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脳卒中患者の神経回路の修復を促すBMI(ブレインマシンインターフェース)リハビリ機器の製品化に向けた医師主導治験を始め、3年後の発売を目指す|#慶応大学 #パナソニック

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by U.S. Department of Agriculture(画像:Creative Commons)

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■脳卒中患者の神経回路の修復を促すリハビリ機器の製品化に向けた医師主導治験を始め、3年後の発売を目指す|慶応大学・パナソニック

脳卒中まひ新治療…神経回路修復するリハビリ機器、3年後発売目指す

(2017/1/23、読売新聞)

慶応大学の里宇明元(りうめいげん)教授(リハビリテーション医学)と牛場潤一准教授(理工学)らのチームは、手の指を伸ばそうと考えた時の脳波の変化を解析。頭に着けたセンサーがこの変化を検出すると、機械が指を伸ばし、同時に腕に電気刺激を加える機器を開発した。脳波と連動した動作や電気刺激を繰り返すことで、神経回路の修復が促される。

慶應義塾大学の里宇明元教授らのチームは、脳波の変化をセンサーで読み取って、まひした指を機械で伸ばし、同時に腕に電気刺激を加えることを繰り返すことで、脳卒中患者の神経回路の修復を促すBMI(Brain-Machine Interface)リハビリテーションシステムを開発しています。

今後は、装置の製品化に向け、慶応大学とパナソニックが医師主導治験を3月にも始め、3年後の発売を目指すそうです。




■BMIリハビリテーションシステムが開発された背景

参考画像:質の高い新たな治療を実現する医療機器の医師主導治験を支援―「医療機器開発推進事業」で3件の新規課題を採択―(2016/3/14、国立研究開発法人日本医療研究開発機構)|スクリーンショット

質の高い新たな治療を実現する医療機器の医師主導治験を支援―「医療機器開発推進事業」で3件の新規課題を採択―

(2016/3/14、国立研究開発法人日本医療研究開発機構)

患者数が約350万人に上る脳卒中は、上肢が実用レベルまで回復する割合は15~20%に留まっています。現状、手指伸筋活動もみられない重度麻痺患者に対しては、有効な治療法は存在せず、従来のリハビリテーションでは、 麻痺手の回復そのものを指向した治療よりも、利手交換、片手動作の習得等の代償的治療が中心になっていました。

現在のところ、重度のまひ患者においては、有効な治療法がなく、麻痺した手そのものの治療よりも利き手を変える、片手の動作を覚えるといった治療が中心となっていたそうです。

■まとめ

脳卒中患者のリハビリに関するテクノロジーが進んでいますので、今後は麻痺した手の治療もできるように変わっていくのではないでしょうか。

→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら







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無線で「力」を伝える「フォーストランシーバー」を開発 医療介護提供者の負担軽減に役立つ期待|慶応大

参考画像:時事通信




無線で「力」を送受信、慶應大が研究開発

(2013/12/23、AFPBB)

慶應大学(Keio University)の研究チームは20日、無線によって2台の装置間で「力」を瞬時に伝える通信機を考案したと発表した。
<中略>
同大システムデザイン工学科の大西公平(Kouhei Ohnishi)教授らが開発した「フォーストランシーバー(無線による携帯型力触覚通信機)」は、加えられる圧力の大きさとその圧力に対する抵抗をリアルタイムで双方向通信することが可能だという。

慶應大学の研究チームは、無線によって2台の装置間で「力」を瞬時に伝える通信機「フォーストランシーバー(無線による携帯型力触覚通信機)」を開発したそうです。

この研究開発は、様々な現場で活躍できそうな期待があります。

例えばロボットに応用すると、温度や放射線量が高いなどの理由で人間が立ち入るには危険な区域でも、熟練したオペレーターがこの装置を使って、離れた場所から複雑な作業を実行できるようになるかもしれない。

大西教授によれば、理学療法の場合、療法士が触れた力や動きを直ちに転送し、また療法士の側でも、例えば重要な情報である患者の手足の動き具合を感じることができなければならない。この技術は、医療介護提供者の負担を軽減すると同時に、患者の利便性も向上させるはずだという。

一つは、人間では立ち入るのが危険な地域でも、この装置を活用したロボットで作業を行うことが可能になるかもしれません。

もう一つは、脳梗塞などで手を思うように動かせなくなった患者のリハビリに使えば、理学療法士が離れた場所から手や腕の動きを助けることにも活用できるかもしれないそうです。

この装置は、加えられる力を増幅させたり減衰させたりすることも可能であるため、これまで人間ではできないようなもの(例えば建設作業)に応用することが可能になるかもしれないと大西公平教授は語っています。







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Wiiが脳卒中のリハビリに効果

Wiiが脳卒中のリハビリに効果-「Wii療法は素早く効果が現れる」

(2010/3/2、インサイド)

Wiiが脳卒中のリハビリに役立つ、とする調査結果です。

カナダのトロントにある聖ミカエル病院のGustavo Saposnik博士はWiiが脳卒中のリハビリに役立つのではないかと考え、20名の脳卒中患者を対象に調査を行いました。

20名はランダムに二つのグループに分けられました。

片方はカードゲームとジェンガ(ブロックを積み上げるテーブルゲーム)による伝統的な治療を行い、もう片方はWiiのテニスゲームと『クッキングママ』を使いました。

2ヶ月後に腕の運動機能を測定したところ、Wiiで遊んだグループは伝統的な治療法を受けたグループよりも30%も高い成績を修めたとのことです。

Saposnik博士は「伝統的なリハビリは手間がかかるし患者の同意を得にくい。

また、費用や保険の問題からいつでも利用できない場合もあるが、Wii療法は広く利用でき、素早く効果が現れ、高度な集中力を保てる」と賞賛しています。

Wiiが様々なリハビリで活用されていますよね。

  • バランスWiiボードは160万円以上する脳卒中リハビリ器具にも使える!
  • 「Wii」は健康回復に役立つか-米大学研究プロジェクト
  • Wiiでメタボ保健指導

今回興味深いポイントは、伝統的なリハビリよりもWiiを使ったリハビリの方が素早く効果があらわれるというところです。

Wiiの効果が高い理由については、以下の記事に詳しく書かれています。

【追記】

Wiiで脳卒中患者の運動機能を回復、カナダで実証

(2010/2/26、AFPBB)

研究チームは、Wiiの効果が高い理由について、Wiiのゲームで求められる「反復される高負荷な動作」と「脳の再編成にかかわる特殊なニューロンを活性化させる動作」が、脳卒中患者の一般的なリハビリで使われる原理と同じである点を指摘している。

いろんなリハビリ現場でWiiなどのゲームを使ったリハビリ方法が活用されるようになりそうです。

【関連リンク】

バランスWiiボードは160万円以上する脳卒中リハビリ器具としても使えるほど優れた製品!?|豪メルボルン大

WiiFit

by Pimkie(画像:Creative Commons)




バランスWiiボードは160万円以上する脳卒中リハビリ器具にも使える!

(2010/1/19、GIZMODE)

バランスボードはWiiフィットのヨガやスケボ、Miiのスキー誘導に使う周辺機器。

このほど豪州メルボルン大の医師たちが調べてみたら、病院で医師が患者のバランス感覚の検査に使う「フォースプラットフォーム(force platforms)」の代用品として使えるほど感度の優れたグレードの製品であることが判明しました。

フォースプラットフォームというのは、物理療法クリニックなどが直立歩行の訓練をするのに使う、体の重心が足のどこにかかるか調べる器具のこと。

豪州メルボルン大の医師たちによれば、Wii(Wii Fit)の周辺機器であるバランスボードは、患者のバランス感覚の検査に使える器具にも使えるほど優れた製品であることがわかったそうです。

「こりゃどういうことなの?」と念のため医師たちがボードを分解し、内蔵の加速度計とひずみゲージのRAWデータを調べてみたら、これが「エクセレント」な質だったそうですよ?

「値段を聞いて衝撃を受けました。これは極めて素晴らしい歪みゲージのセットアップです」

ロス・クラーク(Ross Clark)医師はNew Scientist誌のインタビューにこう答えてます。

氏率いるチームでは早速バランスWiiボードが病院で使う1万8000ドル(約164万円)相当のフォースプラットフォームと「臨床的に同等」であることを論文にまとめ、発表しました。

既存の医療機器が高くて買えない小さなクリニックにとってはグッドニュースですね。

バランスWiiボードの価値 ≒ フォースプラットフォームの価値(約164万円)

既存の医療機器を販売していたメーカーにとってはショッキングなニュースと言えそうですが、これまで高くて購入できなかった病院などにとっては素晴らしいニュースになったようです。







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若田光一宇宙飛行士の健康リスクとは?リハビリ内容は?




NASA Astronaut Rick Mastracchio and JAXA Astronaut Koichi Wakata visit GSFC

by NASA Goddard Space Flight Center(画像:Creative Commons)

■若田光一宇宙飛行士の健康リスク

これからリハビリ45日間…若田さん、なお激務

(2009/8/2、朝日新聞)

記事の中から、若田光一宇宙飛行士の健康リスクに関して抜き出してみました。

  • 無重量状態では体に負荷がかからないため、骨や筋肉が衰えてしまうそうです。
    記事によれば、毎日2時間の運動をこなしても、筋力は約2割落ちて一気に20歳も年をとった状態になるそうです。
  • 骨量も骨粗鬆症(こつそしょうしょう)患者の約10倍の速さで減るそうです。
  • 骨折や尿路結石の危険性も高まっているそうです。
  • 放射線被爆の影響により、白内障やがんのリスクが高まっている可能性
  • 燃え尽き症候群の恐れ

 

■若田光一宇宙飛行士のリハビリ内容

今後の対策を抜き出してみました。

  • ストレッチ、マッサージから始め、自立歩行、自転車こぎなど負荷をあげていくそうです。
    筋肉は数カ月で回復する見込みとのことです。
  • 骨量が戻るには少なくとも滞在期間のほぼ倍の時間がかかるそうです。
    若田さんは、今回骨粗鬆症の治療薬も実験的に飲んでいたとのことで、その効果が検証されるそうです。
  • 定期的な眼科検診・血液検査
  • メンタル面のサポート

宇宙に行くということはこれだけの体に負担のかかることなんですね。

若田光一さんが着陸後すぐに会見に出席したことはとてもすごいことだということがわかります。

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