「肝臓」タグアーカイブ

「肥満から糖尿病」仕組み解明|肥満や高脂血症になると、すい臓のβ細胞に「C/EBPβ」がたまることで糖尿病になる|神戸大




「肥満から糖尿病」仕組み解明…神戸大准教授らマウス実験

(2010/2/25、読売新聞)

肥満高脂血症になると、血糖値を下げるインスリンを分泌する膵臓すいぞうのβ細胞に普段あまりないたんぱく質がたまり、β細胞が死んで糖尿病になることを、神戸大保健学研究科の木戸良明准教授らがマウスの実験で確認した。

メタボリック(内臓脂肪)症候群に関連した糖尿病の発症メカニズムの重要部分を明らかにした研究成果。

このたんぱく質を抑える物質や薬は見つかっており、予防・治療薬に結びつく可能性がある。

米医学誌に発表された。

このたんぱく質は「C/EBPβ」と呼ばれ、肝臓での糖の分解や脂肪細胞の増殖を助けている。

木戸さんらはマウスに脂肪の多い餌を与え、肥満状態にした。

すると糖尿病でない状態でも、このたんぱく質がβ細胞で増え始めた。

神戸大保健学研究科の木戸良明准教授らがマウスの実験によれば、肥満や高脂血症になると、すい臓のβ細胞に「C/EBPβ」がたまることで糖尿病になることがわかったそうです。

糖尿病予防・治療薬の開発につながる可能性があるようです。

今後の研究に期待ですね。







肝臓がん発症に新メカニズム 東北大グループが解明

> 健康・美容チェック > 肝臓 > 肝臓の病気 > 肝臓がん > 肝臓がん発症に新メカニズム 東北大グループが解明




■肝臓がん発症に新メカニズム 東北大グループが解明

肝がん発症に新メカニズム 東北大グループが解明

(2010/2/22、河北新報)

東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授(医化学)と、東京都臨床医学総合研究所の小松雅明副参事研究員らのグループが、肝臓がんの発症を引き起こす新たなメカニズムの一端を解明した。

特定のタンパク質の過剰な蓄積が、がん細胞の増殖に有利な環境をつくり出していることを発見。

新たな抗がん剤や治療法の開発につながる可能性が高いという。

東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授と、東京都臨床医学総合研究所の小松雅明副参事研究員らのグループが、肝臓がんの発症を引き起こす新たなメカニズムの一端を解明したそうです。

肝臓ガンの発症を引き起こす新メカニズムの一端が解明されたことにより、治療法の開発につながる可能性があるようです。

肝臓がん患者の体内にはタンパク質の一種「p62」が過剰に蓄積することが知られていたが、がん発症のメカニズムとの関連は不明だった。

山本教授らはマウスを用いた実験で、p62と生体防御をつかさどる細胞内のセンサー分子(タンパク質)とが結合することで、特定の酵素群が過剰に発生し、がん細胞の増殖を助けていることを突き止めた。

記事によれば、肝臓がんは、肺がん、胃がんについで3番目に多いそうです。

肝臓がんによる国内の死者は年間3万人を超え、2008年の国立がんセンターの統計では肺がん、胃がんに次いで3番目に多い。

肝硬変からがんに進行する患者が大半で、肝機能が低下した状態で広範囲の切除手術をするため、術後に肝不全を発症し死亡するケースが多いという。

→ 肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期) について詳しくはこちら

→ 肝臓がん予防によい食事・食べ物 について詳しくはこちら







【関連記事】

肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方

肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事

肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

胆管とは|胆管がんの症状

胆のうの位置・働き(機能)・病気(胆嚢炎・胆のうがん)

肝臓に良い食べ物|肝臓と食事

亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量

タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

<管理栄養士に聞く>間違いだらけのコレステロール5つの罠

Spejlæg og bacon

by cyclonebill(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > コレステロール > <管理栄養士に聞く>間違いだらけのコレステロール5つの罠




コレステロールに関しては、間違った知識を持っているひとが多いのではないでしょうか。

是非この記事を参考にしてみてください。

【目次】

1.コレステロールは人間にとって必須の物質

間違いだらけのコレステロール 5つの罠 – 管理栄養士に聞く

(2010/1/22、マイコミジャーナル)

生活習慣病の元凶と思われているコレステロール。

実は、人間のからだを維持するために必要不可欠であるという。

生命現象の根幹をなす細胞膜は、コレステロールが原料。

女性ホルモンや骨粗しょう症との関連で話題のビタミンDの前駆物質(前の段階の物質)の材料もコレステロールだ。

コレステロールは必要ないと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、実際は、コレステロールは人間の体を維持するために、欠かすことのできない物質なのです。

まずは、コレステロールは必要であるという認識を持つようにしましょう。

【関連記事】

2.卵や魚卵を控えることは無意味

からだの中のコレステロールは、80%前後が主に肝臓でつくられている。

生命維持に必須のコレステロールは肝臓で必要に応じて生産量が調整されており、卵を1、2個食べても食べなくても関係ないとも言える。

たこやいか、いくらやたらこなどの魚卵、煮干しなどは、コレステロールを多く含むため敬遠されがちだ。

しかし、たこやいかはコレステロールが原因となる胆石症を予防するほか、糖尿病を予防・改善するはたらきのあるタウリンというアミノ酸の一種をたくさん含んでいるし、魚卵や煮干しには細胞の新陳代謝を活発にして老化を防ぐ核酸が豊富。

食材から摂ってもからだに影響の少ないコレステロールを控えるということは、多くの大切な栄養素を控えることになってしまう。

家族性高コレステロール血症以外では、むやみな食事制限はたんぱく質不足を引き起こしかねないので注意したい。

身体の中のコレステロールは主に肝臓で作られているため、食事でそれほど注意する必要はないようです。

コレステロールのとりすぎのために高コレステロール血症になっていると思っていましたので、卵や魚卵を控える必要があると思っていた人も多いのではないでしょうか。

しかし、卵や魚卵、たこ・いかを控えることはその他の大切な栄養素(例えば:タウリン)を控えることにもなりかねないですよね。

むやみな食事制限には注意したいところです。

【関連記事】

3.LDLコレステロールは悪玉ではない

一般的に、LDLコレステロールは悪玉、HDLコレステロールは善玉、といわれるためか、悪玉は悪く善玉はよいコレステロールといった誤解が少なくないが、生命現象の根幹をなすコレステロールにはそもそも悪も善もなく、どちらも不可欠なものである。

LDLコレステロールには、体内でつくられたコレステロールを組織に運ぶ重要なはたらきがあり、HDLコレステロールには、体内であまったコレステロールを回収して肝臓に運び、再利用する重要なはたらきがある。

これもよくある間違いですよね。

HDLコレステロールは善玉コレステロール、LDLコレステロールは悪玉コレステロールなので、そのネーミングからか、LDLコレステロールは必要がないものと思って敬遠されています。

しかし、両方共欠かすことのできないものです。

問題なのは、酸化LDLコレステロールなのだそうです。

酸化LDLコレステロールは血管壁に付着し、動脈硬化を引き起こすことがわかってきた。

本当の悪玉は、酸化LDLコレステロールなので、覚えておきたいですね。

→ 酸化悪玉コレステロールとは・原因・数値(基準値)・測定(検査)・対策 について詳しくはこちら

4.LDLコレステロールを真の悪玉にしないコツ

HDLコレステロールが低く、中性脂肪が高いと真の悪玉である酸化LDLコレステロールが増えてくるといわれている。

中性脂肪とは脂っこい料理だけではなく、ご飯やパン、麺などの糖質を摂ることでも増加するので、主食を抜いたり、少なくしたりして調整したい。

一方、卵や魚介類、肉類には、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富なので、刺身、焼きもの、少量の油でのソテーなど、油を控えるように工夫して取り入れよう。

食パンや菓子パン、焼き菓子などに使われることの多いマーガリンやショートニング、ファストフードや出来合いの総菜などの揚げ油もできるだけ控えたいもの。

食事の総エネルギーを減らし、ウォーキングなどの軽い運動を継続的に行っていくと効果的だ。

LDLコレステロールを酸化LDLコレステロールにしないためにも、食事の仕方には改善が必要なようです。

ポイントは油の選び方、使い方にありそうですね。

また、食事の量を減らし、運動を継続することも大事なようです。

5.低コレステロール血症の方が危険!?

高いとよくないと考えられてきたコレステロールだが、最近では、むしろ低コレステロールの方がリスクが高いという研究結果が発表されるようになってきた。

そのひとつが「日本人はLDLコレステロールと中性脂肪の高い方が長生きする」というもの(※1)。

「コレステロールの値が低い人は、うつの症状を発現するケースが実に多い」。

「高コレステロール血症と診断された人のなかで、投薬によるコレステロール低下治療を受けた人と受けなかった人を比較したデータでは、投薬治療を受けていた人において自殺や事故死が多いという報告も少なくない」(※2)という指摘もある。

低コレステロール血症では死亡率がやや高くなるともいわれている。

動物性食品をあまり摂らない人、たんぱく質の摂取が少ない人は、コレステロールの不足に注意してほしい。

※1『 Cholesterol-lowering medicine testing: enigmatic and confusing』 Michel de Lorgeril
(コレステロール低下薬の検証:謎と混乱) 大櫛陽一 東海大学医学部教授
※2『「うつ」は食べ物が原因だった』溝口徹(青春出版社)

低コレステロールの方がリスクがあるという研究結果が発表されているそうです。

まだまだコレステロールに関しては今後の研究結果に注目しておく必要がありそうですね。







■コレステロール関連ワード

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

HDLコレステロールを増やす方法と善玉コレステロール吸う力をアップする方法

総コレステロール値・基準値|総コレステロールが高い原因

悪玉コレステロールを減らす方法|LDLコレステロールを下げる食品・食事

悪玉コレステロールの数値(基準値)

悪玉コレステロールが高い原因

高脂血症とは|高コレステロール血症の症状・原因・食事

動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

小学生が脂肪肝‐中国

【中国時報】小学生が脂肪肝 専門家が注意喚起

(2010/2/15、琉球新報)

祖母が孫たちの太った体形を見かねて健康診断させたところ、脂肪肝になっていることが分かった。

肝機能を示す数値(GPT)はそれぞれ80と67で正常値の33を上回っていた。

<中略>

台北慈済医院の栄養士は、近年こうした肥満の問題を抱える子供が増えてきており、このまま子供が成長すると肝臓が繊維化し、肝硬変になる恐れもあると、注意を喚起している。

中国でも、肥満の問題を抱える子どもが増えてきているそうです。

そして、脂肪肝になっている子供もいるそうです。

記事によれば、運動不足や脂っぽい食事・糖分を大量に含むジュースを取っていたそうです。

食事の改善・運動不足の解消を子供の段階からしていく必要がありそうです。

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方

肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事

肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

肝臓に良い食べ物|肝臓と食事

脂肪肝の改善方法(食事・運動・サプリ)

肝臓がん予防によい食事・食べ物

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす)

亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量

タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物

健康情報ならハクライドウ のメルマガでは、ブログの内容を凝縮させた、一週間分の健康情報を配信しています。

メールマガジン について詳しくはこちら。

Twitter-健康情報ならハクライドウ

Facebook-健康情報ならハクライドウ

⇒ 今何位? <ブログランキング>

時間栄養学と体内時計とダイエット

2010年2月5日のgooの注目ワードコラム「あなたが痩せないその理由」で「時間栄養学」が取り上げられていましたので、調べてみました。

時間栄養学とは、一体どういった学問なのでしょうか。

FS’アイ 「『時間栄養学』に注目~日本栄養・食糧学会でシンポ~」 -食品化学新聞社

時間栄養学とは、時計遺伝子など時間生物学の考えを栄養学に取り入れ、概日リズムと栄養が心身活動リズムとどのように関連しているのかを解き明かそうとする、新しい学問である。

代表的な例としては、食事の時刻と太りやすさの関係などについて調べる分野などがあります。

時間栄養学と深く関わりがあるのが、「体内時計」。

体内時計については、このブログでも何度か取り上げています。

3.食べても太りにくい時間

BMAL1は、肥満の原因物質。

BMAL1は数が多いと脂肪をためやすく、数が少ないと脂肪をためにくい。

BMAL1は時間帯によって数が変わる。

最大で50倍もあるのだとか。

BMAL1が多い時に食事をすると、太りやすく、BMAL1が少ない時に食事をすると、太りにくいということなのだそうです。

食べても太りにくい時間は、午後2時~3時。

(太りやすい時間午後10時~深夜2時)

同じ食事であっても、食事をする時間によって、太りやすい時間と太りにくい時間があるわけです。

FS’アイ 「『時間栄養学』に注目~日本栄養・食糧学会でシンポ~」

約25時間の概日リズムの中枢時計遺伝子は脳の視交差上核にある。

中枢時計遺伝子は朝の光によって位相を日周リズムに変えるが、それとは別に肝臓や小腸にも末梢時計遺伝子があり、これは朝食摂取によって位相を合わせる。

中枢と末梢の時計遺伝子が同調したリズムで活動して健全な生活を営むことができる。

時計遺伝子のリズムの乱れは運動能力を低下させ、代謝を変えて肥満の原因となる (香川靖雄・女子栄養大)。

脳にある時計遺伝子だけでなく、肝臓にも時計遺伝子があるそうです。

肝臓は、脂肪の燃焼・ダイエットに深く関わりがある臓器であり、太りにくい体を維持するためにも、肝臓の体内時計(時計遺伝子)のリズムを正しくする必要があるわけです。

体内時計(時計遺伝子)が正しいリズムを刻むようにするためにも、規則正しい食事が大事なのです。

今後は、体内時計をうまく活用することができれば、食事を行った際の栄養素の効果を高めることも可能になるかもしれません。

また、病気になりにくい食事の時間ということもわかってくるのではないでしょうか。

ダイエットを効果的にするためにも、

  • 朝の光を浴びて体内時計を調整
  • 規則正しい食事

をすることが大事であり、食べても太りにくい時間を活用して、

  • 朝食・昼食をしっかり食べ、夕食を控えめにする
  • 夜食を取らない

というように、時間栄養学(体内時計・時計遺伝子)をうまく取り入れて行きたいですね。

【関連記事】

  • 体内時計 ダイエット|たけしの家庭の医学 5月25日
  • 体内時計・時間治療による肝臓がん治療|たけしの家庭の医学 5月25日
  • 体内時計|たけしの家庭の医学 5月25日予告
  • 時間栄養学と体内時計とダイエット
  • 体内時計制御する遺伝子、太った人は働き異常 減量で正常化
  • 体内時計活用術|たけしの本当は怖い家庭の医学

ダイエット方法の選び方 はこちら

ダイエット方法ランキングはこちら

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ダイエット方法ランキング

【関連リンク】