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食べ過ぎでも肝臓は壊れる!年末年始はNASH(非アルコール性脂肪肝炎)に注意!

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これからの時期は、忘年会・新年会とお酒を飲む機会が増える時期ですよね。

肝臓のことを心配する人もいらっしゃるのではないでしょうか。

肝臓の病気といえばアルコールが原因と考える人も多いと思いますが、最近では、食べ過ぎによって肝臓が病気になるということがわかっています。




【目次】

■脂肪が肝臓に悪影響

party

by gabia party(画像:Creative Commons)

食べすぎでも肝臓は壊れる!年末年始は“脂肪肝炎”に注意

(2011/12/14、ZAKZAK)

肝臓は「体内の化学工場」といわれ、飲食で体内に入って分解された栄養素を貯蔵したり、身体に必要な形に作り替えるなどさまざまな働きをしている。

一度に多量の飲食をすると肝臓がオーバーフローになり、結果として脂肪がたまりやすくなる。

これを「脂肪肝」という。

東海大学医学部付属東京病院消化器肝臓センター長の西崎泰弘副院長が説明する。

「アルコールを飲まなくても、脂肪分の多い食事を続けていると、短期間で脂肪肝になることはあります。それを放置していると、脂肪化をきっかけに肝細胞の破壊が起こり、NASHへ移行することがあるので注意が必要です」

脂肪肝では、血液検査で「γーGTP」という数値が上昇。

そして、NASHになると、「AST/ALT」という数値も上がり、肝機能が破壊されていることが明らかになる。

その状態を放置すると、肝硬変や肝がんへと移行し、命に関わることもある。

脂肪分の多い食事を続けると、脂肪肝になることがあり、放置したままにしていると、肝細胞の破壊が起こり、NASHに移行することがあるそうです。

また、その状態をほうっておくと、肝硬変肝臓がんへと移行することがあります。

■肝臓の数値を見る目安

この記事では、「γーGTP」「AST/ALT」といった肝臓の数値に関するキーワードが出ていましたので、肝臓の数値を見る目安をご紹介します。

肝臓の数値

γ-GTP(正常値)男性…50IU/L単位以下
γ-GTP(正常値)女性…32IU/L単位以下

正常値を下回っている分には問題ありませんが、数値が上回っている場合には、肝臓に負担がかかっていると考えられます。γ-GTPの数値が高くても100以下であれば、禁酒などお酒・アルコールを控えることで正常値に戻ると考えられます。
しかし、100以上であれば、脂肪肝が進行していると考えられるため、病院で診ていただくことをおすすめします。

GOT(AST)…40IU/L単位以下
GPT(ALT)…40IU/L単位以下

GPT(ALT)・GOT(AST)が100以下(40IU/L単位以上で)の場合には、慢性肝炎、肝硬変、脂肪肝などが考えられる。100以上になるとウイルス性肝炎の疑いがある。




■小太りでも注意

「明らかに肥満という人だけでなく、それほど太っていない人でもNASHになっている人はいます。

肝臓への脂肪の蓄積には個人差があるため、一時期な食べ過ぎが引き金になることがあるのです。

特に冬場は寒いので運動量が落ちて筋肉も減りやすいため、基礎消費カロリーが下がりがちです。

同じ体重であっても体内の脂肪の量は逆に増えやすく、NASHになりやすいのです」と西崎副院長はいう。

肝臓への脂肪の蓄積には個人差があるため、それほど太っていない人でも一時期な食べ過ぎが引き金となり、NASHになっている人はいるそうです。

以前ためしてガッテンで取り上げられていましたが、高脂肪食を3日間続けただけで、糖尿病と同じレベルにまでなるということでした。

隠れ糖尿病の原因は脂肪肝と脂肪筋|ためしてガッテン(NHK)

糖尿病は、長い間悪い生活習慣を続けているとおこると思っていましたが、そうではないようです。

番組の実験によれば、高脂肪食を3日間続けただけで、糖尿病と同じレベルにまでなるそうです。

■活性酸素のキケン

脂肪肝からNASHへ移行しやすいのは、肝臓に脂肪がたまるだけでなく、体内で強い酸化力を持つ活性酸素などの別の要因が関わっている。これを「セカンドヒット」というそうだ。

「活性酸素がたくさんあると炎症は起こりやすい。脂肪肝のセカンドヒットは、酸化した脂の摂りすぎや、鉄を多く含む食品、喫煙、不規則な生活などさまざまな理由があります」(西崎副院長)

「セカンドヒット」と言うキーワードははじめて聞きましたが、つまり、肝臓の脂肪化(ファーストヒット)に加えて、酸化した脂の摂りすぎや、鉄分を多く含む食品、喫煙、不規則な生活など様々な要因が関わること(セカンドヒット)によって、NASHへと移行しやすくなるようです。

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セカンドヒットに関わるものを全て除去するのは難しい。

となれば、やはり大切なのは脂肪肝の改善と予防になる。

ただし、急に粗食にしなくても、肉や魚などタンパク質はしっかり食べていればOKだ。

「脂質や糖質と違って、タンパク質は体内で脂肪として蓄積されないので、満腹感を得るために油の少ない肉類や豆腐などを多めにしてみてください。

肉は脂肪分が少ない部位なら300グラム程度食べても全く大丈夫です。

なるべく脂肪分を口にしないことから始めましょう。

糖分をはじめとする炭水化物も、体内で中性脂肪になって蓄積さやすいので注意が必要です」

まとめてみます。

●肉や魚などタンパク質はしっかり食べる

脂質や糖質と違って、タンパク質は体内で脂肪として蓄積されないので、満腹感を得るために油の少ない肉類や豆腐などを多めにする。

肉は脂肪分が少ない部位なら300グラム程度食べてもよい。

なるべく脂肪分を口にしないことから始めましょう。

●糖分をはじめとする炭水化物は、体内で中性脂肪になって蓄積しやすいので注意が必要

■非アルコール脂肪肝 撃退法チェック

□間食は控える。どうしてもケーキが食べたい日は1切れまでと決める。毎日は食べない

□柿などの甘みの強い果物は1日1個まで

□ビタミン類はCやEを積極的に摂るように心掛ける

□甘い飲料は避ける

□脂ものは避ける。油を使うときは、オリーブ油、キャノーラ油などの良い油を使う

□ノンオイルドレッシングの野菜サラダを、毎食ごと初めに食べる

□ご飯や麺類などの炭水化物を摂りすぎない

□タンパク質の肉や魚、豆腐、豆類などはしっかり食べる

□通勤時間に歩くときは速歩を心掛ける

□ウオーキングなどの有酸素運動を定期的にする

□有酸素運動をする前にストレッチ&筋トレを必ず行う







■肝臓関連ワード

肝臓とは|肝臓の機能・働き・位置(場所)

肝臓の病気|肝臓病の初期症状・種類・原因

脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方

肝炎とは|肝炎(B型・C型・アルコール性)の症状・原因・チェック

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の症状・食事・改善方法

NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)とは・症状・原因

肝硬変とは|肝硬変の症状・原因・食事

肝臓がん|肝臓がんの症状(初期・末期)

肝機能障害の症状・原因・食事・肝機能の数値

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因

肝臓に良い食べ物|肝臓と食事

脂肪肝の改善方法(食事・運動・サプリ)

肝臓がん予防によい食事・食べ物

コレステロールとは|コレステロール値を下げる食品・食事

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亜鉛を含む食べ物・食品|亜鉛不足チェック・摂取量

タウリンとは|タウリンの効果・効能|タウリンの多い食品・食べ物

お正月・年末年始には心停止が増える!?|新潟の研究チームによる調査




■お正月・年末年始には心停止が増える!?|新潟の研究チームによる調査

Kansas Jayhawks 2008 NCAA Basketball National Champions--Street Party

by Mircea(画像:Creative Commons)

お正月には心停止が1.4倍に

(2015/12/30、medley)

年末年始の期間で、院外心停止の発生件数が1.3から1.6倍に増えていました。内訳では、心臓病以外の原因での心停止の比率が高まり、またその場合人の集まるところで倒れる比率も高まっています。

新潟の研究チームが、2005年から東日本大震災前までの消防庁のデータを使用し、701,651件の院外心停止の発生の詳細を調べたところ、1年の中で、年末年始の期間に発生件数が増えることがわかったそうです。

日本では、院外心停止は1日のうちでは朝、週のうちでは月曜に、季節のうちでは冬に発生件数が多くなることが京都の研究チームにより報告されていました。

冬の中でも、年末年始の期間に心停止が増えるというのは何か理由がありそうです。




■なぜ年末年始には心停止が増えるの?【仮説】

年末年始には心停止が増える理由について考えてみたいと思います。

●冬に多い

寒い中に無理に出かけると身体に負担がかかりやすいと考えられます。

●忘年会・新年会

年末年始はイベントごとも多く、忘年会・新年会などで肝臓が疲れている方も多いようです。

日ごろの生活習慣とは違ったことをすることで、身体への負担もかかると考えられます。

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●温度差

私たちの血管は、温度の高い所では熱を放出しようと広がり、温度の低い所では、熱を逃がさぬよう収縮するため、血圧が急上昇します。

この温度差が大きいほど血圧は上がり、心筋梗塞になるリスクが高まります。

特に気を付けたいのがお風呂。

43度というちょっと熱い温度は、血圧と心拍数が急上昇することで心臓に負担をかけ、そして赤血球や血小板がくっつきやすくなり、固まって血栓になりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞の大きい原因となるそうです。

入浴時に気を付けてほしい人は次の条件です。

○熱い風呂が大好きな人(驚がく反応等の結果、血圧低下を起こしやすい)

動脈硬化のある人(血管にしなやかさがないため、血圧が急上昇・急降下しやすい)

高血圧の人(元々血圧が高い人ほど、下がるときの幅も大きい)

○65歳以上(動脈硬化、高血圧になっている割合が高い)

○飲酒後に入浴する人(飲酒や食事のあとは、血圧が下がっている)

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●人の集まるところで倒れる

人が集まっていることで楽しくなってしまい、体に無理してしまうという人がいることが考えられます。

もう一つ考えられるのは、集団の中にいるときのストレスです。

ボディタッチとパーソナルスペースの関係とは?|ボディタッチの心理的効果によれば、満員電車内では、周りにいる人同士のパーソナルスペースを侵害しあっているため、緊張感やストレスが生まれているそうです。

■まとめ

年末年始には心停止が増えやすいというそのはっきりとした原因はわかりませんので、大事なことは起きた時にどのように対処するかです。

AED 市民救命で社会復帰2倍 京大、心停止患者調査によれば、一般市民によるAED(自動体外式除細動器)による除細動を受けた人(心室細動が起こってAEDが必要になった患者)の社会復帰率は全体の2倍だったそうです。

起きた時にできる範囲での救急処置をできるように勉強しておきたいですね。







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脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリ用ロボ「SMOVE」の開発|九大研究グループ

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■脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリ用ロボ「SMOVE」の開発|九大研究グループ

Kyushu University, Department of Mechanical Engineering, Faculty of Engineering System Engineering Lab
Kyushu University, Department of Mechanical Engineering, Faculty of Engineering System Engineering Lab

参考画像:Kyushu University, Department of Mechanical Engineering, Faculty of Engineering System Engineering Lab|スクリーンショット

脳血流連動で手指リハビリ、九大研究グループがロボ開発

(2017/1/5、読売新聞)

研究グループは、体を動かす命令を出した際に脳に生じる血流の変化が、まひで体を動かせない患者でも起きることに着目。頭に装着するだけで脳内のヘモグロビン量を測定できる簡便な検査装置を用い、独自に開発した手指のリハビリ機器をコンピューターで連動して動かすシステムを考案した。

無線で「力」を伝える「フォーストランシーバー」を開発 医療介護提供者の負担軽減に役立つ期待|慶応大によれば、慶應大学の研究チームは、無線によって2台の装置間で「力」を瞬時に伝える通信機「フォーストランシーバー(無線による携帯型力触覚通信機)」を開発したそうで、脳梗塞などで手を思うように動かせなくなった患者のリハビリに使えば、理学療法士が離れた場所から手や腕の動きを助けることにも活用できる可能性があることを紹介しましたが、九州大学医学部、工学部などの共同研究グループは、体を動かす命令を出した時に脳に生じる血流の変化が脳卒中によるまひで体を動かせない患者でも起きることに着目し、手指のまひを改善するリハビリ用ロボット「SMOVE」の開発を進めているそうです。

<リハビリ・ロボットの仕組み>

手を握ると想像する

→ヘモグロビンの量を測定する

→コンピュータを介して信号を送る

→手指のリハビリ機器が動く

→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら

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■まとめ

今回の研究は脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリを目的としていますが、この仕組みを用いれば、遠くに離れたロボを動かすことできることで様々な用途で活用できるようになるかもしれません。

舌で車いすやパソコン操作する方法を開発|米ジョージア工科大では、舌でパソコンや車いすを操作する方法や声を出したり、顎を動かしたりして車いすを操作する技術や息でパソコンが操作できる技術を紹介して、これらの技術がユーザーインターフェース(UI)として活用されるのではないかと書きましたが、今回紹介した仕組みもその可能性があるのではないでしょうか。

A hand exoskeleton robot for rehabilitation using a three-layered sliding spring mechanism

Body image transferable microsurgical robot

→ 脳卒中の前兆・原因・予防 について詳しくはこちら







【リハビリ 関連記事】
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お酒に強い遺伝子を持つ人は、そうでない人よりも約2.3倍痛風のリスクが高い!?|防衛医大

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■お酒の強い人は痛風に2.3倍なりやすい!?

ALDH2遺伝子の個人差による痛風のなりやすさの違い
ALDH2 はアルコールの代謝に重要な役割を果たす酵素であり、その機能は ALDH2 遺伝子上の rs671(Glu504Lys)という一塩基多型(SNP)の個人差によって決まることが知られています。ALDH2 の機能は、rs671 に Lys アレルを持たない(Glu/Glu)人に比べて、Lysアレルを 1 つ持つ(Glu/Lys)人は約 1/16、Lys アレルを 2 つ持つ(Lys/Lys)人はほぼゼロになります。このため、Lys アレルを持つ(Glu/Lys または Lys/Lys)人はアルコールの代謝が遅くなり、お酒に弱くなります。今回の研究では、遺伝的にお酒に弱い Lys アレルを持つ人の方が、遺伝的にお酒に強い Lys アレルを持たない人よりも、痛風を発症しにくいことがわかりました。

参考画像:お酒に弱い遺伝子を持つ人は痛風リスクが低い(2016/5/11、防衛医科大学校)|スクリーンショット

お酒に弱い遺伝子を持つ人は痛風リスクが低い

(2016/5/11、防衛医科大学校)

ALDH2 はアルコールの代謝に重要な役割を果たす酵素であり、その機能は ALDH2 遺伝子上の rs671(Glu504Lys)という一塩基多型(SNP)の個人差によって決まることが知られています。ALDH2 の機能は、rs671 に Lys アレルを持たない(Glu/Glu)人に比べて、Lysアレルを 1 つ持つ(Glu/Lys)人は約 1/16、Lys アレルを 2 つ持つ(Lys/Lys)人はほぼゼロになります。このため、Lys アレルを持つ(Glu/Lys または Lys/Lys)人はアルコールの代謝が遅くなり、お酒に弱くなります。今回の研究では、遺伝的にお酒に弱い Lys アレルを持つ人の方が、遺伝的にお酒に強い Lys アレルを持たない人よりも、痛風を発症しにくいことがわかりました。

防衛医科大学校の松尾洋孝講師、崎山真幸医官らの研究グループは、2 型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)遺伝子が痛風の発症に関わっていることを発見しました。

酒強い人、痛風の危険2・3倍 防衛医大が遺伝子解析

(2016/5/16、共同通信)

チームは、体内でアルコールを分解する酵素ALDH2に着目。この酵素を作る遺伝子に変異があると分解酵素がうまく働かず酒に弱いとされる。日本人男性の痛風患者1048人と痛風ではない1334人で、遺伝子変異の有無を調べた結果、遺伝子に変異がない人は、変異がある人より痛風を2・27倍発症しやすいことが分かった。

防衛医大などのチームによれば、お酒に強い遺伝子(=体内でアルコールを分解する酵素ALDH2を作る遺伝子)を持つ人は、そうでない人よりも約2.3倍痛風のリスクが高いということがわかったそうです。

つまり、お酒に強い遺伝子を持つ人は痛風リスクが高く、お酒に弱い遺伝子を持つ人(Lysアレルの数が多いほどお酒に弱い)は痛風を発症しにくいということです。

お酒に強い遺伝子を持つことでなぜ痛風のリスクが高くなるのか、そのメカニズムについては書かれていませんでしたが、お酒に強い人はそれだけ飲酒量が多くなってしまい、そのため痛風になりやすいのかもしれません。

【追記(2017/6/29)】

お酒の強さに関わる 2 つの遺伝子 ADH1B と ALDH2 はどちらも独立した痛風リスクである

(2017/5/31、防衛医科大学校)

このため上記の結果は,遺伝子そのものの影響ではなく,飲酒量と痛風の関連をみている可能性が考えられました(お酒に強い遺伝子型の人が,飲酒量が多くなり痛風になる)。

そこで,お酒を飲まない人のみでも解析をしてみましたところ,ADH1B 遺伝子は痛風と有意な関連を本研究では認めませんでしたが(さらに多数例での検証が必要),ALDH2 遺伝子は痛風と有意な関連を認めました。

お酒を飲まない人でも痛風の発症にALDH2遺伝子が関与している可能性が示唆されることから、お酒に強い人はお酒を飲まなくても痛風になりやすいと考えられます。




痛風とは

痛風は、風が吹いても痛いということから由来が来ているそうですが、痛風の症状は、足の指が腫れ、針で刺したようにジンジンとした痛みが現れます。

尿酸は、プリン体が主に肝臓で分解されてできます。

この結晶を異物として排除しようと体が闘い始めるために、足の親指の付け根やかかと、くるぶしなど足の関節を中心に、激しい痛みの発作が起こります。

→ 痛風の症状・原因・発作・食事・予防 について詳しくはこちら

→ 足が痛い|足の指の痛みの原因・病気 について詳しくはこちら

■まとめ

Cheers

by Lars Plougmann(画像:Creative Commons)

お酒に強い人は、痛風になりやすいと考えて、尿酸値をチェックする、痛風の原因となる肥満には注意するなどの対策を行ないましょう!







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11月13日は「#世界膵臓がんの日(World Pancreatic Cancer Day)」

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【目次】

■11月13日は「#世界膵臓がんの日(World Pancreatic Cancer Day)」

Dreamarena Extreme

by Denis Dervisevic(画像:Creative Commons)

11月13日は「世界膵臓がんの日」です。

世界膵臓がんの日(World Pancreatic Cancer Day)は、膵臓がんの啓発を訴える日です。

パープル(紫色)が世界すい臓がんの日のシンボルカラーです。

すい臓がんは、自覚症状がなかなか現れず、早期に発見されにくいです。

すい臓のことを少しでも知ることで、すい臓がんの予防につなげましょう。

→ すい臓がん について詳しくはこちら

■すい臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い!

がん患者の「5年相対生存率」推計62.1%|国立がん研究センターによれば、男性におけるがんの種類ごとの生存率によれば、すい臓がんが最も低い7.9%、女性もすい臓がんが最も低い7.5%となっています。

■すい臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?

すい臓がんはなぜ「最悪のがん」だといわれるのか?|すい臓がんの5年生存率はあらゆるがんの中で最も低い!によれば、すい臓がんが最悪のがんだといわれる理由は3つ。

1.検査で発見しにくい

すい臓の位置が体の奥深く(肝臓や胃などの裏側の隠れた場所)にあるため、検査が難しいそうです。

2.がんが転移しやすい

すい臓がんの多くは「すい管」に発生しますが、そのすい管はリンパ管や血液とつながっているため、転移しやすいそうです。

3.特徴的な自覚症状がない

すい臓がんが早期に発見されにくい理由は、自覚症状がなかなか現れず、また、すい臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

すい臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがありますが、いずれもすい臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちです。

すい臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになります。

しかし、小さなすい臓がんでは腹痛や黄疸などの症状も出ないことがあるため、すい臓がんが見つかった時にはすでに手遅れという場合も多いそうです。




■すい臓がんのリスク要因

●タバコ

喫煙者が発症するリスクは、非喫煙者に比べ、男性は1.6倍、女性は1.7倍だ。

がんになっても長生きできる生活習慣|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、すい臓がんのリスクを上げる条件として「喫煙」が挙げられています。

●燻製や加工肉、血糖値の上がりやすい食品を多くとる

また、燻製や加工肉、血糖値の上がりやすい食品を多くとることもリスク上昇につながる。

加工肉を毎日50グラムを摂取すると「がんリスク」18%増|WHOで紹介した世界保健機関(WHO)の専門組織である国際がん研究機関によれば、ハムやソーセージなどの加工肉を食べると、がん発症リスクが高まるという発表をしたそうです。

●肥満

BMI(肥満度を表す体格指数)が30以上になると、標準体重の人に比べ発症リスクが男性で3.5倍、女性は1.6倍に上昇する。

肥満がすい臓がんの危険高めるで紹介したテキサス大の研究グループによれば、米国内での疫学調査の結果、若いころから体格指数(BMI)が25以上の「過体重」だったり、30以上の肥満だったりすると、膵臓がんを発症する危険性が高くなったそうです。

●糖尿病

実はすい臓がん患者の26%は糖尿病患者というデータがある。糖尿病の男性は、すい臓がんの発症リスクが健康な人に比べ2.1倍、女性でも1.5倍高い。

糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、糖尿病の人はそうでない人に比べて、すい臓がんになるリスクは1.85倍なのだそうです。

すい臓がんに関しては、すい臓はインスリンを分泌する臓器であり、糖尿病の人がすい臓がんになりやすいとは考えやすいですよね。

すい臓の病気と糖尿病によれば、膵がんができると、糖尿病を発症したり血糖のコントロールが急に悪くなったりすることがあります。

日本膵臓学会の報告によると、膵がんの方の既往歴の中で糖尿病が18%と最も頻度が高いのです。

2センチ以下の比較的小さな膵がんでも糖尿病の悪化が8%の患者さんに認められていますので早期診断のためにも糖尿病への注意が重要です。

最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めにすい臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。

→ 糖尿病の症状 について詳しくはこちら

→ 糖尿病チェック について詳しくはこちら

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●膵炎

すい臓がんのほとんどは、すい臓が炎症を起こす「すい炎」が原因で発症する。そして、すい炎は血液中に糖分が増える(糖尿病の現象)ことによって起こる。

すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

また、脂質異常症高脂血症)はすい炎の原因となっています。

高脂肪・高カロリー食によって中性脂肪が増えると、すい臓に負担がかかり、すい炎を引き起こす原因になると考えられるからです。

●アルコール

アルコール類は、飲むとすぐ顔が赤くなる人は控えた方がいい。アルコールを分解する酵素を持たない人のすい臓がん発症リスクは、タバコを吸う場合と合わせると、10倍に上昇するからだ。

飲酒は60以上の病気やケガの原因になりうる-WHOによれば、アルコールは消化やホルモン機能を担う膵臓にも影響が出ることがわかっており、男性では急性膵炎の30%、慢性膵炎の65%が飲みすぎが原因で起きるそうです。

■すい臓がんの早期発見につながる研究が進んでいる

現在すい臓がんについては様々な研究が進んでいて、早期発見につながる方法が見つかるのではないかという期待があります。

「BiliScreen」|スマホカメラの自撮りで膵臓がんを簡単にスクリーニングできるアプリ|膵臓がんのサイン「黄疸」の原因となる「ビリルビン値」を測定|ワシントン大学

ワシントン大学の研究者らが開発しているのは、スマホのカメラで自撮りをすることで、膵臓がんなどの病気を簡単にスクリーニング(ふるいわけ)できるアプリ「BiliScreen」です。

膵臓がんの初期症状の一つには、ビリルビンの蓄積によって肌や目に黄色の変色が起こる「黄疸(おうだん)」があり、「BiliScreen」は、スマホカメラ、コンピュータビジョンアルゴリズム、マシンラーニングを使用して、目の強膜または目の白い部分のビリルビン値の増加を検出します。

膵臓がんの早期発見を目指し「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」をバイオマーカーに用いた膵臓がん検診の臨床研究を実施|国立がん研究センター

膵臓がんを早期発見できる検査キットを開発|国立がん研究センターによれば、国立がん研究センター研究所の本田一文ユニット長らは、膵臓がんを早期に検出できる血液中のたんぱく質「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」を見つけ、検査キットを開発したと発表しましたが、「アポリポプロテインA2(apoA2)アイソフォーム」をバイオマーカーに用いたすい臓がん検診の検証を行う臨床研究を2017年7月より鹿児島県で行われる地域健康診断で実施することを発表しました。

すい臓がんと肺がんの悪化に「DKK1」と「CKAP4」と呼ばれるたんぱく質が関与していることを発見|大阪大

Dkk1とCKAP4がすい臓がんと肺がんを診断する際のバイオマーカー(指標)になる可能性があり、また、CKAP4に対する抗体が将来治療に応用できる可能性がでてきたことになるそうです。

今回の発見により、すい臓がんと肺がんの早期発見につながる診断薬や治療薬の開発が期待されます。

肥満がすい臓がんの危険高める|BMIが25以上の「過体重」や30以上の肥満の場合は、膵臓がんを発症する危険性が高い|テキサス大

テキサス大の研究グループによれば、米国内での疫学調査の結果、若いころから体格指数(BMI)が25以上の「過体重」だったり、30以上の肥満だったりすると、すい臓がんを発症するリスクが高くなるそうです。

すい臓がんを血液検査で早期発見する方法を開発 RNAに着目|東大

東京大学のチームによれば、すい臓がん患者の血液に特定のRNAが健康な人より多く含まれていることに着目し、膵臓がんを血液検査で見つけ出す技術を開発したそうです。

検索の質問履歴からすい臓がん早期発見につながる方法|マイクロソフトの研究者ら

米マイクロソフトの研究者(MSヘルス部門CTOで情報検索が専門のライエン・ホワイト博士と、MSの研究所長で人工知能を担当し医師の資格も持つエリック・ホービッツ博士、MSのインターンだったコロンビア大学の博士課程大学院生ジョン・パパリゾス氏の3人)が、病気の症状について検索した過去の検索履歴の質問パターンから、将来膵臓がんの診断を示唆する質問内容の出現を5~15%の割合で特定し、病気を予測することにつながる手法を編み出したそうです。

すい臓がんを早期発見する方法を開発したのは15歳!?将来的には生存率が100%になる可能性も?

すい臓がんになると検出される8000種類のタンパク質を納めたデータベースの中から、1.がんの初期段階からすべての患者において血中レベルが高くなる、2.がんである場合のみ変化が見られる

というタンパク質を発見し、一種類の特定のタンパク質にだけ反応するという性質をもつ「抗体」の性質を組み合わせるというものです。

すい臓がんを早期発見する鍵は「血糖値」|ためしてガッテン(NHK)

番組で紹介したすい臓がんの早期発見に役立つその鍵は「血糖値」。

ポイントは、血糖値が理由がないのに急上昇すること。

番組によれば、すい臓でインスリンを作るβ細胞が、すい臓がんができると働きが悪くなり、その結果として血糖値が急上昇することがわかってきたのだそうです。

このことは、がんの初期から現れるということですので、すい臓がんの前兆・初期症状として捉えるといいかもしれません。

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■すい臓がんの予防法

●運動

運動習慣がある人はない人に比べ、リスク低下がみられることが明らかになっている。

運動習慣がある人はない人に比べて、すい臓がんのリスクが低下することがわかっているそうです。

糖尿病の予防方法として運動が挙げられるように、すい臓がんの予防としても運動は効果的なようです。

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●青魚(DHA)

マグロやイワシ、サンマなどの青魚をたくさん食べ、魚に含まれているDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸を多く摂取すると、発症リスクが3割減るという報告がある。

青魚に含まれるDHAを多く摂取すると、すい臓がんの発症リスクが減るそうです。

青魚の脂肪酸が日本人の膵臓がんを減らす?

(2015/11/27、medley)

ω-3多価不飽和脂肪酸の消費量が多いと膵臓がんを発症する危険性が30%下がる

<中略>

海産物に含まれるω-3多価不飽和脂肪酸、またはその中でもDHAの消費量が多い人では、膵臓がんを発症する危険性が低いという結果でした。

オメガ3脂肪酸の中でもDHAの消費量が多い人では、すい臓がんを発症するリスクが低いという結果が出たそうです。

●コーヒー・緑茶

コーヒー(1日3杯未満)や緑茶を飲む習慣も予防効果が期待できるという。

コーヒー・緑茶で死亡リスク減|国立がん研究センターによれば、コーヒーや緑茶を日常的によく飲んでいる人は、そうでない人に比べて死亡するリスクが低いそうです。

コーヒーを飲む量を増やした人は、糖尿病にかかりにくくなる!?によれば、コーヒーを飲む量を増やした人は、同じ量のコーヒーを飲み続けている人よりも成人で発症する糖尿病(2型糖尿病)にかかりにくくなるそうです。

糖尿病を予防することがすい臓がん予防にもつながると考えられるので、コーヒーや緑茶を飲むことが勧められているのではないでしょうか。

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