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GoogleX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表

参考画像:U-NOTE




がんはもう怖くない!? Googleの機密研究部門「Google X」が驚きのプロジェクトを発表

(2014/11/1、u-note)

それは、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんなどを早期発見するというプロジェクト

仕組みは簡単で、患者がナノ粒子入りのカプセルを飲み込み、血中に溶けたナノ粒子が、細胞やタンパク質にくっつくことで、がん細胞やその他病気を引き起こしそうな物質のデータをウェアラブル端末に逐一送るというもの。

先日、Verily(元Google X)のProject Baseline studyの目的は、病気のサインを見つけ病気の予防をすること!?と言う記事を取り上げましたが、今回「Google X」で生体研究プロジェクトを統括しているAndrew Conrad氏が先日発表したのは、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんなどを早期発見するというプロジェクトです。

このニュースを見て思い出したのは、以前NHKの子供向けに放送されていた番組「天才てれびくん!」内の「ナノセイバー」でした。

救命戦士ナノセイバー ー Wikipedia

22世紀に入り、子供の社会進出が加速する中、医学界において、体内にナノマシンを投入し疾病を防ぐという、革命的な治療法が開発される。同じく医学界において子供医師として活躍していた恵達ナノセイバーは、これらの技術を応用したバーチャルワールドを利用して体内に入りこみ、バーチャルメディカルステーション(以下VMS)に運び込まれる患者の治療を行なってゆく。

ナノセイバーはナノマシンを投入して病気を防ぐというもので、今回GoogleXが立ち上げたプロジェクトの先を行く発想ですよね。

GoogleXの関係者がナノセイバーを見たら、将来実現してくれるかもしれません。

→ がん|がん最新ニュースまとめ についてくわしくはこちら







糖尿病の新治療法に期待 「CD44」の働きを抑えると、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられる|北里大・スタンフォード大

Biotechnology

by Idaho National Laboratory(画像:Creative Commons)

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■「CD44」の働きを抑えると、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられる

糖尿病の根本治療薬に道 原因のたんぱく質、働き解明

(2014/10/8、朝日新聞デジタル)

生活習慣が原因とされる2型糖尿病で、発症にかかわるたんぱく質「CD44」の働きを抑えると、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられるとする研究結果を、米スタンフォード大や北里研究所がまとめた。肥満の人は脂肪細胞が炎症を起こし、インスリンがうまく働かなくなると考えられており、糖尿病の根本的な治療薬の開発につながる可能性があるとしている。

糖尿病になるのは、肥大化した脂肪細胞が炎症を起こし、インスリンの働きを妨げる物質を分泌していると考えられているそうですが、北里研究所とスタンフォード大学の研究によれば、「CD44」というたんぱく質の働きを抑えることで、血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えられることができることがわかり、このことによって糖尿病の根本的な治療につながる可能性があるそうです。

■これまでの糖尿病治療薬との違い

現在の糖尿病治療薬は、インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げるタイプが主流だ。スタンフォード大上席研究員の児玉桂一さんは「糖尿病の原因となる脂肪細胞の炎症を抑えることができれば、インスリンがうまく作用し、糖尿病を治すことができるかもしれない」と話す。

●現在の糖尿病治療薬

インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる

●今回の研究で期待される治療薬

血糖値を下げるだけでなく、脂肪細胞の炎症も抑えることで、インスリンが作用するようになる

■まとめ

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

しかし、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないようです。

ぜひ根本的な治療法が開発されることを期待します。

→ 糖尿病の症状・初期症状について詳しくはこちら。







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病を予防する方法

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因

糖尿病の合併症

糖尿病の食事

糖尿病の運動療法

インスリン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の候補である化合物を使ってマウスによる実験したところ、肺がんが完全に消えた|シカゴ大・中村祐輔教授

Laboratories

by Saint Louis University Madrid Campus(画像:Creative Commons)




がん狙い撃ち新物質、シカゴ大・中村教授が発見

(2014/10/23、読売新聞)

がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の新しい有力候補となる化合物を見つけたと、米シカゴ大の中村祐輔教授の研究チームが22日、米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表した。

中村教授によると、この化合物を使ってマウスで実験したところ、肺がんが完全に消えたという。

がん細胞を狙い撃ちする分子標的薬の候補である化合物を使ってマウスによる実験したところ、肺がんが完全に消えたそうです。

中村祐輔教授について調べたところ、中村祐輔教授はがんペプチドワクチン治療の研究をされているそうです。

がんの最先端免疫療法 ~ペプチドワクチン治療~ (AMPO)

この分野での世界的権威で、シカゴ大学医学部血液・腫瘍内科教授・オーダーメイド医療部門副センター長として、がんペプチドワクチン治療とがんの新薬の実用化に向けた研究に挑まれているのは、中村祐輔教授(東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センター長・教授)です。
がんペプチドワクチン治療は、独自のワクチンを投与することで、ヒト本来の免疫力を飛躍的に高め、癌を退治する画期的な治療です。今まで科学的でないと批判を浴びてきた「がんワクチン療法」は、科学的な検証が可能な最先端の免疫療法として、現在では外科療法・化学療法・放射線療法に次ぐ「第4の治療法」として世界的に大きく注目を集めています。

外科、抗がん剤、放射線といった治療法に次ぐ“第4のがん治療法”として期待されている「がんペプチドワクチン療法」に今後注目が集まるかも知れません。







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iPS細胞使い肌細胞若返り 67歳→36歳 老化のメカニズム解明へ―コーセー

Mother Daughter shot

by Bill & Vicki T(画像:Creative Commons)




iPS細胞使い肌細胞若返り 67歳→36歳 コーセー

(2014/10/16、朝日新聞デジタル)

コーセーは15日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、67歳の日本人男性の肌の細胞を、同じ人の36歳時点の肌とほぼ同じ状態に若返らせることに成功したと発表した。

iPS細胞を使って、67歳の男性の肌を、36歳時点の肌とほぼ同じ状態に若返らせることに成功したそうです。

見た目では年齢が判断できない時代までもうすぐかもしれません。

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コーセーはこの研究結果を使って老化のメカニズムを解明していくそうです。







肺ガンを「息の温度」から診断できるテスト方法が研究されている!?

lung

by @artnabart(画像:Creative Commons)

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「息の温度」から肺ガンを診断できるテスト方法、実験進む

(2014/9/23、Wired)

研究者たちはすべての参加者たちの息の温度を分析して、「これ以上ならば、非常に高い精度で肺ガンの存在を診断できる」温度の存在を示した。息の温度はさらに、患者が習慣的な喫煙者だった年数や、腫瘍の進行段階とも関係することが判明した。

フォッジャ大学のある研究が、呼気テスト(息の温度)で肺がんを診断できるテスト方法を考えているそうです。

この方法の精度が高ければ、利用者にとっては、低コストでストレスがなく試すことができ、なおかつ早期発見が可能であるため、期待の出来る方法だと思います。