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閉経の遅い女性と初経の早い女性は、甲状腺がんのリスクが高い!




女性関連要因と甲状腺がん罹患との関連について|国立がん研究センターによれば、閉経年齢が高いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果や、初経から閉経までの期間が長い女性(閉経年齢が高いこと/初経年齢が早いこと)は女性ホルモンであるエストロゲンにさらされる期間が長いといったことから、甲状腺がんが女性ホルモンに関連しているのではないかと考えられるそうです。

また、閉経後女性では、外科的手術などにより人工的に閉経が行われた女性では、自然に閉経した女性と比べて、閉経後甲状腺がんのリスクが2.34倍と高くなりました。

エストロゲンにさらされる期間が長いと甲状腺がんのリスクが高くなるという結果と、人工的に閉経することによって甲状腺がんのリスクが高くなるという結果は全く違う結果なのですが、一つ考えられることは甲状腺がんと女性ホルモンに何らかの関係があるという説です。

外科的治療などで人工的に閉経することで、女性ホルモンの分泌が急激に低下することが甲状腺がんと関連しているという報告もあり、甲状腺がんが女性ホルモンに関連していることを示唆しています。人工的に閉経することで、その後のエストロゲン剤服用と関係するのかもしれませんが、よくわかっていません

女性ホルモンの分泌が急激に低下することが何か影響しているのか、それとも人工的に閉経しその後にエストロゲン剤を服用したことが関連しているのかわかっていないものの、女性ホルモンの変化が甲状腺がんに何か関係しているのではないかということがうかがえます。

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帯状疱疹ワクチン、2025年4月から定期接種へ 50代から急増し70代がピーク




厚生労働省は50代から急増する帯状疱疹(たいじょうほうしん)のワクチンの定期接種を高齢者を対象に実施することを決めました。

■帯状疱疹とは?

  • 帯状疱疹とは、水痘帯状疱疹ウイルスに最初に感染した後(いわゆる水ぼうそう)、神経に潜伏感染しているウイルスが、加齢、疲労、免疫力低下によって再活性化して起切る病気です。
  • 帯状疱疹は50代以降から罹患率が高くなり、ピークは70代と言われています。
  • 帯状疱疹の主な症状は疼痛(とうつう;痛みのこと)と水疱ができる皮膚病変。
  • 北海道での研究によれば、60歳代以上の帯状疱疹患者のうち、3.4%で入院を要したとされる。
  • 合併症として「帯状疱疹後神経痛(PHN;皮膚病変が治癒した後に疼痛が残り数ヶ月から数年持続し、帯状疱疹患者のうち20%程度が発症し、高齢になるほど罹患率が高いとされている)」がある。

【参考リンク】

■まとめ

帯状疱疹は、ヒトからヒトへ感染せず、かかった場合にも重篤化するおそれは大きくないのですが、一定割合で帯状疱疹後神経痛(PHN)を合併すること、そして発症早期の治療によって合併症の予防効果も期待できることから、帯状疱疹ワクチンによって帯状疱疹やPHNの発症を予防すれば、高齢者における重症化するリスクを避け、PHNの発症によるQOL低下を防ぐことができると考えたのではないでしょうか?







球形のチーズによる子どもの窒息に注意!どんな食べ物が窒息を起こしやすい食品なの?




球形のチーズによる子どもの窒息に注意!-1歳児の死亡事故が発生しました-(2024年12月20日、国民生活センター)によれば、1歳児が直径およそ2cmの球形のチーズを食べて窒息し、亡くなったことから、注意喚起を行っています。

予防策としては、丸くてつるっとしているものや粘着性の高いものは窒息を起こしやすい食品(今回のように球形のチーズだけでなく、飴やパン類、豆類、グミなどでも事故が起きています)なので、無理なく食べられるように小さく切ったり、つぶしたりしましょう。

また、国民生活センターによれば、窒息したと思ったら、直ちに救急要請し、背部叩打等による異物除去を試みるようにアドバイスしています。

■のどにモノが詰まった時の応急処置「ハイムリッヒ法」とは?

How to Give the Heimlich Maneuver | First Aid Training

How to Perform the Heimlich Maneuver (Abdominal Thrusts)

窒息(のどに物が詰まった時)の応急処置の方法「ハイムリッヒ法」を編み出した本人(96歳)が人生初めて「ハイムリッヒ法」で人命救助を行なった!?によれば、ハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)とは、腹部を圧迫することでのどに物が詰まった時に吐き出させる応急処置の方法です。

  1. 救助者はのどに物が詰まった人の後ろに回り、腹部に両腕を回し、抱えるようにします。
  2. 片手で握りこぶしを作り、もう一方の手をその上に重ねて、みぞおちを避け、胸骨とへその中間あたりの下に当てます。
  3. 持ち上げるように強く圧迫して上に突き上げます。







大腸がんはもはや高齢者の病気ではない!若い世代で大腸がんの発生率が高まっている理由とは?




若い世代で大腸がんが増加、見逃してはいけない兆候とは、研究(2024年12月20日、ナショナルジオグラフィック)で紹介された2024年12月11日付けで医学誌「Lancet Oncology」に発表された研究によれば、世界の多くの国と地域で50歳未満の若い人の大腸がんの発生率が高まっており、また2023年3月に学術誌「サイエンス」に掲載された論文によれば、1990年代以降は多くの国で、50歳未満での大腸がんの発生率が毎年2~4%ずつ増えており、30歳未満ではより顕著であり、2023年3月に医学誌「CA: A Cancer Journal for Clinicians」に発表した論文でも、米国で55歳未満で診断された人の割合が1995年の11%から現在は20%まで増加しており、大腸がんはもはや高齢者の病気ではないといえます。

このことから、大腸がんを予防するためには、検診の推奨年齢を下げることが大事になってきます。

また、大腸がんのリスク要因には、家族歴があり、遺伝的要因も大きいので、家族に大腸がんの人がいる場合には早めに健診を受けることが望ましいと考えられます。

もう一つ今回の記事で注目したいのは、健康格差の視点です。

貧困率と大腸がんによる死亡率をまとめた地図を参考にすると、収入が低いほど肥満や食生活の質の低下がよく見られ、例えば生鮮食品よりも安い加工食品を選んでいるとあります。

シーゲル氏によれば、過体重は大腸がんのリスクを増やす要因となるものの、過体重が原因と見られる大腸がんは約5%にすぎない。

ジアナキス氏は「サイエンス」の論文で、その要因の候補として砂糖入りの飲料や赤身加工肉の消費量が増えたことを挙げている。

記事を参考にすれば、貧困によって砂糖入りの飲料や加工食品を選択するなど食事の質が低くなる傾向にあり、そのことが腸内細菌に影響を与えて、大腸がんのリスクを高めているのではないかという説が立てられます。

米国で発生したがんによる死亡者のほぼ半数は生活習慣の改善で予防できる可能性がある!で紹介した米国がん協会の研究によれば、がんと生活習慣の関係を調べたところ、2019年に米国で発生したがんによる死亡者のほぼ半数は生活習慣が要因になっている可能性があるそうです。

この記事でもポイントに挙げたのが「健康格差」でした。

貧乏な人ほど生活習慣は不健康!?|人は(時間・お金・食べ物など)不足を認識したとき行動が変わる!によれば、貧困とは知識の欠如ではなく、どんな人であっても愚かな選択をしてしまうような状況に置かれているのが貧困なのです。

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若い世代の大腸がんが増加していることが、もし仮に健康格差、具体的に言えば貧困が根本的な原因にあるのであれば、「生活習慣を改善しましょう」ということが解決策ではなくて、貧困から抜け出す術をサポートしていくことが大腸がんなどのガンを予防する方法と言えるのではないでしょうか?

→ 大腸がんの症状(初期症状)チェック はこちら







笑福亭鶴瓶さん、体調不良で歩き方がおかしくなり救急病院へ 原因は「薬の飲み合わせ」/加藤茶さんと石破茂首相のケースと一緒に考える




笑福亭鶴瓶、体調不良で一時歩行困難「車いすに」 救急病院へ…原因は「薬の飲み合わせ」(2024年12月16日、ENCOUNT)によれば、笑福亭鶴瓶さんは空港で車いすに乗せられるほどの状態で歩き方がおかしくなり、夫人に歩き方がおかしいと指摘されて、救急病院に行ったそうです。

原因ははっきりとはわかっていないのですが、鶴瓶さんは薬の飲み合わせが関係しているのではないかと考えているようです。

鶴瓶さんは過去にNHK『鶴瓶の家族に乾杯』(2014年6月9日放送)で加藤茶さんと共演した時に加藤さんが返答が遅くて体調不良が心配されていた時(実際は風邪だったそうです)と同じ状態と自身の状態を重ね合わせていました。

先日ニュースにもなった首相指名選挙で居眠りする石破さんは実際は風邪気味で薬を服用したために起きたことだったそうですが、3人に共通するのが「薬を飲んでいた」ことです。

超高齢社会におけるかかりつけ医のための適正処方の手引き(1)安全な薬物療法

高齢者は若年者に比べて薬物有害事象の発生が多い。旧跡病院の入院症例では、高齢者の6-15%に薬物有害事象を認めており、70歳以上は60歳未満に比べて1.5倍から2倍の出現率を示す。

(中略)

高齢者は多病のために多剤服用になりやすい。

薬物有害事象には、物忘れや目まい、失神などがあり、薬効が強く出すぎることも含まれます。

体を治すために飲んでいる薬ですが、薬効が出すぎたり、アレルギー症状が出たりすることで、体調を崩すというケースがあるということですね。