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■異常に喉が渇くのは実は病気のサインかも!?のどの渇きの原因とは?
「突然やけに喉が渇くようになった」
「朝起きたらのどがカラカラする」
もしかするとその突然の喉の渇きは病気のサインかもしれません。
のどが渇くという症状が起きる病気とその原因について紹介したいと思います。
【目次】
■糖尿病
糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている細胞の中に運ばれなくなり、血液の中にあふれてします。
その血液の中にあふれた大量のブドウ糖を排出するため、尿の量が増えてしまい、体の水分が失われてしまうため、のどが渇きます。
→ 糖尿病の症状 について詳しくはこちら
特におしっこの泡が消えない人は注意が必要。
泡がきめの細かいクリーミーで消えない人は、糖尿病の合併症である腎症のおそれがあります。
→ 糖尿病腎症の症状・原因・治療 について詳しくはこちら
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■更年期障害
更年期症状としての喉の渇きの原因は大きく分けて2つあると考えられます。
一つは、自律神経の乱れで唾液の量が減っていること、もう一つは、ホットフラッシュ(顔のほてり・のぼせ)や大量の汗によって体の中から水分が失われていることです。
●自律神経の乱れで唾液の量が減っていること
更年期以降の女性は、女性ホルモンの減少や自律神経の乱れで、唾液の分泌量が男性に比べて急激に低下する傾向があります。
●ホットフラッシュ(顔のほてり・のぼせ)や大量の汗によって体の中から水分が失われていること
更年期の症状には、ホットフラッシュ(顔のほてり・のぼせ)や大量の汗をかく(顔から汗が止まらない)があります。
ホットフラッシュや大量の汗といった更年期の症状によって、身体の中から水分が失われてしまい、喉が渇いていると考えられます。
→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら
【対処法】
- 食生活の見直しをする
- ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。
亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。
女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。
特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。
→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら - 軽いウォーキングなどの適度な運動
- ご自身にあったリラックス方法
- 家族との会話をする機会を増やす
- 更年期障害のツボ
更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)|たけしの本当は怖い家庭の医学 - 相性の合う医師・病院を見つけておく
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■花粉症
●鼻づまりによって、鼻呼吸から口呼吸になることで、のどが乾燥してしまうため
花粉の時期には、「のどの乾燥」に悩む人も多いと思いますが、これは鼻づまりの影響で呼吸が鼻呼吸から口呼吸になってしまい、のどが乾燥してしまい、喉の渇きに似た症状が起こります。
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●花粉症治療薬の副作用で唾液の分泌が減少してしまうため
花粉症の治療のための抗アレルギー薬は、神経信号を伝達するために神経細胞が放出する化学伝達物質であるアセチルコリンの作用を遮断する副作用を起こし、だ液の分泌を減少させてしまいます。
【対処法】
のどを潤し、乾燥を防ぐ方法についてまとめてみました。
- マスクをする
- 湯気を吸い込む
- 空気清浄機・加湿器を使う
- こまめにのど飴を摂取する
- できるだけ窓を閉める
- 花粉の飛散が多い時刻や多い日には外出を控える
- 外出の際はマスク・メガネを使用
- 帰宅後は洗顔・うがいをする
花粉症にならないためにも、花粉症の症状がひどくならないためにも、ぜひ対策を行ってください。
→ 花粉症の症状 について詳しくはこちら
→ 花粉症対策 について詳しくはこちら
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■熱中症
by Elizabeth Albert(画像:Creative Commons)
熱中症とは、気温が高い状態が長く続くと、発汗して、水分や塩分が失われてしまい、また湿度が高いと、汗が蒸発せず、熱がこもったままの状態になった結果、体の中の熱が放出されなくなってしまう状態です。
【対処法】
熱中症を予防するには、喉の渇きを感じる前にこまめに水分を取ることが大事です。
多くの人がのどがかわいてから水分を補給したら良いと考えがちです。
しかし、喉が渇いてからでは水分が失われすぎているということがあるようです。
そのため、喉の渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。
水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用しましょう。
→ 熱中症の症状・対策・予防 について詳しくはこちら
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■ドライマウス(口腔乾燥症)
ドライマウス(口腔乾燥症)とは、だ液の量が減少して口の中が乾燥する症状。
ドライマウスの原因には、加齢やストレス、生活習慣、薬の副作用、40~50代の女性に多い自己免疫疾患のシェーグレン症候群などがあります。
【対処法】
- 唾液に近い成分を配合した専用の保湿ジェルや保湿スプレーで舌に潤いを与える
- よく噛んで食べる
- 良くかむことでだ液の分泌が増える。
- リラックスする
- 規則正しい生活
- 部屋の湿度に気を配る
- 舌を回す
- ほうれい線を消す方法として舌回し・ベロ回し体操を紹介していますが、舌を回すことで唾液が良く出てきます。
→ ドライマウス(口腔乾燥症)の症状・原因・治療法・予防・チェック について詳しくはこちら
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■まとめ
「喉が渇く」という症状は水分が失われているサインです。
まずは水分が失われる前にこまめに水分補給をしましょう。
ただ、突然喉が渇くようになった場合には、病気のサインが隠れていることもありますので、注意しましょう。