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アレルギー疾患を引き起こす「Th2」の働きを抑える仕組み解明|千葉大

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by jim simonson(画像:Creative Commons)




慢性アレルギーの根治薬期待=原因細胞抑える仕組み解明―千葉大

(2012/7/2、時事通信)

ぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こす免疫細胞「Th2」の働きを抑える仕組みを千葉大大学院医学研究院の中山俊憲教授らが発見し、1日付の米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表した。この仕組みを担うたんぱく質や遺伝子を標的にすれば、慢性アレルギー疾患を根本的に治す新薬を開発できると期待される。

千葉大大学院医学研究院の中山俊憲教授らはぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患を引き起こす免疫細胞「Th2」の働きを抑える仕組みを発見したそうです。

先日のアトピー性皮膚炎慢性化 原因を解明というニュースによれば、アレルギー物質による刺激とは別に、体内で炎症が継続するメカニズムがあるそうです。

今回のアレルギー疾患を引き起こす「Th2」の働きを抑える仕組みと組み合わせれば、よりよい治療法が生まれるかもしれませんね。







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白内障の症状・原因・治療-大鹿哲郎さん筑波大教授基調講演

MEDREACH 11_Cataract Surgery

by US Army Africa(画像:Creative Commons)

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筑波大学教授(眼科学) 大鹿哲郎さんによる基調講演をまとめたこの記事では、白内障の症状・原因・治療について詳しく紹介されています。

白内障 についてはこちら。

この記事から白内障のポイント・特徴を抜き出してみたいと思います。

 

基調講演 (1) 「40歳代でもかかる白内障」

(2010/6/9、読売新聞)

まず白内障です。目には水晶体というレンズがあります。このレンズが年齢とともに濁ってくるのが白内障です。水晶体が濁ってしまうと、光が少ししか通らず、よく見えないという症状が出ます。

濁り方のタイプによってちょっとずつ違いますが、かすむのと視力低下が代表的です。水晶体がまだらに濁るタイプでは、光を反射してまぶしい、外に行くと目を開けていられないという症状が出る人がいます。

眼鏡がだんだん合わなくなってくるという症状もあります。水晶体がだんだん硬くなってくると、度数が変わってきてしまう。眼鏡を毎年、作り替えなくてはいけないという方は、もしかすると水晶体が硬くなっているのかもしれません。

白内障の患者は多く、40歳代でも、水晶体に濁りが出た初期の方が結構います。年齢とともに増え、70歳、80歳代になると、ほとんどの方が何らかの形の水晶体の濁り、白内障があります。もちろん全員が手術を受ける必要があるわけではありません。50歳代以降はどんどん増えていきます。

白内障はご自分で目をのぞき込んでもわかりません。眼科に行って、細隙灯顕微鏡という専門の機械を使って検査をします。目に光を当て、目を拡大して見る検査です。薬で瞳孔を大きくしてから見ることで、水晶体の様子がよくわかります。

正常なら濁っていません。真ん中がちょっと白く、硬くなってきたら、軽度の白内障です。進行して水晶体全体が真っ白になってしまうと、ほとんど人の形もわかりません。昔はこのようなお年寄りはたくさんいました。最近は早めに手術を受けられるので、ここまで悪い方はいません。

■白内障の症状
  • 白内障とは、水晶体が濁ってしまう目の病気で、よく見えなくなるという症状が現れる。
  • 目のかすみと視力低下が代表的。
  • 水晶体が硬くなっているため、メガネが毎年あわなくなるという症状が現れることもある。
  • 白内障は、40歳代でもかかることがある。

白内障の原因はいくつかありますが、一番多いのは年齢です。

加齢現象で、誰でもなるわけです。

糖尿病の方も白内障になりやすい。最近、増えています。

高校生や中学生でも、アトピー性皮膚炎だと、白内障の子がたまに外来にきます。

ステロイドという薬を長い間使っていても、白内障になりやすい。

近視が強い方も白内障になりやすい。

これは体質的なこともあります。

ただ、なんといっても年齢が一番大きな原因です。

■白内障の原因
  • 加齢
  • 糖尿病
  • アトピー性皮膚炎でステロイドを長期間使用
  • 近視

次に、白内障の治療です。初期は経過観察でいいと思います。目薬で白内障を治すことはできません。進行をやや遅らせるだけです。あえて使う必要はなく、普通にしているだけでも構いません。

根本的な治療法は手術しかありません。では早く手術を受けた方がいいのでしょうか。あとでお話しする緑内障や加齢黄斑変性との一番大きな違いは、白内障はよっぽどのことがない限り、手遅れにならないことです。そんなに急いで手術を受ける必要はありません。

■白内障の治療
  • 初期は経過観察。
  • 目薬は白内障の進行をやや遅らせるだけで、あえて使う必要はない。
  • 白内障の根本的な治療は手術しかないが、急いで受ける必要はない。不自由だと感じたときに受けた方がよい。

さて、手術のために眼科へ行くと、医師から問診がありますが、そこで聞かれるポイントは、まず、いつ頃から見えづらいのかということです。だいたいでいいので伝えてください。見えづらくなる前の、矯正視力も知りたい情報です。

他に病気があるのか、例えば糖尿病があるのか、血圧が高いのかなど体のことも尋ねられます。目の病気も重要です。白内障だけなのか、他に病気があるのかをしっかり伝えてください。

どんな薬を飲んでいるのかも聞きます。特に重要なのは二つ。ひとつは心筋梗塞や脳梗塞に用いられる、抗凝固剤、ワーファリンとかヘパリンとかですが、これを服用している方は血液が固まりにくくなる。手術の時にちょっと問題になるので、事前に言ってほしい。

つい最近分かったことですが、前立腺肥大症の治療薬、α1ブロッカーが目にも作用します。手術の時は瞳孔を開いて手術をするのに、この薬は虹彩の筋肉に効いてしまい、どんどん瞳孔が縮んできてしまう。手術がやりづらくなる。だから最初に、この薬を飲んでいると先生に伝えておいていただきたい。

 

■白内障の手術

問診で聞かれるポイント

  • いつごろから見えづらいのか
  • 見えづらくなる前の矯正視力
  • 他の病気(糖尿病・高血圧・目の病気)
  • どんな薬を飲んでいるか(抗凝固剤・前立腺肥大症の治療薬)

 







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