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「やせ形で糖尿病」リスク遺伝子発見|東大

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by Jakob Montrasio(画像:Creative Commons)

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「やせ形で糖尿病」リスク遺伝子発見…東大

(2010/1/8、読売新聞)

太っていない人が糖尿病を発症しやすくなる遺伝子変異を、徳永勝士・東京大教授らのグループが発見した。

東京大学・徳永勝士教授らのグループが太っていない人が糖尿病を発症しやすくなる遺伝子変異を発見したそうです。

太っていないにも関わらず糖尿病になる人がいますが、その場合、遺伝子が変異している可能性があるようです。

この遺伝子はKCNJ15と呼ばれ、膵臓(すいぞう)の細胞でインスリンの分泌を抑えるたんぱく質を作り出す。

インスリンの分泌が減ると、筋肉や脂肪の細胞が血液中の糖分を取り込まなくなるので、太りにくい反面、糖尿病になりやすくなる。

新たに見つかった変異は、この遺伝子の働きを過剰に高めるため、インスリンが不足し、やせ形で発症する危険を高めるとみられている。

遺伝子変異により、KCNJ15と呼ばれる遺伝子の働きが過剰に高まり、インスリンの分泌が不足するため、痩せ型でも糖尿病を発症する危険性が高まるのだそうです。

欧州の糖尿病患者には肥満が多いのに対して、日本を含むアジア各国では、肥満でない人の発症が多い。

アジアの人々にこの遺伝子変異が多いのかもしれないですね。

今後の研究に期待したいです。

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世界最大のダイエットセンターとは?|Weight Watchers

Weight Watchers

by Mike Mozart(画像:Creative Commons)




世界最大のダイエットセンターとは?

(2009/12/28、INSIGHT NOW)

北米にWeight Watchers(ウェイトウォッチャーズ)というダイエットセンターがあります。

ダイエットセンターとはダイエットを目的としたサービス施設のことです。

実はこのWW(ウェイトウォッチャーズ略称)は世界のダイエットビジネスの元祖とも言える存在です。

以前何度かダイエットセンターというものがあることを聞いたことがありましたが、今回紹介する記事では詳しく内容が紹介されています。

WWというダイエットセンターがどのような企業なのでしょうか。

■WWの概要■
■コンセプトキーワードは「Lifetime Diet」
同サイトに何度も記載されているキーワードが「Lifetime(一生)」。

一時的ダイエットでなく、「一生」を通じた体重キープ方法を学べるということです。

・設立:1963年
・会員数:約2000万人
・毎週のミーティング参加者:約140万人
・グループリーダー:1.6万人
・ネット会員:68万人

■売上
・1025億円(2004年)
・1152億円(2005年)
・1231億円(2006年)
・1468億円(2007年)
・1436億円(2008年)
※1ドル100円で換算した場合

年々成長しているのが数字に現れています。

これも日本とアメリカの肥満事情の違いからきているのかもしれません。

<アメリカと日本の肥満事情の違い>

今回紹介するWWの存在する米国は日本とは圧倒的に違う肥満事情が存在することを述べておきます。

日本約1億2700万人、米国約3億人です。

そして肥満改善が健康上必要と思われるBMI30以上の人口比率は日本3.6%に対して米国は30.6%となります。

(国連人口基金「世界人口白書2008」より)

アメリカでは肥満が社会問題となっており、ダイエットの必要性は深刻とも言えるかもしれません。

では、どのようなダイエットサービスを提供しているのでしょうか。

■サービス内容(収益源)

1)ダイエット講習会の受講料 売上:約900億円

そこでダイエット課題を持つ参加者が集まり、リーダーの導きでダイエットを成功させるための心構えや日々の具体的なテクニックを学び、同じ課題を持つ仲間と励まし合うのがこの講習会です。

2)物販(本、食品、ガイドブック、心拍計、雑誌、レシピブック、ウォーキングシューズ、サプリメントなど) 売上:約340億円

3)ネットプログラム販売 売上:約186億円

講習会に参加できない人や、自分ひとりで試したい人、ある程度の成果を上げて維持のために続けたい忙しい人向けのプログラムが用意されていて、年々利用者が増えているサービスです。

4)ロイヤリティ費 売上:約100億円

フィットネスジムや書籍などダイエットに関しては日本でも盛んですが、これほどの規模で行えているところは、日本にはないのではないでしょうか。

どのような方法でダイエットを成功させているのでしょうか。

■基本となるソリューションはシンプルな2つ!

1)我慢していないと錯覚する食事プラン

2)「身近な」成功者との接点

●体重維持の重要点に対するレクチャー開催

●定期ミーティングへの参加

1つは、食事制限をしていないと錯覚するような食事プランであること、もうひとつは、ダイエットに成功した方と継続して接点を持ち続けることです。

ダイエットをひとりで黙々とストイックにトライして、成果は一時的に出すが、リバウンドしてしまうという現象を起こさないようにサービスプロセスが設計されていることにお気づきいただいたと思います。

WWはダイエット(減量)に効くツールのみを販売するビジネスではなく、ダイエットを成功させその後の維持にも有効な生活技術を学ぶ場を提供しているビジネスモデルなのです。

一時的にダイエットできても、リバウンドをしてしまうという話はよく聞きますよね。

このダイエットプログラムはそれをさせないように、しっかりとダイエットに関する知識(食事など)を教育し、そしてリバウンドをしないように継続してレクチャーを行っているのがポイントのようです。

日本の多くのダイエットサービスは理論的に減量可能なメソッドを提供しているだけのものが多いです。

人的介入はコスト高い!を前提に最初からデジタル化を試みます。

でも、ダイエットに必要なのは正しい知識はもとよりその知識を実践するマインドを醸成することが先決なのです。

このプロセスを人的対応からスタートさせているWWのようなアプローチが日本にも必要ではないでしょうか。

もうひとつ注目したいのは講習会で成功した人がリーダーとなり講習会でまた指導していくという善循環を形成していることです。

優秀なお客様が仲間になっていくという構図です。

これは日本の習い事ビジネスや古典的な道場ビジネスに似ていると思いませんか?

中級者が初心者を教え、上級者は中級者の目標となる行動を示すという日本中にいっぱい、かつてあった学びの場構造です。

日本で行われているダイエットビジネス・サービスは、ダイエットできる食品や器具、運動を紹介するものがほとんどかもしれません。

このダイエットプログラムは、ダイエットの成功を継続させることに重点をおいており、ダイエットに成功したあともフォローする仕組みが出来ています。

そして、ダイエットに成功した人がリーダーとなり、またその人がダイエットを指導していくという善循環システムが出来ているようです。

その点が日本のダイエットビジネスとは違うようです。

日本でもこうしたダイエットセンターという存在が注目されるかも知れません。

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糖質オフ米「超硬質米」、消化3割減でダイエット効果、糖尿病予防にも|九大

米

by yy(画像:Creative Commons)




「糖質オフ」米、消化3割減でダイエット効果

(2010/1/4、読売新聞)

九州大農学部の佐藤光教授(遺伝子資源開発学)の研究グループは、消化されにくいでんぷんを多く含む新品種米「超硬質米」を開発した。

食べても糖質の3割が消化されないため、ダイエット効果が期待されるという。

同大や新潟大など九つの研究機関や企業が「糖質オフ」のうどんやパスタ、パンなどの材料として商品開発を進めている。

九州大農学部の佐藤光教授の研究グループによれば、糖質の3割が消化されない「超硬質米」を開発したそうです。

マウスにこの米粉を与えると、血糖値の上昇を抑える働きや、血中脂質を低下させる効果があることも明らかになっているという。

血糖値の上昇を抑える働きや血中紙質を低下させる効果があることから、肥満糖尿病、ダイエットしたい方向けの健康食品として注目を集めるかもしれません。

 

【関連記事】

糖質を含む食べ物は、必要以上に取ると、消費されず残ると脂肪になります。

そのため、ご飯はお茶碗半分以下、野菜は添え物程度でよいのだとか。

つまり、肉食ダイエットとは、主食をたんぱく質に置き換えるダイエットということです。

ただし、糖質は体に必要なので、炭水化物や野菜は適量に抑えてとる必要があります。

釜池理論とは、炭水化物などの糖質を排除し、肉など脂肪分を中心とした食事を続ければ糖尿病は改善されるというもの。

●脳は、ほぼ糖質だけをエネルギー源とする臓器である。

脳は、エネルギー源である糖質が不足すると、肥満スイッチをONにしてしまう。

●低カロリーダイエットで肥満になるのはなぜか?

低カロリー食で糖質が不足する
→脳が飢餓だと判断
→脂肪を蓄えようとする
→体脂肪率の増加

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【関連リンク】

社員割引でダイエット応援|従業員が健康を改善することで企業の医療費の削減につながる|米Whole Foods Market

New Whole Foods Market - North Miami

by Ines Hegedus-Garcia(画像:Creative Commons)




社員割引でダイエット応援 米大手流通業

(2009/12/3、MSN産経)

自然食品小売り最大手の米ホール・フーズ・マーケット社は、減量や大幅な健康改善に成功した従業員に対し、報酬として社内販売の割引率をアップする計画だ。

米流通大手のホール・フーズ・マーケットは、従業員へのダイエット支援を行うことを決めたそうです。

ダイエットや健康の改善に成功すると、どのような報酬を得られるのでしょうか。

同社のマッケイ最高経営責任者(CEO)によると、血圧、コレステロール値、体格指数(BMI)、喫煙の有無に応じて20%から最大30%までの割引を受けることができるという。

2010年1月から開始し、希望者だけに適用する。

では、どのような支援を行うのでしょうか。

制度開始にあたり1月から移動診療所が各店舗を回って健康チェックを行う。店舗間や地域間の競争で従業員のやる気の持続を図る。

また参加の動機付けのため20%までの割引は簡単に得られるように配慮されているという。

今回、同社がこのような取り組みを行ったのは、次のような狙いがあるからのようです。

同社は従業員を対象とした自社運営の健康保険に2008年で1億5000万ドル(約130億円)を費やしている。今回の計画は医療費の給付節減を狙ったものだ。

<中略>

すでに同社は、肥満や2型糖尿病など危険度の高い健康問題を抱えている従業員に対し、療養所での治療制度を提供している。

具体的な数字は挙げられなかったが、マッケイ氏によると5~10日間の治療で1人当たり数千ドルの経費がかかっているという。

すでに100人以上に適用されたといい、「大勢がこのプログラムで命拾いしたと述べている」。

広報担当のケイト・ロウワリー氏によると、ホール・フーズ・マーケットは全従業員の75%にあたる4万人分の医療保険料を負担しているという。

パート従業員に関しては、各個人が保険料を支払っている。

多額の医療費(医療保険料)を企業が負担しているそうで、今回の取り組みにより、従業員が健康を改善してくれることで、企業の医療費の削減するのが目的だということです。

これは、企業にとっても、従業員にとっても、大変良いことなのではないでしょうか。

また、自然食品大手だけに従業員が健康であることはセールスポイントにもなりそうです。

マッケイ氏はかねてより「健康上の問題の大部分は各個人の責任。適切な食事、運動などの生活習慣の改善により予防できる」と主張しており、それが今回の制度にも反映されている。

健康問題は個人の責任も大きいとは思いますが、世界的には、糖尿病など社会的な問題にもなりつつあり、社会全体として取り組む必要があると思います。

【追記(2016/12/9)】

「アンダーマイニング効果(面白いことでもお金稼ぎが目的になると楽しめなくなり、自発的なやる気が低下する)」を脳科学実験で確認|玉川大などで紹介した玉川大の松元健二准教授やドイツ・ミュンヘン大の村山航研究員らが行なった脳科学実験によれば、面白いことでもお金稼ぎが目的になると楽しめなくなり、自発的なやる気が低下することが、脳活動の変化として表れたそうです。

元々自発的に進んで行動していた(内発的動機づけに基づく行動)のに、その行動に対して報酬を与えられる(外発的動機づけ)と、やる気が減少してしまうということを「アンダーマイニング効果」というそうです。

社員割引でダイエットを応援するというのは、自発的に健康になろうと進んで行動していた人にとっては、報酬を与えられることによって、やる気が減少してしまうということはないのかどうか心配です。







【関連記事】

低脂肪ダイエットの方が低炭水化物ダイエットより「怒り」を抑制|オーストラリア研究

Spitzkornlinge

by Katrin Gilger(画像:Creative Commons)




低脂肪ダイエットの方が低炭水化物療法より「怒り」を抑制-研究

(2009/11/10、ブルームバーグ)

炭水化物を多く取りながら脂肪を押さえた食事療法を行った人は、アトキンスダイエットのような低炭水化物・高脂肪ダイエットを行う人よりも長期間にわたって気分が改善したことが、研究結果で明らかになった。

医学誌アーカイブス・オブ・インターナル・メディシンに10日掲載された同研究によると、オーストラリアの太り過ぎか肥満の人106人を対象にした調査では、パンやパスタ、コメなどを多く摂取する低脂肪ダイエットを行った人の方が、低炭水化物・高脂肪ダイエットを行った人よりも1年後の怒りや抑うつ、混乱などの症状が緩和されていた。

どちらの方法も減量効果は同じだったという。

ダイエットはストレスを増加させ、怒りっぽくなるそうですが、ダイエットのための食事療法によってもストレスに差があるようです。

今回紹介した研究によれば、炭水化物を減らすダイエットを行うと、怒りなどの感情が出やすくなるようです。

それに対して、低脂肪ダイエットのほうが、怒りや抑うつなどが緩和されていたそうです。

炭水化物を減らすことでなぜ精神面へ影響を及ぼすのでしょうか。

炭水化物減らすと憂うつに ダイエットの影響で研究発表

(2009/11/13、47ニュース)

炭水化物を多く含む食品が、感情をコントロールする脳内物質に良い作用を及ぼすのが一因ではないかと研究者らはみている。

研究者によれば、炭水化物の中に脳内物質に良い作用を及ぼす何かがあるのではないかと考えられるそうです。

それぞれのダイエット効果は同じだったことから、精神面での安定のためにも、低脂肪ダイエットをしたほうが良いかもしれません。