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【トリセツショー】MCI(軽度認知障害)のトリセツ/認知症に先手を打つ「もの忘れ」と健康習慣

2026年10月1日放送の「あしたが変わるトリセツショー」は「MCIのトリセツ」がテーマです。

■MCI(軽度認知障害)とは?

MCIは「Mild Cognitive Impairment」の略で、日本語では軽度認知障害と呼ばれます。

MCIは高齢者の7人に1人ほどとされ、番組が1000人に行ったアンケートでは63%がMCIを知らなかったとされています。

認知機能に低下がみられるものの、日常生活の自立はおおむね保たれている、正常な状態と認知症の間に位置する状態です。

大切なのは、

MCIになったからといって、必ず認知症になるわけではない

ということです。

MCIの状態から認知機能が正常域へ戻る人もいるため、「もう認知症になるしかない」と考えるのではなく、早い段階で変化に気づき、対策につなげていくことが重要になります。

今回の番組では「認知症になってから」ではなく、MCIの段階で気づき、対策をすることで、認知機能低下を遅らせたり、維持したり、回復したりする可能性があると紹介しています。

■MCIに気づくカギは「もの忘れ」

年齢を重ねると、

「人の名前がなかなか出てこない」

「何を取りに来たのか忘れてしまった」

といったことは珍しくありません。

そのため、「もの忘れ=MCI・認知症」ではありません。

注目したいのは、「どのように忘れているか」です。

例えば、

・食事をしたことは覚えているけれど、何を食べたか思い出せない
・人の名前がすぐに出てこない
・ヒントをもらうと思い出せる

といったもの忘れと、

・出来事そのものを忘れている
・同じ質問や話を繰り返すようになった
・ヒントがあっても思い出しにくい
・以前と比べて生活の段取りが難しくなった

といった変化では意味が異なります。

つまり、

「忘れた回数」だけではなく、「以前の自分と比べてどう変わったか」を見る

ことがポイントになります。

■「年齢のせい」で終わらせない

MCIについて知る意味は、必要以上に認知症を怖がることではありません。

むしろ、

「ちょっと変だな」という変化を、これからの生活を見直すきっかけにすること

ではないでしょうか。

もの忘れだけでなく、睡眠、運動、食事、人との交流、持病の管理など、日々の生活全体を振り返る機会にもなります。

なお、もの忘れだけからMCIを自己診断することはできません。

以前との違いが続いたり、本人や家族が不安を感じたりする場合には、かかりつけ医やもの忘れ外来など専門家への相談につなげることが大切です。

■まとめ:認知症対策も「毎日の健康習慣」から

今回の「あしたが変わるトリセツショー」から考えたいのは、

認知症対策は、認知症になってから始めるものではない

ということではないでしょうか。

・MCIについて知っておく。
・自分や家族の「以前との変化」に気づく。
・そして必要であれば専門家に相談するとともに、毎日の生活を見直していく。

認知機能の維持を考えるうえでも、運動・食事・睡眠・人との交流など、自分にできることを毎日の「健康習慣」として見直してみてはいかがでしょうか。

■MCIから正常な認知機能に戻る人もいる

MCIは、必ず認知症へ進行するわけではありません。

九州大のチームによる久山町研究では、MCIと診断され、5年後まで追跡できた高齢者380人のうち、119人(31%)が正常な認知機能に戻っていました。一方、102人(27%)はMCIのまま、106人(28%)は認知症へ移行していました。

また、正常な認知機能に戻った人では、糖尿病がないこと、血圧が低いこと、年齢が若いこと、握力が強いことなどとの関連がみられました。ただし、これは観察研究による結果であり、「これをすればMCIが改善する」という因果関係を示したものではありません。

国立長寿医療研究センターの「MCIハンドブック」でも、MCIは認知症そのものではなく、正常レベルに回復する人もいることが説明されています。また、運動や食生活など、日々の暮らしに取り入れられる対策についても紹介されています。

ここで大切なのは、MCIを必要以上に怖がることではなく、早い段階で自分の変化に気づき、生活を見直すきっかけにすることではないでしょうか。

生活習慣病の管理、運動、食事、睡眠、人との交流など、普段の生活を振り返ることも、認知機能の維持を考えるうえで大切な「健康習慣」の一つです。

【関連記事・参考リンク】

→ 認知症対策|認知症に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

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糖化した体は元に戻る?「240日で半減・5年でほぼ解消」は本当なのか論文を調べてみた

「糖化した体は元に戻るのでしょうか?」

糖化について調べていると、

糖化は血糖値を急激に上げないようにして、十分なタンパク質やビタミン、ミネラルをとれば240日くらいで半減し、5年ほどでほとんど解消される

という趣旨の投稿を目にしました。

もし本当なら、「糖化対策を始めて何年くらいで変わってくるの?」という疑問に対する、とてもわかりやすい目安になります。

そこで、糖化やAGEsについて研究した論文を調べてみました。

結論からいうと、血糖の状態と糖化には関係がありますが、「糖化が240日で半減する」「5年でほとんど解消する」という具体的な期間を裏付ける論文は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。

ただ、調べていくともっと大切なことが見えてきました。

それは、

「糖化は何日で消えるのか?」ではなく、「糖化が進みやすい生活を少しずつ変えていくこと」が大切

ということです。

■そもそも「糖化」とは?

私たちの体の中では、糖とタンパク質などが反応することで、さまざまな糖化産物ができます。

その反応がさらに進むことでできる、さまざまな物質の総称が、

AGEs(終末糖化産物:Advanced Glycation End-products)

です。

■AGEsは一つの物質ではない

「AGEs(終末糖化産物)」という言葉を聞くと、一つの物質の名前のように思えますが、実際にはそうではありません。

糖とタンパク質などの反応が進むことで、さまざまな種類のAGEsが作られます。

研究では、例えば次のような物質が調べられています。

●CML(カルボキシメチルリジン)

AGEの代表的なものの一つです。タンパク質を構成するアミノ酸の一種「リジン」が糖化や酸化などの影響を受けてできる物質で、体内のAGEsを研究するときによく調べられています。

●ペントシジン(Pentosidine)
糖化によってできるAGEの一種です。特徴的なのは、タンパク質同士をつなぐ「架橋」に関係することです。コラーゲンのような長く体内に存在するタンパク質では、こうしたAGEsの蓄積が研究されています。

●グルコースパン(Glucosepane)
人の組織に蓄積するAGEによる架橋の一種です。特に皮膚のコラーゲンなど、長期間体内に残るタンパク質の糖化を研究するときに重要な物質として調べられています。

大切なのは、

「糖化」という一つの物質が体にたまるわけではなく、糖とタンパク質などの反応によって、性質の異なるさまざまなAGEsができる

ということです。

だからこそ、「糖化は240日で半分になる」と一律に考えることも難しくなります。

どのAGEなのか、どのタンパク質にできたのか、そのタンパク質がどのくらいの速さで入れ替わるのかによって話が変わってくるからです。

ここが、糖化を考える上で大事なポイントです。

■「240日で半分」ではなく、体の場所によって入れ替わる時間が違う

では、体の中にできたAGEsはいつまでも残るのでしょうか?

この問題を考えるときに興味深い研究があります。

2000年に学術誌『Journal of Biological Chemistry』に発表された研究では、人の皮膚や関節軟骨のコラーゲンについて、タンパク質がどのくらいの期間残るのかとAGEsの蓄積との関係が調べられました。

研究では、皮膚コラーゲンの半減期は約15年と推定されています。

ただし、ここでいう「約15年」は皮膚コラーゲンの半減期についての推定であり、「皮膚にあるAGEsが15年で半分になる」という意味ではありません。

さらに関節軟骨のコラーゲンは、それ以上に長く体内にとどまると推定されました。

つまり、体の中にあるタンパク質は、すべて同じスピードで入れ替わっているわけではありません。

比較的早く入れ替わるものもあれば、皮膚のコラーゲンのように非常に長く残るものもあります。

そして研究では、タンパク質の入れ替わりが遅い組織ほどAGEsが蓄積しやすいことが示されています。

ここから考えると、

「糖化は○日で半分になる」

と体全体について一つの数字で表すのは難しそうです。

■それなら糖化対策をしても意味がないの?

ここで、

「皮膚コラーゲンがそんなに長く残るなら、今から生活習慣を変えても意味がないの?」

と思ってしまうかもしれません。

ところが、そういうことではありません。

それを考えるうえで興味深いのが、1型糖尿病患者を対象としたDCCT関連の研究です。

1999年に発表された研究では、5年間の強化血糖管理を受けたグループでは従来療法のグループと比べて、皮膚コラーゲンの糖化関連指標であるfurosineが30~32%、pentosidineが9%、CMLが9~13%低かったことが報告されています。

ここで注目したいのは、5年間しっかり血糖を管理すれば「糖化がほとんど解消した」という結果ではないことです。

また別のDCCT関連研究では、glucosepaneやfructose-lysineと過去の平均HbA1cとの関連も報告されています。

つまり、長期的な血糖状態と皮膚コラーゲンの糖化には関連がある一方で、「○年間で糖化がすべてなくなる」という単純な話ではないことがわかります。

なお、これらは1型糖尿病患者を対象とした研究であり、糖尿病ではない一般の人にも同じ数値がそのまま当てはまることを示したものではありません。

だからこそ重要なのは、

「今までにできたAGEsを短期間ですべて消そう」

と考えることではなく、

「これからAGEsが蓄積しやすい状態をなるべく作らないようにする」

という考え方ではないでしょうか。

■糖化すると肌がくすむというのは本当?

糖化というと、

「肌の黄色み・肌のくすみ」

との関係を聞いたことがある人も多いと思います。

これにも興味深い研究があります。

2024年に発表された研究では、人の皮膚から黄色を呈するAGEの一種「AGEY」が同定され、皮膚の黄色みとの関連が報告されました。

つまり、少なくともAGEsの一部については、皮膚の黄色みとの関連を示す研究があります。

ただし、「糖化対策をすると2年半で肌が抜けるように白くなる」というところまで証明されたわけではありません。

今回調べた範囲では、「2年半」という期間を裏付けるヒトでの臨床研究は確認できませんでした。

また、肌の色にはメラニンや紫外線など、さまざまな要因が関係しています。

そのため、

「糖化を改善すれば肌が白くなる」

と単純に考えるより、

AGEsの蓄積は、肌の黄色みなど皮膚の色調に関係する要因の一つと考えられています。

■タンパク質やビタミン、ミネラルをとれば糖化は早く治る?

これについても少し注意が必要です。

タンパク質やビタミン、ミネラルを適切に摂取することは、健康な体を維持するために大切です。

しかし、

「十分なタンパク質・ビタミン・ミネラルを摂れば、AGEsが240日で半分になる」

ということを示す研究は、今回確認できませんでした。

栄養バランスのよい食生活が大切であることと、「AGEsが何日で減るか」という話は分けて考えたほうがよいでしょう。

■「何日で糖化が消える?」より大切なこと

糖化について調べてみると、少し意外な結論になりました。

私たちはつい、

「これを食べれば糖化を防げる」

「○カ月続ければ糖化が消える」

「何年で元に戻る」

という答えを探したくなります。

しかし、人間の体はそこまで単純ではありません。

AGEsにはさまざまな種類があり、AGEsができるタンパク質もそれぞれ違います。

そして、タンパク質によって体内で入れ替わるスピードも違います。

だから、

「糖化は240日で半減する」

と一つの数字で考えるより、

「今日から糖化が進みにくい生活を続けていく」

と考えるほうが、現在の研究に合った考え方ではないでしょうか。

■糖化をきっかけに、毎日の健康習慣を見直してみる

ここまで見てきたように、今回確認した研究からは「○○をすればAGEsが○日でなくなる」という単純な答えは見つかりませんでした。

だからこそ、「糖化を一気にリセットする方法」を探すのではなく、まずは毎日の健康習慣を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

・長期的に良好な血糖状態を保つことを意識する
・栄養バランスのよい食事
・適度に体を動かす習慣
・禁煙
・十分な睡眠

糖化だけのために特別な生活をするというより、日々の基本的な健康習慣を長く続けていく。

「糖化を一気にリセットする方法」を探すより、

・朝食をどうするか。
・今日は少し歩けるか。
・ちゃんと眠れているか。
・食生活が大きく偏っていないか。

そんな小さな健康習慣を積み重ねる。

糖化について調べていくと、結局はそんなシンプルなところに戻ってくるのかもしれません。

■まとめ

「糖化は240日で半減し、5年ほどでほとんど解消する」という情報について論文を調べてみましたが、この具体的な期間を直接裏付ける研究は確認できませんでした。

一方で、研究からわかっていることもあります。

・血糖状態と糖化には関係がある
・AGEsにはさまざまな種類がある
・AGEが蓄積するタンパク質によって入れ替わる速度が違う
・皮膚コラーゲンには非常に長く体内に存在するものがある
・皮膚のAGEsと肌の黄色みとの関係を示す研究もある

では、「糖化した体は元に戻るのでしょうか?」

今回調べた研究からは、「糖化した体が○年でもとに戻る」と一律に答えることはできません。

AGEsにはさまざまな種類があり、それが存在するタンパク質によって入れ替わる速度も違います。皮膚コラーゲンのように非常に長く体内に残るものもあります。

一方、1型糖尿病患者を対象とした研究では、長期的な血糖管理の違いと皮膚コラーゲンの糖化関連指標の違いが報告されています。

だからこそ、「今まで糖化してしまったから、もう遅い」と考える必要もなければ、「○年続ければ糖化をリセットできる」と考える必要もありません。

何年で元に戻るかを数えるよりも、

今日から糖化が進みやすい状態を避けることを意識し、毎日の健康習慣を一日ずつ積み重ねる。

糖化について知ることは、特別な「抗糖化法」を探すことではなく、自分の毎日の健康習慣を見直すきっかけになるのではないでしょうか。

糖化とは|糖化の症状・原因・チェック・糖化を防ぐ方法 について詳しくはこちら

【参考文献】

  • Verzijl N, DeGroot J, Thorpe SR, et al. Effect of collagen turnover on the accumulation of advanced glycation end products. Journal of Biological Chemistry. 2000;275(50):39027-39031. doi:10.1074/jbc.M006700200.
    PubMedで論文情報を見る
    ※皮膚コラーゲンの半減期を約15年、関節軟骨コラーゲンを約117年と推定し、タンパク質のターンオーバーがAGEs蓄積の重要な決定要因になることを示した研究です。
  • Monnier VM, Bautista O, Kenny D, et al. Skin collagen glycation, glycoxidation, and crosslinking are lower in subjects with long-term intensive versus conventional therapy of type 1 diabetes: relevance of glycated collagen products versus HbA1c as markers of diabetic complications. Diabetes. 1999;48(4):870-880. doi:10.2337/diabetes.48.4.870.
    PubMedで論文情報を見る
    ※DCCT参加者216人を調べ、5年間の強化療法群では従来療法群に比べ、furosine、pentosidine、CMLなどの皮膚コラーゲン糖化関連指標が低かったことを報告しています。
  • Monnier VM, Sell DR, Strauch C, et al. The association between skin collagen glucosepane and past progression of microvascular and neuropathic complications in type 1 diabetes. Journal of Diabetes and its Complications. 2013;27(2):141-149. doi:10.1016/j.jdiacomp.2012.10.004.
    PubMed Centralで全文を見る
    ※皮膚コラーゲン中のglucosepaneなどを測定し、glucosepaneとfructose-lysineが過去の平均A1cと関連していたことなどを報告した研究です。
  • Genuth S, Sun W, Cleary P, et al. Glycation and carboxymethyllysine levels in skin collagen predict the risk of future 10-year progression of diabetic retinopathy and nephropathy in the Diabetes Control and Complications Trial and Epidemiology of Diabetes Interventions and Complications participants with type 1 diabetes. Diabetes. 2005;54(11):3103-3111. doi:10.2337/diabetes.54.11.3103.
    PubMedで論文情報を見る
    ※DCCT参加者211人の皮膚コラーゲンに含まれる糖化産物を調べ、その後の網膜症・腎症の進行との関連を検討した研究です。
  • Fang B, Li L, Winget J, Laughlin T, Hakozaki T. Identification of Yellow Advanced Glycation End Products in Human Skin. International Journal of Molecular Sciences. 2024;25(11):5596. doi:10.3390/ijms25115596.
    論文全文を見る
    ※人の皮膚試料から黄色を呈する糖化物質AGEYを同定し、AGEY量と皮膚の黄色みとの強い相関を報告した研究です。なお、ヒトに抗糖化介入をして肌色の変化を追跡した臨床試験ではありません。
  • Monnier VM, Genuth S, Sell DR. The Pecking Order of Skin Advanced Glycation Endproducts (AGEs) as Long-term Markers of Glycemic Damage and Risk Factors for Micro- and Subclinical Macrovascular Disease Progression in Type 1 Diabetes. Glycoconjugate Journal. 2016;33(4):569-579. doi:10.1007/s10719-016-9702-2.
    PubMed Centralで全文を見る
    ※皮膚AGEsに関する約30年間の研究を整理した総説で、人の不溶性皮膚コラーゲンから多数の糖化産物が同定されていることや、furosine/fructose-lysine、glucosepane、MG-H1などについてまとめています。







【関連記事】

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BRAHMANのメンバーTOSHI-LOWさん、S状結腸がん(大腸がん)を発表

BRAHMANのXの投稿によれば、BRAHMANのメンバーのTOSHI-LOWさんが「S状結腸がん(大腸がん)」と診断され、近日中に切除手術を行い、一定期間療養することが発表されました。

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■【補足】S状結腸とは?

大腸は、盲腸・結腸・直腸に分けられ、結腸は、さらに上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸に分けられます。

【有名人と大腸がん】

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【あさイチ】鶏肉のチャーハンの作り方・レシピ/ばあちゃんの料理教室

ばあちゃんはよく言います。

「ねぇねぇ聞いて、体は急には変わらんのよ。毎日の台所がつくるとよ。」

この記事では、「鶏肉のチャーハン」の作り方を写真付きで丁寧に解説します。

家庭でも再現しやすいよう「料理のコツ」や「失敗しないポイント」まで取り上げます。

※このレシピはテレビ番組/家庭の知恵から生まれた実践的な料理法です。

今回のばあちゃんの料理教室はあさイチで作っていた「鶏肉のチャーハン」を自分風にアレンジして作ったら美味しかったので「鶏肉のチャーハン」の作り方を紹介します。

このレシピは、「ばあちゃんの料理はなぜ体にやさしいのか?」という考え方に基づいた家庭料理のひとつです。

→ なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康

【概要欄の目次】


◎鶏肉のチャーハンの作り方◎

| 材料 | 分量(2-3人分)】
| 卵 | 3個 |
| ごはん | 2人前分 |
| 鶏肉 | 150g |
| 長ねぎ | 1/3本 |
| ウェイパー | 小さじ1 |
| 塩コショウ | 適量 |

※番組で紹介された鶏肉で鶏油を作ってそれで卵をふんわり炒めるというアイデアを参考にしました。

【作り方】
1)フライパンに油をしいて、皮付きの鶏肉(食べやすいサイズ)を皮目を下にして中火で炒めたら、鶏油(チーユ)が出てきます。
2)きつね色に変わってきたら、全体を炒めます。塩コショウで軽く味付けします。
3)鶏油を片側に寄せて、そこに溶き卵(塩コショウで下味)を入れてふんわり炒めます。この時の火加減は中火。
4)炊いたご飯と中華風だしの素(ウェイパー小さじ1)を入れて、全体を炒めます。
5)炒めたら、長ネギのみじん切りを加えて、塩コショウで味を整えたらできあがり!


◎【おばあちゃんの知恵袋】作り方のポイント・コツ◎

鶏肉チャーハンをおいしく作る3つのコツ

1.チャーハンをべたつかせない

ごはんを入れたら、固まりをほぐしながら全体に油がなじむように炒めます。ごはんを押しつぶすように混ぜ続けるのではなく、ほぐしながら炒めるのがポイントです。

2.卵は鶏油でふんわり仕上げる

このレシピのポイントのひとつが、鶏肉の皮目を焼いたときに出てくる「鶏油(チーユ)」を使うことです。

鶏油をフライパンの片側に寄せ、そこへ溶き卵を入れて中火で炒めます。卵が完全に固まる前に大きく混ぜることで、ふんわりと仕上げます。

3.鶏皮から出た鶏油をうまく使う

鶏肉は皮目を下にして焼き、皮から脂が出てくるまでじっくり炒めます。この鶏油で卵を炒めることがおいしく仕上げるポイントになっています。

鶏油を捨てずにそのまま炒め油として使えば、鶏肉のうまみを卵やごはんにも生かせます。

このような作り方は、特別な健康法ではなく、家庭で無理なく続けるための知恵として受け継がれてきました。

家庭料理は「完璧」より「続くこと」。

こうした考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。

→ なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康


◎栄養のポイント・おススメする方◎

■この一皿は、10年後の体にどう効く?

鶏肉は、たんぱく質を含む身近な食材です。

文部科学省の食品成分データベースによると、若鶏もも肉(皮つき・生)100gには、たんぱく質16.6gのほか、ナイアシン4.8mg、ビタミンB6 0.25mgなどが含まれています。

たんぱく質は、筋肉や臓器、皮膚など体を構成する成分として使われる大切な栄養素です。

今回の鶏肉チャーハンは、ごはんに鶏肉と卵を組み合わせた一皿です。

もちろん、この一皿だけで栄養のすべてを補えるわけではありません。

厚生労働省では、毎日の食事について主食・主菜・副菜を組み合わせることを勧めています。

肉や卵などは主菜として主にたんぱく質の供給源になり、野菜などを使った副菜を組み合わせることで、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを補いやすくなります。

そこで、鶏肉チャーハンを作る日は、

「今日はどんな野菜を一緒に食べよう?」

と考えてみる。

サラダや野菜のおかず、野菜を使った汁物など、その日の食卓に合わせて一品を加える。

完璧な献立を毎日作ろうとするのではなく、いつもの一皿に何かひとつ足してみる。

それも、無理なく続けられる「毎日の健康習慣」のひとつではないでしょうか。

▶ これは「治す料理」ではなく「整える料理」です。

10年後も動ける体は、特別な健康法ではなく、毎日の積み重ねから。

こうした考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。

→ なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康


◎Q&A◎

◎関連レシピ・記事◎


◎最後に◎

ご覧いただきありがとうございます!

料理で病気(認知症のような症状)のリハビリを頑張っている「ばあちゃんの料理教室」です。

鶏肉のチャーハンは…

●鶏油のうまみが卵とごはんに移っておいしい

ので、ぜひ作ってみてくださいね。

この一皿は、忙しい日の救いであり、未来の自分への投資でもあります。

ばあちゃんは言います。

「難しいことせんでええんよ。今日のごはんを大事にしてね。」

ぜひ作ってみてくださいね。

このレシピも、ばあちゃんの料理が体にやさしいと言われる理由のひとつだと感じています。

家庭料理の考え方については、こちらの記事でまとめています。

この考え方についてはこちら → なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康

※ばあちゃんの料理が続いてきた理由は、特別な栄養学ではなく、“無理なく続く味”だったからです。

※動画を見て作り方がわからないときはコメント欄に「(何分何秒) ○○がわかりにくい」というようにコメントしてくださいね。

◎関連レシピ・記事◎

鶏肉・卵・ご飯を使った料理をもう一品

オムライス&チキンライス
鶏肉・卵・ご飯を使った、もう一つの定番ごはん。

親子丼
鶏むね肉と卵を使った丼もの。

基本のふわふわ卵焼き
卵をふんわり仕上げたい方はこちらも。

チキンのトマト煮
鶏肉を使った別の家庭料理を作りたい日に。

最後に、

→ → ばあちゃんの料理教室レシピ集 をもっと見る

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同じ10%の体重減少でも、食事の種類で肝臓と血糖の改善が違う|ケトジェニック食・地中海・低脂肪食を比較した最新研究

Cell Metabolism誌に2026年に発表されたランダム化臨床試験のタイトルは「体重減少時の心臓・代謝への効果に、食事の栄養素バランス(炭水化物・脂肪・タンパク質の割合)がどう影響するか」という内容の研究。

■研究の背景

肥満で「代謝的に不健康」な人(肥満+前糖尿病+脂肪肝)が体重を減らすと、血糖やインスリン、肝臓の脂肪などが改善します。

しかし、同じくらい体重が減っても、食事の種類(炭水化物が多いか少ないかなど)によって改善の度合いが違うのかはよくわかっていませんでした。

そこで研究者たちは、人気のある3種類の食事で約10%の体重減少を起こし、心臓・代謝の指標(特に肝臓やインスリンの働き)を比較しました。

※前糖尿病とは、血糖値が正常値よりも高いものの、糖尿病と診断される基準には達していない中間段階の状態で、境界型糖尿病や糖尿病予備群と呼ばれています。

■研究の方法

18〜55歳の肥満で前糖尿病と脂肪肝がある人たちを対象に、3つのグループに分けました。(すべてカロリーを制限して体重を約10%減らすように調整。)(最終的に約42人が完了)

1)超低炭水化物ケトジェニック食:炭水化物約4%、脂肪約73%、タンパク質約23%(ほぼ炭水化物を極端に減らしたケトン食)。
2)地中海食:炭水化物約50%、脂肪約35%、タンパク質約15%。
3)植物性中心の低脂肪食:炭水化物約70%、脂肪約15%、タンパク質約15%。

期間は平均約5ヶ月程度。体重減少量は3グループでほぼ同じ(約10%)。

主な測定項目:筋肉と肝臓のインスリン感受性、肝臓の脂肪量、血糖・インスリンの1日の動き、HbA1c(長期の血糖指標)など。

■結果

●体重減少と筋肉のインスリン感受性に関しては、3グループともほぼ同じくらい改善(筋肉のインスリン感受性は約50%向上)。体重を減らすこと自体が大切だということが確認されました。

●肝臓のインスリン感受性の改善は、ケトジェニック食で他の2倍〜3倍大きかった。

●肝臓の脂肪量の減少は、ケトジェニック食で約67%減、他の2グループは約45%減。

●肝臓での新しい脂肪の作り方の低下もケトジェニック食で最も大きかった。

●1日の血糖やインスリンの値、HbA1cの低下もケトジェニック食で最も大きかった。

●前糖尿病の改善(寛解)率もケトジェニック食で高かった(ケト約50%、地中海約29%、植物性低脂肪約7%(報告値))。

●LDLコレステロールやアポリポタンパクB、1日の中性脂肪の値にはグループ間で大きな差はなし。

今回の研究では、同程度の体重減少を達成した条件で比較すると、ケトジェニック食のグループでは、特に肝臓の代謝や血糖に関する一部の指標で、ほかの2つの食事グループより大きな改善がみられました。

■まとめ

今回の研究で分かったことは、1)体重を減らすこと自体はどの食事でも代謝をよくすること、2)食事の栄養素のバランス(特に炭水化物をどれだけ減らすか)によって異なること、3)特に脂肪肝や前糖尿病がある人では、ケトジェニック食が肝臓の健康により効果的な可能性があることです。

【参考文献】
Petersen MC, et al.
Effect of diet macronutrient content on the cardiometabolic response to weight loss: A randomized clinical trial
Cell Metabolism, 2026; 0

■補足

ケトジェニックダイエット(糖質制限+脂質を主なエネルギー源とする食事法)を長期的に続けると高脂血症や脂肪肝、糖尿病のリスクが高くなる可能性!によれば、ケトジェニックダイエットが短期的には体重減少に効果的でも、長期的に続けると、高脂血症や脂肪肝、耐糖能異常(糖尿病のリスク増加)といった健康リスクを引き起こす可能性があります。

ケトジェニック食は「良い・悪い」と一括りにするのではなく、対象となる人、目的、実施期間などによって分けて考える必要がありそうです。

ハクライドウでは以前、ケトジェニックダイエットを長期間続けたマウスで、高脂血症、肝機能障害、耐糖能異常などがみられた研究を紹介しました。

今回紹介した研究だけを見ると、「ケトジェニック食は脂肪肝や血糖改善にいい」という印象を持つかもしれません。

以前の記事とは反対の結果のようにも見えます。

ただし、2つの研究は同じ条件で行われたものではありません。

以前紹介した研究はマウスを対象に長期的なケトジェニック食の影響を調べた研究です。

一方、今回紹介したのは肥満、前糖尿病、脂肪肝のある人を対象として、減量時の食事の栄養素バランスによる違いを調べたランダム化臨床試験です。

そのため、この2つの研究だけから「ケトジェニック食は良い」「悪い」と単純に結論づけることはできません。

■健康習慣として考えたいこと

今回の研究から考えてみたいのは、

「健康に良い食事は一つなのだろうか?」

ということです。

ある人に、ある目的で、ある期間行った食事が有効だったからといって、すべての人が同じ食事を長期間続ければ同じ効果が得られるとは限りません。

また、一つの研究で「良い」という結果が出たからといって、一生その食生活を続けた方がよいという意味でもありません。

健康情報を見ると、

「○○は体に良い」

「○○は体に悪い」

と二択で考えてしまいがちです。

でも実際には、

誰が?

何のために?

どのくらいの期間?

という条件によって、結果の意味は変わってきます。

健康習慣も同じではないでしょうか。

「良い・悪い」だけで決めるのではなく、「今の自分の目的や体の状態に合っているかな?」と、ときどき見直してみる。

それも健康習慣の一つなのかもしれません。

※肥満、前糖尿病、脂肪肝などがある場合の食事療法については、自己判断で極端な食事制限を行うのではなく、医師や管理栄養士などの専門家に相談してください。







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