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コロナ感染で慢性疲労リスク4倍に!




コロナ感染で慢性疲労リスク4倍 米、後遺症頻度高く「予防策を」(2024/2/15、共同通信)で紹介された米CDCなどのチームによれば、新型コロナウイルスに感染した人はしなかった人に比べ、その後に疲労感の症状が現れるリスクが1.68倍に、慢性疲労に発展するリスクは4.32倍に上ったそうです。

これまで取り上げた記事の中でコロナ後遺症に関連したワードをまとめると、倦怠感、心不全、うつ病のような症状が現れています。

これがどのようなメカニズムで症状が現れているのかわかりませんが、新型コロナウイルス感染をした後には疲労感が現れやすい体になってしまうという傾向にあり、例えば亜鉛不足と関連しているのではないか?ということが話題になったこともありました。

コロナ後遺症と亜鉛不足にどんな関係があるの?

亜鉛不足でコロナ死亡リスク高まるとの研究 かきで摂取を(202012/9、NEWSポストセブン)によれば、スペインの研究チームは、「亜鉛」の不足が新型コロナで死亡するリスクを高めるという研究結果を10月に発表しているそうで、細胞の修復に必要な物質である亜鉛が不足すると壊れた細胞が治らず、重症化したり死亡リスクが上がる可能性があるそうです。

コロナ感染が心不全のリスクを高める?

これは新型コロナウイルスの後遺症?それとも他の病気(うつ病・腎臓病・男性更年期障害)?

今後はなぜ新型コロナウイルス感染をすると、慢性疲労の症状が現れやすくなるのか、そのメカニズム、そしてその解決方法の研究が待たれます。

→ 亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量 についてくわしくはこちら







『副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)』とは?副腎を助けるためにどんな食べ物を摂るといいの?

なぜお酒を飲むとくさくなるの?




お酒飲むとくさくなるのは“ガス”が原因だった 翌日に残さない口臭対策(2023/12/23、TBS NEWS DIG)

日本歯科大学付属病院総合診療科 小川智久 准教授
「その正体はアセトアルデヒドという物質です。アルコールを体内で分解するとアセトアルデヒドという物質が出てきます。それが体内を周り、肺から出てくると“ガス”となり、『お酒くさい』という状態になるわけです」

なぜお酒を飲むとくさくなるの?その理由は「アセトアルデヒド」でした。

体内に入ったアルコールの大半は肝臓で代謝され、アルコールはアセトアルデヒドを経てアセテート(酢酸)に分解され、そのアセテートは血液によって体内を流れ、筋肉などで水と二酸化炭素に分解され、尿・汗・呼気として体外に排出されるというのが一連の流れです。

このアルコールの代謝・分解する過程で出てくる「アセトアルデヒド」がガスとなり、「お酒臭い」という状態になるそうです。

ちなみに、このアセトアルデヒドには注意が必要です。

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?|「舌苔」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高い!?|岡山大学岡山大学大学院の森田学教授、横井彩(医員)の研究グループによれば、舌の表面についた白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きい人ほど、発がん性物質アセトアルデヒドの呼気中濃度が高いことがわかったそうです。

またアセトアルデヒドには、発がん性があることが分かっており、食道や口の中のがんの原因になると考えられているそうです。

口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係
口腔内アセトアルデヒド濃度と舌苔の付着面積との関係

参考画像:舌表面の汚れはアセトアルデヒドの発生源|岡山大学スクリーンショット

舌表面の汚れはアセトアルデヒドの発生源|岡山大学

舌苔を取り除くと呼気に含まれるアセトアルデヒドの濃度が減少することから、舌の清掃をすることががん予防につながる可能性がありそうです。







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コロナ感染が心不全のリスクを高める?




「ポストコロナ」で警戒すべき心不全パンデミック-SARS-CoV-2の持続感染は心不全リスクを高める可能性-(2023/12/23、理化学研究所)によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の持続的な感染が心不全のリスクを高める可能性があることを、ヒトiPS細胞を用いた実験で明らかにしました。

今回のSARS-CoV-2心筋症のニュースのポイントを3つ抜き出してみました。

SARS-CoV-2は、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を介して細胞に感染します。心臓におけるACE2の発現は他の臓器に比べて高く、さらに心不全患者では、心筋細胞におけるACE2の発現が健常対照者よりも高いことが複数の文献で報告されています。このことから、疾患状態の心臓はSARS-CoV-2に感染しやすい可能性があります。

低酸素ストレス後に再活性化したSARS-COV-2は近隣の内皮細胞へ感染を広げ、血管網様構造の維持を困難にした可能性が考えられます。これらの結果は、SARS-CoV-2の持続感染下にある心臓組織が追加の低酸素ストレスを受けた場合、SARS-CoV-2の細胞内再活性化が起こり、心機能低下および血管網の損傷を招く可能性があることを示しています。

新型コロナウイルス感染症の重篤化には、免疫系の異常であるサイトカインストーム[11]が関与していると考えられています。しかし今回のSARS-CoV-2持続感染モデルでは、低酸素ストレスによってもサイトカインストームを引き起こすサイトカイン[11]の上昇は観察されなかったため、SARS-CoV-2心筋症はサイトカインストームとは独立に生じている可能性があります。

簡単にまとめると、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染し、持続感染下(感染した病原体が体内から排除されず、感染状態が続いていること)にある心臓組織が追加の低酸素ストレスを受けた場合、SARS-CoV-2の細胞内再活性化が起こり、心機能低下および血管網の損傷を招く可能性があるということであり、これまで新型コロナウイルス感染症の重篤化にはサイトカインストームが関与していると考えられていましたが、このメカニズムは独立して起きている可能性があることから、その点を考慮に入れながら心不全パンデミックについて注視していく必要があるということです。







糖尿病治療薬 ダイエット目的の使用で必要な患者に届かず




GLP-1 受容体作動薬および GIP/GLP-1 受容体作動薬の適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解(2023/11/28、日本糖尿病学会)によれば、一部のクリニックにおいて、2 型糖尿病治療薬である GLP-1 受容体作動薬(血糖値を下げ食欲も抑える効果がある)やGIP/GLP-1 受容体作動薬をダイエット目的として処方を宣伝していることから、供給を上回るほどの需要が増加していることにより、本当に必要とする2 型糖尿病の患者への供給が滞る恐れがあるそうです。

糖尿病患者の方に糖尿病治療薬が届いてほしいものですね。

そのためにも、ダイエット目的の方はGLP-1を食事で増やす方法を知っておきたいですね。

やせるホルモンGLP-1を増やす方法(食物繊維・EPA)|たけしの家庭の医学

【GLP-1の働きと特徴】

  • 食べ過ぎを抑える
  • 糖分が腸で緩やかに吸収され、血糖値が急激に上がらない
  • すい臓をパワーアップさせ、血糖値を下げるインスリンが出やすくなる
  • 食後の分泌量が人によって異なる

■GLP-1を増やす方法

GLP-1を増やす方法は小腸を刺激すること

  1. 食物繊維:1日18gを目安に摂取
  2. EPA

GLP-1は食物繊維とEPAを含む食べ物を摂取すると増やすことができるそうです。

【関連記事」

■GLP-1を増やす「イヌリン」

GLP-1を増やすものとしては「イヌリン」があります。

イヌリン|F-Labo(大阪大学内ファインバイオサイエンス)によれば、イヌリンには、腸内細菌が増えることで短鎖脂肪酸が増加し、これが消化管ホルモンGLP-1の分泌を促進させます。GLP-1はインスリン分泌を促進したり、グルカゴン分泌の抑制をしたりすることで、血糖値上昇を抑えるとされています。

3) Tolhurst G, et al., Short-chain fatty acids stimulate glucagon-like peptide-1 secretion via the G-protein-coupled receptor FFAR2. Diabetes, 61, 364-371 (2012)
4) 俵 孝徳,清野 裕,インクレチンの歴史と概念,月刊糖尿病別冊インクレチン. 10-19 (2009)

イヌリンを多く含む食品を摂りましょう!

→ イヌリンの効果・効能|イヌリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

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1日7時間以上座っていると乳がん罹患リスクが上昇 !1日7時間以上の座位時間では、運動を増やしても乳がん罹患リスクは低下しない!|京都府立医科大学




座りすぎに注意! 1日7時間以上座っていると乳がん罹患リスクが上昇 ~1日7時間以上の座位時間では、運動を増やしても乳がん罹患リスクは低下しない~(2023/12/5、京都府立医科大学)によれば、京都府立医科大学の研究によれば、1日7時間以上座っていることが乳がん罹患リスクを上昇させることを解明されました。

今回の研究を簡単にまとめます。

●日本人の座位時間は、世界で一番長く、中央値は1日当たり7時間。
●1日当たりの座位時間が 7 時間未満の集団と比較し、7 時間以上の集団の方が乳がん罹患リスクは 36%高い結果となったが、座る時間が長くなるほど乳がんの罹患リスクが上がり続けるわけではない。
●1 日 7 時間以上の座位時間では、余暇の運動や 1 日の歩行時間が増えても乳がん罹患リスクは低下しなかったことから、乳がん罹患において座位時間が運動よりも強い影響を与える要因である可能性を示している。

今回の研究の大事なポイントは、運動不足を解消するために余暇の時間にまとまって運動するよりも、座る時間を短くしてこまめに運動をするほうが乳がん予防に効果的だという可能性が出てきたということです。

平日の座位時間
平日の座位時間
1日の座位時間と乳がん罹患リスク
1日の座位時間と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×余暇の運動量と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×余暇の運動量と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×余暇の運動強度と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×余暇の運動強度と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×一日の歩行時間と乳がん罹患リスク
一日の座位時間×一日の歩行時間と乳がん罹患リスク

■運動と乳がん

積極的に運動する女性は乳がんリスクが低い|国立がん研究センターで紹介した国立がん研究センターによれば、積極的に運動する女性は、運動しない人に比べて、乳がんリスクが低いそうです。

余暇運動と乳がん|多目的コホート研究|国立がん研究センター
余暇運動の参加が「月3回以内の群」に比べて「週3日以上の群」では、乳がんリスクが0.73倍低い

参考画像:余暇運動と乳がん|多目的コホート研究|国立がん研究センタースクリーンショット

余暇運動と乳がん|多目的コホート研究|国立がん研究センター

余暇運動の参加が「月3回以内の群」に比べて「週3日以上の群」では、乳がんリスクが0.73倍低いことがわかりました

この研究は週1回でも余暇に運動を取り入れることが乳がんになりにくいことを裏付けた研究です。

特に、閉経後の女性や太り気味の女性は、週1回でも余暇に運動をとりいれることが乳がんリスクが低くなるそうです。

→ 乳がんの症状・原因・検査・予防法 について詳しくはこちら

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■まとめ

「運動していたけど乳がんになりました」という人に対して、あなたの努力は決して無駄ではありません!では、DMで「運動をたくさんしていたけど乳がんになりました。病気になるときはなる」というメッセージが届いたことを紹介しました。

今回の研究を参考にすると、1日7時間以上の座位時間では、余暇の運動や1日の歩行時間が増えても乳がん罹患リスクは低下しなかったということですので、いかに座る時間を短くしてこまめに体を動かすことにフォーカスを当てる方が乳がん予防につながる可能性が出てきました。

【#ガッテン】1時間座り続けると22分寿命が縮む!?耳石が動かないと自律神経や筋肉の働きが衰えてしまう!30分ごとに立ち上がってアンチエイジング!によれば、耳石は、全身の筋肉や内臓・血管をコントロールしている自律神経とつながっています。

耳石が動いている状態だと、全身の筋肉や自律神経の働きが良くなることによって、心臓などの働きが良くなって血流がよくなったり、コレステロールや糖の代謝も良くなるそうです。

しかし、耳石があまり動かないと状態だと、全身の筋肉や自律神経の働きが衰え、免疫力低下、筋力の低下、循環機能低下、代謝の異常などが起きてしまうそうです。

長時間座ることはどのくらい健康に悪いのか?によれば、長時間座ることの健康への影響は次のようなものが挙げられています。

  • 脂肪を分解する酵素が90%減少
  • インスリン値は下がる
  • 善玉コレステロール減少
  • 血圧は上がる(高血圧
  • 脚の筋肉で支えていた体重は首と背骨にかかり、座ることで脳の血栓ができやすくなる
  • 肥満糖尿病、心循環系の病のリスクも高まり、心臓病のリスクも2倍になる
  • 乳がんにも悪影響を与える

長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいによれば、座っているときは、体の代謝に必要な仕組みがストップされているそうです。

普段からよく歩く人達に歩く量を減らしてもらう実験を行うと、糖分や脂肪の代謝機能が低下し、体脂肪率が増加したそうです。

定期的に運動していれば、「座る」と「立つ」に健康リスクへの差はない!?で紹介したエクセター大スポーツ健康科学部のメルビン・ヒルズドン(Melvyn Hillsdon)さんによれば、「座っていようが立っていようが、同じ姿勢で動かないことは、エネルギー消費が低く、健康に有害である可能性がある」そうです。

つまり、座る姿勢に問題があるということではなく、同じ姿勢で動かないことが健康にとっては良くないということなのです。

耳石を効率よく動かす方法は「立ち上がること」なのだそうです。

立ち上がるという動作は、頭が前後左右上下に動くため、耳石を効率よく動かすことができるそうです。

研究によれば、32回立ち上がる動作をするとよいそうで、それを一日の中で計算をすると、30分ごとに立ち上がるとよいそうです。

※(一日(24時間)-睡眠時間(8時間))÷32回=30分

今回番組では、座る時間が長い方に30分に1度立ち上がることを2週間続ける実験を行なったところ、中性脂肪が15%減少・悪玉コレステロールが5%減少、善玉コレステロールが11%増加するという結果が出たそうです。

座る時間が長い人は30分に1回立ち上がるようにするといいのではないでしょうか?







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