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【目次】
■タカアンドトシのタカさん、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、1か月で8キロダイエット
タカトシのタカ、1カ月8キロ減 糖尿病寸前で決意
(2017/6/22、日刊スポーツ)
イベント後の囲み取材で、タカは「番組(の企画)とかじゃなくて、自分で…年に1回の人間ドックで、血液検査で糖尿病予備軍と言われて。子どもの顔を見ていたら、こいつが大人になるまでは生きたいと思って。
タカアンドトシのタカさんがイベント後の囲み取材でのコメントによれば、血液検査で糖尿病予備軍といわれ、自身の子供が大人になるまではいきたいと思い、1か月で8キロやせたそうです。
タカトシ・タカ、3ヶ月で17キロ減量 原因不明でトシ「笑えないよ!」
(2018/4/2、オリコン)
見るからにほっそりしたタカが「私もね、3ヶ月で17キロ痩せました」と負けじと宣言。
タカトシ・タカ 17キロ減量 秘訣は「毎日体重計に乗ること」
(2018/4/12、オリコン)
「やはりポイントは毎日体重計に乗ること。だと。」と体重計で毎日測ることが、減量の秘訣であることを伝えた。
この記事から考えたことは2つです。
1つは、健康を取り戻すために本気でダイエットをするためには、自分にとっての大事なきっかけが必要なこと。
もう一つは、急激なダイエットを行なった際にはリバウンドの恐れがあり、そのリバウンドは糖尿病になるリスクを高めてしまう可能性があることです。
■行動を変えるにはきっかけが大事
「#Noom」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始によれば、行動変容を促すためのプログラムをステージごとに分けて考えているようです。
ステージ1 意識を変えよう
まず、今の自分の状態を知り、正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが最初のステップです。
ステージ2 行動を変えよう
課題を見つけ、動機づけを行いながら、具体的な行動を実行に移していきます。
ステージ3 習慣を変えよう
健康習慣を身につけて、プログラム終了後も継続できるようにしていきます。
「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、
デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%がその場の決定ではなく習慣
なのだそうです。
また、「スイッチ 変われないを変える方法」(著:チップ・ハース ダン・ハース)によれば、セルフ・コントロールは消耗資源であり、例が挙げられています。
例:ウェディングレジストリ(アメリカで結婚時に新郎新婦が作る結婚祝儀のほしいものリスト)の作成やコンピュータの購入など複雑な選択や検討をさせられた人々はさせられていない人々よりも集中力や問題解決能力が落ちる事が分かっている。
例:ある研究によると、感情を抑えるように支持された被験者は、自由に涙を流した被験者と比べて、その後の身体持久力が低下することがわかった。
私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうのです。
つまり、反対に考えると、変化を起こしたいときには、自動化された行動=習慣を変えなくてはならないのです。
では、どのようにすれば習慣を変えることができるのでしょうか?
「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。
1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること
2.具体的な報酬を設定すること
新しい習慣作りには、「きっかけ」と「報酬」が重要です。
「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)では、「きっかけ」と「報酬」についての具体的な例が紹介されています。
新しい運動習慣を身につけるのに成功した人々の研究では、職場から帰宅した直後にジョギングに行くといった特定のきっかけと、罪悪感から解放された夜のテレビ鑑賞やビールといった具体的な報酬を設定した人のほうが続きやすいことがわかっている。
食餌療法についての研究では、挫折せずに新しい食習慣をつくり上げるのには、前もってメニューを作成しておくなど、事前にきっかけを決め、シンプルな報酬を設定する必要が有ることも判明した。
あるグループでは、92%の人が、気持ちが良いから習慣的に運動すると話している。運動で分泌されるエンドルフィン等の神経伝達物質を期待し、求めるようになるのだ。
毎朝、走りたければ、シンプルなきっかけと明確な報酬を選ぶ必要がある。
しかし、その後の無数の研究によって、きっかけと報酬そのものには新しい習慣を長続きさせる力はないとわかった。脳が報酬を期待するようになってはじめて、つまりエンドルフィンや達成感を求めるようになってはじめて、毎朝、ジョギングシューズのヒモを無意識のうちに結ぶようになるのだ。きっかけはルーチンを生み出すだけでなく、その先の報酬への欲求を生み出すものでなくてはならない。
「きっかけ」と「報酬」は新しい習慣を作るうえで欠かせないものですが、「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。
そのため、このプログラムにおいては、変わりたいという感情をいかに生み出すのか=「動機づけ」をいかに行うかがポイントになってくるのではないでしょうか?
タカさんのケースでは「子供のために長生きをしたい」という「動機づけ」によりダイエットに成功したと考えられます。
今後はその状態(生活習慣)をいかに維持していくかです。
■正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが重要
by hiro(画像:Creative Commons)
ただ、記事の中からダイエットのやり方を判断すると、心配な点もあります。
炭水化物や脂ものを抜くダイエット
今日もマネジャーに『サラダ、買ってきてくれないか?』と言ったり、そばしか食べなかったり、やってますね」と相方の努力を明かした。
食事のバランスを変えたダイエットではなく、食事の量を減らしたことによるダイエットであるため、ストレスによるリバウンドが気になります。
激ヤセしたマシュー・マコノヒー、糖尿病になる危険性もで紹介した映画『ザ・ダラス・バイヤーズ・クラブ』で演じるHIV患者の役作りのため、約17kgの減量を行なったマシュー・マコノヒーのインタビューによれば、激ヤセした人は体重を正しい方法で増やさないと糖尿病になるおそれがあることを懸念しているそうです。
先程紹介した行動変容を促すためのプログラムでも、「ステージ1 意識を変えよう」が最初のステップにあるように、まず、今の自分の状態を知り、正しい食事・運動・睡眠などの知識を知るのが重要です。
そうしなければ、体重だけ落とせばいいという間違ったダイエットをしてしまう恐れがあり、続けることができず、リバウンドをしてしまう恐れがあります。
■まとめ
糖尿病予備軍の段階でダイエットに取り組んだことは素晴らしいことです。
ただ、今の自分の状態を知って、正しい食事・運動・睡眠の知識を知り、その知識に従ってダイエットしているといいのですが。
■糖尿病の症状の例
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