「血液の病気」カテゴリーアーカイブ

ナノ粒子を用いたアテローム性動脈硬化症の新治療法とは−米研究

Jennifer drawing ideas

by Juhan Sonin(画像:Creative Commons)




「超小型無人機」で血流からコレステロール除去、米研究

(2015/2/20、AFPBB)

超小型無人機のように動作する微小ナノ粒子を使い動脈内に蓄積したプラークまで薬剤を運んで治療する実験的治療法を開発中との研究論文が、18日の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)」に掲載された。

以前、GOOGLEX、ナノ粒子とウェアラブル端末を用いてがんを早期発見するプロジェクトを発表という記事を紹介しましたが、今回のニュースによれば、ナノ粒子に抗炎症薬を組み込んで運ばせ、プラークが蓄積されている部位で治療薬を放出させるという研究が行われているそうです。

今後さらに安全性試験を重ねる必要があるが、現在のところ科学者らは、アテローム性動脈硬化症の治療に新たな道が開ける可能性があるのではと注目している。アテローム性動脈硬化症は、米国やその他の先進国における死因トップの心疾患を引き起こす。

アテローム性動脈硬化症とは何なのでしょうか。

アテローム性動脈硬化症−UNEX

アテローム性動脈硬化症とは動脈硬化の一種で、高血圧高血糖などの理由により血管内膜が傷つき、その隙間から血管内膜の下に入り込んだコレステロールが白血球の一種であるマクロファージに捕食され、その死骸が溜まり アテローム状(粥状の塊)になり、血管のしなやかさが失った状態であると考えられています。

アテローム性動脈硬化症とは、アテロームと呼ばれる沈着物(血液中の脂肪、コレステロール、カルシウムおよびその他の物質)が動脈の内側に蓄積した状態のことをいうようです。

アテローム性動脈硬化症をそのままにしておくと、脳梗塞心筋梗塞などの病気になる恐れがあります。

つまり、今回の研究が進めば、よりピンポイントに治療薬を届けることができることで、動脈硬化の治療がよりよいものになると考えられます。

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北京市民の3割が高脂血症!?肥満や脂肪肝、骨粗しょう症も増加

Bestfriends

by Jerry Cal(画像:Creative Commons)




北京市民、高脂血症や肥満、脂肪肝が増加―台湾メディア

(2015/1/5、record china)

北京市衛生当局がこのほど発表した13年度の市民約323万人を対象とした健康調査結果によると、「高脂血症」とされた人は全体の33.8%(男性39.6%、女性27.3%)に達した。男女ともに高脂血症のほか、肥満、脂肪肝、骨粗しょう症、骨密度の減少などの問題を抱えた人が目立った。

これまでにも中国の健康事情について取り上げてきましたが、今回の記事によれば、北京市の約3割の市民が高脂血症と診断されており、また、肥満脂肪肝骨粗しょう症などの健康問題を抱えているそうです。







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人間ドック・健康診断(鉄欠乏性貧血 ・脂質異常症・脂肪肝・腎臓・境界型糖尿病・若年性脳梗塞・乳がん・胃炎・胃がん)|駆け込みドクター 11月2日

Checking in with a Patient

by Myfuture.com(画像:Creative Commons)




2014年11月2日放送予定の駆け込みドクター!では芸能人の人を人間ドック・健康診断するそうです。

Yahoo!テレビ番組予告

□血液の異常…鉄欠乏性貧血  原因は無理なダイエット □脂質異常症&脂肪肝を防げ □高カリウム血症…腎臓を気を付けよう □境界型糖尿病とは… □プチ不調…鼻づまりから耳の不全 □若年性脳梗塞を防げ □乳がんの自己検診法 □頸椎ヘルニアの恐怖 □食道炎から食道がん…胃炎から胃がんの恐怖

気になるワードがたくさんありますので、興味がある方は是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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■高カリウム血症…腎臓

高カリウム血症とは、何らかの原因で、血中のカリウムの濃度が上がってしまう症状のこと。

■境界型糖尿病とは

境界型糖尿病とは、血糖値が糖尿病と正常の間にある、いわゆる糖尿病予備軍とよばれるもの。

■若年性脳梗塞

乳がん

■食道炎から食道がん

胃炎から胃がん







飽和脂肪酸悪玉論の真相とは?|飽和脂肪酸は心臓疾患の原因にはならない?

Cultured Butter

by Rebecca Siegel(画像:Creative Commons)




飽和脂肪酸「悪玉論」のウソ―過小摂取に思わぬリスクも

(2014/5/7、WSJ)

「飽和脂肪酸は心臓疾患の原因にはならない」――。3月に発行された医学専門誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンに掲載された研究はこう結論づけている。

ここ最近の健康情報としては、飽和脂肪酸の摂り過ぎは体に良くないため、脂の多い肉やバター・チーズは避けたほうがいいと言われてきており、それを実践する人も多いですよね。

しかし、今回の記事で紹介された研究によれば、「飽和脂肪酸は心臓疾患の原因にはならない」そうです。

コレステロールの新常識(LH比・悪玉コレステロールを減らす食事・善玉コレステロールを増やす運動)|主治医が見つかる診療所 4月21日でも、飽和脂肪酸を多く含む食品をたくさん摂ると、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値が上がりやすいとして紹介されていましたが、本当に飽和脂肪酸が体に悪いのでしょうか?

詳しい内容は記事を読んでもらうことにして、要点だけをまとめてみます。

●1950年代にミネソタ大学のアンセル・ベンジャミン・キーズ博士が飽和脂肪酸はコレステロール値を上げ、その結果、心臓疾患の原因になるという説を主張したのが飽和脂肪酸悪玉論の始まり

●ただ、研究を行う際に自説の正当性を裏付けるような国だけを意図的に選んだり、研究の対象者が数少ないなど、間違ったデータによる間違った考えで研究が行われており、本当に飽和脂肪酸が心臓疾患の原因になるかどうかはわからない。

●当初懐疑的だった米心臓協会(AHA)も1961年に飽和脂肪酸を悪者としたガイドラインを米国で初めて発行し、1980年には米農務省がこれに続く。

本来であれば間違ったデータによる間違った考えであるため、再度調査研究をすることが必要なのですが、この説を正しいという先入観をもとに、なぜかキーズ博士の説を証明する方向で労力も費用もつぎ込まれていったそうです。

行動経済学に「サンクコスト(先行投資額が巨大だと損失回避の傾向から、人は未来の予測をしばしば誤る)」という考え方がありますが、この研究においても、多くの人が労力も費用も注ぎこんでしまったがために、冷静に判断できず、正しいという先入観をもってしまったのかもしれません。

記事ではさらに飽和脂肪酸をあまり取らない食事方法に変わったことによる変化についても書かれています。

詳しい内容は記事を読んでいただきたいので、2つのポイントだけ。

1つは、炭水化物の摂取量が増えたこと。

飽和脂肪酸の摂取量が減ったものの、炭水化物の摂取量が増えているそうです。

飽和脂肪酸の摂取量が減ったから炭水化物の摂取量が増えたとは短絡的に言えないものの、炭水化物の摂り過ぎは、肥満糖尿病の原因になり、さらには心臓疾患になる可能性も高まります。

問題は炭水化物がブドウ糖に分解され、インスリンが分泌されることだ。インスリンは効率良く脂肪を蓄積させるホルモンだ。果糖は肝臓が血液中に脂質や中性脂肪を分泌させる原因となる。炭水化物の摂りすぎは肥満の原因となるだけでなく、後天性の2型糖尿病の原因にもなる。さらには心臓疾患の可能性も高まる。

もう1つは、植物油の摂取が増えていること。

AHAが1961年に「健康な心臓」のために、飽和脂肪酸ではなく植物油を摂取するよう国民に勧めた後、米国民の食事は変わった。1900年にはほとんどゼロだった植物油の摂取量が現在は摂取カロリーの7~8%を占めるようになった。この1世紀の間にこれほど摂取量が増えた食品はない。

初期段階の臨床試験では、植物油の摂取量が多い人は、がんの発症率が高いだけでなく、胆石になる率も高いことが分かった。さらに驚くべきことに、暴力的な事件や自殺で死亡する可能性も高い。

植物油の摂取が増えたからといって体に悪影響があるというデータはないようなのですが、体の中の栄養バランスに何らかの影響を与えているかもしれません。

今回の「飽和脂肪酸悪玉論」の問題は、間違ったデータによる間違った考えであるということです。

もう一度先入観を取り払って、本当に飽和脂肪酸に問題があるのかを証明する必要があるのではないでしょうか。

そして、こういう健康に関する情報を紹介すると極端な方向に行きがちで、飽和脂肪酸が悪いというと、すべての飽和脂肪酸がいけないとなってしまいます。

大事なのは、何事もバランスです。

あまりに過剰に飽和脂肪酸を摂っていて健康に問題があるという方は、飽和脂肪酸を減らして、不飽和脂肪酸に変えて、バランスを調整してみるというアプローチをしてください。







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牡蠣に含まれる美肌効果のある栄養素の組合わせ

Oysters

by Quinn Dombrowski(画像:Creative Commons)




夏疲れ肌には「海のミルク」で肝臓の解毒力を高めてターンオーバーを促進

(2013/9/15、マイナビニュース)

■牡蠣に含まれる美肌効果のある組合わせ 2つ

(1)ビタミンB12と葉酸の組み合わせ

新しい細胞を作る際に欠かせないビタミンが葉酸です。葉酸が不足すると新しい細胞が作られるスピードが遅くなり、お肌のターンオーバーが乱れます。この葉酸の働きを助ける補酵素がビタミンB12です。どちらが欠けても、お肌のターンオーバーに影響してしまいます。

また、葉酸とビタミンB12は赤血球の生成にも関わる重要なビタミンで、不足すると貧血を招きます。

葉酸とビタミンB12の組み合わせが肌のターンオーバーに欠かせないそうです。

また、葉酸とビタミンB12が不足すると、貧血を招いてしまうので、注意しましょう。

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(2)鉄と銅の組み合わせ

鉄は小腸で吸収され貧血を改善します。鉄は吸収率が悪いのですが、銅と一緒に摂ることにより吸収が促されます。また、銅はヘモグロビンの成分ではありませんが、生成には欠かせない成分です。貧血が解消されれば、お肌のすみずみまで血液が行きわたり、ツヤのある健康的な肌が育まれます。

鉄分不足の方は、鉄分だけを摂取すれば良いと思っている人も多いのですが、実は、鉄分は銅と一緒にとることが大事。

ミネラルは1つだけ摂ればよいものではなくバランスが大事というのが、これでわかると思います。

ちなみに、健康な人の場合は、鉄分が不足すると貧血が起こるのですが、C型肝炎NASHの場合は、鉄が過剰に貯まる(=鉄過剰:肝臓にたまった鉄が酸化する⇒肝臓に炎症を引き起こす)ため、C型肝炎/NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を制限します。

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