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ヒトのiPS細胞で作った膵島を糖尿病モデルの「マーモセット」に移植し血糖値が下がる|東大など

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■ヒトのiPS細胞で作った膵島を糖尿病モデルの「マーモセット」に移植し血糖値が下がる

参考画像:iPS細胞を基盤とする次世代型膵島移植療法の開発拠点|文部科学省スクリーンショット

iPS移植で血糖値低下…東大などサル実験成功

(2017/3/7、読売新聞)

膵島は、膵臓にある細胞の集まりで、血糖値を下げるインスリンを分泌する。宮島篤・東大教授(分子細胞生物学)らは、人のiPS細胞で作った膵島数万個を極細のチューブに封入し、糖尿病の小型サル「マーモセット」3匹の腹部に移植。数日後に血糖値が正常値に下がり、20日後まで持続したことを確認した。

東京大学 宮島篤教授ら研究チームによれば、ヒトのiPS細胞で作った膵島数万個をチューブに封入し、糖尿病モデルの「マーモセット」に移植したところ、数日後に血糖値が正常値まで下がり、その効果は20日後まで持続したことを確認したそうです。




■背景

iPS細胞を基盤とする次世代型膵島移植療法の開発拠点|文部科学省

圧倒的なドナー不足: 日本では年間最大でも数十例のドナー

免疫抑制剤: 生涯内服が必要、副作用あり、高額医療費

長期的にグラフト機能が低下する

糖尿病の治療では、膵島移植が行われていますが、膵島を提供してくれるドナーが不足しています。

そこで、iPS細胞を使えば、人工の膵島を大量に作れる可能性があり、iPS-膵島を免疫隔離膜に封じて移植することができれば、ドナー不足も解消します。

人工膵臓|小澤純二,森脇信,宮川潤一郎(大阪大学大学院医学系研究科分子制御 内科)

免疫隔離膜は,異種膵島細胞に対する免疫反応や自己免疫性1型糖尿病患者の細胞性自己免疫からβ細胞を保護する上で必要となるが,移植膵島の機能存続のためには,内蔵される膵島細胞やβ細胞への栄養素の供給も必須である。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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人工知能(AI)を使って糖尿病の改善や予防につなげる助言システムの開発|経済産業省

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■人工知能(AI)を使って糖尿病の改善や予防につなげる助言システムの開発|経済産業省

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by NEC Corporation of America(画像:Creative Commons)

糖尿病改善と予防へ、AIで助言…運動量や食事

(2016/8/20、読売新聞)

9月から糖尿病患者らを支援する民間企業などと連携し、軽度の患者約860人分のデータを収集する。患者の職場に体重計や血圧計を設置したり、スマートフォン向けのアプリやウェアラブル端末を使ったりして、歩数などの運動量や体重、食事内容といったデータを集める。

 データは来年2月頃をめどにデータベースに集約する。

経済産業省は、患者の運動量や食事、体重変化などのデータを蓄積し、人工知能(AI)を使って糖尿病の改善や予防につなげる助言システムの開発を2017年度中の完成をめどに行なっていくそうです。

経済産業省は積極的に糖尿病予防に取り組んでいるイメージがあります。

30万人規模の健康データを構築し、糖尿病予防|経産省・厚労省(2016/4/23)によれば、経済産業省と厚生労働省は、歩数や血圧、体重などの健康情報を蓄積する30万人規模のデータベースを作り、まずは糖尿病のリスクが高い人に分析結果を知らせて予防しようという試みを行なうそうです。

【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省(2016/6/22)によれば、ヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がない糖尿病一歩手前の人にウェアラブルデバイスをつけてもらい、心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠の深さ・興奮・リラックス状況などのデータを計測し、そして血圧・体重・食事内容などを半年間記録してもらい、状態が悪化すると警告が出て、医師や看護師、管理栄養士が情報を提供し、生活習慣を改善するモデル事業が行われるそうです。

今回は、収集したデータをデータベースに集約し、人工知能(AI)を使って糖尿病の改善や予防につなげる助言システムを開発するということですので、最近のトレンドを組み合わせたシステムといえるのではないでしょうか。

糖尿病予備軍に電話で予防のアドバイスを続けることで発症率が4割下がるで紹介した国立病院機構京都医療センターによれば、糖尿病予備軍の人に電話で予防のアドバイスを続けることで、発症率が4割下がったそうです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症を予防するには、医師と相談しながら、治療を継続していく必要があり、患者の大半もその治療方針を理解し、治療の重要性を認識しているのですが、治療を継続していくことができない人が半数もいるそうです。

その理由としては、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないないことが主な理由でしたが、その他の理由としては、継続するのが面倒という人もいるのではないでしょうか。

経済産業省が開発しようとしている助言システムが上手く運用されれば、糖尿病を予防することができるのではないでしょうか?




■糖尿病予防×最新テクノロジーが最近のトレンド

●糖尿病患者のビッグデータを用いた予測システム

過去の糖尿病患者のビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムを開発|国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通などによれば、国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通などが開発したのは、過去の糖尿病患者の治療経過を集めたビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムです。

●人工知能(AI)で糖尿病患者の電子カルテを分析

人工知能(AI)で糖尿病患者の電子カルテを分析|日本IBMと藤田保健衛生大学などによれば、日本IBMと藤田保健衛生大学、第一生命保険が共同で、人工知能(AI)で生活習慣病患者の電子カルテを分析し、医療や保険に応用する研究を始めるそうです。

IBMの「WATSON」によってがん治療がスピードアップする!?によれば、Watsonは膨大な量の医療データや論文などのデータベースが格納されており、患者のデータを高速で解析し、医療データを照らし合わせることで、患者に最も最適と思われる治療方針を提案することで、医師や患者が意思決定の支援をするシステムです。

このシステムを糖尿病に応用し、AIによってカルテの分析を行ない、適切な食事や運動によって、病気の悪化を防ぐことを目指していくのではないでしょうか。

●RESEARCHKITで糖尿病と生活習慣の関連性を研究

「GLUCONOTE」|東大とドコモ、RESEARCHKITで糖尿病と生活習慣の関連性を研究するアプリを開発(2016/3/15)によれば、東京大学とNTTドコモが、Appleの「ResearchKit」を活用し、2型糖尿病患者と糖尿病予備群を対象としたアプリ「GlucoNote」を開発し、糖尿病と生活習慣の関連性を検証するそうです。

■まとめ

これらの研究が進めば、糖尿病の重症化予防につながることが期待されます。

世界的にも糖尿病患者が増えていますので、これらの研究が成功するといいですね。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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過去の糖尿病患者のビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムを開発|国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通など

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■過去の糖尿病患者のビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムを開発

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by NEC Corporation of America(画像:Creative Commons)

糖尿病悪化、データで予防…富士通など開発

(2016/7/7、読売新聞)

糖尿病は、重症化すると腎臓の機能が低下し、人工透析が必要になる場合がある。同センターの木村博典内科系診療部長らは富士通と連携し、同県内の病院の電子カルテなどから、糖尿病患者や予備軍計約700人分の血液検査や使った薬などのデータ約5000万件を集積。ある患者が重症化する確率を、検査値や治療法が似た患者のデータをもとに、グラフで示すシステムを開発した。

国立病院機構長崎川棚医療センターと富士通などが開発したのは、過去の糖尿病患者の治療経過を集めたビッグデータを用いて、新たな患者の症状の進行や薬の効果を予測するシステムです。

KDDI「スマホDEドック」、利用者の8%で糖尿病判明|2015年度に東京都足立区で実施した実証事業によれば、KDDIがサービスを行なってる「スマホ de ドック」とは、検査キットを使って血液を採取し、検査センターへ郵送すると、1週間ほどで脂質や肝機能血糖痛風など結果が確認できるというものですが、2015年度に東京都足立区で実施した実証事業の結果によれば、利用者の8%で糖尿病が判明しているそうです。

自ら血液検査をして健康管理をしようとする人は比較的健康に対する意識が高い人だと思いますが、そんな方々でも8%の人が糖尿病になっているわけですから、実際はもっと糖尿病または糖尿病予備軍の人が多いと予想されます。

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■健康データを活用して糖尿病予防をするアイデア

【糖尿病予防】ウェアラブルデバイスで健康データを記録し生活習慣を改善するモデル事業|経済産業省(2016/6/22)によれば、ヘモグロビンA1c値が高いが腎機能障害がない糖尿病一歩手前の人にウェアラブルデバイスをつけてもらい、心拍数・歩数・消費カロリー・睡眠の深さ・興奮・リラックス状況などのデータを計測し、そして血圧・体重・食事内容などを半年間記録してもらい、状態が悪化すると警告が出て、医師や看護師、管理栄養士が情報を提供し、生活習慣を改善するモデル事業が行われるそうです。

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「GLUCONOTE」|東大とドコモ、RESEARCHKITで糖尿病と生活習慣の関連性を研究するアプリを開発(2016/3/15)によれば、東京大学とNTTドコモが、Appleの「ResearchKit」を活用し、2型糖尿病患者と糖尿病予備群を対象としたアプリ「GlucoNote」を開発し、糖尿病と生活習慣の関連性を検証するそうです。

■まとめ

これらの研究が進めば、糖尿病の重症化予防につながることが期待されます。

世界的にも糖尿病患者が増えていますので、これらの研究が成功するといいですね。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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「口がクサイという理由で友達と距離をとる」98%もいると判明|多くの女性が自分・他人の口臭に悩んでいる

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■多くの女性が自分の口臭・他人の口臭に悩んでいる

Beautiful woman with grimace beacuse of bad smell. Isolated on white.

by Aqua Mechanical(画像:Creative Commons)

「口がクサイという理由で友達やめる」98%もいると判明

(2012/4/15、Menjoy)

口臭について悩んでいる女性は42パーセントにのぼり、虫歯に悩んでいる52パーセントに次ぐ、高い結果を示しました。

<中略>

自分の口臭が気になり、人と距離をとったことがあると回答した人は99パーセントであり、他人が自分の口臭を気にしていると考えている人は69パーセントでした。

ちなみに、他人の口臭が気になり、距離をとったことがあると回答した人は98パーセントでした。

九州歯科大学保健医療フロンティア科学分野で峰岡哲郎医員らが、若い女性を対象に、口臭意識の実態、口臭と対人関係について調査によれば、多くの女性が自分の口臭・他人の口臭に悩んでいるという結果が出たそうです。




■どのような口臭対策を行なっているのか?

口臭対策としては、飴やガムを利用するという人が72パーセントともっとも高く、次いでお茶や水を飲むが46パーセント、歯磨きをするが28パーセントでした。

<中略>

口臭に対する不安をもっているものの、本当に口臭予防に効果的な舌苔除去や歯周病予防などがおこなわれず、飴やガム、お茶といった、一時しのぎの方法がとられ、解決できていないという実態もみえてきます。

口臭に対して悩みを持っていても、アメやガムといった一時的な対策をしている人が多く、歯間ブラシやフロス、歯周病対策、舌苔除去といった根本的な対策はしていないようです。

日本の人が海外の人の(特に脇の)ニオイに敏感なのに対し、海外の人は日本人の口臭に敏感だと聞いたことがあります。

日本人は口臭対策をしない傾向にあるようですね。

→ 口臭の原因・対策 について詳しくはこちら







P.S.
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歯周病、糖尿病で合併も|糖尿病患者の死亡率は歯周病が重度になるほど高まる

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■歯周病、糖尿病で合併も|糖尿病患者の死亡率は歯周病が重度になるほど高まる

Fort Hood Dental Activity educates children

by Army Medicine(画像:Creative Commons)

歯周病、糖尿病で合併も

(2010/1/27、47ニュース)

糖尿病の合併症の中で、網膜症や腎症、神経障害などに比べ知られていないのが歯周病だ。

腎症などによる死亡にもかかわっているとされる一方、歯周病を治療することで糖尿病のコントロールもよくなったとの報告もあるといい、医科と歯科が協力して患者をケアする取り組みが始まっている。

糖尿病と歯周病の関係についてはこのブログでも取り上げてきました。

糖尿病の患者は、歯周組織の微小な血管の障害や、歯肉部分の血行の悪化、免疫機能の低下などで歯周病が悪化しやすいと考えられている。

糖尿病になると、歯周病が悪化しやすいと考えられ、また反対に歯周病が糖尿病に影響を与えているとも考えられています。

公立昭和病院(東京都小平市)内分泌・代謝内科の貴田岡正史部長によると、糖尿病患者の死亡率は、合併している歯周病が重度になるほど高まり、糖尿病性腎症心筋梗塞が原因で死亡するケースでは、約4割に歯周病がかかわるとの研究がある。

記事によれば、糖尿病患者の死亡率は歯周病が重度になるほど高まるそうです。

糖尿病網膜症などの状況が眼科医の協力で改善しているのに比べると、歯周病は合併症としての認知度がまだ低い」

糖尿病の予防のためにも、また糖尿病の合併症の予防のためにも、歯科医や眼科医などの医師同士の協力が重要になってきそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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