by ^ Missi ^(画像:Creative Commons)
有名下着メーカー「モデル写真」の修正&フォトショ加工を一切止める → 売り上げ大幅アップ!
(2016/5/25、ロケットニュース24)
アメリカン・イーグルの下着メーカー「aerie(エアリー)」は、2014年からモデルの写真修正を一切行っていない。脂肪もほくろも傷跡も、ありのまま見せているのだ。すると……売り上げが大幅アップしたというではないか!
AERIE、丸みのある自然な身体の女性を広告に起用。女性の摂食障害が社会問題になっていることが背景に。によれば、アメリカンイーグルの姉妹ブランドでもある下着ブランド「Aerie (エアリー)」が、2014年のシーズンから「デジタル加工を施していない」丸みのある自然な女性の身体を広告に起用し始めました。
2014年、「エアリー」はモデルの写真修正の中止を決定。「#aeriereal(エアリー・リアル)」というキャンペーンを開始し、“大柄” だとされるモデルを積極的に起用したり、ほくろやタトゥー、傷跡などの修正を一切止めたというのだ。
aerieは今までと比べると”大柄”な女性をモデルとして起用したり、写真の修正を行なわなくなったことで、売り上げが増加したそうです。
【参考リンク】
- The lingerie brand that refuses to airbrush models just took another step to be more relatable to women than Victoria’s Secret(2016/2/18、Business Insider)
- This lingerie brand for young women refuses to airbrush ads — and sales are soaring 21%(2015/12/2、Business Insider)
今の時代は加工されていないリアルなもの・情報を求めるようになっていて、それが企業の売り上げにもつながっているのではないでしょうか。
【関連記事】
■モデルのヤセ過ぎ問題への取り組みの歴史
【2010年】
- ラルフ・ローレンのモデルの写真修正が話題に、やせすぎへの警鐘も(2010/1/7)
- 美の基準は一つではなく、健康の上にしか成り立たない。(2010/3/11)
このブログでは、モデルの痩せ過ぎ問題について初めて取り上げたのが2010年です。
【2012年】
- お尻が大きすぎて解雇されたモデルが訴訟に勝利(2012/3/12)
- 若い女性のやせ、「国民健康の脅威」|健康への影響や低体重児の増加の懸念(2012/4/16)
- VOGUE、モデルのやせすぎ問題に対策を発表(2012/5/7)
- ケイト・アプトンの登場により、カーヴィー・健康的なボディの時代がくる?
ファッション誌もモデルのやせ過ぎ問題について対応を始めたのが2012年で、ファッション誌「VOGUE」では、モデルの痩せすぎ問題への声明を発表し、摂食障害があるとみられるモデルは使用しないことやモデル事務所にモデルの健康状態BMIのチェックを呼びかけました。
【2013年】
- H&M 水着PRにプラスサイズモデル起用(2013/5/24)
- 大御所モデルが「ケイト・アプトンは太っている」と批判(2013/12/17)
2013年はカーヴィーと呼ばれる「やせすぎではない健康的な美しさ」「女性らしい曲線的なボディーライン」が注目されるようになりました。
その象徴ともいえるのが映画『プラダを着た悪魔』のモデルとも言われる編集長のアナ・ウィンターが認めたともいわれているケイト・アプトンさんです。
そして、ブランドによっては、プラスサイズモデルといわれるちょっとぽっちゃりしたモデルさんが広告に選ばれるようになりました。
【2014年】
AERIEもその流れを受けて、丸みのある自然な身体の女性を広告に起用し始めます。
【2015年】
- 拒食症対策のため「痩せ過ぎモデル」に罰則を与える新規制―仏議会(2015/4/4)
- LANE BRYANT、「痩せすぎモデル」ではない女性たちによる「I’M NO ANGEL」キャンペーン(2015/4/9)
- 広告基準協議会、やせすぎモデルは「不健康」なためファッション誌広告NG-英(2015/6/5)
- 【クローズアップ現代】女性のやせすぎ問題|痩せ過ぎと低体重児・モデルのヤセ過ぎ問題|10月5日(2015/10/5)
- 女性スターが「写真加工によって、美についての非現実的な理想を作り上げる」と批判(2015/11/7)
- 「痩せ過ぎ」モデルに健康的な体重を保証する医師の証明書の提出を義務付け|仏(2015/12/21)
2015年は痩せ過ぎモデルは不健康なためファッション誌がNGを出し始めます。
【2016年】
- 米加州議員が「痩せすぎモデル」規制法案、モデルの摂食障害を減らす取り組み(2016/2/24)
2015年末から2016年の初めにかけては、モデルの摂食障害を減らす取り組みとして規制をするという段階にまで入っています。
■まとめ
今の時代は加工されていないリアルなもの・情報を求めるようになっています。
モデルのヤセ過ぎ問題に真摯に取り組んだところの売り上げが増加していることによって、今後ますますそうした取り組みをするところが増えていくのではないでしょうか。
【関連記事】
【2010年】
- ラルフ・ローレンのモデルの写真修正が話題に、やせすぎへの警鐘も(2010/1/7)
- 美の基準は一つではなく、健康の上にしか成り立たない。(2010/3/11)
【2012年】
- お尻が大きすぎて解雇されたモデルが訴訟に勝利(2012/3/12)
- 若い女性のやせ、「国民健康の脅威」|健康への影響や低体重児の増加の懸念(2012/4/16)
- VOGUE、モデルのやせすぎ問題に対策を発表(2012/5/7)
- ケイト・アプトンは朝にウェイトトレーニング、午後に有酸素運動を行なっている|Kate Uptonの登場により、カーヴィー・健康的なボディの時代がくる?(2012/8/2)
【2013年】
- H&M 水着PRにプラスサイズモデル起用(2013/5/24)
- 大御所モデルが「ケイト・アプトンは太っている」と批判(2013/12/17)
【2014年】
【2015年】
- 拒食症対策のため「痩せ過ぎモデル」に罰則を与える新規制―仏議会(2015/4/4)
- LANE BRYANT、「痩せすぎモデル」ではない女性たちによる「I’M NO ANGEL」キャンペーン(2015/4/9)
- 広告基準協議会、やせすぎモデルは「不健康」なためファッション誌広告NG-英(2015/6/5)
- 【クローズアップ現代】女性のやせすぎ問題|痩せ過ぎと低体重児・モデルのヤセ過ぎ問題|10月5日(2015/10/5)
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