「糖尿病」カテゴリーアーカイブ

医療費、初の40兆円超え|予防医療に力を入れて医療費を削減しよう

21/12/2010 Germán Tenorio Vasconcelos  celebra 1er aniversario del Hospital de Puerto Escondido con capacitaciones

by German Tenorio(画像:Creative Commons)




国民医療費 初めて40兆円超える

(2015/10/8、NHK)

国民が医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す、平成25年度の国民医療費は40兆610億円と、7年連続で過去最高を更新し、初めて40兆円を超えました。

高齢化や医療技術の高度化を背景に、2013年度の医療費が40兆円を超えたそうです。

医療費の伸びを抑制するためには予防医療が重要になるのではないでしょうか。

男性のがん、「大腸がん」が初の1位、「胃がん」を抜きによれば、男女別がんの部位別症例数は次のようになっています。

<男性>

  1. 大腸がん
  2. 胃がん
  3. 前立腺がん
  4. 肺がん

<女性>

  1. 乳がん
  2. 大腸がん
  3. 肺がん
  4. 胃がん
大腸がん予防

1975年型食事が健康によい!?|世界一受けたい授業 4月25日によれば、2000年代は脂質が多くなってくるのですが、肉を多く食べると大腸がんになるリスクが高いによれば、肉を多く食べる日本人は大腸がんになるリスクが高いことが、約8万人を対象にした約10年におよぶ国立がん研究センターの追跡調査でわかっています。

また、長時間イスに座っているのは、健康に良くないらしいで紹介したアメリカン・ジャーナル・オブ・エピデミオロジー誌に発表された研究によると、デスクワーク(長時間椅子に座ったままでの仕事など)は大腸がんのリスクを増加させる可能性があるそうです。

その他にも、糖尿病の人の大腸がんになるリスクは1.4倍、肝臓がんは1.97倍、すい臓がんは1.85倍も高いによれば、日本糖尿病学会と日本癌学会の合同委員会の報告では、糖尿病の人はそうでない人に比べて大腸がんになるリスクは1.4倍なのだそうです。

糖尿病の患者数の増加に伴い、大腸がんになる人も増えていると考えられないでしょうか。

→ 大腸がん について詳しくはこちら

→ 大腸がん危険度チェック について詳しくはこちら

■ピロリ菌除菌と胃がん検診で胃がん予防

胃がんの原因としては、最近の研究によって、ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)が大きく関わっているのではないかと考えられています。

胃がん検診、内視鏡検査の追加を提言 厚労省検討会によれば、胃の内視鏡検査は胃がんの死亡率を減らす効果が認められているそうです。

早期の胃がんには、自覚症状はほとんどありません。

40歳を越えたら、自覚症状はなくても、年に一回は胃の定期検査を受けましょう。

→ 胃がんの症状・原因・手術・食事 について詳しくはこちら

■肝臓がん予防のために「肝炎ウイルス」の検査

肝臓がんになるほとんどの原因はウイルス性肝炎から肝硬変になったものであるため、肝臓がんの予防するためには、肝硬変になる前に、肝炎を早期に発見し、治療を行うことが第一です。

→ 肝臓ガン について詳しくはこちら

■歯周病予防で生活習慣病予防

歯周病から糖尿病が悪化する?|そのメカニズムと歯周病予防のポイントによれば、歯周病菌の出す毒素が歯肉や歯を支える骨を侵す作用の研究が進むにつれて、これらの毒素は、全身をめぐって糖尿病や心臓血管系の疾患など生活習慣病にも影響を与えていることが明らかになってきています。

歯周病ケアをすることが生活習慣病予防につながります。

→ 歯周病の症状・歯周病とは・歯周病予防 について詳しくはこちら

■舌の汚れを清掃してがん予防

舌の汚れを清掃をすることがガン予防につながる!?によれば、舌の上に付く白い汚れ「舌苔(ぜったい)」の面積が大きいほど、呼気に含まれる発がん性物質アセトアルデヒドの濃度が高いことがわかったそうです。

■まとめ

医療費を削減するためには、予防医療に力を入れていく必要があると思います。






P.S.

40代からの眼科ドックで目の病気を予防しよう!によれば、緑内障は、40歳以上の17人に1人がかかる身近な目の病気であり、早期発見、早期治療が大切なので、40歳前後の方は、一度眼科での検査をおすすめしています。

→ 緑内障 について詳しくはこちら。

その他にも、加齢黄斑変性飛蚊症など加齢が原因となる目の病気もあるので、定期的に診てもらいましょう。

また、網膜は、体の中で実際に血管を肉眼で見ることができる唯一の場所であるため、この血管から脳梗塞や心筋梗塞糖尿病などのリスクがわかるそうです。

体重35キロの3歳女児が世界最年少の2型糖尿病と診断された!?

TTM

by Andres Rodriguez (画像:Creative Commons)

※ニュースの記事とは関係ありません。




3歳女児、生活習慣に起因の2型糖尿病と診断 学会

(2015/9/17、AFPBB)

体重35キロの女児(3)が、生活習慣に深く関連しているとされる2型糖尿病と診断された事例が17日、欧州糖尿病学会(European Association for the Study of Diabetes、EASD)の年次総会で発表された。女児は、成人に多く見られる2型糖尿病の患者としては世界最年少の一人だという。

厚生労働省:21世紀出生児縦断調査(特別報告)結果の概況で紹介されている平均体重・平均身長の推移によれば、3歳6か月の男児15.0キロ、女児14.5キロとなっており、今回2型糖尿病と診断された3歳女児の体重が35キロということですから、3歳の平均体重の倍以上の体重です。

記事にもある通り、カロリーや脂肪分の取りすぎなど栄養管理に問題があったために、著しい体重の増加や多尿、喉の渇きといった糖尿病の症状が現れたと考えられます。

→ 糖尿病の症状・初期症状 について詳しくはこちら

子どもの肥満は世界的に問題になっています。

【関連記事】

肥満は、糖尿病脂肪肝高血圧などの生活習慣病の原因になるだけでなく、脳卒中、心疾患、そして腰痛などのケガの原因になっているため、肥満対策が重要になっています。

例えば、アメリカでは、ミシェル・オバマ大統領夫人が子どもの肥満対策に熱心に取り組んでいます。

【関連記事】

この影響によるものかどうかはわかりませんが、アメリカの2〜5歳の子供の肥満率が低下によれば、アメリカの2歳から5歳の子供の肥満率が下がっているそうです。

米疾病対策センター(CDC)は、理由は明確ではないとしながらも、食生活の改善や運動、糖分の多い飲料を控える傾向などが寄与しているとの見方を示しています。

子どもの間は、親が食事をコントロールできる期間であり、健康な食習慣を身につける手助けをできる期間でもあります。

3歳から2型糖尿病の治療を行わなければならないような子供を増やさないようにするためにも、しっかりと肥満対策・糖尿病予防に対する認識を広めていかなければいけませんね。

【関連記事】







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

チリ代表MFビダルの糖尿病を患う息子に「人工膵臓による世界初の試み」

USL 2009 Soccer Ball (wallpaper)

by Jarrett Campbell(画像:Creative Commons)




ビダル、糖尿病を患う息子の回復に期待「人工膵臓による世界初の試みを行う」

(2015/9/7、フットボールチャンネル)

バイエルン・ミュンヘンに所属するチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルの息子が、人工膵臓による世界初の試みを行うようだ。

「ウェアラブル人工すい臓」、機能ごとにモジュール化|インスリン治療を低コストにするアイデアとは?では、米Pancreumは糖尿病患者のインスリン治療を支援するウェアラブル人工膵臓を開発中というニュースをお伝えしましたが、今回の記事によれば、人工膵臓による世界初の試みが行われるそうです。

糖尿病で悩んでいる方も多いので、成功するといいですね。

■人工膵臓の研究

「Beyond Human 超人類の時代へ」(著:イブ・ヘロルド)では、バージニア大学(University of Virginia; UVA)で開発中の人工膵臓の研究について紹介されています。

Beyond Human 超人類の時代へ 今、医療テクノロジーの最先端で

新品価格
¥2,700から
(2017/10/27 15:36時点)

UVAの人工膵臓は、連続血糖モニター(continuous glucose monitoring: CGM)、インスリンポンプ、スマホという3つのデバイスで構成されているものです。

【関連記事】

インスリンとは

インスリンとは、すい臓から分泌されるホルモンです。

※すい臓でインスリンを分泌する組織のことを、すい島またはランゲルハンス氏島と呼びます。

インスリンには血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を調節する働きがあります。

血糖を下げる働きがあるホルモンは体の中にインスリンしかなく、すい臓に障害がおこると、インスリンの分泌が低下してしまうことで、正常に血糖値を下げることができなくなり、糖尿病の危険性が高まります。

→ インスリンとは|糖尿病・インスリン注射・インスリン抵抗性 について詳しくはこちら







糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

Google、糖尿病治療で仏サノフィと提携

Google Logo in Building43

by Robert Scoble(画像:Creative Commons)

> 健康・美容チェック > 糖尿病 > Google、糖尿病治療で仏サノフィと提携




グーグル、糖尿病治療開発で仏サノフィと提携

(2015/9/1、WSJ)

米グーグルは31日、糖尿病のモニタリングと治療の新手法開発でフランス製薬大手サノフィと提携したことを明らかにした。

これまでにもGoogleは糖尿病患者の血糖値を管理するコンタクトを開発したり、その技術使用権をノバルティスに供与するなど糖尿病治療に関して取り組んできましたが、Googleは、サノフィと糖尿病治療で提携するそうです。

→ 糖尿病 について詳しくはこちら

これから糖尿病患者が増えていくことが予想され、糖尿病に対する研究開発が重要となっています。

【関連記事】

グーグルのライフサイエンス部門は持ち株会社「アルファベット」設立に伴って独立するため、ますます糖尿病治療に対する研究開発が進むのではないでしょうか。

サノフィ・アルファベット合弁事業を承認 EU、糖尿病治療で

(2016/2/29、日本経済新聞)

欧州連合(EU)の欧州委員会は、製薬大手の仏サノフィとグーグルを傘下に持つ米アルファベットによる糖尿病治療に関する合弁事業を承認したそうです。

スマートコンタクトレンズのアイデアがそのまま使われるのか、それとも全く違うものができてくるのか注目です。







【関連記事】

【関連記事】

糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品

糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発される|米ノースカロライナ大学・ノースカロライナ州立大学

World Diabetes Day

by Oskar Annermarken(画像:Creative Commons)

健康・美容チェック > 糖尿病 > 糖尿病の治療 > 糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発される|米ノースカロライナ大学・ノースカロライナ州立大学




■糖尿病治療用「スマート・インスリンパッチ」が開発される

インスリンを自動放出、糖尿病用「スマート貼り薬」 米大学研究

(2015/6/24、AFP)

米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)とノースカロライナ州立大学(North Carolina State University)の研究チームは、開発したパッチについて「血糖値の上昇を検知し、必要に応じていつでも適量のインスリンを血流中に放出できる世界初のスマート・インスリンパッチ」と説明している。

以前、生体工学で健康管理|緑内障を調べるスマ―ト・コンタクトレンズという記事で、定期的にインシュリンを注射しなければならない糖尿病患者の皮膚に超薄型で伸縮自在の電子装置を貼り付け、自動的に注射できるような仕組みというアイデアを考えてみましたが、今回の記事によれば、それが糖尿病患者に適量のインスリンを自動的に投与できるパッチ状の治療器具となってすでに形となっており、実験動物を用いた前臨床試験に合格したそうです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまるによれば、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないようですが、今回のスマート・インスリンパッチであれば、インスリン治療の治療継続ストレスから解放されることにより、糖尿病治療が楽になっていきそうです。

→ 糖尿病の症状(初期症状)チェック について詳しくはこちら







【関連記事】

【アドヒアランス関連記事】

糖尿病関連ワード

糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは

糖尿病の診断基準(血糖値・HbA1c)

糖尿病改善・予防する方法(食べ物・運動)

糖尿病危険度チェック

糖尿病の原因(生活習慣)|女性・男性

薬局でもできる糖尿病の検査|検尿(尿糖検査)と採血による血糖検査

糖尿病の合併症|網膜症・腎症・神経障害

糖尿病の食事(食事療法)|血糖値を抑える食べ方

糖尿病の運動(運動療法)|筋トレ・有酸素運動

インスリン(インシュリン)とは|血糖を下げる働きがあるホルモン

血糖値(正常値・食後血糖値・空腹時血糖値)・血糖値を下げる食品