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1日あたりの睡眠時間が7.5時間を切ると、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、33%高まる|自治医大

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■1日あたりの睡眠時間が7.5時間を切ると、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、33%高まる|自治医大

Sleeping beauty 2009

by Erika Thorsen(画像:Creative Commons)

睡眠不足で高まる心臓病リスク、 自治医大

(2008/11/11、AFPBB)

睡眠不足は心臓病リスクを高めるとする自治医科大学(Jichi Medical University)による研究結果が10日、米国医学会の機関誌「Archives of Internal Medicine」に発表された。 

自治医科大学の研究によれば、高血圧と診断された人で、睡眠時間と心血管疾患の発症頻度を観察したところ、睡眠時間が短いと心臓病が発症しやすい傾向にあるようです。

こうしたことから自治医大の研究論文は、1日あたりの睡眠時間が7.5時間を切ると、脳卒中や心臓発作などの心血管疾患のリスクが、33%高まると結論付けている。

一日の睡眠時間が7.5時間を切ると、心血管リスクが33%高まることから、適度な睡眠時間を確保することが健康にとってよいと考えられます。

これまでの研究で、睡眠不足は、肥満糖尿病のほか、心血管疾患の危険因子となる夜間の高血圧、睡眠時無呼吸症などを誘発する傾向があることがわかっている。

睡眠不足が健康に与える影響は大きいようです。

きちんとした睡眠をとって、病気を予防し、健康になりましょう。

→ 睡眠不足・質の良い睡眠をとる方法 についてくわしくはこちら




■睡眠と高血圧の関係

【追記(2016/12/6)】

睡眠時無呼吸症候群 高血圧、心疾患の原因にもによれば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は眠りが浅く、夜でも日中に働くべき交感神経が活動を続け、体を活性化させるホルモンが分泌された状態が続いているため、血圧が上がり、無呼吸による低酸素状態も重なって、心臓などに負担がかかり、心筋梗塞などのリスクが高まると考えられています。

SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療を行なうと、ナースコールの回数が減る!?で紹介したトーマスジェファーソン大学の研究によれば、入院患者の睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療を行なうと、急激な血圧変化などが改善されることによって、ナースコールの回数が減るそうです。

第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」|日本心臓財団

SAS患者は、外来血圧が低くても、夜間や早朝の血圧が高い夜間高血圧あるいは早朝高血圧を呈している可能性がある。

高血圧患者の血圧の日内変動を追った研究結果によると、多くは夜間に最も血圧が低くなるdipperの傾向を有している。しかし、なかには夜間でも血圧が下がらないnon dipperや、逆に夜間に血圧が上昇するriserの患者もみられる。このうち、non dipperとriserはSASと関連していると考えられている。

これらの患者には、心イベントや脳卒中のリスクが高い傾向がある。自治医科大学で行った研究結果では、riserの患者はそれ以外の患者よりも心イベント発生率が約6倍、脳卒中発生率が約2倍になることが示されている(図3)。

日本人男性の心イベント発症は喫煙で3~5倍になる可能性

(2009/3/22、日経メディカル)

心イベントは、死亡または緊急カテーテル検査を実施、4日以上の入院を要した急性冠症候群(ACS)、不安定狭心症、急性心筋梗塞とし、心血管イベントは、心イベントに加え、同じく死亡または4日以上の入院を要したくも膜下出血、脳梗塞、脳卒中、急性下肢動脈閉塞症、解離性大動脈瘤とした。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の患者は夜間高血圧や早朝高血圧である可能性があり、これらの患者には、心イベントや脳卒中のリスクが高い傾向にあるそうです。

【関連記事】

SAS患者に心血管系イベントが起こるメカニズムは、気道閉塞がもたらす低酸素状態による交感神経活性の亢進や、心臓・胸部大動脈への陰圧負荷の増大などが原因となっている。

糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害を予防できる可能性がある!?|大阪市立大で紹介した大阪市立大の稲葉雅章教授らのグループによれば、糖尿病治療と一緒に不眠治療を行うことで、糖尿病が改善し、血管障害(血糖値・動脈硬化)を予防できる可能性があるそうです。

睡眠障害のある患者は、糖尿病・高血圧・動脈硬化になりやすい?によれば、睡眠障害がある患者は、頚動脈の内壁が分厚くなって血管が狭まっており、動脈硬化を進行させるリスクが高まっていることも明らかになっているそうです。

大阪市立大学の稲葉教授らはこれまでの研究で、糖尿病患者の睡眠障害が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす早朝の高血圧や血糖値の上昇などにつながることも突き止めていることから、高血圧と診断された人は、心血管疾患リスクを下げるためにも、睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことが必要なのかもしれません。

→ 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法 について詳しくはこちら







【参考リンク】
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なぜ日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が短いのか?

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■なぜ日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が短いのか?

November 15th - Peaceful dreams

by wideeyedwonders(画像:Creative Commons)

以前、子どもの寝不足|睡眠不足の原因・子どもの脳と睡眠の関係・睡眠不足を解消する方法という記事で子供の寝不足について取り上げましたが、日本の赤ちゃんは世界一睡眠時間が少ないそうです。

世界一睡眠不足な日本の赤ちゃん……改善のカギは寝る環境にアリ?

(2014/12/11、AOL)

参考画像:AOL

日本の乳児の平均睡眠時間は約11.37時間といわれる。世界16ヶ国の平均より約1時間短く、上のグラフ画像からもわかるとおり、最も睡眠時間が長いニュージーランドと比べると、その差は2時間にもなる。

日本の働く女性は世界一で一番寝ていない!?によれば、仕事と家事のダブルワークに追われており、男性の家事・育児参加が充分でないことや会社のシステム上の問題があることにより、日本の働く女性は世界一睡眠時間が短いそうです。

母親が忙しくて子どもの生活リズムが遅くなりがちになっていることも睡眠不足の子どもが増えている理由なのかもしれません。

寝る子は「海馬」も育つによれば、よく寝る子どもほど「海馬」も育つということがわかったそうです。

「海馬 脳は疲れない」(著:池谷裕二・糸井重里)によれば、海馬は記憶の製造工場であり、海馬がなくなると、新たな記憶が製造できなくなるそうです。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

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赤ちゃんや子供の時に睡眠不足ということは海馬が育たない可能性があるということではないでしょうか。

また、うつ病やPTSD、高齢のアルツハイマー病患者では、海馬が縮小している場合があるので、若いうちに睡眠をしっかりとっておき海馬を大きくしておけばその発症リスクを下げられる可能性があるそうです。

やはり赤ちゃんや子供の時にしっかりと睡眠をとることは、大人になる上で重要だと思います。







【関連記事】
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#鳥居みゆき さんの睡眠時間は2時間半|ショートスリーパーの特徴とは?

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■鳥居みゆきさんの睡眠時間は2時間半|ショートスリーパーの特徴とは?

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by Sergey Vladimirov(画像:Creative Commons)

鳥居みゆき 睡眠時間2時間半。驚きの食生活

(2016/1/19、マイナビスチューデント)

それぞれの睡眠時間は、鳥居が2時間半、ピカ子は1時間半、デューク更家は2時間半、姿月はなんとたったの1時間という、考えられないような短さ。

2016年1月18日放送の「私の何がイケないの?」では、ショートスリーパー(短時間睡眠の人)を取り上げました。

鳥居みゆきさんは2時間半の睡眠なのだそうです。

ショートスリーパーの特徴をまとめてみます。

ショートスリーパーの共通点は、一気にディープスリープ(深い眠り)に入れること。
通常、ディープスリープにつくためには、30分ほどかかるが、鳥居は約3分と早い。

<中略>

遺伝子検査のテロメアテストを行ったところ、ショートスリーパーは平均よりも、遺伝子が疲労していることが判明。

短時間で、効率的に睡眠をとれることを羨ましく思うかもしれないが、その分、体には負担がかかる。

ショートスリーパーの特徴は、一気に深い眠りに入ることができること。

睡眠時間が長いことで時間が多く使えますが、身体には負担がかかっているそうです。

7時間睡眠の人は死亡率が最も低い!?|ホンマでっかTV(4月6日)によれば、日本人10万人の調査で男女共7時間睡眠の人が最も死亡率が低いという結果が出たそうです。

なぜ、7時間が良いのかという理由としては、人間は、4時間半で血中の老廃物をきれいにし、さらに2時間半で頭の中を整理する時間が必要なために、7時間が良いのではないかということでした。

女性が長い睡眠時間を必要とする理由は「脳」にあった!?で紹介されているラフバラー大学睡眠研究センター長のJim Horne教授によると、睡眠の主な役割は「脳の回復と修復」であり、女性は男性と比較すると脳の使い方がマルチタスクであるため、脳を回復させるためにも長い睡眠が必要になるそうです。

睡眠には脳の老廃物を除去する働きがある!?によれば、人は眠っている時に記憶を再構成しているといわれていましたが、脳の中では、眠っている間に老廃物を排出する作業が行われ、また就寝中は目が覚めている時の10倍のスピードで行われているそうです。

睡眠には、身体のリフレッシュと脳のリフレッシュを行なうために必要であり、ショートスリーパーはその時間が短いため、身体に負担がかかりやすいと考えられます。

ただ、だれもがショートスリーパーになれるわけではないようです。

短い睡眠で健康な人に“特異な遺伝子”、米で発見によれば、短時間睡眠でも健康的に過ごせる人には、通常の人とは異なった遺伝子があることを米カリフォルニア大学の研究者らが発見したそうです。

つまり、ショートスリーパーは、他の人とは違った遺伝子を持っているため、他の人が真似しようにもまねできないということですね。







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睡眠(睡眠時間)と体内時計|長く眠るほど健康的なわけではない!?

Dreaming

by Dani Vázquez(画像:Creative Commons)

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■睡眠(睡眠時間)と体内時計|長く眠るほど健康的なわけではない!?

眠りすぎはよくない? 「十分な睡眠」に個人差 体内時計は年齢で変化

(2010/6/26、日本経済新聞)

不眠や睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状・原因・検査・治療法、体内時計など睡眠に関することが最近良く取り上げられていますよね。

日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授によれば、睡眠時間は長ければ良いというものではなく、適切な睡眠時間があるようです。

年齢によって体内時計が変化するだけでなく、また個人個人で体内時計の働き方に差があるそうです。

今後も、睡眠と体内時計に関する研究には注目したいですね。







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65歳以上の男性の13%、女性の36%が眠りに入るまでに30分以上かかっている!?

Sleep

by Stephanie Young Merzel(画像:Creative Commons)

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■65歳以上の男性の13%、女性の36%が眠りに入るまでに30分以上かかっている!?

健全な睡眠は健康な老後につながる

(2008/6/12、Yahooヘルスケア)

正常な睡眠を取っている人は健康的な老後を過ごせるという知見が、米ボルティモアで開催された睡眠専門家協会(APSS)年次集会(SLEEP 2008)で報告された。
<中略>
高齢者の多くは必要な睡眠が取れておらず、その主な原因の一つが入眠困難である。65歳以上を対象とした過去の研究では、男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかることがわかっている。

高齢者の多くは入眠困難が原因の一つとなって、必要な睡眠が取れていないそうです。

65歳以上の男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかっているそうです。

寝ることで疲労回復ができるというイメージがみなさんもあると思うのですが、以前聞いた話では、「寝る」という行動自体、体力が必要なのだそうです。

そのため、子供の時にはよく眠れて長時間寝ることができますが、高齢になるにつれて、だんだんと眠りが浅くなり、夜中に目が覚める頻度が多くなるようなのです。

記事によると、睡眠不足になると、肥満、心疾患、糖尿病になるリスクが増えるとのこと。

また、睡眠不足は目の疲れの回復にもよくありません。

睡眠不足になると、眼精疲労目の充血ドライアイ目のくまなどになってしまうこともあります。

良い睡眠をとって健康な生活を送りましょう。

→ 睡眠不足・質の良い睡眠をとる方法 についてくわしくはこちら







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