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【目次】
■糖尿病“やせ”の人こそ要注意|日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形
by Osamu Kaneko(画像:Creative Commons)
糖尿病“やせ”の人こそ要注意 早食い止めて、ゆっくり
(2010/4/13、zakzak)
肥満でない人の3人に1人が「自分は太っていないから糖尿病にならない」と、油断していることが製薬会社ノボノルディスクファーマの「糖尿病に関する意識調査」で分かった。実際に日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形。糖尿病は太っている人ほど発症しやすいのではなかった。
製薬会社ノボノルディスクファーマの「糖尿病に関する意識調査」によれば、肥満でない人の3人に1人が「自分は太っていないから糖尿病にならない」と、油断していることがわかったそうです。
しかし、実際には、日本人の2型糖尿病の半数以上は標準体重以下かやせ形であるため、肥満でなくても糖尿病になる可能性はあります。。
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■なぜ欧米人と日本人を含むアジア人にインスリンの分泌量の違いがあるのか?
なぜ欧米人と日本人を含むアジア人にインスリンの分泌量の違いが生まれたのでしょうか。
【原因は1万年前に】
その現象の理由を加藤院長は「欧米人と日本人では体質的に発病の仕方が違う」と、話を大昔にタイムスリップさせる。
「欧州では8000年前に牧畜が、アジアでは1万年前に農耕が始まった。
肉中心の食事では多量のインスリンを必要とするため、欧米人はインスリンを多く作れる体質になった。一方、穀物中心のアジア人の体はインスリンの分泌が少量でよかったのです」
ところが、日本人の食生活がほんの50年余りの間に激変。
インスリンの分泌が少ない体に必要以上の欧米化した高脂肪・高カロリー食が流し込まれるようになった。
加藤院長は、「少し体重が増えただけでもインスリン不足になり、肥満になる前に糖尿病になってしまう」と説明する。
欧米人とアジア人との間のこれまでの食生活の違いからインスリンの分泌量の違いが生まれたようです。
日本人はこれまで雑穀中心とした食生活だったのにも関わらず、ここ50年の間に欧米化した食事をとるようになりました。
体質的にインスリンの分泌が少ないにもかかわらず、高脂肪・高カロリーの食事をとるようになったために、やせ型の糖尿病が多いということのようです。
■予防
では、どのようにすれば、予防ができるのでしょうか。
【早食いは危険因子】
ご存じのとおり、インスリンは食物から最終的に“ブドウ糖”になったエネルギーを肝臓や筋肉、脂肪に取り込む働きをする。
つまり、インスリンが間に合っているうちは過食・運動不足で太る。
加藤院長は「太れる人はまだいいが、食べても太れない人はもともとインスリンの分泌が悪い。日本人は“やせ”の人こそ要注意」と警告する。
では、予防策はあるのか。
日本人はインスリンを十分に出せない人が多いだけでなく、食事のとき分泌されるのが“遅い”のも特徴。
対策として、加藤院長は「食事は20分以上かけてゆっくり食べる。ひと口入れたらよく噛んで、すべて飲み込んだら次を入れる。
また、野菜など食物繊維と一緒に食べないと吸収が早く血糖が上がりやすい。
野菜は食事の前半に食べるのがポイント」とアドバイスする。
“やせの早食い”は要注意。
食後尿糖検査やブドウ糖負荷試験で食後血糖値を調べておくべきだ。
やせ型の糖尿病を予防する方法としては、次の3つの方法があるようです。
●早食いをやめ、20分以上かけてゆっくり食べること
●血糖値の急上昇を防ぐために、食物繊維の多い野菜と一緒に食べるようにする
●食後血糖値を調べておく
■やせ型糖尿病になりやすい人チェック
やせ型糖尿病になりやすい人チェックがありましたので、ご紹介します。
《やせ形糖尿病になりやすい人》
◎親族に糖尿病の人がいる
◎短い距離でも自転車やタクシーを使って歩かない
◎甘い清涼飲料水をよく飲む
◎毎回、食事は10分以内に済んでしまう(早食い)
◎食事のときに野菜を一緒にとらない(野菜嫌い)
このチェック項目に多く当てはまった人は、ぜひ糖尿病予防法を実践するようにしましょう。
■まとめ
日本人は、欧米人に比べて血糖値を下げるインスリン分泌能力が低いため、太っていなくても糖尿病になりやすいため、たとえやせていたとしても糖尿病になる可能性があります。
やせ型糖尿病になりやすい人チェックに多く当てはまった人はやせ型の糖尿病になる可能性が高いので、予防法を実践してみてはいかがですか?
●早食いをやめ、20分以上かけてゆっくり食べること
●血糖値の急上昇を防ぐために、食物繊維の多い野菜と一緒に食べるようにする
●食後血糖値を調べておく
#血糖値スパイク #グルコーススパイク が危ない!~見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策~|#NHKスペシャルによれば、糖尿病でなくても「食後の短時間だけ」血糖値の変動が起きているケースでも、突然死のリスクが高まるため、家族に糖尿病の人がいる人や血糖値が高めと指摘されたことがある人は、空腹時血糖値だけにとらわれるのではなく、『ブドウ糖負荷試験』を受けて、食後高血糖のチェックを受けることをおすすめします。
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