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スポーツ栄養では魚の油に含まれるDHA・EPAを摂取することが世界的トレンドに!炎症を抑える・疲労回復・持久力に効果

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■スポーツ栄養では魚の油に含まれるDHA・EPAを摂取することが世界的トレンドに

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by Texas A&M University-Commerce Marketing(画像:Creative Commons)

サッカーの一流選手は何を食べているのか

(2015/8/20、Newspicks)

魚の油に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は最近、健康効果がとても注目されている成分です。炎症を抑えたり疲労回復や持久力に効果があったりすることもわかっており、スポーツ栄養では世界的なトレンドになっています。

選手には肉だけではなくて、なるべくフレッシュな状態の魚も食べることをおすすめしています。

スポーツ栄養では、魚の油に含まれているDHA・EPAを摂取することが世界的トレンドになっているということです。

サッカー選手はオメガ3を摂ってケガしにくい体質を作ろうで紹介した来季、ドイツ1部リーグのドルトムントのフィットネス責任者に就任するライナー・シュレイさんによれば、試合前日は脂が多い肉は避け、魚を食べるべきなのだそうですが、それはなぜなのでしょうか?

魚の油に含まれるオメガ3には炎症を抑える効果があり、ケガを予防するためにも、オメガ3を摂って、それ以外の油を摂らないことが望ましいそうです。

また、2018年7月31日放送のBSプレミアムの「美と若さの新常識」によれば、トライアスロンの選手が、EPAを含むサバやイワシなどの青魚を食べる食生活をしていると、赤血球の細胞膜がしなやかになることで効率的に酸素が運べるようになり、持久力がアップしたという結果が出ています。

その他にも、男子駅伝選手が高地トレーニングにおいて魚油濃縮物(EPA:1.6g/日)を摂ったところ、EPA含量が約1.5倍に増加し、赤血球変形能が上昇し、末梢への血流が良くなったことから、高地トレーニングのような厳しいトレーニングでも安全にトレーニングできることから、選手の心肺機能の向上、持久力の向上につながることが期待できるそうです。

【追記】

今、世界のスポーツ界が注目している魚料理 理由は「n-3系脂肪酸」の効果、安価な“魚不足”解消法を紹介(2025年5月24日、ANSWER)によれば、オーストラリアの国立スポーツ研究所(AIS)では、標準的な西洋の食生活では、魚介類の摂取量が少なく、n-3系脂肪酸の欠乏を避けるための推奨量を下回らないよう、意識する必要があるため、どのぐらい魚を摂ればよいかをホームページで紹介しているそうです。

 AISでは、食用調理油由来のn-3系脂肪酸(エゴマ油や亜麻仁油)以外に、油ののった魚――例えばサーモンやイワシ、サバ、マグロなど――を、少なくとも1週間に2サービング程度(1サービング=約180グラム)摂取するよう、推奨しています。

 さらに魚介類は一般的に肉よりも脂質が少なく、筋肉の合成を促すアミノ酸のロイシンや、骨の健康維持および免疫作用の調整に欠かせないビタミンDも豊富です。

欧米の選手は「たんぱく質は肉で摂取する」というイメージもありましたが、実際には運動負荷で筋肉に生じる痛みや損傷を抑制したり、コンスタントに良いコンディションを維持するため、積極的に魚を食べるようになっているそうです。

●筋肉痛

●疲労回復

●持久力向上

なぜ、リオネル・メッシは、今シーズン、ケガしなくなったのか?(2009年)では、チームによるメッシの体質を改善するための特別プログラムの中に、魚を多く摂ることというものがありました。

オメガ3を摂ればケガが予防できるというわけではありませんが、できる限りケガしにくい体質を作っていくということはスポーツ選手にとって大事なことだと思いますので、ぜひ取り入れてみてください。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

→ DHA・EPAを含む食品 について詳しくはこちら

ちなみに、オメガ3脂肪酸はえごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、青魚、緑黄色野菜、豆類などの食品に含まれています。







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抗老化タンパク質「デルワン(DEL-1)」の増やし方(食材)とは?/カズレーザーと学ぶ。




2025年1月14日放送の「カズレーザーと学ぶ。」のテーマは「2025年イイ顔になる最新科学」でした。

今回気になったのは、新潟大学・前川知樹教授が解説した抗老化タンパク質「デルワン(DEL-1)」です。

【目次】
■スキンケアだけでは老化は防げない!
■デルワンとは?
■デルワンを増やす方法
■デルワンサプリ

■スキンケアだけでは老化は防げない!

老化細胞が肌の中で増えてしまうと、体の外から行う通常のスキンケアではその細胞を取り除くことが難しいため、シミシワの原因となってしまいます。

そこで必要になるのが体の中からのアプローチであり、そのカギとなるのが抗老化タンパク質「DEL-1」です。

DEL-1をコントロールすることができれば、肌の再生力もアップし、肉体も若返る可能性があるそうです。

■デルワン(DEL-1)とは?

デルワン(DEL-1; Developmental Endothelial Locus-1)とは、おもに血管の内皮細胞から産生される抗炎症作用をもつタンパク質です。

デルワンは主に血管内皮細胞から出てきて体の中をぐるぐると回っており、炎症を抑える役割があることが発見されています。

デルワンは腎臓や腸管、神経系でたくさん作られていて、再生もでき、肌にも効果的なのだそうです。

デルワンは老化細胞に「(免疫細胞に)食べてくれ!」という自らの除去をお願いするシグナルを出すことを判断/指令してくれることで、細胞の再生を促進することがわかりました。

デルワンの産生量は加齢とともに減少して、30-40代から激減します。

老化細胞が増えると、炎症性サイトカインが出てきて、DEL-1を抑制して、悪循環を起こします。

また、若返りの効果もあり、歯を支える骨を再生してくれます。

老化すると、破骨細胞(骨を溶かす細胞)が活性化すると同時に骨を作る機能が少しずつ遅れてきて、破骨細胞のほうが強くなってくると、骨粗しょう症のようになります。

デルワンは骨を壊す細胞に対して強力に作用して抑え、骨芽細胞に働きかけて骨の再生を手助けすることがわかってきました。

デルワンの数値が高いとスキンケアの反応が良いそうです。

肥満になるとデルワンは下がる。デルワンを欠損させたマウスは太っている。

【参考リンク】

■デルワン(DEL-1)増やす方法

デルワンを増やすにはバランスのいい食事と適度な運動が効果的。

●デルワン(DEL-1)を増やす食材

デルワンを増やす食材は、オメガ3脂肪酸を含む食品。

オメガ3脂肪酸がDEL-1を上げてくれることがわかってきた。

10歳の高齢サルにオメガ3脂肪酸を与える実験ではDEL-1発現量が4か月後には約1.5倍に増加しました。

オメガ3脂肪酸が多い食材として番組で紹介したのが、亜麻仁油やサバですが、他にもクルミやえごま油が有名ですね。

→ オメガ3脂肪酸を含む食品 について詳しくはこちら

■デルワンサプリ

島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!
島根県産えごま油|オメガ3(αリノレン酸)を摂ろう!

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【補足】

筋肉量が多い人ほど顔のシミやシワ、毛穴の目立ちが少ない!マイオネクチンがメラニンの生成を抑えている!|ポーラ化成で紹介したポーラ化成工業が行ったゲノム研究(GWAS)によれば、シミができない体質の人は、生まれつき筋肉の性質が異なる可能性があること、また、体重当りの体幹と下半身の総筋肉量が多い人ほど、顔のシミが少ないことが分かったそうです。

また、筋肉で作られる「マイオネクチン」が血液成分として皮膚に運ばれ、シミのもとであるメラニンの生成を抑えていることが示唆され、さらには、体の筋肉量が多いほど、シワ、毛穴の目立ち、色ムラなどが少ないことも明らかになったことから、美肌体質の秘密は、筋肉がカギを握っている可能性があるようです。

今回の番組では運動とデルワンの関係については説明がなかったのですが、筋肉量が多い人ほどど顔のシミやシワ、毛穴の目立ちが少ないことから、もしかすると筋肉とデルワンにも関係もあるのかもしれませんね。

【参考リンク】

減少した DEL-1 発現は、抗炎症作用をもつオメガ3脂肪酸であるリゾルビンを作用させることで、定常状態まで回復させることができた

■まとめ

以前オメガ3の美肌効果については次のように紹介しました。

オメガ3の美肌効果|オメガ3を摂取するとなぜ美肌になるのか?|摂取量の目安によれば、オメガ3が十分にあると、オメガ3は血管にも作用し、血管を拡張する力を持っているため、血流を改善することにより、血液の循環はとてもスムーズです。

その結果、肌には栄養分が運ばれていくことにより、皮膚の細胞の新陳代謝を活発にして、肌を美しくしてくれると考えられます。

しかし、血液中にオメガ3が不足すると、栄養分の運搬が滞ってしまいがちになり、新陳代謝が活発ではないため、肌が荒れてしまうと考えられます。

麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3が細胞にあると本来の細胞の機能が維持でき、皮脂の供給などすべてがバランスよくいくそうです。

また、分泌を促してくれる下の方の細胞にオメガ3がないと指令が来なくなるそうです。

→ EPAを摂ると、赤血球がしなやかになり、顔色が良くなり、目の下のクマがなくなる!【美と若さの新常識】 についてくわしくはこちら

今回の記事を参考にして考えると、オメガ3を摂ることで抗老化タンパク質「デルワン(DEL-1)」が増えて、肌の衰えやシワ、シミの原因となる「老化細胞」を取り除き、肌の再生を助ける役割を果たしているため美肌になっていると考えられるんですね。

→ オメガ3脂肪酸を含む食品 について詳しくはこちら







NHK「あしたが変わるトリセツショー」「コレステロール大解明!超悪玉コレステロールかんたん発見&対策」




2024年5月23日のNHK「あしたが変わるトリセツショー」のテーマは「コレステロール大解明!超悪玉かんたん発見&対策」でした。

■コレステロールとは?悪玉コレステロールと善玉コレステロールの違い

●悪玉コレステロールは、全身に運ばれ、細胞やホルモン等の材料になります。悪玉といっても体には必要不可欠。

●善玉コレステロールは、余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻す役割があります。

動脈硬化とは、血管が内側から盛り上がり血管をふさいでしまう状態で、加齢・肥満・高血圧・喫煙といった原因で発症しますが、主な原因の一つが大量に増えすぎた悪玉コレステロール。

間違った生活習慣によって増えすぎた悪玉コレステロールが傷ついた血管壁の隙間に入り込みます。

それが、白血球によって退治され、その残骸が血管壁にこびりつき、血管を狭め、動脈硬化を引き起こすのです。

基準時は悪玉(LDLコレステロール)は~119mg/dL、善玉(HDLコレステロール)は40~mg/dL

■コレステロールの数値が良くても注意したいのが「超悪玉コレステロール」!

超悪玉コレステロールの怖さは超悪玉コレステロールを下げる2つの方法|超悪玉コレステロールを増やす5つの危険因子とは?|#たけしの家庭の医学で紹介しました。

血管は、高血圧や加齢等の要因で少しずつ傷ついていきます。

その傷が大きいと、悪玉コレステロールも超悪玉コレステロールも血管壁の内側に入り込んできます。

しかし、超悪玉コレステロールは、悪玉コレステロールが入ることのできないわずかな傷の隙間でも侵入可能であるため、動脈硬化を進行させてしまうのです。

超悪玉コレステロールは、誰でも持っているので、数を増やさないようにすることが大切です。

心筋梗塞の発症率は、超悪玉コレステロールは悪玉コレステロールに比べて3倍高くなるという報告もあるそうです。(Stampfer MJ JAMA 276:882,1996)

●なぜ、超悪玉コレステロールは作られたのか?

糖分の過剰摂取で血液中のブドウ糖が増加⇒余ったブドウ糖は肝臓で中性脂肪に作り変えられた

肝臓で作られた中性脂肪とコレステロールは、同じ器に乗って、血液に流されます。

※通常の器の中の分量:中性脂肪4 コレステロール1

中性脂肪は、エネルギーとして消費され残ったコレステロールが悪玉コレステロールとなります。⇒大量の中性脂肪が超悪玉コレステロールを生み出した

器の大きさは一定なので、コレステロールのスペースが減る。

この時に起こるのが、コレステロールの小型化。

つまり、超悪玉コレステロールが生まれることになるわけです。

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■超悪玉コレステロール撃退ワザは運動(有酸素運動)+食事(オメガ3)!

●適度な運動

「有酸素運動を1日30分以上×週3回以上または週に150分以上」

善玉コレステロールを増やすには運動が有効で、特に「有酸素運動」が有効なのだそうです。

有酸素運動だからといって走らないといけないというわけではなりません。

ジョギング以外の運動も有効で、1日に歩く歩数が多ければ多いほど、善玉コレステロールの値も高くなるそうです。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら

【関連記事】

●食事(オメガ3)

オメガ3脂肪酸には脂肪燃焼をアップさせる効果があります。

オメガ3を含む食品にはアジなどの魚介類やえごま油などがありますが、今回番組で紹介したのは「アマニ油を毎日小さじ1杯」!

ある人は食事制限+運動+アマニ油の生活をしたことで体重が3年で30kg以上減少し、中性脂肪も223→89に下がったそうです。

またある研究によれば、中性脂肪が高めの人がアマニ油をスプーン1杯摂ることで中性脂肪が10週間で19.7%減少、超悪玉コレステロールは12週間で28.9%減少したと報告されているそうです。

脂肪燃焼効果より効果的にするためにはオメガ3を摂取するタイミングも大事!

亜麻仁油(オメガ3)を朝から飲んで運動すると脂肪燃焼を早める!|#林修の今でしょ講座によれば、飲む時間帯は朝に飲むといい理由は、朝から通勤で歩いたり、家事をしたりすることが運動となり、それが脂肪燃焼に役立つからです。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら







【関連ワード】

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法

総コレステロール値・基準値|総コレステロールが高い原因

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事

悪玉コレステロールの数値(基準値)

悪玉コレステロールが高い原因

高脂血症とは|高コレステロール血症の症状・原因・食事

動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

朝食に50gのクルミを食べると脳の反応速度が速くなり、一日の後半の記憶力が向上する!




Eating walnuts for breakfast may boost your brain function(2025年2月20日、University of Reading)で紹介されているレディング大学の研究によれば、朝食に50gのクルミをとったときは、ナッツ抜きで同じカロリーの朝食を食べた時と比べて、一日を通して脳の反応時間が速くなり、一日の後半の記憶力が向上することがわかりました。

この研究のポイントは、クルミに含まれる何らかの栄養素が脳の栄養源であるという意見を後押しするもの。

研究者によれば、クルミに含まれるオメガ3のαリノレン酸やタンパク質、ポリフェノールなどの栄養素の組み合わせが、認知能力を高める可能性があると示唆しています。

脳の反応速度を上げたい、記憶力を一日中維持したいという方は朝食にクルミなどのオメガ3の食品を摂ることをお勧めします!

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら

→ 認知症の症状・改善・予防に良い食べ物 について詳しくはこちら

【参考リンク】

ちなみに、ナッツの健康・美容効果|カシューナッツ・ピーナッツ・アーモンド・ピスタチオ・クルミ・マカダミアナッツ|#世界一受けたい授業で紹介したロマリンダ大学の実験結果、植物系・動物系の2種類のオメガ3を一緒に摂ることによって、それぞれ単体でとったよりもコレステロールが下がってくるということがわかったそうです。

つまり、植物系・動物系のどちらかに偏るのではなく、いろんなオメガ3食品をとった方が体にはいいということなんですね。

→ オメガ3の効果・効能・食べ物 について詳しくはこちら

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3種のナッツ(アーモンド、カシューナッツ、クルミ)をおつまみの定番として親しんでいただけるようクセの少ない桜のチップで燻製し、ほどよい塩味に仕上げました。

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がんリスクを下げる抗ガン食材とはどんな食べ物なの?




「人参ジュースはもう古い」がん専門医が推奨、がんのリスクを確実に下げる最新“抗がん食材”(2024年12月5日、週刊女性PRIME)で紹介されているがん専門医である帝京大学福岡医療技術学部教授の佐藤典宏先生によれば、抗ガン食材とは、がん細胞を一気に消してくれる魔法のような食材のことではなく、がんに対していろいろな角度から効果を発揮する食材、例えば、抗酸化作用のある野菜、炎症を防ぐ魚介類、がん細胞の成長を邪魔する食材のことを抗ガン食材と呼んでいます。

詳しい内容は記事を読んでいただくことにして、抗ガン食材とはどのようなものなのかをまとめてみました。

ポイントは4つ。

1)がん細胞の増殖や転移を抑える→抗酸化作用を持つ抗酸化食品

2)がん細胞の血管新生を阻害する

3)免疫力を高める

4)がんの原因や進行の要因になる炎症を抑える→オメガ3脂肪酸

今回の記事で改めて大事だと思ったのが、野菜の色の成分「フィトケミカル(ファイトケミカル)」です。

フィトケミカルとは、植物性食品に含まれる物質の総称のこと。

植物性食品には、ビタミンやミネラルなどの栄養素、食物繊維などが含まれていますが、フィトケミカルとは、「色」「香り」「苦味」といった今まで栄養素とは考えられていなかった成分のことをいいます。

食物の5大栄養素は、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルであり、近年、食物繊維が第6の栄養素として注目を集めました。

そして、今まで食物繊維同様、栄養素と考えられていなかった「色」「香り」「苦味」等の植物性食品の成分のフィトケミカルが第7の栄養素として取り上げられるようになりました。

その意味でいうと、昔から緑黄色野菜が体に良いといわれていましたが、大事なのは緑黄色野菜の「色」「香り」「苦味」等のフィトケミカルであり、食物繊維だったんですね。

抗ガン食材として、野菜の色に着目して選んでみてはいかがでしょうか?

■ファイトケミカルを豊富に含む食品

1)抗酸化作用を持ちがん細胞の増殖や転移を抑える働きを持つスルフォラファンで、代表的なものがキャベツやブロッコリー(ブロッコリースプラウトも)などのアブラナ科の野菜。

2)アリウム属の野菜でポリフェノールの一種で抗酸化作用を持つケルセチンが豊富な玉ねぎ(玉ねぎの皮)や同じくアリウム属の野菜で抗酸化作用と抗炎症作用で二硫化アリルという成分が含まれるニンニクもよい。(にんにくを多く摂取する人は大腸がんのリスクが25%減るという研究もある)

3)抗酸化作用を持つリコピンはがん細胞増殖の抑制や、血管新生の阻害に働きかける。代表的な食材はトマト。

4)βカロテンを多く含むにんじん。

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【参考リンク】

  • マグネシウム摂取と大腸がんとの関連について|国立がん研究センター

    男性では、マグネシウム摂取量が高いほど大腸がんリスクは、低くなる傾向が見られました。この傾向は結腸のがんでよりはっきりしていました。

    予防要因としては食物繊維を含む食品、にんにく、牛乳、カルシウムがほぼ確実とされています。

■血管新生を邪魔してがんを防ぐ食品

1)ゲニステイン(大豆イソフラボンの一種)を含む大豆。がん細胞は、新しい血管を作り出す血管新生という働きを活性化させて成長しますが、ゲニステインは血管新生を邪魔してがんを防ぐ効果があるそうです。また腸内環境は全身のガンとも関係しているので、大豆の発酵食品であるみそや納豆は腸内環境を整える働きがあるので、その点でもよい食品。

2)昆布やわかめなどの海藻類に含まれるフコイダンにはがん細胞が増えるのを抑える抗腫瘍効果や血管新生を阻害する効果がある。

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■免疫力を高める食品

1)βグルカンを含むキノコ類

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■がんの原因や進行の要因になる炎症を抑える働きをもつオメガ3脂肪酸

1)サバやイワシなどの青魚

→ オメガ3を豊富に含む食品 について詳しくはこちら