断される病気である冠動脈性心疾患のリスクを増やすことがわかっています。

これまでの調査結果から、トランス脂肪酸は動脈硬化症などの循環器系疾患や糖尿病などの生活習慣病のリスク要因とされていますが、そのメカニズムはほとんどわかっていませんでした。

■研究結果

今回の研究では、トランス脂肪酸には細胞死亢進作用(細胞には細胞死をするための仕組みが備えられているが、この仕組みを必要以上に活性化する作用)を促進する仕組みがあることを発見しました。

動脈硬化症の発症・進展には、細胞外ATPといった自己由来の起炎性因子(damage-associated molecular patterns: DAMPs、生体内で産生された物質が炎症を起こす)は、障害を受けた組織から漏れ出し、マクロファージ(貪食細胞:悪い菌や死んだ細胞を食べてくれる)による炎症や細胞死を惹き起こすことから、トランス脂肪酸による細胞死亢進作用は動脈硬化症の発症・進展に影響をもたらすことが考えられます。

■まとめ

mmm... donuts!

by Mark Bonica(画像:Creative Commons)

飽和脂肪酸・トランス脂肪酸が早死リスクを上昇させる|不飽和脂肪酸に置き換えると死亡リスクが低くなる|米ハーバード大によれば、トランス脂肪酸の摂取量が2%増加することに、早死リスクが16%高まることと関連していることが明らかになっていましたが、今回の研究によれば、トランス脂肪酸による動脈硬化症の発症のメカニズムの一端を分子レベルで明らかにしました。

動脈硬化を予防するためにも、トランス脂肪酸の摂取には注意したほうが良いようです。

動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら







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沖縄、男女とも中性脂肪値が全国最悪 男性の3人に1人が基準値を超えている!?

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【目次】

沖縄、男女とも中性脂肪値が全国最悪 男性の3人に1人が基準値を超えている!?

島豆腐のサラダ

by Ippei Suzuki(画像:Creative Commons)

沖縄、男女とも中性脂肪が全国最悪 男性の3人に1人

(2015/4/2、琉球新報)

中小企業で働く従業員やその家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)が公表している2011年度~13年度の健診の結果、受診した35~74歳の沖縄県内男性の3人に1人が中性脂肪の標準値を超えていることが分かった。全国都道府県別で見た割合も全国ワーストだった。

全国健康保険協会が公表している2011年度から13年度の健診の結果、沖縄県の男女の中性脂肪の基準値を超えた人の割合は全国ワーストだったそうです。

沖縄の伝統食は健康に良い

沖縄県といえば昔は長寿県というイメージがあり、テレビでも沖縄の伝統食は身体によいと何度も紹介されています。

エリカ・アンギャルさんおすすめ!ダイエット7つの食材|たけしの健康エンターテイメント!みんなの家庭の医学

エリカ・アンギャルさんが話を伺ったのは、鈴木信先生(沖縄長寿科学研究センター センター長、沖縄の長寿研究の第一人者)。

※THE OKINAWA WAY(鈴木先生の研究チームが沖縄の長寿者の生活習慣をまとめた本)に、エリカ・アンギャルさんが興味を持ったそうです。

1 海藻類が多い

ビタミン・ミネラルが豊富

海藻は沖縄の代表的長寿食

2 魚

魚に含まれるDHA・EPAには生活習慣病を予防する働きが期待されている。

沖縄の高齢者の主菜は魚が多い

3 オリーブオイル

オレイン酸ががん動脈硬化を予防する働きがあると考えられている。

4 5色以上の野菜(5色以上)が多い

野菜の多くには、抗酸化成分であるフィトケミカルが含まれている。

フィトケミカルには、動脈硬化や老化を防止する働きが期待されている。

沖縄の長寿者研究によると、色とりどりの野菜を多く摂っているそうです。

5 雑穀米

雑穀米には食物繊維やビタミンが多く含まれている。

食物繊維には、便通の改善、コレステロールの低減に効果がある。

エリカ・アンギャルさんが、食物繊維を薦めるには、もうひとつ理由があります。

それが、GI値。

GI値(グリセリック・インデックス:血糖値の上がりやすさの指標)はエリカ・アンギャルさんのダイエット法の中核をなす考え方。

消化しやすい食品を食べると血糖値が急激に上がる。

インスリンが大量に分泌され、残った糖を脂肪に変えてしまう。

つまり、血糖値を急激に上げないことが、太りにくい体を作ることにつながるということです。

GI値が低い繊維質の食べ物は血糖値が上がりにくい。

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6 島豆腐

沖縄の長寿者研究によると、島豆腐などの大豆製品を一日に100g以上食べているそうです。

大豆に含まれるイソフラボンは 更年期症状の緩和や骨粗しょう症の予防効果が期待される成分。

沖縄の女性は、更年期になる年齢が平均より遅いと推測されるそうです。

7 いも

沖縄の長寿者研究によると、いも類をよく食べているそうです。




しかし、2009年に紹介した記事(メタボ「要指導」人口比21・3% 全国最悪 【沖縄】)によれば、沖縄県で特定健診(メタボ健診)を受けた人のうち、特定保健指導が必要な人が、人口比21.3%で、全国一でした。

沖縄県では、食生活の変化(食生活の欧米化)に伴って、肥満が増加しているというニュースを時々目にしますが、それを裏付ける結果となったようです。

その時のデータによれば、厚生労働省の調査で、沖縄県は、生活習慣病の要因となる肥満者の割合が男女とも全国1位、生活習慣病の代表である糖尿病による死亡率も1位でした。

HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いと酸化LDLコレステロールが増えてくるといわれており、酸化LDLコレステロールは血管壁に付着し、動脈硬化を引き起こすことがわかってきています。

動脈硬化予防のために中性脂肪値を減らすためにも、沖縄県の伝統的な食事を少しでも取り入れてみると、また長寿県として返り咲いてくれるのではないでしょうか。

→ 動脈硬化改善・予防に良い10の食事・食べ物・食品・サプリ について詳しくはこちら

→ 中性脂肪を下げる食事・運動・サプリメント について詳しくはこちら







【中性脂肪 関連記事】
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糖質制限ダイエットはなぜ危険なのか?|炭水化物抜きは危ない!?




■糖質制限ニーズの高まりでお米なしの寿司販売へ

豊国堂 おにぎり

by Ryosuke Hosoi(画像:Creative Commons)

■糖質制限ダイエットはなぜ危険なのか?

専門家が警告 大ブームの「食事は炭水化物抜き」が一番危ない 糖質制限ダイエットで「寝たきり」が続出中!(2014/2/17、現代ビジネス)で紹介されている関西電力病院院長の清野裕医師が解説した内容をポイントにまとめます。

●糖質は、生命を維持するために欠かせない栄養素であり、人間には1日170gの糖が必要。120グラムは脳で消費し、30グラムは赤血球のエネルギー源として消費されている。

●糖エネルギーが不足すると、それを補うために、タンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていくことで、結果、筋肉量がどんどん減っていってしまう。

●糖質制限ダイエットでは、炭水化物を抜けばどんな食べ物を食べても良いという間違った認識が広がっていたため、がっつりした肉料理ばかりを食べてしまい、血管に悪玉コレステロールが溜まっていき、動脈硬化高脂血症の原因ともなってしまう。

■まとめ

カロリー制限より炭水化物制限|糖尿病の食事療法の新常識 とくダネ! 10月13日によれば、現在の研究によれば、炭水化物が血糖値を上げることがわかっており、欧米では、炭水化物をコントロールする食事が糖尿病の食事療法となっているそうです。

しかし、糖質制限食を糖尿病の食事療法としては薦めない-日本糖尿病学会提言で紹介した日本糖尿病学会の提言によれば、糖質制限食は十分なエビデンスが揃っていないため薦められないと提言を行いました。

【関連記事】

現時点では、糖質制限(炭水化物制限)は、科学的な証拠やガイドラインがなく、実際に試す場合(若い人や糖尿病患者・糖尿病予備軍)には医師の指導のもと、やるべき方法であるといえます。

そして、高齢者の場合は、筋肉量の低下だけでなく、血液の質の低下、骨密度の低下などの影響があることが予想されるため、特に注意が必要。

⇒ 糖尿病の症状 について詳しくはこちら

⇒ 糖尿病の食事療法 について詳しくはこちら







貧困状態にある妊婦は、早産や子どもの低体重に影響するとされる糖尿病や貧血の割合が高い|5病院調査

【目次】




■貧困状態にある妊婦は、早産や子どもの低体重に影響するとされる糖尿病や貧血の割合が高い|5病院調査

4 Girls and a Baby Boy

by Tobias Lindman(画像:Creative Commons)

貧困、胎児に深刻な影響 妊婦の疾病、割合高く 5病院調査

(2016/9/14、西日本新聞)

妊娠時に糖尿病や予備軍の耐糖能異常と診断されたのが非貧困群2・8%に対し、貧困群は5・4%と割合が高かった。貧血も貧困群の24・2%(非貧困群16・1%)で見られた。妊婦の糖尿病や貧血は、早産や子どもの低体重、先天性奇形に影響するとされる。子どもにも感染しかねないクラミジアや梅毒などの性感染症は非貧困群の1・2%に対し、貧困群の7・9%が患っていた。「妊娠時に喫煙していた」は非貧困群が25・3%、貧困群は37・6%。

千鳥橋病院など5病院が共同で行なった調査によれば、経済的に貧困状態にある妊婦は、非貧困群に比べて、早産や子どもの低体重、先天性奇形に影響するとされる糖尿病貧血を患っている割合が高かったそうです。

また、経済的に貧困状態にある妊婦の特徴としては、子どもにも感染しかねないクラミジアや梅毒などの性感染症を患っている割合が高かったり、妊娠時に喫煙していた割合も多かったそうです。

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■妊娠糖尿病

妊娠糖尿病は、上昇した血糖値を正常に戻す能力の低下が妊娠中に起きるか、初めて発見される病気。

妊娠をきっかけにインスリンの働きが落ち、インスリン分泌量が十分に増えずに血糖値が高くなる状態が妊娠糖尿病です。

妊娠糖尿病になると、早産や妊娠高血圧症候群を起こす恐れがあります。

■ヤセと低体重児

未熟児の出産率上昇 女性の「痩せ願望」が原因によれば、妊婦が痩せている場合、2500グラム未満の「低出生体重児」を出産するリスクが高くなるそうです。

厚生労働省発表の人口動態統計によると、1990年の全出生数に対する低出生体重児は6.3%だったが、2004年には9.4%に上昇しているそうです。

やせすぎも注意 月経異常、骨粗しょう症 子どもの健康に影響によれば、妊婦のやせは低出生体重児が生まれやすく、子どもが将来、肥満高血圧糖尿病など生活習慣病になりやすい

■妊娠と喫煙

妊婦の喫煙は胎児のDNAに科学的変化を与え、子どもを危険にさらす恐れによれば、妊婦による喫煙は、発育中の胎児のDNAに科学的な変化を生じさせ、子どもを危険にさらす恐れがあるそうです。

妊娠中の喫煙、子どもの動脈を損傷する可能性=研究で紹介したオランダの研究者による研究によれば、妊娠中の喫煙は、子供の動脈を損傷する可能性があり、それによって心臓発作や脳卒中になりやすくなる可能性があるようです。

妊娠中の喫煙が胎児の心肺機能低下させるによれば、妊娠中の喫煙がお腹の中にいる子の心肺機能の低下を引き起こし、『乳幼児突然死症候群』のリスクを高めるそうです。




■低所得の人は健康に良くない生活習慣を選びがち?

「所得と生活習慣等に関する状況」のグラフから見えてくるもの|厚生労働省調査で紹介した平成22年国民健康・栄養調査結果を参考にすると、所得と生活習慣には次のような関係があります。

●喫煙

性別を問わず、年収が高いと喫煙率は低い、もしくは喫煙率が低いと年収が高いといえそうです。

●肥満率

男性の肥満は年収に影響を与えないのに対し、女性は肥満率が低くなるほど年収が高くなる、もしくは年収が高いほど肥満率が低いといえます。

●朝食

性別に関係なく、朝食を食べる習慣を持つ人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど朝食を食べる習慣を持っているといえます。

●運動習慣

性別を問わず、運動習慣がある人ほど年収が高い、もしくは、年収が高い人ほど運動習慣を持っているといえます。

●飲酒

男性の方が特徴的ですが、年収が高い人ほどお酒を飲むようです。

●睡眠

女性の方が特徴的で、年収が高い人ほど睡眠の質が良い傾向にあります。

●野菜摂取量

男女問わず、年収が高い人ほど野菜摂取量が多い、もしくは、野菜摂取量が多い人ほど年収が高いといえます。

低収入ほど野菜不足-厚労省栄養調査で紹介した厚生労働省が発表した2011年の国民健康・栄養調査によれば、低収入ほど野菜の摂取量が不足しているという結果が出たそうです。

また、低所得者ほど生活習慣に問題=野菜食べず、運動しないという記事によれば、低所得者ほど野菜を食べる量が少なかったり、運動の習慣がなかったりと、生活習慣に問題がある傾向があることがわかったそうです。

健康格差とは健康格差は、収入・学歴などが要因?でも取り上げましたが、社会的・経済的な格差が健康の格差を生んでいるということがWHOでも一つの問題として注目されているようです。

以上のことを参考にすると、年収が高い人ほど健康に良い習慣を取り入れている、もしくは、健康に良い習慣を持つ人ほど年収が高いといえそうです。

しかし、どんなに健康に良い習慣がいいかわかっていても、仕事に疲れてしまっている女性は、それを実行するのは難しいことかもしれません。

ミシェル・オバマ大統領夫人が推奨する「ダイエット・プロジェクト」とはによれば、ミシェル・オバマ夫人が、記者団に語るシカゴ時代の自分自身のエピソードにこんなものがあります。

「弁護士の仕事を持つ母親として、会議と子供たちのサッカーやバレー教室と駆け回った日の夜には、簡単で安いファーストフードのドライブスルーや、電子レンジで温めるだけの栄養バランスのとれていない食事を子供たちに出していた」--。

自分がそうだったからこそ、多くのアメリカ人が、栄養バランスのとれた食事の大切さは知ってはいるものの、新鮮な野菜や魚などを買うための支出と、手に入れた素材を調理する手間と時間を考えるとき、それよりも数百円で手に入れることができる完成したファーストフードの魅力が大きいと感じてしまう。

健康について関心がある人は、新鮮な魚や野菜を買って、料理を作った方が良いということはわかっていると思います。

しかし、仕事・家事をして疲れてしまうという生活をしていると、調理する時間や家計のことを考えてしまい、ファストフードの魅力を感じてしまう人も多いと思います。

そこで、手軽で安いファストフードや冷凍食品に頼りがちの生活になってしまいがちです。

経済的に貧困状態にある妊婦は、非貧困群に比べて、糖尿病貧血を患っている割合が高いということに対しては、1.健康に良い習慣に対する知識があるかどうか、2.知識は知っているが経済的に貧困状態にあるため健康に良い習慣をする(精神的・経済的)余裕がない、ということを分けて対策を行なっていく必要があるのではないでしょうか。

■まとめ

単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%によれば、07年の国民生活基礎調査を基に、同研究所社会保障応用分析研究部の阿部彩部長が相対的貧困率を分析したところ、一人暮らしの女性世帯の貧困率は、勤労世代で32%、65歳以上では52%と過半数に及んだそうです。

また、19歳以下の子どもがいる母子世帯では57%で、女性が家計を支える世帯に貧困が集中しています。

将来の子供の健康を考えるなら、社会で貧困で困っている女性を守っていく必要があるのではないでしょうか。







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