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65歳以上の男性の13%、女性の36%が眠りに入るまでに30分以上かかっている!?

Sleep

by Stephanie Young Merzel(画像:Creative Commons)

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■65歳以上の男性の13%、女性の36%が眠りに入るまでに30分以上かかっている!?

健全な睡眠は健康な老後につながる

(2008/6/12、Yahooヘルスケア)

正常な睡眠を取っている人は健康的な老後を過ごせるという知見が、米ボルティモアで開催された睡眠専門家協会(APSS)年次集会(SLEEP 2008)で報告された。
<中略>
高齢者の多くは必要な睡眠が取れておらず、その主な原因の一つが入眠困難である。65歳以上を対象とした過去の研究では、男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかることがわかっている。

高齢者の多くは入眠困難が原因の一つとなって、必要な睡眠が取れていないそうです。

65歳以上の男性の13%、女性の36%が入眠までに30分以上かかっているそうです。

寝ることで疲労回復ができるというイメージがみなさんもあると思うのですが、以前聞いた話では、「寝る」という行動自体、体力が必要なのだそうです。

そのため、子供の時にはよく眠れて長時間寝ることができますが、高齢になるにつれて、だんだんと眠りが浅くなり、夜中に目が覚める頻度が多くなるようなのです。

記事によると、睡眠不足になると、肥満、心疾患、糖尿病になるリスクが増えるとのこと。

また、睡眠不足は目の疲れの回復にもよくありません。

睡眠不足になると、眼精疲労目の充血ドライアイ目のくまなどになってしまうこともあります。

良い睡眠をとって健康な生活を送りましょう。

→ 睡眠不足・質の良い睡眠をとる方法 についてくわしくはこちら







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糖尿病と高脂血症(脂質異常症)

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by Mario Mancuso(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病と高脂血症(脂質異常症)




糖尿病の方は、動脈硬化が起こりやすく、その大きな原因となるのが脂質異常症(高脂血症)なのだそうです。

続・糖尿病50話:第34話 高脂血症

(2008/11/25、毎日新聞)

このような糖尿病患者における脂質異常症は、狭心症、心筋梗塞(こうそく)などの冠動脈疾患や脳梗塞の強いリスクとなりますので、厳重なコントロールが必要です。

糖尿病に対する食事療法と運動療法によって、血糖値を低下させると、これらの脂質異常症はある程度まで改善します。

すなわち、中性脂肪やLDLコレステロールは低下し、HDLコレステロールは上昇します。

糖尿病の合併症を予防するためには、血糖値の低下だけでなく、脂質異常症も併せて、食事療法運動療法によって治療する必要があるようです。

記事の中では、このようにアドバイスされています。

かかりつけの医師に、血糖値やHbA1cの値だけでなく、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪(空腹時)の値も聞くように心がけましょう。

糖尿病の予防や糖尿病の合併症を予防するには、血糖値など部分、部分を見るのではなく、トータルでみていく必要があるようです。







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病を予防する方法

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因

糖尿病の合併症

糖尿病の食事

糖尿病の運動療法

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

ビデオ電話で医師に気になる症状を相談できるアプリ登場-アメリカ

Doctors on Demand

参考画像:Techable




ちょっと気になる症状をビデオ電話で医師に相談できるアプリ登場 米国の医師1000人が対応

(2013/12/13、Techable)

体調にちょっとした変化を感じたり、気になる症状が現れたりしたときに、すぐにスマートフォンやPC、タブレットから医師に相談できるサービス「Doctors on Demand」が米国で始まった。アプリをダウンロードして登録しておけば、相談したい内容と既往歴、アレルギーの有無などを入力するだけで数分以内に医師とビデオ電話で直接話すことができる。

日本でもこれまでに「遠隔予防医療相談システム」の実証実験が行われてきましたが、アメリカでも医師に相談できるサービスが始まったそうです。

ただ、このサービスには小児科、内科、救急医療、家庭医学の4カテゴリーに限られているそうです。

相談料金は15分40ドルということですが、医療費が高いアメリカにおいては金銭的にも安く抑えられるというメリットもあるため、今後注目を集めるのではないでしょうか。







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パラダイムシフトを起こす!?塩1粒ほどの大きさのカメラを作製することに成功|独シュツットガルト大学

Endoscope Room_ Horiz

by Ano Lobb(画像:Creative Commons)




体内に注射できる極小カメラ、3Dプリンターで作製 独大学

(2016/6/28、AFP)

研究チームは、医療分野での重要な用途に適用できるほどの小型のレンズについて、従来の方法では技術的な限界から作製できないことを指摘しつつ、今回開発した3D印刷技法が「パラダイムシフト」を起こすかもしれないと説明する。

独シュツットガルト大学(University of Stuttgart)の研究チームが考えたのは、直径が毛髪2本分の光ファイバーの先端に3Dプリンターで作製した3つのレンズを備えたカメラを取り付けたもので、侵襲性を最小限に抑えた内視鏡としての活用も期待できるそうです。

「侵襲性(しんしゅうせい)」|コトバンク

医学で、生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある刺激全般をいう。 投薬・注射・手術などの医療行為や、外傷・骨折・感染症などが含まれる。

現在、ロボットやナノ粒子を活用して、治療薬をピンポイントで届けるというアイデアがいろいろ考えられています。




■ピンポイントで治療薬を届けるアイデアの例

GOOGLEX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表によれば、「Google X」で生体研究プロジェクトを統括しているAndrew Conrad氏が先日発表したのは、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんなどを早期発見するというプロジェクトです。

ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究によれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。

血液の中を泳いで薬を届ける「3Dプリント魚」が開発される|カリフォルニア大学サンディエゴ校によれば、3Dプリントでできた魚型ロボットが、人間の血液の中を泳いでいって、毒素を探知したり、目的部位に薬を運んだりすることができるようになるかもしれないそうです。

ROBOT ORIGAMI |折り紙からインスピレーションを受けて作られた小さな医療用ロボットが開発によれば、小さな医療用ロボットが人体内部の奥深くに薬品を届けたり、医療行為を行ったりするのに利用できる可能性が期待されています。

ナノカプセルで疾患部位にピンポイントで治療薬を届ける技術|ドラッグデリバリーシステム(DDS)によれば、「ドラッグデリバリーシステム(DDS)」というナノカプセル(ミセル化ナノ粒子)の中に薬を入れて、体の中の疾患部位にその薬を届けるという技術が開発されています。

■まとめ

従来の方法では技術的な限界から作製できないものを作ることができたことでパラダイムシフトが起こり、また新しいアプローチが医学分野で進む可能性がありそうです。







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DNAを切らずに書き換える新しいゲノム編集技術「Target-AID」の開発に成功|神戸大学

target-AID

参考画像:神戸大学スクリーンショット




DNAを切らずに書き換える新たなゲノム編集技術「Target-AID」の開発に成功

(2016/8/5、神戸大学)

本研究では、人工ヌクレアーゼを利用した技術である「CRISPRシステム」から、ヌクレアーゼ活性を除去したものに、脱アミノ化酵素であるデアミナーゼを付加した人工酵素複合体(図1)を構築し、酵母および動物細胞の中で発現させることで、狙った点変異※3を高効率に導入して遺伝子機能を改変できることを実証しました(図2)。また、DNAを切断せずに改変することで、従来のヌクレアーゼ型に比べて、細胞毒性が大幅に低減していることも確認できました。

ゲノム編集の新技術 DNA切らずに遺伝子書き換え

(2016/8/5、NHK)

グループによりますとこれまでのゲノム編集の技術では遺伝子を操作する際にDNAを切断する必要があるため予想外の反応が出ることが多く、時には細胞が死んでしまうこともあったということです。

神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の西田敬二特命准教授・近藤昭彦教授と、東京大学先端科学技術研究センターの谷内江望准教授、静岡県立大学食品栄養科学部環境生命科学科の原清敬准教授らの研究グループは、「デアミナーゼ」という酵素を使って、DNAの特定の部分に直接、反応させることでDNAを切断することなしに遺伝子を書き換える新たなゲノム編集技術「Target-AID」の開発に成功したそうです。

西田特命准教授によれば、今回の従来より安全に高い精度で遺伝子を操作できる技術によって、これまでは難しかったより精密にDNAを変えたいというニーズに応えることができ、安全性が高いので植物の品種改良や薬の開発、遺伝子治療にも応用が期待できるそうです。




ノーベル賞の期待も!ゲノム編集技術「CRISPR/CAS9(クリスパーキャスナイン)」とは?

CRISPR/Cas9は、遺伝子を改変して病気を取り除いたり、新たな遺伝子を埋め込んだりする遺伝子編集ツールで、細菌がウイルスから身を守るための仕組みであるCRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats)システムを応用しており、ノーベル賞が期待されるほど注目されています。

■まとめ

今回のポイントは、「DNAを切断することなしに遺伝子を書き換えられる」ということです。

もちろん倫理的な問題はあるでしょうが、より安全にできるようになったということで、一歩前進したのではないでしょうか。