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これからのブランドにとって大事なものは「ストーリー」から「ナラティブ」になる!?




■これからのブランドにとって大事なものは「ストーリー」から「ナラティブ」になる!?

これからのブランドにとって大事なものは「ストーリー」から「ナラティブ」になる!?
これからのブランドにとって大事なものは「ストーリー」から「ナラティブ」になる!?

unsplash-logoValentin Salja

最近はいろんな人がマーケティングを努力しているため、あることが流行るとみんなが同じ方法で改善を行うことが増えていると感じます。

その一つが地方の商品のデザインを変えること、そして、世界観・ストーリーを作り上げるというものです。

【参考リンク】

  • https://twitter.com/o_hiraku/status/1130115360173174786
  • https://twitter.com/o_hiraku/status/1119188873525940224
  • https://twitter.com/o_hiraku/status/1130117097911083010

ただ、このトレンドの中で生まれたものは、表層的なデザインはよくなったため、本来あるべきプロダクト自体の改善や事業モデルの見直しといった問題について取り組むことが遅れたこと、パッケージデザインの良さが差別化の要因にならなくなったこと、そして、ストーリー・情報過多による受け取り手の疲れ・胸やけを招きました。

この流れから、表層的なデザインとストーリーではない、見た目はそれほど洗練されてないけど惹かれるものやよくわからないけど素敵なもの、エネルギーにあふれる魅力的なものへと人々が求めるものが変わっていきます。

そして、ブランドが作り上げたストーリーではなく、そのブランドに対して一人一人が自由に主体となって語る「ナラティブ」が求められるようになります。







LED信号機の弱点(雪が溶けにくい)を解決するデザインとは?




Hooded Red / Vienna, Austria (2013)

by Stephan Rebernik(画像:Creative Commons)

LED信号機 弱点は雪

(2012/2/8、NHK)

消費電力が従来の3分の1で寿命が長いという利点があるLED信号機。しかし電球式に比べ、LED信号機は点灯中の表面温度が上がらないため、表面やひさしについた雪が解けにくいという弱点があります。

LED信号機は節電効果や視認性の効果があるものの、点灯中の表面温度が上がらないため、雪が溶けにくく、積雪に弱いという弱点があります。

【関連リンク】

青森県警ではメーカーと協力して、表面に凹凸の少ないスリム型や、透明のカバー付き、ヒーター付きなどの開発をすすめているそうですが、こういう問題こそデザインのトレーニングになるのではないでしょうか。

そこで、信号機のアイデアをまとめてみました。

1.熱で溶かす

  • ヒーターや温水で溶かすシステムを付ける(問題はコストがこれまで以上にかかる可能性)。

2.雪がつきづらい

  • 表面を加工し雪がつきづらくする
    すでにこのアイデアは実行されているようです。
  • 透明なカバーを付ける(カバーについてしまうと同じ結果になるかもしれない)
  • フード型ではなくフラット型にする

【参考リンク】

3.信号機自体の必要性を考える

1.熱で溶かす、2.雪がつきづらいというアイデアは既存の信号機の延長線上のアイデアをもとにしているので、そもそも信号機自体が必要なのかを考えてみます。

対向する超音波フェーズドアレイを用いた三次元非接触マニピュレーション

以前テレビで見たのですが、落合陽一さんのチームが開発した超音波を組み合わせることで物体から水滴までを空中浮遊させ、自在に操ることができる技術が開発されているそうです。

そこで、信号機を道路に置くのではなく、信号を空中に照射するシステムというものができないのでしょうか。

 

■まとめ

今回の記事のきっかけは、このTweetです。

本質的な問題解決をする技術的アイデアが見つかれば、もっとより良い世界になるのではないでしょうか。

ところで、世界の積雪の多い地域ではどのような信号機が使われているのでしょうか。

そこにヒントがあるかもしれません。







【関連記事】
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2017年実際に買ってよかった本ランキングベスト5|おすすめ本ベスト5も!(デザイン・組織マネジメント・レジリエンス・アート・自己啓発本)

このブログで2017年実際に買ってよかった本ランキングベスト5についてまとめました。




→ 2018年実際に買ってよかった本ランキングベスト5【最終更新日2018年10月5日】 はこちら

■2017年実際に買ってよかった本ランキングベスト5

Reading

by Marco Nürnberger(画像:Creative Commons)

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回復する力(レジリエンス)は自分で鍛えることができることを自身の体験を基に書かれています。

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●スターウォーズ好きでない方にもおすすめ!「ジェダイの哲学」

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大切なことはすべて #スターウォーズ が教えてくれたという方は必見!『#ジェダイの哲学』|#STARWARSでも紹介しましたが、次のような内容について、エピソードを交えて紹介されています。

  • フォースの声に耳を傾け、日ごろ感じる違和感を見つめる
  • 価値観を揺さぶられる出来事の意味
  • この現実は君が作り上げたものの意味
  • 先入観や価値観を手放すことの意味
  • 失うことへの恐れや欲望の種
  • ライトサイドとダークサイドの意味
  • 愛と執着の意味
  • 「今、この瞬間に集中すること」の意味

いろんな自己啓発本を読むよりもこの本を読んでみた方がいいです。







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lung-on-a-chip|肺の仕組みを簡略化してマイクロチップに表現

human_organs_on_chips

参考画像:Human-Organs-On-Chips: Exhibit Video|Vimeoスクリーンショット




■lung-on-a-chip|肺の仕組みを簡略化してマイクロチップに表現

花王・カネボウも化粧品の動物実験廃止へ--資生堂などに続き

(2015/6/25、オルタナ)

花王はこのほど、ソフィーナやカネボウを含む化粧品全ブランド(医薬部外品を含む)について、開発段階での動物実験を廃止したことを明らかにした。動物実験が虐待に当たるとのNPOの批判や、欧州委員会の販売規制に対応した形だ。日本の大手化粧品メーカーで動物実験を廃止したのは、資生堂、マンダム、コーセー、ポーラ・オルビスホールディングス、日本メナード化粧品、ノエビアホールディングスに続き7社めとなる。

化粧品メーカーによる動物実験の廃止が世界的な流れとなる中、今後は、医療の分野でも動物実験が廃止していく流れとなっていくのではないでしょうか。

[vimeo]https://vimeo.com/116674365[/vimeo]

さよなら動物実験。人体の器官のテストキットがベストデザイン賞を受賞

(2015/6/24、ギズモード)

ハーバード大学のウィス研究所が発表した「lung-on-a-chip(チップ上の肺)」

<中略>

「lung-on-a-chip」のように、生物学にもとづいたマイクロデバイスで人間の臓器を再現する。これによって動物実験をなくし、低コストですばやく新しい治療を患者に届けることが可能になります。

ハーバード大学のウィス研究所が発表した「lung-on-a-chip」は肺の仕組みを、簡略化してコンピューターチップに表現したものといえそうです。

研究者いわく、バクテリアを流して感染を起こして白血球が攻撃する様子をつくりだすことも可能。また、吸い込んでいる化学物質を定期的に送れば、空気汚染が肺に与える影響も観察、新薬のテストもできます。

大事なことは、デザインとして優秀なだけでなく、テクノロジーとしても素晴らしく、また低コストの治療法の可能性を高め、なおかつ動物実験をなくしていくことができる素晴らしいアイデアだということです。

デザインとして美しいだけでなく、動物実験をなくして患者を幸せにすることもできる。

デザイン×テクノロジー×医療×科学によって、様々な可能性が見えてきそうです。







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