by Sebastien Guy(画像:Creative Commons)
(2010/3/21、AFPBB)
米国の子どもの間で、肥満よりもさらに太っている超肥満が低年齢化しており、同じ年齢の普通体重児に比べて寿命が十年単位で短くなるリスクがあるほか、高齢者に多い疾患が20代でみられるといった問題が生じている。
米国の非営利医療サービス団体、カイザー・パーマネンテ(Kaiser Permanente)が18日、小児科専門誌「Journal of Pediatrics」(電子版)に発表した。
アメリカの子供で、肥満よりもさらに太っている超肥満が低年齢化しているそうです。
この超肥満とは、どのくらいのレベルの肥満を指すのでしょうか。
「超肥満」は米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and Prevention、CDC)が09年に新たに定義した肥満レベルで、体重(キロ)/身長(メートル)の二乗で算出する肥満度指数BMIが、35を超えた場合。
米国では男子の7.3%、女子の5.5%が超肥満に分類されるという。
調査を行ったカリフォルニア州だけでも約50万人に相当する。
12歳男子では体重82キロ、身長152センチより太っているとあてはまる。
超肥満とは、BMIが35を超えた場合に分類され、アメリカでは、男子の7.3%、女子の5.5%が超肥満に分類されているそうです。
超肥満の子どもたちには、健康問題が心配されます。
そうした健康問題とは、肥満との関連が知られている糖尿病や循環器系の疾患、脂肪肝などで、肥満児童の中ではほかの子どもよりも多く、早いうちからみられる。
超肥満の子どもたちは、早い内から、糖尿病や脂肪肝などの病気になりやすくなり、寿命が短くなるリスクが高くなります。
早期の対策が重要となりそうです。
ところで、この研究では、人種別・性別でも調査がされています。
研究では、カリフォルニア州で2歳から19歳までの計71万1000人について、07年と08年の記録を検証した。
米国の子どもの間でどの程度、超肥満が広がっているかを調べたものでは初めてだ。
その結果、男子の7%、女子の5%が超肥満だった。
人種別にみた場合では、黒人の10代女子とヒスパニック系の10代男子の12%が超肥満だった。
また女子よりも男子のほうが超肥満に至る時期の低年齢化が進んでおり、女子12歳に対し男子は10歳だった。
一方、女子は超肥満となるピークが2回あり、2回目は18歳だった。
超肥満以外では19%が肥満(BMI30超)、37%が太りすぎ(BMI25超)だった。
男子のほうが超肥満に至る時期の低年齢化が進んでおり、また超肥満になる割合も多いようです。
また、人種別に見ると、黒人の10代女子、ヒスパニック系10代男子の割合が多いようです。
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