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人気シェフ、鳥羽周作さんの病気は糖尿病!




人気シェフ・鳥羽周作氏 糖尿病診断受けていた 自身のポッドキャストで激白も「体調はすこぶるいい」 (2025年10月3日、スポニチアネックス)によれば、鳥羽周作さんは糖尿病になったそうです。

鳥羽さんによれば、遺伝もあり、料理人という職業柄食べることも多いことから糖尿病になるリスクが高いと考えられます。

●遺伝

糖尿病への注意が必要な人は、近親者(親・兄弟)に糖尿病の発症者がいる人なのだそうです。

それは、糖尿病の発症には遺伝的要因が大きく関係するためです。

●食べる職業

普通の人は食事で血糖値をコントロールすることができますが、以前お店のメニューを提案する仕事をされている方に話を聞いたのですが、どうしても食べないといけないので食事で血糖値をコントロールすることは難しいということでした。

糖尿病の改善・予防にはよく運動が大事ということを言われるのですが、それは人間の体の中で最も大きい脚の筋肉を維持することが大事で、筋肉がないと糖が取り込めず、食後血糖値が上昇しやすくなってしまいます。

鳥羽さんは現在ジュースやアイスをやめたり、毎日血糖値を測定して食べたものと血糖値が連動したアプリのデータを医師に診てもらったり、毎日インスリン注射をしているそうです。

【自宅で運動】血糖値を下げる筋トレ×有酸素

※鳥羽さんの担当医で「筋肉博士」のXアカウントを持つ糖尿病内科医の大坂貴史医師が監修している糖尿病の運動療法のYouTube。

この記事では鳥羽さんは糖尿病について明るく話している印象で、実際に「糖尿病に大切な食事をおいしくポジティブなものに出来るようにやっていきます」とコメントしていますが、インスリン注射をしていることから、食事や運動で血糖値をコントロールするような糖尿病予備軍の段階ではないので軽度とはいいがたいですよね。

やはり糖尿病で怖いのが合併症です。

■有名人で糖尿病の合併症に悩まれていたケース

■コージー冨田さんと糖尿病

糖尿病の合併症を患うコージー冨田さん(58歳)、弱視で、神経障害で足の感覚がなく、腎臓が機能していないので人工透析を受けている!によれば、コージーさんは25,26歳ごろに糖尿病と診断されたもののあまり治療に積極的ではなく、40歳ごろから足の神経障害、目の衰え、腎臓が悪くなり、インスリン注射を行い、58歳の段階では、弱視で、神経障害で足の感覚がなく、腎臓が機能していないので人工透析を受けているそうです。

■森永卓郎さんと糖尿病

🍅夏の熱中症の原因は高血糖にもある!?|梅雨からの高血糖予防&熱中症対策にトマト|#その原因Xにあり(2017年)によれば、森永卓郎さんは糖尿病を告白しており、血糖値は400mg/dL、HbA1cは11.4%で、のどの渇きをコーラやジュースで水分補給をしたり、一口だけならいいかとお菓子をつまんだ生活を送っていたそうです。

その後「脚のかゆみ」という症状・違和感を感じて病院で診てもらったところ、森永さんの空腹時血糖値は600mg/dLだったそうで、森永さんに起こった脚のかゆみのような違和感は、高血糖により起こった神経障害と考えられ、神経障害があると感覚が鈍くなり、痛みを感じにくくなり、ひどい時には壊死を起こしてしまい、脚を切断しなければならない場合もあるそうです。

→ 糖尿病性神経障害 について詳しくはこちら

理想的な血糖値の幅は空腹時70mg/dL~満腹時140mg/dLなのだそうですが、つまみ食いをしたときの血糖値の変化は血糖値が下がらないことで、常に高血糖の状態が続き、膵臓が疲弊し、インスリンの分泌や働きが悪くなるそうです。

→ 糖尿病の症状・初期症状|糖尿病とは について詳しくはこちら

■元近鉄&中日の佐野慈紀さんと糖尿病

ピッカリ投法で人気だった元近鉄&中日の佐野慈紀さん、糖尿病からの感染症が進み、右腕切断手術へ

元近鉄&中日の佐野慈紀さんは糖尿病の影響で感染症が進み、右腕を切断する手術を行なうそうです。

これまでにもブログによれば、2023年4月に「重症下肢虚血」による感染症で緊急入院し、右足中指を切断し、24年1月には「心臓弁膜症の発覚 血流の悪さに懸念が増える。動脈硬化が激しく回復がままならない。糖尿病による影響は恐ろしい。これ以上感染を広げない為に洗浄の繰り返し。毎回激痛が走る」と説明しています。

最近話題になった映画「国宝」でも糖尿病の合併症の怖さが描かれています。

→ 映画・原作「国宝」からわかる!糖尿病の合併症の怖さとは?

■まとめ

糖尿病を長い間治療などを行なわず、そのままにしておいた結果、ひどくなると糖尿病の合併症が起こります。

糖尿病の症状ははじめのうち、痛みなどの自覚症状がないため、検査で血糖値が高かったり、治療が必要といわれたことがあっても、そのまま治療を受けない人が多いです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまる|なぜ治療が続けられないのか?糖尿病の合併症に不安を感じ、糖尿病の治療の重要性を認識していても、治療を継続できている人は半数なのだそうです。

しかし、糖尿病を長い間そのままにしておき、ひどくなると糖尿病の合併症を引き起こします。

【糖尿病の合併症の例】

〇糖尿病神経障害

糖尿病による腎臓障害で人工透析を始める人も多く、また糖尿病が原因の視覚障害や糖尿病神経障害(手足のしびれ・壊疽など)が発生することもあります。

糖尿病の合併症の中で最も早く出てくるのが「糖尿病神経障害(とうにょうびょうしんけいしょうがい)」です。

糖尿病神経障害の初期症状として、「足の裏のしびれ」や「疼痛(とうつう)」(ズキズキとうずくような痛み)が起こります。

その後、「手の指の先のしびれ」の症状が現れます。

人によって症状はさまざまで、ひどくなるとケガや火傷の痛みに気づかなくなることもあります。

痛みに気づかなくなるというのは怖いことで、足の痛みが感じなくなることで靴擦れや足の傷ができても気づきにくく、また、細菌の感染への抵抗力が弱くなることによって、足が壊死してしまい、切断にまで至ってしまうこともあるそうです。

特に足の冷えを感じて、糖尿病の人は、危険なのだそうです。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症の一つ。

糖尿病網膜症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症を3大合併症と呼びます。

糖尿病網膜症は、日本の中途失明原因の第2位で、年間約3000人がこの疾患で失明しているともいわれるそうです。

アメリカの糖尿病患者の約3割が糖尿病網膜症にかかっている!?で紹介した米疾病対策センター(CDC)などの研究チームによれば、アメリカの糖尿病患者のうち3割近くが糖尿病網膜症にかかっているそうです。

糖尿病腎症

糖尿病性腎症になると、尿を作る腎臓の「糸球体(しきゅうたい)」の毛細血管が悪くなり、だんだんに尿が作れなくなります。

すると人工透析(機械で血液の不要な成分をろ過して、尿を作る)を行なわなければなりません。

週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。

現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病性腎症です。

糖尿病は怖い病気なので、まずは予防を、そして糖尿病と分かったら早めに治療を行ないましょう。







週3回以上のラーメン摂取は死亡リスク1.52倍!高BMI、喫煙、飲酒、糖尿病、高血圧との関連




ラーメンの過剰摂取が一部の人々の死亡リスクを高める可能性——山形コホート研究より(2025年8月15日、山形大学)

山形大学および山形県立米沢栄養大学の共同研究チームが行った研究によれば、週3回以上のラーメン摂取は、高BMI、喫煙、飲酒、糖尿病高血圧との関連が認められ、週3回以上の摂取群で死亡リスクが1.52倍高い傾向が見られました。

特に、70歳未満の群、アルコール摂取群、麺のスープを半分以上の飲む群では、死亡リスクの上昇がみられたことから、ラーメンを食べすぎると食塩の過剰摂取を通して健康に悪影響を及ぼす恐れがありますので、注意しましょう。

【参考リンク】







スルフォラファングルコシノレートを継続的に摂取することで肝臓のダメージを軽減し血中 ALT 値の改善




機能性成分“スルフォラファングルコシノレート”は、中高年世代において、肝臓のダメージを軽減し、血中 ALT 値(肝臓の健康状態を示す指標の一つ)を改善することを確認(2019年11月21日、カゴメ)によれば、東海大学医学部付属東京病院の西﨑康弘教授による監修のもと研究を実施し、機能性成分スルフォラファングルコシノレートを継続的に摂取することで、日常生活からくる酸化ストレスによる肝臓のダメージを軽減し、血中 ALT 値(肝臓の健康状態を示す指標の一つ)を改善する作用があることがわかりました。

スルフォラファングルコシノレートはブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれており、解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用などを示すことから、様々な疾病の予防・改善に有効である可能性が多数報告されています。

■背景

これまでの研究で、肝機能マーカー(ALT、AST、γ-GTP)の値が高い男性において、SGS を継続的に摂取することが、肝臓のダメージを軽減し、血中 ALT、γ-GTP の値を改善することがわかっています。

【関連記事】

■結果

中高年世代(45-64歳)に限定すると、スルフォラファングルコシノレートを摂取した群は摂取していない群と比較して、血中ALT 値が有意に低い値を示しました。

■まとめ

健康な中高年世代において、機能性成分“スルフォラファングルコシノレート(SGS)”を継続的に摂取することは、酸化ストレスによる肝臓のダメージを軽減し、血中ALT値を改善することが明らかになりました。

肝臓の数値・検査値|ALT(GPT)・AST(GOT)・γ-GTP

ALT(GPT)の基準値|ALTが高い原因

AST(GOT)の基準値|ASTが高い原因

γ-GTPの基準値|γ-GTPが高い原因







ケトジェニックダイエット(糖質制限+脂質を主なエネルギー源とする食事法)を長期的に続けると高脂血症や脂肪肝、糖尿病のリスクが高くなる可能性!




ある研究によれば、炭水化物を減らし脂肪を多く摂取する食事法「ケトジェニックダイエット」は短期的には体重減少に効果的でも、長期的に続けると脂肪肝や糖尿病、高脂血症のリスクが高くなる可能性があるそうです。

■ケトジェニックダイエット(KD)とは?

ケトジェニックダイエットは、炭水化物を極端に減らし、脂肪を多く摂取する食事法で、肥満や2型糖尿病の治療として注目されています。

■研究の主な発見

●体重への影響

ケトジェニックダイエットを続けたマウスは、体重増加が抑えられ、体重減少が見られました。これはダイエットの短期的な効果として期待される結果です。

●代謝への悪影響

しかし、時間が経つにつれて、以下のような健康問題が現れました。

高脂血症:血液中の脂質(脂肪)が異常に増える状態。
脂肪肝:肝臓に脂肪が蓄積する状態。
耐糖能障害:血糖値を正常に保つ能力が低下する状態(糖尿病のリスク増加)。

●インスリン分泌の問題

通常の高脂肪食を摂ったマウスと異なり、ケトジェニックダイエットのマウスはインスリン感受性(インスリンが血糖を下げる能力)は保たれていましたが、インスリンの分泌量が低下していました。

実験により、インスリンを分泌する膵臓の細胞に問題があることが分かりました。

●細胞レベルの異常

膵臓の細胞を詳しく調べた結果、ケトジェニックダイエットにより、細胞内の「小胞体(ER)」や「ゴルジ体」にストレスがかかり、インスリンを運ぶ仕組みがうまく働かなくなっていました。

電子顕微鏡で観察すると、ゴルジ体の構造が異常になり、インスリン分泌に必要な「インスリン顆粒」の輸送が妨げられていることが確認されました。

■まとめ

ケトジェニックダイエットが短期的には体重減少に効果的でも、長期的に続けると、高脂血症脂肪肝、耐糖能異常(糖尿病のリスク増加)といった健康リスクを引き起こす可能性があります。

このように考えると、ケトジェニックダイエットは短期間にした方がよさそうですね。

【参考リンク】







なぜ京丹後市の高齢者に健康で長生きの人が多いの?日本食と腸内細菌とフレイルの関係




「京丹後長寿コホート研究」によれば、京丹後市では100歳以上の「百寿者」の割合が全国平均の約3倍なのですが、ただ長生きではなく「健康的で長生き」している人が多く、その元気の秘訣が腸内細菌の多様性が高いことであり、特に短鎖脂肪酸の一種で、腸の炎症を抑えたり、免疫力をアップさせたりするスーパー成分である「酪酸」を作る「酪酸産生菌」がたくさんあるそうです。

■研究の背景(なぜ京丹後?場所と特徴)

京都府の丹後半島(京丹後市、宮津市、与謝野町、伊根町)では超高齢化が進んでいて、65歳以上の人が全体の38%以上なのですが、100歳以上の「百寿者」の割合が全国平均のなんと約3倍で、ただ長生きじゃなく「健康的に長生き」してる人が多いそうです。

そこで、なぜ京丹後市の高齢者が元気なのかについて、特に、腸内細菌(お腹の中の善玉菌や悪玉菌のバランス)、食事習慣、**フレイル(体の弱りや衰え、例えば筋肉減少や疲れやすさ)**の関係を調べました。

■主な結果

●腸内細菌の違い

京丹後の高齢者は、都市部の人より腸内細菌の多様性が高く、特に「酪酸産生菌」(RoseburiaやCoprococcusみたいな菌)がたくさんでした。酪酸は、短鎖脂肪酸の一種で、腸の炎症を抑えたり、免疫力をアップさせたりするスーパー成分です。

●フレイルと細菌の関係

フレイルの人は、悪い菌(StreptococcusやEnterobacteriaceae)が多くて、良い酪酸産生菌(AnaerostipesやBifidobacterium)が少なく、逆に、良い菌が多い人はフレイルになりにくいです。つまり、腸内細菌が体の老化をコントロールしてる可能性が大きいです。

●食事の影響

水溶性食物繊維(海藻や果物に多い、腸で溶ける繊維質)や総食物繊維が少ないとフレイルリスク↑。

●日本食パワー

米、味噌、魚、緑黄色野菜、豆類をたくさん食べる人は、フレイルが少なく、認知症予防にもつながります。

しかも、これらの食事が酪酸産生菌を増やしてると考えられます。

■まとめ

東北大学名誉教授近藤正二が実施した「日本の長寿村・短命村」研究9)においても日本人の長寿には緑黄色野菜・海藻・大豆の重要性が明らかにされている.家森ら10)も大豆に含まれるイソフラボンやマグネシウム,魚に含まれるタウリンが,日本人の健康長寿の一因と報告している.

日本人の長寿には米、味噌、魚、緑黄色野菜、豆類をたくさん食べることが関連していて、中でも水溶性食物繊維、イソフラボン、マグネシウムタウリンが健康長寿に関連していると考えられます。

将来のフレイルリスクを下げ、認知症予防のためにも腸内細菌をよくする日本食を意識しましょう!

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