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【目次】
■糖尿病が循環器疾患(心臓病・脳卒中)の危険因子であることを知っている人は5割未満|滋賀医科大
参考画像:糖尿病が心臓病や脳卒中を引き起こすことを認知している国民は5割未満 (2017/3/27、滋賀医科大学プレスリリース)|スクリーンショット
糖尿病が心臓病や脳卒中を引き起こすことを認知している国民は5割未満
(2017/3/27、滋賀医科大学プレスリリース)
高血圧、高コレステロール血症、喫煙、不整脈、糖尿病、HDL コレステロール低値を循環器疾患の危険因子であると正しく回答した割合は、それぞれ 85.8%、72.6%、58.5%、49.8%、45.1%、38.5%であった。
2010年に実施した国民健康・栄養調査に全国から参加した20歳以上の男女2,891人を対象に行った調査結果を分析したところ、高血圧や高コレステロール血症は循環器疾患の危険因子であることが広く認知されているものの、糖尿病や喫煙は強い危険因子だとは知られていないことがわかりました。
■心筋梗塞や脳梗塞のリスク要因
循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞や脳梗塞の10年先の発症リスクがわかる|国立がん研究センターや藤田保健衛生大などや循環器疾患リスクチェック|心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の発症リスクを診断・血管年齢の推定|国立がん研究センター・第一生命保険によれば、循環器疾患リスクチェックツールが提供されていて、循環器疾患(心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中)の発症リスクを診断することができます。
循環器疾患リスクチェックでは、次の項目を入力する必要があります。
- 年齢
- 性別
- 喫煙習慣があるかどうか
- 降圧薬の内服
- 血圧(収縮期血圧/拡張期血圧)
- 糖尿病(血糖値)
- HDLコレステロール
- LDLコレステロール
- 中性脂肪(トリグリセライド)
- 身長と体重から算出されるBMI(Body Mass Index = 肥満度)
つまり、これらの項目が循環器疾患のリスク要因となるわけです。
心筋梗塞や脳梗塞の原因は動脈硬化が進行することや血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができてしまうことにあります。
動脈硬化は、動脈硬化の危険因子である高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、偏った栄養バランスの食事、アルコール、加齢、ストレスの有無などについて確認し、生活習慣を見直し、予防することが大切です。
動脈硬化は加齢とともに進行するため、一種の老化現象ともいえます。
しかし、動脈硬化は、急にあらわれるわけではなく、若いころから始まり、40歳を過ぎる頃に症状があらわれてくることが多いとのことです。
若いからといって安心してよいわけでなく、若いうちから動脈硬化にならないようにする生活習慣に変える必要があります。
■まとめ
糖尿病や喫煙は循環器疾患(心筋梗塞・脳卒中)のリスク要因ですので、みなさん注意してくださいね。
→ 心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防 について詳しくはこちら
→ 脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら
→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら
また、健康診断のデータを入力するだけで今後10年間の心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中の発症リスクを予測する手法が開発されていますので、みなさんもぜひ一度チェックしてみましょう。
【参考リンク】
- 循環器疾患リスクチェック|国立がん研究センター(https://epi.ncc.go.jp/riskcheck/circulatory/)
- 循環器疾患リスクチェック|藤田保健衛生大学 医学部 公衆衛生学