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不老長寿物質NMNでサーチュインの働きを高めて老化を食い止める!サーチュインを活性化させる方法

2016年8月20日放送のサタデープラスでは、不老長寿物質「NMN」について取り上げました。

NMNとは何なのでしょうか?

【目次】




■NMNとは?

Teeming with Cabbage

by Laura D’Alessandro(画像:Creative Commons)

老化とは、細胞内に活性酸素が発生し、細胞そのものに元気がなくなり、体中の機能が低下することを言います。

この老化を食い止めるのが「サーチュイン(長寿遺伝子)」で、サーチュインを活性化せるのが「NMN」です。

未来の“若返り”サプリメント「NMN」の研究

(2015/2/16、Wired)

「NMNとは、ニコチンアミド・モノヌクレオチドという物質の略称です。ビタミンB3からつくられる物質で、わたしたちが身体の機能を保つのに必要なNADという物質に変換されます。老化すると、このNADという物質が各臓器で減少する一方で、NMNを体内でつくる能力も減少していくと判明しています」

NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は人間が体内に持っている物質で、人体の臓器を修復するために重要なのですが、NMNが加齢によって減少してしまうことで、病気や老化を起こすと考えられます。

「NMNの使い方はふた通りあると考えています。ひとつは、病気になったときに、多量のNMNを使って病気の症状を改善させる『治療薬』としての使い方です。もうひとつは、日常的にNMNを摂取することで、老化とともに自然と低下する身体機能を補正する、いわば『予防薬』としての使い方です」

NMNには2つの可能性があり、1つは、病気の治療薬としての使い方、そしてもう一つは、老化に伴う身体機能を補正する予防薬としての使い方です。

老化抑制物質NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)による初の臨床へ|慶応大・米ワシントン大(2016/6/21)によれば、慶応大と米ワシントン大が老化を抑える役割を持つサーチュイン遺伝子を活性化することが動物実験で判明しつつある物質を「ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)」を人間に投与し、安全性や効果の有無を調べる臨床研究を、来月にも国内で開始する計画であるそうです。

また、糖尿病性腎症の発症メカニズム解明|サーチュインの働きを高めて、糖尿病性腎症の発症を防ぐ(2013/10/22)によれば、慶応大学の伊藤裕教授らのグループはマウスの実験で、糖尿病になると糸球体が傷つく前に、尿を作る尿細管から糸球体に放出される「ニコチン酸モノヌクレオチド(NMN)」という物質の量が減ることを発見しました。

サーチュインという遺伝子の働きが、糖尿病で悪くなることが原因で、遺伝子改変で、糖尿病のマウスのサーチュインの働きを高めると、糖尿病性腎症の発症を防ぐことができたそうです。

→ 糖尿病性腎症 について詳しくはこちら




■サーチュインを活性化させる方法

サーチュイン遺伝子を活性化させてダイエット・アンチエイジングで紹介したサーチュイン遺伝子の研究をしている古家大祐 金沢医科大学教授によれば、「腹七分目」の食事をすることで、サーチュイン遺伝子をうまく働かせることができるそうです。

サーチュインの活性化には、空腹の時間をできるだけ長く持つ=絶食時間を長くとることが必要なので、夕食をできるだけ早くとったり、間食を摂らないことが重要なのだそうです。

また、運動でカロリーを“消費”することによっても、サーチュインを活性化できるそうです。

ポイントは、運動でも食事でも、合計で25%摂取カロリーを減らすということです。

ただ、絶食時間を長くするというのは、隠れメタボ対策とは全く逆の意見です。

隠れメタボ対策|なぜ隠れメタボになるのか?なりやすい生活習慣|隠れメタボは閉経後の女性に多いによれば、「絶食時間の長さ(8時間以上)」「栄養バランスの偏り」「運動不足」が隠れメタボの牽引となるそうです。

「飢餓に備えろスイッチ」見分け方とは(低カロリーダイエット)|ためしてガッテンによれば、脳は、ほぼ糖質だけをエネルギー源とする臓器ですが、低カロリー食でエネルギー源である糖質が不足すると、脳が飢餓だと判断して肥満スイッチをONにしてしまい、脂肪を蓄えようとするそうです。

サーチュインの活性化と隠れメタボ対策を両立させる方法としては、運動をしてカロリーを減らすようにしたほうが良いのかもしれません。







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長寿のためには低体温のほうが良い!?|抗加齢(アンチエイジング)医学

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by shira gal(画像:Creative Commons)

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■長寿のためには低体温のほうが良い!?|抗加齢(アンチエイジング)医学

このブログでは、低体温改善が健康維持・病気の予防に欠かせないのではないかと紹介してきました。

健康な人の基礎体温は約36.5℃で、細胞の新陳代謝が活発で、健康で、免疫力も高く、ほとんど病気をしない状態を保つことができます。

低体温になると、血行も悪くなり、免疫力も低下し、疲労やアレルギー、生活習慣病など多くの病気にかかりやすい状態になります。

しかし、日本抗加齢医学会のアンチエイジング医学のホームページをみると、長寿のためには、低体温傾向が重要ではないかということが書かれています。

日本抗加齢医学会|アンチエイジング医学

すでに現時点において、カロリーリストリクション仮説と酸化ストレス仮説は、エビデンスの存在するサイエンスとして認識されつつある。

ヒトにおいては確実なエビデンスはいまだ存在しないが、最近では、長寿の代謝マーカーとして低体温、低インシュリン血症、高DHEA-s血症について、これらがカロリーリストリクションをしたサルに認められたことが報告されている。

これだけを読むと、低体温に対する考えが全く違うとなってしまいます。

低体温を薦めている方で有名なのが、聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生です。

以前テレビ番組でも長寿の条件3つのうちの一つに低体温を紹介していました。

  1. 低体温
    日野原さんの体温は35℃なのだそうです。
    低体温だと、無駄なエネルギーを抑える事ができる。=冬眠する動物と同じ考え
  2. 低インスリン ※ただし低血糖の領域ではない
    食事の量が少ないとインスリンの分泌も減少
  3. 抗加齢ホルモン値(DHEA-S)が高い
    加齢とともに分泌は減少しますが、カロリー制限でDHEA-Sの減少が抑制されるそうです。

※カロリー制限で遺伝子を守り、細胞の寿命を延ばそうとするサーチュイン遺伝子のスイッチが入ると考えられるそうです。

日野原先生は、低体温する生活を実践するために、カロリーを制限した食事を実践されていました。

以前このブログでは、カロリー制限に関する記事を書いたことがありましたので、ご紹介します。

カロリー抑え、寿命延ばそう 適切な食事量の把握が鍵

アンチエイジング(抗加齢)の研究で、「カロリーリストリクション(CR)」という考えに注目が集まっている。

CRとは、栄養分を確保しながら、食事の摂取カロリーを通常の6~7割に制限すること。

老化防止につながり、健康で長生きできる体をつくるという。

9月には医師らが中心になり、「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、愛称・カロリスジャパン)」を発足。

世界有数の長寿国である日本で、さらに人々の寿命を延ばそうと研究成果の啓発に力を入れている。

初めて目にした、耳にした言葉が「カロリーリストリクション(CR、Calorie Restriction)」で、直訳するとカロリー制限という意味です。

CRとは、栄養分をきちんと確保しながら、なおかつ食事による摂取カロリーを通常よりも制限することをいうようで、そのことが老化防止・アンチエイジングにつながり、長生きできるカラダになるという考え方のようです。

記事によると、サルによる動物実験によると、カロリー制限をしたサルは、寿命が延びたのに加えて、毛につやがあり、しわもあまりないなどアンチエイジングの効果があったようです。

カロリー制限をすると、アンチエイジング・寿命が延びるなどの効果があるそうです。

日本では昔から「腹八分目」とはよく言ったもので、自分自身に必要な栄養素やカロリーをしっかりと把握した上で、取り組むと、健康にも美容にも効果的だと思います。

【関連記事】

もう少しアンチエイジング医学について知るために調べてみると、アンチエイジング医学的アプローチが紹介されていました。

  1. 知識の増大
  2. 適切な食事・栄養、適度な運動、禁煙など生活習慣の改善
  3. サプリメント、栄養補助食品の活用
  4. ホルモン補充療法、トレーニング等の積極的な取り組み

このアンチエイジング医学的アプローチとこのブログで考える低体温改善方法と異なる点はないように思えます。

しかし、最終的な低体温に対する意見に関しては違いが出ています。

なぜこのような結論の違いが出てしまうのか、今後のこのブログの課題となりそうです。

【追記(2017/6/14)】

「フレイル(高齢者の虚弱)」の段階で対策を行ない、要介護状態の高齢者を減らそう!で紹介した厚生労働省によれば、「フレイル」とは加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、そして死亡などの危険性が高くなった状態のことで、多くの高齢者が中間的な段階(フレイル)を経て、徐々に要介護状態に陥るそうです。

高齢者は健康な状態から急に要介護状態になるわけではなく、食欲の低下や活動量の低下(社会交流の減少)、筋力低下、認知機能低下、多くの病気をかかえるといった加齢に伴う変化があり、低栄養、転倒、サルコペニア、尿失禁、軽度認知障害(MCI)といった危険な加齢の兆候(老年症候群)が現れ、要介護状態になると考えられます。

この「フレイル(高齢者の虚弱)」という考え方を当てはめてみると、年をとるにつれて次第に栄養の摂り方を変えていかなくてはいけないということであり、決して考え方として矛盾していないかもしれないと思うようになりました。

健康に良い、長寿のための食事をするためには、若い子供、働き盛りの20代・30代、メタボが気になる40代・50代、食事が次第に細くなる60代・70代とでは栄養管理を変えていく必要があるということではないでしょうか?

→ 低体温の改善・原因・症状・病気 について詳しくはこちら

→ 低体温の改善方法(温活の方法)(食事・運動) について詳しくはこちら







【関連記事】

サーチュイン遺伝子を活性化させてダイエット・アンチエイジング・糖尿病予防

Hungry

by Christian Scheja(画像:Creative Commons)




■アンチエイジングの切り札!サーチュイン遺伝子

太らない方法 「夜8時までに食事し運動すること」と医師

(2012/4/2、Newsポストセブン)

アンチエイジングの“切り札”として、全身の老化にブレーキをかける遺伝子「サーチュイン」に注目が集まっている。

この遺伝子には、単に老化を遅らせるだけではなく、脂質の代謝を促して肥満を防止する働きがあるため、ダイエットにもつながる。

また、認知症や糖尿病動脈硬化といった病気の改善・予防にもかかわる“夢のような”効果ばかりなのだ。

サーチュイン遺伝子を活性化することが出来れば、アンチエイジングやダイエット、認知症や糖尿病動脈硬化などの病気の改善・予防ができるかもしれないと期待されているようです。

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カロリー30%オフで寿命が延びる?|長寿遺伝子にスイッチを入れると寿命が延びる?

Two glasses of Red Wine

by L.C. Nøttaasen(画像:Creative Commons)




カロリー30%オフで寿命が延びる? 健康長寿の最前線━━ミドルエイジ解体新書

(2011/9/15、GQ)

今、アンチエイジングの世界で話題になっているのが、サーチュインという長寿にかかわる遺伝子だ。

人間を含む多くの生物がもち、普段は眠っているというこの遺伝子にスイッチが入ると、さまざまな老化要因が抑制されて加齢に伴う疾患も減り、寿命が1.5~2倍伸びるといわれている。

そのスイッチは摂取カロリーを約30%抑えることで入るというのが通説だが、腹七分目は実践するにはハードルが高い。

NHKでも取り上げられていました「サーチュイン」という長寿遺伝子。

長寿遺伝子にスイッチを入れると、寿命がのびると言われ、そのスイッチはカロリーを30%抑えることで入ると言われていますが、実践するのは難しいですね。

そこで、今注目されているのが、レスベラトロール(resveratrol)というサプリメントです。

レスベラトロールは、ブドウの皮などに含まれるポリフェノールの一種。

哺乳類も対象に含めた実験では、これを摂るとカロリーを約30%減らしたのと同等の効果が見られ、さらに長寿遺伝子の発現にも作用することが種を超えて確認されたという。

レスベラトロールを摂るとカロリーを30%減らしたのと同等の効果があることが確認されており、長寿サプリメントとして注目されています。

 

【関連Tweet】

Twitterをみてみると、レスベラトロールはアメリカでは1500円ほどで売られているそうです。

レスベラトロール30カプセルで19.99ドル(約1540円)なりatホールフーズ。

アンチエイジング医療に取り組む澤登雅一医師が健康長寿のためのアドバイスを行っています。

「しかし健康長寿のためには、ただレスベラトロールのサプリを飲めばいいというものではないですね。大事なのはまず過剰なカロリー摂取を控えて運動をし、生活習慣を変えること。そのうえでサプリを飲むのが最も効果的です」

「むやみにカロリーを制限すると、必要な栄養も減ってしまう危険性があります。実験は栄養素を減らさず、カロリーだけを厳密に減らして行っていますから。長寿遺伝子は運動することでもスイッチが入るので、まずは運動ですね」

レスベラトロールを摂れば長寿になれるというものではなく、やはりカロリーを控えることや運動をすることとなど生活習慣を見直し、それに加えてサプリメントを飲むのが最も効果的なようです。

また、むやみにカロリー制限をすると必要な栄養素の摂取ができないおそれもあるので、注意が必要なようです。

長寿遺伝子は運動することでもスイッチが入るということなので、運動していない人は、運動を始めることが長寿に繋がりそうです。

 

今回の記事には、もう一つ気になるポイントがありました。

現代は土壌の変質などで、野菜に含まれる栄養素も激減しているという。

それを補うのがサプリの第一の役割なのだ。

土壌が痩せていることによって、野菜に含まれる栄養素が激減しているそうです。

昔であれば少しの量で済んだのですが、昔に比べると必要とされる野菜の量が増えているという話を聞いたことがあります。

そのため、うまくサプリメントを活用していきたいところです。

 

P.S.

不老長寿は人類の夢のひとつだが、そもそも人間とは約120年も生きられる素質をもった生物だ。

元記事でもかかれており、一般的な認識でも人間は120歳まで生きられる素質があると思っていましたが、以前こうしたTweetをみて驚いたことがあります。

【関連Tweet】

人間はますます長寿になる可能性を秘めているのかもしれません。