ブルーベリーを食べて肌の調子がよくなったというコメントを頂いたので、論文をベースに調べてみました。
ブルーベリーが肌に良いとされる主な理由は、以下の3つです。
1. 強い抗酸化作用
ブルーベリーはアントシアニン(シアニジン、デルフィニジン、マルビジンなど)を豊富に含み、高い抗酸化能を示します。
紫外線や日常生活のストレスによって体内で増加する活性酸素種(ROS)は、しわ・たるみ・くすみなどの肌老化を促進する主要な要因です。
細胞実験や皮膚組織を用いた研究では、ブルーベリー由来成分が紫外線誘発の酸化ストレスや炎症反応を抑制し、皮膚へのダメージを軽減する効果が確認されています。
加えて、ビタミンCも抗酸化作用に寄与し、活性酸素の抑制をサポートします。
→ 抗酸化作用 について詳しくはこちら
2. 糖化を抑える働き(抗糖化作用)
糖化とは、余分な糖が肌のタンパク質(特にコラーゲン)と非酵素的に反応し、終末糖化産物(AGE: Advanced Glycation End-products)を生成する現象です。
AGEはコラーゲンを硬化・黄変させ、くすみや弾力低下を引き起こして肌老化を加速します。
試験管や細胞を用いた実験では、ブルーベリーのアントシアニン抽出物がAGEの生成を抑制する作用を示すことが報告されています。
これにより、くすみや弾力低下の緩和が期待されます。
ただし、ヒト皮膚におけるAGE減少を直接確認した長期の経口摂取試験は、現時点では限られています。
→ 糖化とは|糖化の症状・原因・チェック・糖化を防ぐ方法 について詳しくはこちら
3. コラーゲンの保護と弾力のサポート
ビタミンCはコラーゲン合成に必須の栄養素であり、肌のハリや弾力を維持する上で重要な役割を果たします。
また、アントシアニンはコラーゲンを分解する酵素(MMP: マトリックスメタロプロテアーゼ)の働きを抑え、コラーゲンの減少を防ぐ作用が示されています。
動物実験では、ブルーベリー成分の摂取によりコラーゲンの減少が抑制され、しわの軽減や皮膚構造の改善が認められた例があります。
■まとめ
ブルーベリーは、
1)紫外線や老化の原因となる「酸化」を防ぐ
2)肌をくすませる「糖化」を抑える
3)ハリの源となるコラーゲンを守り、サポートする
という3つの働きを通じて、肌の老化を緩やかにする可能性が研究で示されています。
ただし、現在のエビデンスの多くは細胞実験や動物実験が中心であり、「毎日摂取すれば確実にしわが消える」といった強い結論を裏付ける大規模なヒト臨床試験は、まだ十分とは言えません。
手軽に取り入れる方法として、1日100g程度(およそ1カップ弱)のブルーベリーを習慣的に摂取してみることをおすすめします。
新鮮な果実や冷凍ブルーベリーが手軽で、栄養価も高く保たれやすいです。
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【参考文献】
- Ivarsson J Jr, Pecorelli A, Lila MA, Valacchi G. Blueberry Supplementation and Skin Health. Antioxidants (Basel). 2023 Jun 12;12(6):1261. doi: 10.3390/antiox12061261. PMID: 37371992; PMCID: PMC10295438.
- Peng J, Liang G, Wen W, Huang W, Qiu Y, Xiao G, Wang Q. Blueberry anthocyanins extract inhibits advanced glycation end-products (AGEs) production and AGEs-stimulated inflammation in RAW264.7 cells. J Sci Food Agric. 2024 Jan 15;104(1):75-82. doi: 10.1002/jsfa.12893. Epub 2023 Aug 16. PMID: 37528063.
- Bae JY, Lim SS, Kim SJ, Choi JS, Park J, Ju SM, Han SJ, Kang IJ, Kang YH. Bog blueberry anthocyanins alleviate photoaging in ultraviolet-B irradiation-induced human dermal fibroblasts. Mol Nutr Food Res. 2009 Jun;53(6):726-38. doi: 10.1002/mnfr.200800245. PMID: 19199288.
- その他、Vaccinium属抽出物の光老化・抗糖化に関する複数のin vitro・動物研究。
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