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卵を食べるとコレステロール値が高くなるのは嘘!?|卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性はない!

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コレステロールの多い食品としてよく挙げられるのが「卵」です。

そこで、今回は卵とコレステロールの関係についてまとめてみました。




【目次】

■卵のコレステロール量

Embryo!

by Martin Cathrae(画像:Creative Commons)

本当に血管が若返る!コレステロール調節術|ためしてガッテン

たまご一個当たりのコレステロールは250mgです。

日本人の平均的なコレステロール摂取量は1日当たり300ミリグラムですので、卵のコレステロール量は多いといえます。

食事でコレステロール値は変わらない|日本動脈硬化学会が声明(2015/5/6)によれば、一日あたりのコレステロール量は、日本人の食事摂取基準(厚生労働省)では男性750mg、女性600mg(上限)となっていましたが、厚労省は「食事摂取基準」の2015年版で、科学的根拠が得られなかったとして基準を撤廃しました。

■卵のコレステロールに気を付けたほうがいいの?

<管理栄養士に聞く>間違いだらけのコレステロール5つの罠

体の中のコレステロールは、80%前後が主に肝臓でつくられています。

生命維持に必須のコレステロールは肝臓で必要に応じて生産量が調整されており、卵を1、2個食べても食べなくても関係ないといえます。(肝臓が健康であればという条件付きですが)

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■卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性はない

卵と心筋梗塞発症の関連について|多目的コホート研究|国立研究開発法人 国立がん研究センター

卵を「ほとんど毎日食べる」グループに比べ、他の3つの、より摂取頻度の少ないグループで心筋梗塞発症リスクが低くなっているかどうかを調べました。その結果、卵を食べる回数が少ないほど心筋梗塞リスクが低くなるというわけではありませんでした

この研究によれば、卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性がないことがわかったそうです。

その結果、総コレステロール値が高いほど、心筋梗塞リスクが高くなっていました(図2)。総コレステロール値が180mg/dL未満の人に比べると240mg/dL以上の人の心筋梗塞リスクは2倍でした。

血清総コレステロール値が高ければ高いほど、心筋梗塞の発症リスクが高くなることがこの研究でも確認でき、心筋梗塞の予防という観点からいえば、総コレステロールを低くすることが予防につながるといえそうです。

ただ、今回の研究で分かったように、卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性がないことから、卵の摂取制限をする必要はないようです。

→ 心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら

→ 食事からのコレステロールが1日300mg摂取する人は心疾患リスクが高い!|研究 について詳しくはこちら



■まとめ

『粗食が体に良い』という認識や卵のコレステロールが健康に良くないという知識からたんぱく質を摂取しないことにより、お年寄りの中には低栄養になっている人もいるそうです。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

また、肝臓には代謝機能や解毒機能があるのですが、肝臓の働きを高めるたんぱく質に含まれるアミノ酸を摂取していないことで、疲れやすくなる人もいるそうです。

たんぱく質不足の人は、卵を食事に加えるといいかもしれませんね。

→ 肝臓の働きを高めるたんぱく質|「卵」には必須アミノ酸がバランス良く含まれている について詳しくはこちら







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コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|#主治医が見つかる診療所

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2014年4月21日放送の主治医が見つかる診療所では、「コレステロールの新常識」がテーマでした。

大事なポイントをまとめてみたいと思います。




【目次】

■コレステロールについて

Week #35/52

by Connor Tarter(画像:Creative Commons)

  • コレステロールは、細胞膜を作る原料であったり、筋肉を作るホルモンの材料であり、体にとって欠かせないものである。
  • ただ、血液中のコレステロールが多い状態が長く続くと、動脈硬化を起こし、動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因となるため、注意が必要である。
    なお、コレステロールの値が高いからといって、全員が動脈硬化になるわけでもない。

【関連ワード】

→ 本当に血管が若返る!コレステロール調節術|#ためしてガッテン(#NHK) について詳しくはこちら

→ 「レムナント」と「Non-HDLコレステロール」とは?基準値・対策|#ガッテン について詳しくはこちら

 

■LH比とは

LH比はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値をHDLコレステロール(善玉コレステロール)値で割った数値で、2を超えてくると、動脈硬化のリスクが高くなります。

LH比が注目を集めるようになってきたのは、最近の研究で、LDLコレステロールが140未満の人でも心筋梗塞になるケースがあり、またHDLコレステロールが高い人でもまれに動脈硬化を起こすこともわかってきたからです。

つまり、これまで推奨されてきた基準値内でも動脈硬化になる可能性があり、新たな診断基準が必要になってきたということです。

そこで、注目されたのが、「LH比」です。

LH比は、「LDL(悪玉コレステロール)」÷「HDL(善玉コレステロール)」で求められます。

2・0以下が基準値で、それ以上は動脈硬化を起こしやすくなり、2.5以上になると、心筋梗塞などのリスクが急増します。

→ コレステロールの比率のLH比(LDLとHDLの比率)とは について詳しくはこちら

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■コレステロールの高い食品を食べたからといって、悪玉コレステロール値は上がらない!?

今までの常識では、コレステロールの高い食品を食べるとコレステロール値が高くなるので避けましょうというものでした。

しかし、実際は、1日に必要な量の約80%ものコレステロールが、肝臓をはじめ体内で作られており、食物から摂取するコレステロールは約20%なのです。

また、番組によれば、日本人の半分以上が、コレステロールを含む食品を摂ったとしても、悪玉コレステロール値は上がらないとの報告もあるそうです。

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■気をつけるべきは、「飽和脂肪酸」!

飽和脂肪酸を多く含む食品をたくさん摂ると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が上がりやすいです。

<飽和脂肪酸を多く含む食品>

  • 脂の多い肉
  • チョコレート
  • 卵黄
  • インスタント麺
  • ポテトチップ
  • バターやチーズなどの乳脂肪分
  • 以上の食品を使った加工品

■悪玉コレステロールを下げる食事

LH比を改善するためには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす必要があります。

●海藻類(もずく・昆布・ひじき・わかめ)

アルギン酸は、腸の中でコレステロールが吸収されるのを抑える働きがある。

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●野菜(ブロッコリー・キャベツ)

SMCSは悪玉コレステロールを分解して排出する、酵素の働きを促すと言われている。

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●大豆製品(豆腐・納豆)

大豆に含まれるサポニンには、悪玉コレステロールを分解する働きがあると言われている。

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●青魚(イワシ・アジ)

青魚に含まれる不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われている。

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■善玉コレステロールを増やす運動

LH比を改善するためには、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす必要があります。

番組で善玉コレステロールを増やす運動として紹介したのは、インターバル速歩。

インターバル速歩とは、ややきつい早歩きで3分間続けたら、普通の速さで3分間歩きというように、「速い」「普通」を交互に繰り返すウォーキングのことです。

能勢博信州大学教授によれば、早歩きをすると、有酸素運動になり肝臓での脂肪の代謝が上がると共に、善玉コレステロールの生成も活発になり、その量が増えるそうです。

→ HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法 について詳しくはこちら

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■コレステロール関連ワード
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筋肉を鍛えるとLDLコレステロールが下がる!|筋トレが肥満の閉経後女性のコレステロールを下げる治療法になる可能性【論文・エビデンス】

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■筋トレをして筋肉を鍛えるとLDLコレステロールが下がる!?

Weight Training Crossfit Fitness Models - Must Link to https://thoroughlyreviewed.com

by ThoroughlyReviewed(画像:Creative Commons)

筋肉を鍛えれば「心配性」も改善する

(2015/1/4、日本経済新聞)

肥満の閉経後の女性(平均年齢65.9歳)を対象に、10種類の筋トレ(レジスタンス運動)を週3回行なう研究をおこなったところ、12週間後にはBMIに変化はなかったものの、筋力がアップし、総コレステロールやLDLコレステロールが下がるという結果が出ました。

つまり、筋トレは肥満の閉経後の女性における薬以外のコレステロールを下げる治療法になる可能性があるということです。

コレステロールが高い中高年にとって適度な運動は必要不可欠!でも紹介しましたが、コレステロールや血中脂質量が高い中高年にとっては、散歩やエクササイズ、そしてガーデニングなど適度な運動をすることは、死亡率を下げるのに効果的なのだそうです。

「筋トレはちょっと・・・」という人は少しでも体を動かす趣味や習慣をもちましょう!

→ 悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事 について詳しくはこちら







【参考リンク(論文・エビデンス)】
続きを読む 筋肉を鍛えるとLDLコレステロールが下がる!|筋トレが肥満の閉経後女性のコレステロールを下げる治療法になる可能性【論文・エビデンス】

低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK)

2010年4月28日放送のためしてガッテン(NHK)では、「まさか私が?急増する新型・栄養失調の恐怖」を取り上げました。

食べ物であふれるこの日本で栄養失調(低栄養)の人が増えているそうです。

ダイエットをしすぎて「栄養失調」になっているわけではなく、3食普通に食べている人や痩せていない人も栄養失調になっているそうです。

なぜ栄養失調(低栄養)の人が増えているのでしょうか?




【目次】

■低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK)

Stripes

by Aisyah Hifni(画像:Creative Commons)

またそれは年代別に分けられる問題でもなく、70歳以上の6人に1人が栄養失調であり、若い女性にも増えているそうです。

そして、この状態のままにしておくと、貧血や骨折、肺炎、さらには脳出血まで引き起こす恐れがあるそうです。

■なぜ栄養失調が増えているのでしょうか?

この栄養失調は、血液中の「ある物質」が不足することによってなるそうです。

この物質が足りないと、血管や免疫細胞、筋肉などの組織がスムーズに作られなくなり、体にさまざまなトラブルが起こってしまうそうです。

このある物質とは、「アルブミン」。

アルブミンとはタンパク質の一種で、血液を流れている血清タンパク質のおよそ6割を占めています。

つまり低栄養とは「タンパク質不足」のことなのです。




■たんぱく質が不足すると、どうなるのでしょうか?

赤血球の材料が少ない→「貧血」

血管を作る材料が少ない→「脳出血」

免疫細胞を作る材料が少ない→「肺炎」「結核」

筋肉を作る材料が少ない→「転倒」→「骨折」

■なぜたんぱく質が不足してしまうのでしょうか?

低栄養になった人の食事を見てみると、食に偏りがありました。

以前は、家族のために栄養を考えて、肉や卵などを使って料理をしていたのですが、一人暮らしになってから、自分が好きなものだけを食べるようになり、肉や卵を使った料理を食べなくなってしまい、たんぱく質が不足してしまったようです。

高齢者の孤食が「低栄養」になるリスクを高めてしまうようです。

■まとめ

糖尿病高血圧などの生活習慣病を予防する食事をすることが、高齢者の食事として必ずしも良いというわけではないのですね。

簡単にバランス良い食事をすることが大事といってしまいがちですが、それぞれの食品・栄養素が持つ役割を知った上で、その年代に合わせた食事をしていきたいですね。

→ アルブミンを上げる食事|肉を食べてアルブミンを上げたグループは死亡リスクが低い!? について詳しくはこちら




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続きを読む 低栄養の原因はアルブミン不足|ためしてガッテン(NHK)

アキレス腱の厚さを測ると、全身の動脈硬化(家族性高コレステロール血症)がわかる!?|太さの測り方

> 健康・美容チェック > 動脈硬化 > アキレス腱の厚さ(太さ)を測ると、全身の動脈硬化(家族性高コレステロール血症)がわかる!?




【目次】

3.アキレス腱の厚さを測る→全身の動脈硬化

Street Feet #1

by Raúl González(画像:Creative Commons)

オランダでは、アキレス腱の厚さを測ることで全身の動脈硬化を見つける方法が行なわれているそうです。

全身の動脈硬化には、家族性高コレステロール血症という生まれつき遺伝の影響でコレステロールが下がらない病気があります。

■家族性高コレステロール血症とは

家族性高コレステロール血症とは、肝臓内にあるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取り込む受容体(LDL受容体)が欠損し、血中に悪玉コレステロールがたまりやすくなる病気のことで、若いうちから心筋梗塞などを発症しやすくなります。

家族性高コレステロール血症(FH)の患者は、急速に動脈硬化が発症・進行する危険性があります。

早く家族性高コレステロール血症(FH)と診断を受けて適切な治療(LDLコレステロールのコントロール)を受けはじめ、動脈硬化の進行を抑えることです。

LDLコレステロールが180mg/dl以上、または家族に若くして(男性55歳未満、女性65歳未満)冠動脈疾患になった人は注意が必要です。




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■チェック方法

血管を修復しようとコレステロールがたまることでアキレス腱の厚さが太くなるそうです。

1.アキレス腱が横から見てくびれがなく盛り上がっている

2.アキレス腱の厚さが2センチ以上ある

アキレス腱をつまんでみて、厚さが2cm以上あれば危険なのだそうです。

かかりつけ医に相談のうえ、循環器内科の受診をお勧めします。

【追記(2018/8/7)】

2018年8月7日放送の「この差って何ですか」では「高コレステロールの人の差はアキレス腱の太さ」であると紹介しました。

アキレス腱をつまみ、1.5cm以上ある人は高コレステロールの可能性があるということです。

また、目の近くに「黄色腫」が出ていることも、高コレステロールのサインであると考えられるそうです。

【追記(2018/12/19)】

家族性高コレステロール血症診療ガイドライン 2017|日本動脈硬化学会によれば、アキレス腱肥厚は視診、触診にて診断し、診断に迷う場合にはX線撮影を行い、アキレス腱の最大径を測定し、9mm以上で肥厚ありと診断するとあります。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら

→ 動脈硬化改善・予防に良い食事・食べ物・食品 について詳しくはこちら




→ 家族性高コレステロール血症 について詳しくはこちら




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