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糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

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■糖尿病患者は心血管疾患の発症リスクがそうでない人の約4倍高い!

Scared!

by Matt(画像:Creative Commons)

続・高血圧と脳・心臓病50話:第42話 糖尿病のリスク

(2009/1/14、毎日新聞)

糖尿病患者さんの心血管疾患発症率はそうでない人の約4倍と高く、糖尿病のリスクは、加齢に換算すると15年分に相当します。

一方、厚労省の07年国民健康・栄養調査で、わが国において、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加していることが分かりました。

糖尿病患者の場合、そうでない人に比べて心血管疾患発症率は約4倍なのだそうです。

厚生労働省の07年国民健康・栄養調査で、糖尿病が「強く疑われる人」は約890万人(02年調査は約740万人)、「予備軍」は約1320万人(同約880万人)と、著しく増加しているため、心血管疾患の増加が心配されます。

糖尿病による血管障害には、眼、腎臓、末梢(まっしょう)神経の病気をおこす細小血管障害と、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞=こうそく)を代表とする大血管障害の二つがあります。

細小血管障害の発症には、糖尿病を発症してからある程度以上の期間が必要ですが、大血管障害は、予備軍の時期から発症するといわれています。

欧米の研究では、虚血性心疾患のリスクは、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が正常範囲から連続的に上昇することが示されており、予備軍の段階から心血管疾患への対策が必要となります。

この部分を見やすくまとめて見ました。

■糖尿病による血管障害

  • 細小血管障害
    例:目(糖尿病網膜症)、腎臓(糖尿病腎症)、末梢神経の病気(糖尿病神経障害
    糖尿病を発症後ある程度の期間が必要
  • 大血管障害 
    例:虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
    糖尿病予備軍の時期から発症
    そのため、糖尿病予備軍の時期から心血管疾患への対策が必要。

心血管疾患対策のためにも、糖尿病予備軍の段階から、食事や運動などの生活習慣の改善を行いましょう。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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糖尿病の運動療法の進め方|血糖値の上昇が認められる食後1時間前後に行うのがよい

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■糖尿病の運動療法の進め方

Henley jogs.

by markheybo(画像:Creative Commons)

糖尿病講座:(20)運動療法の進め方

(2009/1/27、毎日新聞)

糖尿病では血液中の糖が慢性的に高い状態ですので、運動によって糖などのエネルギーを消費することは、継続的な血糖値のコントロールに非常に有効です。

また、いわゆるメタボリックシンドロームで認められる肥満や高血圧、脂質代謝異常の改善にもつながるため、こうした病気を合併している患者さんにも効果が期待できます。

運動療法は、大きく有酸素運動とレジスタンス運動の2種類に分類されます。

有酸素運動は酸素の供給に見合った強度の運動を持続して行うことにより、糖や脂肪をエネルギーとして消費します。

レジスタンス運動は主に抵抗負荷に対して動作を行う運動で、強い負荷強度で行えば無酸素運動に分類されますが、筋肉量の増加による基礎代謝量の増加や加齢に伴う筋委縮予防が期待できます。

糖尿病の方が、運動することは血糖値のコントロールに役立ちます。

また、運動は、糖尿病の方だけでなく、メタボリック肥満高血圧脂質異常症(高脂血症)の改善にも役立つことが期待できます。




■運動は、血糖値の上昇が認められる食後1時間前後に行うのがよい

■運動療法の種類

  • 有酸素運動 : 糖や脂肪をエネルギーとして消費
  • レジスタンス運動(無酸素運動) : 筋肉量を増やし、基礎代謝の増加

ただし、運動療法を行う場合は、合併症が悪化する可能性もあるようですので、自己判断で行わずに、事前に担当医と相談して、安全な運動内容を決める必要があるようです。

また、記事によると、

運動療法のタイミングとしては、血糖値の上昇が認められる食後1時間前後に行うのがよい

とされているそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病危険度チェック について詳しくはこちら







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脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう!

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■脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけよう!

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by Johnny Vasquez(画像:Creative Commons)

脈の打ち方で病気がわかる? 自分で測って体調管理

(2015/3/26、日本経済新聞プラスワン)

心房細動自体は命にかかわるようなことはありませんが、動悸・息切れ・疲れやすいなどの症状が現れ、場合によっては、脳梗塞の原因ともなるそうです。

■心房細動とは

心房細動|日本不整脈心電学会

心房細動になると心房の拍動数は1分間で300回以上になり、心臓は速く不規則に拍動します。

通常心臓は規則的に一分間に60から100回拍動しますが、心房細動になると、心臓は不規則に300回以上拍動します。

<不整脈>飲酒量の増加で危険性高まるによれば、心房細動が起きると、心臓内の血がよどんで血のかたまり(血栓)ができやすくなり、それが脳の血管に詰まると重症の脳梗塞につながるそうです。

血栓の原因は心房細動や動脈硬化でフィブリンが固まってしまうことにあった!?|ためしてガッテン 8月24日によれば、血栓ができる時の心臓の動きをよく観察すると、動きが悪くて鼓動が不規則の状態(「心房細動」という不整脈の一種)になっており、心臓の中で血液がよどんで固まりやすくなっているそうです。

脈をとって脳梗塞の原因となる心房細動を見つけましょう!

そして、脈が不規則に乱れていたら循環器科を受診するようにしましょう。

→ 脳梗塞とは|脳梗塞の症状・原因・予防 について詳しくはこちら

→ 脈拍|脈拍数(心拍数)の正常値・脈の変化でわかる病気・脈拍の簡単な測り方 について詳しくはこちら







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気づいたら「口呼吸」になっている人は要注意!病気を引き起こす原因になるかも!?




■気づいたら「口呼吸」になっている人は要注意!病気を引き起こす原因になるかも!?

open mouth

by Nicolas Alejandro(画像:Creative Commons)

気づいたら「口呼吸」になっている人は要注意!

(2009/5/27、プレジデント)

「鼻呼吸の主な役割は、吸う空気を温め、適度な湿度を与えること、また“ゴミフィルター”機能で細菌やウイルスをブロックし、肺などを守ること。

一方、口呼吸ではウイルスが除去されていない冷たく乾燥した空気が喉にダイレクトに入ってくる。

その結果、免疫力が低下し、疲労感が高まる。

様々な病気も引き起こしてしまう」

口呼吸が日常的に行われるようになると、鼻呼吸の時のようにフィルター機能でごみや細菌、ウイルスを除去できないため、病気を引き起こす原因になるそうです。

また、記事によれば、口呼吸は、睡眠時無呼吸症候群の原因の一つともいわれているそうです。

鼻呼吸なら気道を確保できても、口呼吸は口をぽかんと開けているため、口の周りの筋肉が弛緩し、舌が気道を塞いでしまうのだ。

悪くすると心臓に負担をかけ高血圧や突然死をも誘発しかねないというから、聞き捨てならない。

さらには、舌の粘膜の乾燥による味覚障害、鼻の機能低下による嗅覚障害の可能性も示唆されている。

口呼吸が様々な病気を引き起こす原因となる可能性があるようです。

記事の中に、口呼吸に関するアンケートが紹介されています。

「調査の結果、無意識に口を開いていることがある人のなかで、楽だからと答えた人は全体(20~49歳の男女624人)のうち、口呼吸族で約31.4%、鼻呼吸族では約16.8%。

鼻呼吸族のほうが集中力が長く続き、睡眠の質が高いという傾向が出ました。

逆に、口呼吸族は口臭やイライラ、肌荒れなどに悩んでいる人が多かった」とは、鼻詰まり感を軽減する鼻腔拡張テープを販売するグラクソ・スミスクライン広報の話である。

意識的に鼻呼吸をするようにする必要があるようです。







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隠れ高血圧(夜間高血圧)の原因|なぜ夜間高血圧になってしまうのか?|#たけしの家庭の医学

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■夜間高血圧

Sleeping

by Luciano Brito(画像:Creative Commons)

2010年7月6日放送のたけしの家庭の医学では、「通常の健康診断ではわからない 謎の隠れ高血圧 徹底解明スペシャル」を取り上げました。

今回番組で取り上げたのは、「夜間高血圧」。

夜間高血圧とは、睡眠中に血圧が高くなる隠れ高血圧のことです。

通常、日中の血圧はことあるごとに変動し、睡眠中は、日中より低く、安定した状態が続く。

このため、高血圧の基準は140以上だが、夜間高血圧の基準値は120以上。

国内外で行われた様々な疫学調査では、夜間高血圧の人は正常な人と比べて脳梗塞を発症する危険性がおよそ4倍も高いことがわかっている。

夜間高血圧は、生活習慣の乱れによって起こるそうです。

今回番組で紹介されたケースでは、メタボリックな状態こそが、睡眠中の高血圧の原因だったそうです。




■なぜ夜間高血圧になってしまうのか?

カロリーオーバー

中性脂肪コレステロール悪玉コレステロール)が増加

→頸動脈に異変(動脈硬化

→圧受容体(頸動脈の血管壁内にある血圧センサーの役割をしている細胞)の機能が低下

→睡眠中の血圧をさげることができず、夜間高血圧に

※夜間血圧を診れば将来の脳卒中や心筋梗塞の可能性を予測できるそうです。

※体重が1kg減ると血圧が約4mmHg下がるという報告があります。

※夜間血圧を調べるには、家庭血圧計で起床後30分以内に測ると夜間高血圧かどうか推測できる

※夜間血圧の上が115以上の場合夜間高血圧予備軍なのだそうです。

※高血圧の危険因子:タバコ・肥満・高コレステロール・糖尿病・家族歴 など




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