健康サセボーン
参考画像:健康サセボーン |Googleプレイ スクリーンショット
佐世保市役所によれば、市民の健康寿命を目的にスマホアプリ「健康サセボーン」を開発し、歩いたり、健診を受けたり、健康イベントに参加したりすることで、「ポイント」を獲得し、一定のポイントを貯めると、抽選で景品(地元の特産品や、温泉入浴券など)が当たる事業を2019年10月1日より実施しています。
→ 「健康ポイント制度」に医療費を抑制する効果があることが初めて実証される
佐世保市にお住まい・お勤めの方のための健康サポートアプリ 健康サセボーン の特徴を詳しく見てみると、歩数計や体重や血圧の数値を毎日入力して健康チェックする機能、健診受診日を登録する機能だけでなく、行動変容に役立つ機能が用意されているのがわかります。
●バーチャル散歩
散歩中、スマートフォン内でポイント数に応じた佐世保の「観光スポット」「グルメ」に遭遇。バーチャル散歩は1コース30ステージを用意。
●チームで競争
職場の仲間や友人同士でチーム参加も可能。獲得ポイント数で競争し、チーム内でのランキングが分かる。
●ウォーキングスタンプラリー
ウォーキングしながら、スポットを巡ってスタンプをゲット。スタンプをすべて集めるとポイントに。
●ミッション配信
佐世保市や団体等による健康イベントなどのお知らせをミッションとしてユーザーに随時配信。 ミッションに参加してポイントゲット。
日本でも様々な「治療アプリ」が開発されていますが、「治療アプリ」などのモバイルヘルス(MHEALTH)市場が成長するために大事なこととは? によれば、ポイントは「行動変容」の手助けをできるのかどうか?です。
人の行動を変えるというのは大変なことで、人間の行動の約40%は習慣なんだとか。
あらゆる行動の一つ一つを決定してしまうと、「決断疲れ」を起こしてしまうため、人は習慣によって自動化された行動を行なっているのです。
リツイートはあなたの決断力を疲労させ、誤った決定を行なってしまう原因になる!? によれば、認知的疲労とは、精神的に疲れる作業をしてエネルギーを使い果たした時に、認知力(特に注意力)が減少した状態であり、私たちの持つ認知力(特に注意力)は筋肉を使えば疲れるように、使えば使うほど消耗してしまうのです。
人間の多くの行動は自動化された行動、つまり習慣によるものであり、行動を変えてもらうためにはこの習慣を変える必要があるわけです。
行動変容を促す取り組みとして、今注目をしているのが「広告医学」という考え方です。
広告医学の視点から考えると、ただゲームをしているだけなのに「治療アプリ」の役割を行なっているアプリがあります。
それが位置情報ゲームの「Pokemon Go」です!
by Robert Couse-Baker (画像:Creative Commons)
ポケモンGOはポケモンを集める行為を楽しむ位置情報ゲームですが、ポケモンを集めるという動機を基に、自然と歩くという行動を促しているのです。
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スマホゲームは「脳の報酬系」についてよく考えられていて、このアイデアを健康寿命を延ばす対策が使えるのではないでしょうか?
Pokemon Goは歩くことでポケモンというご褒美がもらえるゲームであり、またほかにも歩くことで暗号通貨という報酬がもらえるゲームもあり、この発想を活かせば、よりよい行動変容を促す「治療アプリ」の可能性が出てくるのではなないでしょうか?
健康サポートアプリ「健康サセボーン」もポイント機能がついていたり、ゲーム的な要素が含まれていたり、チームで競争する機能がついていたりと、今注目されている行動変容を促す仕組みが取り入れられています。
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例えば、各保険会社が統一する治療アプリを開発し、「歩くことにより健康になる」ということがデータとして示されれば、歩いた分だけ保険料がキャッシュバックしたり、ヘルスケアに使えるポイント(コイン)を発行するというアイデアも楽しそうです!
ぜひ「治療アプリ」で実際に行動変容を促すためにも、広告医学やスマホゲームの考え方を取り入れてほしいですね。