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【目次】
■炭酸飲料を多く飲むと膵がんの発症リスクが高まる可能性がある!?
by Soumyadeep Paul(画像:Creative Commons)
(2010/2/18、いきいき健康)
炭酸飲料(ソフトドリンク)を多く飲む人は膵癌(がん)の発症リスクが増大する可能性のあることが、アジア人を対象とした研究で示され、医学誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention(癌疫学、バイオマーカー&予防)」2月号に掲載された。
以前の記事では、「1日2缶以上の炭酸飲料を飲む女性では腎疾患リスクが上昇」するとのニュースを取り上げましたが、今回のニュースによれば、炭酸飲料(ソフトドリンク)を多く飲む人はすい臓がんのリスクが増加する可能性があるそうです。
■炭酸飲料とすい臓の関係とは?
炭酸飲料とすい臓にどのような関連があるのでしょうか。
研究グループは、炭酸飲料による血糖値の上昇とそれによるインスリンの増大が、膵臓細胞の異常な分裂を促進するのではないかと推測している。
米国癌協会(ACS)のEric Jacobs氏によると、砂糖入り炭酸飲料の摂取は体重増加、肥満および糖尿病とも関連があるとされており、いずれも膵癌のリスク増大の原因となるものだという。
研究グループによれば、炭酸飲料による血糖値の上昇とインスリンの増大が膵臓細胞の異常な分裂を促進するためではないかと推測しています。
■アメリカ飲料協会は反論
この研究に対して、アメリカ飲料協会は反論しています。
一方、米国飲料協会(ABA)は、炭酸飲料が癌リスクを増大させることはないと反論。
今回の報告を必要以上に警戒する必要はなく、炭酸飲料を飲む成人はほかにも喫煙などの習慣があり、それによって癌リスクが増大している可能性もあると指摘する意見もある。
他の要素も関連しているため、炭酸飲料によってガンの発症リスクが増大しているとはいいきれないようです。
■砂糖入り飲料を控えれば正常体重の維持に役立ち、あらゆる疾患リスクを軽減できる
最後に、米国ガン協会のJacobs氏によるアドバイスをご紹介。
Jacobs氏は「いずれにせよ砂糖入り飲料を控えれば正常体重の維持に役立ち、あらゆる疾患リスクを軽減できる」と述べている。
砂糖入りの飲料を控えることが、肥満予防につながり、病気のリスクを軽減することができるということですね。
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