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脳梗塞の治療は血栓を溶かす薬「t-PA」と「血栓回収療法」で劇的に改善されている!

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■「t-PA」の登場で脳梗塞の治療は劇的に改善

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by Naval Surface Warriors(画像:Creative Commons)

脳梗塞のタイムリミット 血管内治療で復帰確率向上

(2016/3/10、毎日新聞)

脳に詰まった血栓を溶かす薬「t-PA」(アルテプラーゼ)が保険適用になり、迅速に治療を受ければ後遺症なく社会復帰することも可能になった。t-PAは静脈から点滴投与して血栓を溶かし、脳の血管を「再開通」させる。当初は発症から3時間までしか投与できなかったが、その後、4時間半までは治療効果があるとの研究報告があり、12年にタイムリミットが延長された。

血栓とは|血栓の症状・原因|血栓を溶かす食べ物・飲み物・運動によれば、医療現場では脳梗塞の治療に「t-PA(tissue plasminogen activator:組織プラスミノーゲン活性化因子)」という血栓を溶かす薬があるそうです。

「t-PA」の治療効果は高く、発症後4.5時間以内の使用で、後遺症の程度を軽減することが可能なのだそうです。

「t-PA」は私たちの体の中(血管の内側の細胞)でも作られていて、日常的にできる血栓を溶かしてくれているそうです。

■「t-PA」の登場で脳梗塞の治療は劇的に改善

脚の付け根から直径1〜2mmのカテーテル(管)を血管に入れ、血栓を除去する「血栓回収療法」だ。モニターに映し出された画像を確認しながら、カテーテルの先端を血栓のある場所に到達させる血管内治療だ。

脳梗塞の治療で劇的な効果を発揮したt-PAですが、脳の太い動脈が詰まるとt-PAだけではなかなか血栓が溶けず、血流が再開しないこともあるそうです。

また、t-PAを投与できても、介護の必要がない状態で自宅に帰れる割合は40%程度なのだそうです。

そこで登場したのが、カテーテルを血管に入れて血栓を除去する「血栓回収療法」です。

「心筋梗塞の治療で、冠動脈の詰まった部分を中から広げるカテーテル治療がありますが、血栓回収療法はそれを応用した治療と言えます」。東京医科歯科大付属病院血管内治療科教授の根本繁さんはそう説明する。

血栓回収療法にはステント型と吸引型の2つあります。

ステント型は、脚の付け根からカテーテルという細い管を挿入し、ステント(筒状の網)にからめて血栓を回収する方法です。

吸引型は、器具の先端で崩した血栓を吸い取り、カテーテルの中に回収する方法です。

血栓回収療法の登場によって、どう変わったのでしょうか?

オーストラリアとニュージーランドで脳梗塞患者70人を対象にした研究では、t-PA投与後にステント型の血栓回収療法を実施したグループの24時間以内の再開通率は100%。90日後の生活自立率は71%だった。t-PAだけのグループでは24時間以内の再開通率は37%、90日後の生活自立率は40%にとどまった。救命率に差は見られなかったものの、血栓回収療法を施した方が社会復帰できる確率は2倍近く高かったのだ。

t-PAだけのグループよりもt-PA投与後にステント型の血栓回収療法を実施したグループのほうが社会復帰できる確率が大幅に高くなったそうです。

血栓回収療法は発症から8時間まで治療が可能だ。t-PAだけだった時代より、タイムリミットが3時間半も延びた恩恵は大きい。

血栓回収療法は発症からのタイムリミットが4時間半だったのが、8時間まで治療を可能にしました。




■脳梗塞の典型的な症状を知ることが大事

症状が一時的に出て消失する一過性脳虚血発作(TIA)が起こる場合もある。「15〜20%の人は90日以内に、そしてその半分は48時間以内に脳梗塞を起こします。一時的に症状が治まっても、できるだけ早く病院へ行くようにしてください」。

脳卒中の初期症状である「一過性脳虚血発作」の3つの症状とは?によれば、一過性脳虚血発作は、脳に十分な血液が送られていないために起こるもので、脳の血流が一時的に悪くなって神経症状が出現しますが、すぐに回復する発作のことをいいます。

脳卒中の初期症状である「一過性脳虚血発作」には、顔が引きつる、腕に力が入らない、呂律が回らないといった主な3つの症状があり、一つでも当てはまれば受診したほうが良いようです。

顔:顔の半面がひきつる。いつもみたいに笑顔が作れない。

腕:腕に力が入らず、腕をあげたままキープできない。

話す:ろれつが回らない。

脳梗塞の症状

1.片側手足の運動障害

  • 腕が重い
  • 腕が上がらない
  • 手で物がつかめない
  • 足が重い
  • 歩けない
  • 立ち上がれない

2.言葉の障害

  • 言葉が不明瞭になる
  • 呂律が回らない
  • 言葉が出てこなくなる
  • 言葉が理解できなくなる

3.めまい・ふらつき・歩行障害

  • めまい
  • 体がふらつき歩くことができない
  • 一人で立っていられない
  • 歩くと片方に傾く

4.眼の障害

  • 片方の目が急に見えなくなる
  • 視野が狭くなる
  • そばにいる人や物に気づかない

5.意識障害(意識の混濁)

  • 話しかけても反応がない
  • いびきをかく

■脳梗塞予防のガイドライン

脳梗塞を防ぐには、動脈硬化を進行させる高血圧を抑え、不整脈が見つかったらすぐに治療を受けることが重要という。

脳卒中予防のためのガイドライン(10個のポイント)についてまとめました。

高血圧:定期的に血圧を測り、血圧が高い人は治療をしましょう。

糖尿病血糖値を測り、糖尿病または糖尿病予備軍の人は治療を受けましょう。

不整脈:不整脈が見つかったら、病院に行きましょう。

タバコ:禁煙しましょう。

アルコール:飲酒は控えめにしましょう。

コレステロール脂質異常症高脂血症)と診断された人は治療を受けましょう。

運動:運動することが脳卒中予防につながります。

塩分・脂肪分:食事の塩分を控えめに、低脂肪の食事をしましょう。

肥満:太りすぎは糖尿病や脂肪肝などの生活習慣病のリスク要因です。

脳卒中:脳卒中の症状があればすぐに受診。

■血栓回収療法の課題

最も大きいのは、この治療を実施できる専門医の不足だ。日本脳神経血管内治療学会が認定する専門医は全国に約1000人しかおらず、t-PA実施後、血栓回収療法ができない病院は少なくない。

日本脳神経血管内治療学会が認定する専門医が少ないため、t-PA実施後、血栓回収療法ができない病院も多いようです。

【循環器病の診療体制】tPA療法、非専門医の実施求める声〜脳卒中・心血管疾患WGが急性期の診療体制で議論

(2016/8/25、日本医事新報社)

脳卒中WGでは、血栓溶解(tPA)療法を普及させるため、厚労省が同日提示した実施施設の要件案を緩和すべきとの認識で一致した。

脳卒中医でなくてもtPA療法の普及のためにも実施施設の要件を緩和すべきという声が挙がっているようです。

脳梗塞の最新治療法を全国へ=普及目指し取り組み―学会

(2016/11/25、時事通信)

治療ができないエリアの調査と公表▽有効性の啓発▽実践の支援―の3項目を重点に掲げ、全国で治療に関する講座の開催や、医療機関と医療機器メーカーの橋渡しなどに取り組む。

日本脳神経血管内治療学会は、脳梗塞の最新治療法「血栓回収療法」を全国で受けられる体制を実現するため、普及に関する学会宣言を発表しました。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら







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キスマーク(キスした時に肌を吸引する)で血栓ができ脳梗塞を引き起こすことは本当にあるのか?

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■キスマーク(キスした時に肌を吸引する)で血栓ができ脳梗塞を引き起こすことは本当にあるのか?

Venus as a boy

by LaVladina(画像:Creative Commons)

キスマークで死亡? 17歳少年を突然襲った悲劇

(2016/9/1、ハフィントンポスト)

インデペンデント紙によると、医師は24歳のガールフレンドがつけたキスマークが原因で脳梗塞になったと考えている。

地元メディア「Hoyestado.com」によると、女性がキスした時、少年の肌を吸引したことで血栓ができ、これがフリオさんの脳に回り、脳梗塞を引き起こしたという

女性がキスをした時に、肌を吸引したことで血栓ができ、それが脳へ回って、脳梗塞を引き起こしたのだそうです。

このニュースには気になるところが2つあります。

一つは、そもそもキスによって血栓ができるのかどうか。

もう一つは、もしかすると、その少年には血栓ができやすい体の状態だったのではないか。

血栓とは|血栓の症状・原因|血栓を溶かす食べ物・飲み物・運動 について詳しくはこちら

■血栓の原因(血栓ができるメカニズム)

血栓の原因となるのは「フィブリン(Fibrin)」という物質です。

フィブリンは傷ができた時に固まって止血する役割を持っていますが、フィブリンが網目状になって固まってしまうと、血栓ができてしまいます。

できあがった血栓を電子顕微鏡で観察すると、網目状の物質が赤血球や白血球など他の血液成分をからめ取っています。

フィブリンは恐怖やストレスなどに影響しやすい成分で、ストレスを感じるとフィブリンが働いて、血栓ができやすくなるそうです。

フィブリンが固まりやすくなる理由は、2つ。

1.心房細動によって、血液が淀んで固まりやすくなる

通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

2.動脈硬化によって、血管が傷だらけになると、傷を治そうとして固まりやすくなる

体中の血管が動脈硬化によって傷だらけになると、フィブリンはその傷を治そうとして固まりやすい状態になります。

そして、そのフィブリンが心房細動によって、よどみやすくなった心臓に戻ってきたとたん、巨大血栓を作ってしまうのです。

動脈硬化 について詳しくはこちら

今回のニュースの答えにはなりませんが、脳梗塞になった少年には心房細動が起きていたということは考えられないか、また、動脈硬化になりやすい体質ではなかったかなどの可能性はないでしょうか。

例えば、家族性高コレステロール血症とは、肝臓内にあるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を取り込む受容体(LDL受容体)が欠損し、血中に悪玉コレステロールがたまりやすくなる病気のことで、若いうちから心筋梗塞などを発症しやすくなります。

→ アキレス腱の厚さを測ると、全身の動脈硬化(家族性高コレステロール血症)がわかる!?

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■血栓を溶かす方法

医療現場では脳梗塞の治療に「t-PA(tissue plasminogen activator:組織プラスミノーゲン活性化因子)」という血栓を溶かす薬があるそうです。

「t-PA」の治療効果は高く、発症後4.5時間以内の使用で、後遺症の程度を軽減することが可能なのだそうです。

この「t-PA」は私たちの体の中(血管の内側の細胞)でも作られていて、日常的にできる血栓を溶かしてくれているそうです。

では、どのようにすれば、「t-PA」を増やすことができるのでしょうか?

t-PAを増やす方法は、「運動」!

番組で1日30分ほどの散歩程度の運動(有酸素運動)を3週間行なったところ、被験者全員の血栓を溶かす能力がアップしたそうです。

次に、軽い有酸素運動ではなく激しい運動を行なった場合も実験したところ、血栓を溶かす能力は21倍!になったそうです。

激しい運動による効果は一時的なものなので、長く続けられる軽い有酸素運動のほうがよさそうです。

また、体重を一キロ減らすだけでも血栓を溶かす能力は20%もアップするそうです。

運動する場合には、起床後水分を摂って1時間ほど経ってから運動するといいそうです。

【補足】血管を広げる方法|動脈硬化を予防する方法

●軽いジョギング or 鼻歌ウォーキング

軽いジョギングなどの有酸素運動をすると、血管の内側の内皮細胞が整列して血流が良くなるそうです。

すると、血管を広げる作用がある「NO(一酸化窒素)」という物質がより多く出るようになって広がりやすさがアップすると考えられています。

血管が広がりやすくなれば、血圧が安定して血管を傷つけにくいので、動脈硬化になりにくいのです。

鼻歌ウォーキングを 1日30分週3回行なうと、3週間で血管弾力15%UPしたそうです。

運動でも血流が良くなるので一酸化窒素による血管若返りが期待できるそうです。

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●和温療法

60度のサウナに入り体温を約1度上昇させたあと、保温30分

体を温めて深部体温が上がると、熱を逃がそうとして血流が良くなります。

この時血管の内壁からNO(一酸化窒素)という物質が出てきます。

この一酸化窒素には血管を広げようとする働きがあります。

このことによって、内部の筋肉がほぐれて、血管が柔らかくなる、つまり血管が若返るそうです。

湯温40度の状態(安全な温度)

さら湯の場合、+1℃になるまでに13分

入浴剤を入れた場合、+1℃になるまでに9分半

※炭酸が肌から吸収されると血管が広がってその結果温まりやすくなると考えられるそうです。

※個人差があります。

※高温(42度~)で長湯した場合
熱い湯で体温を2度以上あげると、血小板に偽足(血小板の形が変わり、脚のように飛び出した形になり、ひっかかりやすくなる)ができ、詰まりやすくなる。

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●一酸化窒素を増やす血管ほぐしポカポカ体操

血流をアップするには血液中の一酸化窒素を増やさないと駄目なのだそうです。

一酸化窒素は血管を刺激することで作られ血液中にはとても重要なもの。

血管の筋肉を柔らかくして広げることで血流をスムーズにしたり、血管が詰まるのを抑える働きもあるそうです。

動脈を刺激することによって、一酸化窒素が出来易くなる。

監修:大阪市立大学 井上正康教授

手のひらを膝において、もうひとつの手を上から挟むようにして重ねます。

これを縦にこするようにしてください。

片手30秒間ずつ行います。

また、縦だけでなく、横もこするようにします。

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●青菜類を食べる

青菜類には一酸化窒素の前駆物質である硝酸が含まれており、多く摂取することで体内の一酸化窒素が増えることによって、血流を良くすると考えられます。

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●血管の回復に良い運動:桃太郎運動

1.イスに座り、足を手で抱える

2.15秒間キープした後、両手両足を開き、手足を震わせる

一酸化窒素が出ることで血管を回復させるそうです。

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納豆に含まれるナットウキナーゼには血栓を溶かす効果がある!?

ナットウキナーゼには血栓を溶かすために役立つ効果がいくつかあるようです。

  • 血栓の主成分であるフィブリンに直接働きかけ分解(溶解)する作用
  • 身体の中の血栓溶解酵素であるウロキナーゼの前駆体プロウロキナーゼを活性化する作用
  • 血栓溶解酵素プラスミンを作り出す組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)量を増大させる作用

ナットウキナーゼの持つ血栓を溶かす効果は食後7、8時間持続するそうです。

血栓とは|血栓の症状・原因|血栓を溶かす食べ物・飲み物・運動 について詳しくはこちら







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食後の眠気は動脈硬化のサイン?チェック方法・対策

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1.食後の眠気→頸動脈の動脈硬化

Peace

by Alyssa L. Miller(画像:Creative Commons)

食べた後は誰もが眠くなります。

なぜ、食後に眠気が襲うのでしょうか?

それは、食事をすると、胃や腸が食べ物を消化しようとすることで、胃腸に血液が集まり、脳への血液が減るからです。

動脈硬化の疑いのある食後の眠気の特徴は次の通り。

  • 食事をしたら気づかないうちに5分から10分眠る
  • ゆっくりとした状態で眠気が来る

こうした特徴のある人は、首の血管である「頸動脈(けいどうみゃく)」に動脈硬化ができている可能性があるそうです。

頸動脈にコレステロールや脂肪がたまり、血管の壁に付着するとプラーク(こぶのようなもの)ができます。

プラークができると、そこに血栓ができます。

血栓がはがれると、血流にのって、脳の血管で詰まる(=脳梗塞)になる恐れがあります。

頸動脈洞(全身の血液循環を司る圧力センサー)が血圧を測っているのですが、血液が足りなくなると、頸動脈洞が感知し、心臓に信号を送り、心臓の拍動が上がって、血流が速やかに脳に流れます。

しかし、頸動脈に動脈硬化があると、頸動脈洞が血圧を感知することができず、血液が脳に流れないため、眠気が襲うのです。

→ 動脈硬化とは|動脈硬化の症状・原因・改善方法 について詳しくはこちら




■チェック方法

1.食後に意識が飛ぶような眠気がある

食後にいつ寝たのかわからないというような強い眠気がある人は注意。

脳への血流低下が起きている可能性があります。

2.食後に血圧の急降下が起きる

食前の血圧を測り、食事をとり、食後1時間後の血圧を測ります。

食前と比べて血圧が20mmHg以上下がることを繰り返す人は要注意。

かかりつけ医に相談のうえ、循環器内科の専門医への受診をお勧めします。

■対策

1.有酸素運動

インターバル速歩のようなインターバル運動で心拍数を上げる。

→ インターバル速歩で老化防止!|インターバル速歩とは・インターバル速歩のやり方 について詳しくはこちら

2.治療

  • 抗血小板薬
  • 頸動脈内膜剥離術

→ 動脈硬化改善・予防に良い食事・食べ物・食品 について詳しくはこちら







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WEST. 桐山照史さんの休養理由は「心房細動」!心房細動とはどんな病気?




WEST.桐山照史 休養理由は「心房細動」 手術も告白で共演者驚き「心臓焼いてん」(2024/3/1、東スポWEB)によれば、桐山さんの休養理由は心房細動で手術を受けていたそうです。

■心房細動とは

脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう!によれば、通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

APPLE HEART STUDY|APPLE WATCHの心拍センサーを使って心房細動を通知するアプリ スタンフォード大学と提携で紹介したAppleによれば、脳卒中の主な原因である心房細動(AFib)は、毎年アメリカで約13万人の死者と75万人の入院患者の原因となっているそうです。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|ためしてガッテン 8月24日によれば、血栓ができる時の心臓の動きをよく観察すると、動きが悪くて鼓動が不規則の状態(「心房細動」という不整脈の一種)になっており、心臓の中で血液がよどんで固まりやすくなっているそうです。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 脈拍|脈拍数(心拍数)の正常値・脈の変化でわかる病気・脈拍の簡単な測り方 について詳しくはこちら

■なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?

なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由

これまで脳梗塞といえば、高血圧から起こるものが有名で、そのことが認知されたからでしょうか、血圧の高い人は、血圧をコントロールすることによって、高血圧による脳梗塞はかなり減っているそうです。

しかし、脳梗塞自体は減っていないそうです。

その代わりとして、脳梗塞の原因として増えているのが、不整脈の一種である『心房細動』による脳梗塞です。

通常心臓は一定のリズムで一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

心房細動が起きると、心臓の中の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが血流にのって、脳の血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。

それでは、なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのでしょうか?

心房細動による脳梗塞が増えている理由は2つ。

1.高齢化

2.生活習慣病

高齢化に加えて、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

つまり、脳梗塞を予防するためにも、心房細動のチェックと生活習慣の見直しをすることが重要になります。

■心房細動のセルフチェック方法

【ガッテン】脈をとる習慣で心房細動に気づいて、巨大血栓による重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ごう!

「脳梗塞」は、血栓が脳の血管に詰まることで発症する病気ですが、寝たきりや重症化しやすいタイプの脳梗塞の割合が最近増えていることが分かってきているそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞とは、血栓のサイズが大きいものの場合です。

通常の血栓のサイズは直径2-6mmなのですが、最大で3cmを超えるものもあるそうです。

なぜこれほどまで大きい血栓ができてしまうのでしょうか?

それは大きな血栓ができる場所が「心臓」であり、心臓の震えによって、直径数センチもの大きな血栓を作り出すからです。

この心臓の震えは「左心房(さしんぼう)」で起こり、「心房細動」といいます。

なぜ心房細動による脳梗塞が増えているのか?2つの理由によれば、高齢化に加えて、高血圧糖尿病などの生活習慣病の人が増加傾向にあるため、心房細動になる人が増えていると考えられるそうです。

重症化しやすいタイプの脳梗塞を防ぐには、この「心臓の震え」に気づくことが重要になります。

それでは、どのようにすれば、心臓の震え=「心房細動」に気づくことができるのでしょうか?

それは「脈をとること」!

心房細動になると、心臓は不規則に拍動するため、脈をとる習慣を持つことで、自分の脈のリズムを知ることができれば、心房細動に気づくことができます。

→ 脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう! について詳しくはこちら

脈をとるタイミングはいつがよいのでしょうか?

番組によれば、リラックスした状態のような副交感神経が優位になっているときに心房細動は起きやすいことが分かっているそうなので、「夜寝る前」と「朝起きてすぐ」に脈をとるとよいそうです。(この傾向は特に60歳以下で強く現れるそうです)

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アディポネクチン(Adiponectin)の健康効果|中性脂肪を減らす・メタボリックシンドロームの改善・高血圧予防

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■アディポネクチンとは

Body Image. The subjective concept of one's physical appearance based on self-observation and the reactions of others.

by Charlotte Astrid(画像:Creative Commons)

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

脂肪が生み出していたのは多彩なアディポサイトカイン(生理活性物質)。そして、そんなアディポサイトカインの中で、超善玉として今、最も注目されているのが「アディポネクチン」です。ギリシャ語でアディポ=脂肪、ネクチン=くっつく、という意味で名付けられたホルモンで、血流に乗って全身をパトロールし、血管壁に傷ついた部分や炎症を見つければ、素早くそこにくっついて修復してくれるので、体内の“消防隊”とも呼ばれているそうです。

アディポネクチン』とは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病動脈硬化症などを予防する効果があるといわれており、近年注目されています。

■アディポネクチンの働き

・血管の修復

血管の修復→血流を改善する→動脈硬化の予防・改善

中性脂肪の減少

糖尿病の予防

インスリン感受性を高める→血糖値を下げる→糖尿病の予防・改善

・メタボリックシンドロームの改善

高血圧の予防

血管を拡張する→血流を改善する→高血圧の予防・改善

・抗ガン作用

・脳卒中の予防

心筋梗塞の予防

高脂血症の改善

脂肪燃焼を高める→余分な脂肪の蓄積を防ぐ→脂質異常症の予防・改善

コレステロールの正常化

・老化防止

血栓の予防

・インフルエンザの予防

生活習慣病の予防

■内臓脂肪が増えるほどアディポネクチンは減少する

血液中の中性脂肪が高くなりやすい生活習慣

(2014/10/6、マイナビニュース)

メタボリックシンドロームが進行すると、超善玉物質であるアディポネクチンが減少してしまいます。それは、この物質は内臓脂肪が増えれば増えるほど減少する性質を持っているためです。

アディポネクチンは中性脂肪を減らす働きをするため、これが減少すると中性脂肪は確実に増加していきます。また心筋梗塞などの冠動脈疾患の患者は、アディポネクチンが低いほど死亡率が高くなる傾向がみられるという報告もなされています。

メタボリックシンドロームが進行する=内臓脂肪が増えると、アディポネクチンは減少してしまいます。

内臓脂肪が増えすぎると、アディポネクチンが減り、高血糖・高血圧・脂質異常症になりやすくなり、動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。

アディポネクチンには、中性脂肪を減らす働きがあるため、アディポネクチンが減少すると、中性脂肪が増加します。

また、脂肪から分泌されるアディポサイトカインには善玉ホルモンだけでなく、悪玉物質である「PAI-1(パイワン」や「TNF-α(ティーエヌエフアルファ)」もあります。

<悪玉ホルモン>

PAI-1

  • 血液を固める作用があり、血液中で増えると血栓ができやすくなります。
  • 血栓を溶けにくくし、動脈硬化を引き起こします。

TNF-α

  • 体内で炎症を引き起こし、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
    血管は年とともに硬くなったり、もろくなったり、コレステロールなどがたまって狭くなる傾向がありますが、TNF-αによって、血管壁に炎症が起こると、動脈硬化が進んでしまい、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
  • インスリンの効きを悪くし、血糖値を下がりにくくして、糖尿病を引き起こします。

■アディポネクチンを増やす方法

ダイエットの前に知っておきたい!脂肪はキレイの味方です!

(2015/6/1、太陽笑顔fufufu)

●内臓脂肪を減らす

内臓脂肪量が増えるほど「アディポネクチン」の量が減るという、逆の相関関係があるため、過剰な内臓脂肪を減らすことがアディポネクチンを増やすことにつながります。

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら

●オスモチン

りんご、ぶどう、トマト、ピーマンといった果物や野菜からアディポネクチンと似た構造を持つ物質・オスモチンが見つかっており、それらを食べることで「アディポネクチン」と同様の効果が期待されています

オスモチンは、トマト・リンゴ・キウイに含まれており、アディポネクチンと似た働きがあるそうです。

●βコングリシニン(ベータコングリシニン)

ベータコングリシニンは豆腐や納豆をはじめとする大豆食品(大豆たんぱく)に含まれているそうです。

●食物繊維

わかめ、ひじきなどの海藻類に多い食物繊維はアディポネクチンを増やすそうです。

●EPA

さんまや鯖などの青魚に豊富なEPAはアディポネクチンを増やすそうです。

●禁煙

「アディポネクチンの分泌を妨げる、もっとも大きな要因が喫煙。というのも、脂肪細胞は化学物質に非常に弱い細胞でもあるからです。

タバコはアディポネクチンの分泌を妨げるため、禁煙をしましょう。

■まとめ

アディポネクチンにはこれだけ多くの健康効果があるということですので、生活習慣を改善することで、メタボリックシンドロームにならないように気を付けたいものです。

→ 「メタボリックシンドローム」を初めてTVで紹介した専門医が開発した長寿ホルモン「アディポネクチン」のサプリメント について詳しくはこちら

→ 内臓脂肪を減らすには|内臓脂肪の落とし方 について詳しくはこちら







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