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寒い冬が健康に与えるメリット|ケガの治りが早くなる|脂肪が燃焼しやすい|人との絆が強くなる




■寒い冬が健康に与えるメリット|ケガの治りが早くなる|脂肪が燃焼しやすい|人との絆が強くなる

Summer Start

by Vincent(画像:Creative Commons)

冬といえば、冷えたり、風邪をひいたりと健康にとってはあまり良くないイメージを持っていました。

【関連記事】

ですが、今回紹介する記事の寒い冬が健康に与える6つのメリット「脂肪が燃焼しやすい」「怪我の治りが早い」「体型を気にしなくて良い」(2013/1/25、IRORIO)では、冬が健康に与えるメリットが紹介されていました。

その中から、これは!と思ったメリットをご紹介します。

1. 脂肪が燃焼しやすい

人には体温維持などを目的とする「褐色脂肪細胞」があり、この細胞は脂肪細胞だが脂肪を燃焼する働きがあるという。2012年の研究によれば、気温が低いとこの褐色脂肪細胞が活性化し、カロリー消費が促されることが分かった。

夏が一年で最もダイエットしにくいのはナゼ?夏は基礎代謝量が低くなる?でも紹介しましたが、夏は汗もかいてダイエットしやすいというイメージがありますが、実は、夏は最も気温が高く、体温を保つためのエネルギー消費が少なくなるので、その分基礎代謝量は低くなり、ダイエットしにくいのです。

反対に、冬は、体温を維持するために、身体は体温を上げることで基礎代謝が上がります。

つまり、ダイエットしやすいわけです。

痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】で紹介した北海道大学の実験(1日に2時間、室温17℃の所でじっと過ごすことを、6週間つづける)によれば、継続的に寒冷刺激を与えることによって、褐色脂肪組織が増え、エネルギー消費能力が高まり、体脂肪も減ることがわかりました。

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2. 人との絆が強くなる

人が寒さを避けるためにについつい外出を控えるのは当たり前の行動だ。でも家で独りぼっちになることで、親しい間柄の友達や家族に電話する機会が増え、普段よりも人と話す時間が長くなる傾向にあるという研究結果が報告されている。

孤独を感じることでいつもよりも電話する機会が増え、人と話す時間が長くなるそうです。

また、冬場は鍋を囲む機会が増えるかと思いますが、鍋を囲むことは親密になる効果があるそうです。

冬の危ない習慣(うつ病・ビタミンD・スロージョギング・インフルエンザ・ニオイ)|ホンマでっか 1月18日によれば、鍋を囲む効果には1.発話数の増加 2.自己開示をする 3.協調性アップ、という3つの効果があるそうです。

5. 怪我の治りが早い

怪我をしたら氷で冷やすと治りが早いように、気温が低下すれば炎症作用や痛みが抑えられるそう。スポーツ科学には寒冷療法と呼ばれる治療法があり、アスリートたちは気温が低い中で休憩した方が回復が早いということが知られている。

炎症を抑えるためにも冷やすのがいいということは知っていましたが、夏場に比べて冬場のほうが冷えているため怪我の治りが速いというのは考えたことがなかったですね。

オリンピック選手直伝!おへそ引っ込め体操で腰痛・ひざ痛予防/スロージョギングでメタボ予防|ためしてガッテン 7月4日

■アイシングの極意

ねんざや肉離れ、寝違えや筋肉の疲労など、炎症を起こしたとき、アイシングをすることで、炎症の広がりを抑え、痛みや腫れを少なくすることができるそうです。

アイシングのポイントは、いち早く冷やすこと。

※筋肉痛は、翌日になってから痛みが強くなりますが、筋肉を激しく使った場合には、痛みが出てからではなく、運動直後に冷やすのが効果的なのだそうです。

冷やす効果が特に高いのは、「氷水」

水は熱伝導率が高いので熱を奪いやすく、氷があることで水温は常に0℃近くに保たれるため、冷却効果は抜群です。

プレミアリーグのマンチェスター・シティのドキュメンタリー番組「オール・オア・ナッシング ~マンチェスター・シティの進化~ (字幕版)」の第一話では、-130度の室内に入って冷却療法が行われているシーンがあります。

目的は炎症や疲労感を抑えることで、体の回復を助けるために試合当日と翌日に使っているそうです。

勝ち点100への挑戦

■まとめ

冬の危ない習慣(うつ病・ビタミンD・スロージョギング・インフルエンザ・ニオイ)|ホンマでっか 1月18日によれば、うつ病治療は冬が最も効果的なのだそうです。

その理由は、人は心の状態と環境が一致しているとき健康状態が良好なので、冬のうつ病治療が効果的ということでした。

冬というと、冷えたり、風邪をひいたりと健康にとってはあまり良くないイメージがありますが、ケガの治りが早くなる、脂肪が燃焼しやすい、人との絆が強くなるといったメリットもあるので、冬の寒さを活かしていきたいですね!







グルコサミンは口から摂取しても、膝や股関節の関節痛には効果がない!?|研究【論文・エビデンス】

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■グルコサミンは口から摂取しても、膝や股関節の関節痛には効果がない!?|研究【論文・エビデンス】

Kneed

by dion gillard(画像:Creative Commons)

Runhaar J, Rozendaal RM, Middelkoop MV, et al Subgroup analyses of the effectiveness of oral glucosamine for knee and hip osteoarthritis: a systematic review and individual patient data meta-analysis from the OA trail bank Annals of the Rheumatic Diseases Published Online First: 28 July 2017. doi: 10.1136/annrheumdis-2017-211149

Glucosamine was no better than placebo for pain or function at short (3 months) and long-term (24 months) follow-up. Glucosamine was also no better than placebo among the predefined subgroups. Stratification for knee OA and type of glucosamine did not alter these results.

衝撃の報告「グルコサミンは効かない」! サプリメントの過剰摂取で副作用の危険も

(2017/8/15、HealthPress)

今回の最新研究では、それらの「グルコサミンのサプリメントを摂取した(3カ月間~2年間)グループと摂取しないグループを比べた」エビデンスレベルのいちばん高い「ランダム化比較試験」を集めて比較した。
 
 その結果、性別にかかわらず、関節に炎症が生じているグループ、過体重なグループ、痛みが強いグループなどすべての群において、短期間(3カ月)でも長期間(2年間)でも「グルコサミンは飲んで飲まなくて結果に差がない」というのだ。

グルコサミンサプリメントを経口摂取した(3か月~24か月)グループと摂取しないグループを比べた実験によれば、関節に炎症が生じているグループ、過体重グループ、痛みが強いグループなどすべてのグループにおいて、また期間に関係なく、プラセボより優れていなかったという結果が出たそうです。

同様の実験がBBCでも行われています。

Does glucosamine really help joint pain?

(2016/9/22,BBC)

In the group that took the supplement pill, 55% reported a significant reduction in pain – an improvement of around 30% or more. In fact, many in the group were extremely enthusiastic about the effect this supplement had, one saying she felt “like a new person”.
In the group that were given exercises to do, 80% reported the same reduction in pain. So, the exercises were much more effective than the supplement – but the supplement was still very good at reducing our volunteers’ pain.
So what was this marvellous pill? As you’ve probably already guessed by now, it was just a placebo. Placebo works very well for joint pain. Glucosamine “works” – but the evidence is that it doesn’t work much better than placebo.

「グルコサミンって本当に効くの?」 BBCの「意地悪実験」結果に「まさか」

(2016/10/7、Jcast)

2カ月後、サプリメントのグループは55%の人が痛みはかなり和らいだと評価した。多くの参加者はサプリメントの効果を信じ、「まるで別人になったみたい」と熱っぽく語った女性もいたほどだ。

一方、毎日、運動をしていたグループは80%の人がサプリメントと同様の効果が見られたと報告した。運動の方が効果的という数字だがサプリメントの効果も大きかったようだ。

BBCの番組で、リーズ大学(University of Leeds)のフィル・コナハン(Phil Conaghan)教授が、膝の関節痛に悩む80人をサプリメントグループ40人と毎日の運動(エクササイズ)指導グループ40人に分けて、グルコサミンの検証実験を行なったところ、サプリメント・運動ともに同様の結果が得られたそうです。

ただ、実験に使われたサプリメントはプラセボという偽薬で、サプリメントの効果というよりもサプリメントを信じる効果によって症状が緩和されたというのが今回の実験のポイントです。




■まとめ

口からグルコサミンサプリメントを摂取しても効果がないという実験結果には驚きました。

今回の研究結果を参考にすれば口からグルコサミンサプリメントを摂取しても効果がないとしても、膝の関節痛の方が多いのは事実で、これから何らかの対策を行わなくてはなりません。

平成25年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

介護が必要となった主な原因を要介護度別にみると、要支援者では「関節疾患」が 20.7%で最も多く、次いで「高齢による衰弱」が 15.4%となっている。要介護者では「脳血管疾患(脳卒中)」が 21.7%、「認知症」が 21.4%と多くなっている。

厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査の概況によれば、要介護度別にみた介護が必要となった主な原因の第一位は「関節疾患」となっています。

ひざ痛中高年1800万人 要介護へ移行リスク5.7倍|厚生労働省研究班(2013/8/13)で紹介した厚生労働省研究班の調査によれば、膝の痛みで悩む中高年が1800万人に上ると推計されるそうで、また、膝関節の軟骨がすり減って痛むようになると、要介護に移行するリスクが5.7倍高いそうです。

膝の関節痛に悩む人への対策として確実な方法は2つ。

1つは、筋力を鍛えること、もう1つは、膝の関節痛の人が生活しやすい街づくりです。

1.筋力を鍛える

Does glucosamine really help joint pain?

(2016/9/22,BBC)

As Phil explains: “A lot of the pain is coming from the tendons and structures around the joint. If you have trouble getting out of a chair, or trouble undoing a jar, you’re at risk of joint pain because your muscles are weak.”

リーズ大学のフィル・コナハン教授によれば、多くの痛みは間接周りの腱や構造から来ていて、もし椅子の立ち上がりやビンの開閉が難しい人は、筋肉の衰えによる関節痛のリスクがあるそうです。

ロコモティブシンドロームになると要介護のリスクが高くなる?ロコモの原因・予防のためのトレーニング方法によれば、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、運動器の障害のために要介護となる危険の高い状態のことを言います。

加齢による筋力やバランス能力の低下によって、ロコモティブシンドロームになっているそうです。

老化のスピードが速い大腿筋を鍛える方法|大腿筋の老化のスピードは最も速いで紹介した石井直方さん(東京大学大学院筋生理学・トレーニング科学専門)によれば、筋肉量は30歳をピークに減少し始めるそうです。

なかでも大腿筋の老化は深刻で、30~70才までの40年間で、前側(大腿四頭筋)は2分の1、後ろ側(ハムストリングス)は3分の2にまで落ちることが実証されているそうです。

筋肉(とくに前側の筋肉)が衰えると、

  • 椅子から立ち上がれない
  • 転びそうになっても体を支えられない
  • 骨は、筋肉を使えば使うほど刺激を受けて強化され、基本的に、太ももの筋量が多い人ほど骨の強度も高いそうなのですが、筋肉が衰え、活発に動けなくなると骨への刺激も減るため、転倒や歩行困難、最悪の場合は寝たきりになるおそれもある

になることが考えられます。

ロコモティブシンドロームの考え方は、痛みに対する治療だけでなく、筋力強化などもあわせて運動の状態を向上させ、QOL(生活の質)を保つことを目指すというものです。

現在の筋肉を維持しようという人がウォーキングだけをしても、筋肉は衰えていってしまいます。

筋肉を衰えさせないためにも、筋トレが必要。

ロコモティブシンドロームを予防するトレーニングとして紹介されているのは、「片脚立ち」と「スクワット」です。

片手だけまたは手を使わずに床に座ったり立ったりできる人は長生きできる?によれば、中高年で床に座ったり立ったりが片手だけで、または手を使わずにできる人は筋骨格がしっかりしており、それができない人に比べて長い寿命が期待できるそうです。

また、おすすめなのが「スロトレ」。

スロトレは、軽い負荷でありながらも、、すべての動作を“ゆっくり、止めずに、連続して行う”ことで筋肉が力を発揮している時間を引き延ばし休ませないため、筋肉量が増えるのに効果的なトレーニング方法です。

また、軽い負荷であるため、次のような方にもおすすめができます。

→ → スロトレ(スロートレーニング)|スロトレ 効果・スロトレダイエット・やり方 について詳しくはこちら

2.膝の関節痛の人が生活しやすい街づくり

膝や足首への負担を軽減!階段の上り下りをアシストするエネルギーリサイクル階段|ジョージア工科大学・エモリー大学で紹介したジョージア工科大学(Georgia Tech University)とエモリー大学(Emory University)の研究者が開発したのは、階段を降りるときのエネルギーを格納し、登るときにエネルギーを解放して、階段の上り下りをアシストする装置です。

Assistive Stairs Make Going Up and Down Easier

階段を降りるときにスプリング式の階段が圧縮されることで、足首への衝撃が26%軽減され、階段を上るときにはその時に蓄えられたエネルギーを解放し増幅させて、膝への負担が37%減るそうです。

【参考リンク】

こうした仕組みを街全体に取り入れることで膝の関節痛に悩む人が暮らしやすい街づくりを行えば、悩んでいない人も快適に過ごせる街になっていくはずです。

膝の関節痛に悩む人の要介護リスクは高いので、今後様々な対策に取り組んでいく必要があるため、良いアイデアが実行されるといいですね。

→ 膝が痛い|関節痛・変形性膝関節症 について詳しくはこちら







【ロコモ 関連記事】
続きを読む グルコサミンは口から摂取しても、膝や股関節の関節痛には効果がない!?|研究【論文・エビデンス】

あなたが知らない危ないクセ|頬杖・肘をつく・噛み続けグセ・つばを飲むクセ|#ホンマでっかTV

2013年9月4日放送のホンマでっかTVは「あなたが知らない危ないクセ」がテーマでした。




■テーブルに肘を付くクセは老化のサイン?

Sleepy

by Alexandra E Rust(画像:Creative Commons)

姿勢は基本的に前かがみ→背中側の筋肉(脊柱起立筋)で支えている

老化してくると、肘で支えようとする

■頬杖をつくのも筋肉が老化している証拠

姿勢による筋肉の活動量の違い

真っ直ぐな姿勢 全力の約10%

丸まった姿勢 全力の約0%

背骨が湾曲した状態

人体など関節への負担が増す

■肘を付くクセからヘルニアに発展する可能性がある

肘をつくてあごを支える人はアゴを引くと背筋が伸びる姿勢に

■独り寂しい女性は頬杖をつきやすい

寂しい時など精神的に弱った時→頬杖をつく癖が出る可能性も

■頬杖を付いている女性は口説きやすい

■惚れていると食べる&歩く速さを合わせてしまう

カップル・夫婦は惚れている方が相手の食べる・歩く速さに合わせる

自分のペースに合わせてくれる人は自分に好意を持っている

好意をもつ相手に対して勝手に(自分の)体がペースを合わせる傾向がある

■常に同じ行動をすると脳は落ち着きやすい

クセは脳を安定化させる作用がある→クセの内容には個人差がある

■握りこぶしを頻繁にする=脳の老化のサイン

握りこぶしをすると記憶力が上がりやすい

記憶力の低下を自覚すると無意識に強く握る傾向がある

■両手をよく使うクセの人はダイエットに成功しやすい

両手を使うと脳のバランスが良くなる→負荷がかからず素直にダイエット

両手をうまく使うようにすると、ダイエットの成功率は高まる

■噛み続けグセに注意

上下の歯が触れると歯は離れるようになっている

唇を閉じても歯を噛み続けるクセが2000年に発見

■噛み続けグセを持つと、頭痛・首のこり・肩のこり・腰のこり・耳鳴り・めまいが発症しやすい

原因不明の頭痛・耳鳴りなどはこのクセが原因の可能性も

長時間のパソコンで首元が緊張→歯を食いしばる癖になる可能性が

■噛み続けグセを治すには「歯を離せ」と紙に書き周囲に貼れ

目立つところに貼る→紙を見たら歯を離す→上半身の力を抜くことで改善




■歴史的に社会的地位の高い人に女装癖が多い

女装することで心のバランスを保っている可能性がある

■考えを表に出さないと無意識の癖が出る

将棋指し・碁打ちのプロにはものすごいクセのある人が多い

自分の脳の意識を表出できない時、無意識の癖が出る

相手の癖を見破れば形勢の有利不利が判断できる

■つばを飲むクセは頭痛や食欲不振になる

4~5分に1回つばを飲み込むクセ→中高年の女性に多い

つばと一緒に空気も飲み込む→通常の数倍の空気が胃の中に

お腹が張り胸の臓器を圧迫→胸が痛くなることがある

■口癖が減ると関係が深い証拠

目的や良いことがないのにやめられないのが(心理学で言う)クセ

■口癖が出る関係は本音でしゃべろうとしていない

接続後の口癖がたくさんある人は本音でしゃべる気がない

感情の機微を悟られたくない→同じ接続語を繰り返す

本当に気持ち等を伝えたいときは口癖が少なくなる傾向がある

カウンセリングで患者の口癖が多いときは打ち解けていないということで次回に延期することがある

■身振りが大きい教師だと生徒の成績は良くなる

身振り手振りが多い教師はうまく教えて生徒の学習能力がアップ

クセ→ボディーランゲージの一種

身振りと言葉を組み合わせることでより多くの情報を与えられる

英語・国語の単語&数学の成績が上がりやすい

■オーバーリアクションで脳が活性化する

オーバーリアクションによって脳の運動野が活性化→記憶力が上がる

■失敗した時の考え方のクセは子供の時に決まる

失敗した時の考え方の種類

1.努力が足りない

2.才能がない

失敗の原因を「努力」と考える→能力が上がる場合が多い

■失敗の原因を常に「努力」と思うとうつ病になることがある

努力不足と思い込みすぎると暗い気持ちになりやすい

■失敗を運のせいにすると精神的には良い

縁がなかった、運が悪かったという人はうつ的状態にならない







【金スマ】『医者が教える食事術』|肉の脂は太らない/三角食べは太る原因/コラーゲン|5月18日




2018年5月18日放送の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」では48万部大ヒット!『医者が教える食事術』について取り上げます。

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

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・不調の原因の9割は「血糖値
・カロリーと肥満は関係ない
・脂肪は食べても太らない
・運動は食後すぐがいい
・食べる順序で太り方が違う
・オリーブオイルと白ワインはやせる
・果物をジュースにしてはいけない
・炭水化物は「脂質」と一緒に食べる
・卵のコレステロールは気にしない
・プロテインの過剰摂取は腎臓を壊す
・お酒は体に悪くない
シワシミニキビも糖質が原因
・コラーゲンは食べても効かない……他

『医者が教える食事術』は、生化学×最新医療データ×統計データから、医学的エビデンスに基づいた68の食事法をまとめていて、食べ順・食べ合わせ・栄養などいま常識とされている食や料理に関する知識を医学的に正しく見直した食事方法なのだそうです。

【目次】




第7位 卵は一日何個食べてもOK!コレステロール値は上がらない!

boiled eggs

by vanessa lollipop(画像:Creative Commons)

血中のコレステロールが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中の原因となります。

そのため、コレステロールを多く含む食品は避けられる傾向にありました。

その中の一つが「たまご」で、卵は食べても一日1個までということが伝えられてきました。

しかし、2015年に厚生労働省と日本動脈学会は、コレステロール値は食事では変わらないという声明を出しました。

【関連記事】

体内のコレステロールのほとんどが肝臓で作られており、食事は体内のコレステロール値にほとんど影響がないそうです。

1913年ロシアで行われた実験によれば、大動脈にコレステロールが沈着し、ウサギは動脈硬化になったそうです。

このことがコレステロールが多い卵への誤解へとつながってしまったそうです。

ウサギはコレステロールを含むものを食べない草食動物であり、草食動物での実験を人間に当てはめたのがそもそもの間違いだと考えられます。

【参考リンク】

卵はたんぱく質・ビタミン・ミネラルを含んだ完全な栄養食材です。

【補足】

卵を食べるとコレステロール値が高くなるのは嘘!?|卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性はない!によれば、卵を食べる回数と心筋梗塞の発症リスクに関連性がないことがわかったそうです。

第6位 三角食べはデブのもと

三角食べをすると、ご飯に合うようおかずの味付けが濃くなり、ご飯の量が増えてしまいます。

2017年米タフツ大学で行われた研究によれば、炭水化物+食物繊維と炭水化物+たんぱく質の組み合わせのうちどちらが血糖値を下げるのかという実験を行なったところ、タンパク質のほうが食物繊維より血糖値を下げる効果が高いことが分かったそうです。

【参考リンク】

たんぱく質や脂質を食べてから最低でも3分後に炭水化物を食べると良いそうです。

【補足】

●食べる順番

なぜ「食べる順序」を変えると、太りにくくなるのか?

(2017/10/19、ダイヤモンド社)

消化に時間のかかる野菜やタンパク質を先に食べ、最後に糖質を食べることによって血糖値の上昇が緩やかに抑えられます。

 野菜類は、根菜や甘いトマトなどを除けばほとんど血糖値は上がりません。肉や魚も上がりません。こうしたものが先に胃の中に入っていることで、そこにごはんなど糖質が加わっても、急激に血糖値が上がることはない。つまり太ることもないのです。

お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所によれば、お米よりも前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑制されるそうです。

また、血糖値を下げる方法|たけしの家庭の医学によれば、食物繊維の多い野菜から先に食べることで、糖分が食物繊維に絡まり、通常よりゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の上昇を抑えることができるそうです。

ただ、森谷敏夫さん「糖質を控えるダイエットではヤセない!」|たけしのニッポンのミカタ炭水化物を食べながらヤセる!?京大式ダイエット!|炭水化物抜きダイエットは体に危険が!で紹介した食べる順番とは異なるので、違う考え方もあるようです。

●咀嚼回数を増やす

噛む(咀嚼)ことによる3つの健康効果(唾液を多く出す・食べ過ぎを防ぐ・脳への刺激を増やす)で紹介した和洋女子大学の柳沢幸江教授によれば、噛むことには「唾液(だえき)を多く出す、食べ過ぎを防ぐ、脳への刺激を増やす」という3つの効用があるようなのです。

女子栄養大学のダイエット術|世界一受けたい授業によれば、よく噛むと満腹中枢が刺激され、噛む行為が脳内のヒスタミン神経系に作用し、内臓脂肪が燃焼することが明らかになっているそうです。

ヒスチジンを含む食品をよく噛んで脳内ヒスタミンを増やし食欲を抑える|ためしてガッテン(NHK)では、噛むことと満腹感の関係について紹介しました。

噛むという刺激が咀嚼中枢を通って結節乳頭核という部分に届きます。

実はここがヒスタミンを作っているところ。

そうして、満腹中枢をヒスタミンが刺激するために、満腹感を感じるようになる。

また、ヒスタミンは、交感神経も刺激して、その信号は直接内臓脂肪まで届いて、内臓脂肪を減らしてもくれる。

つまり、噛むという行為自体が満腹感を高めてくれるということがわかった。

第5位 健康のためにフルーツジュースは逆効果

果物にはミネラルやビタミンなど体にいい栄養素がたくさん詰まっています。

しかし、フルーツジュースには脂肪を作りやすい果糖が含まれています。

果糖はブドウ糖とは別のもので、エネルギーになりやすく、中性脂肪として取り込まれやすいのです。

【関連記事】

ジューサーを使って食物繊維を取り除く方もいると思いますが、食物繊維には腸内環境を整える役割があります。

果物はジュースにせずにそのまま食べ、食事の最後にゆっくりと噛んで食べるとよいそうです。

第4位 ダイエットのために油抜きNG

油はカロリーが高く体に悪いとイメージされ、摂取すると太ると思われてきましたが、実は油の中の脂質によって代謝がアップするそうです。

サラダ油やオリーブオイル、ゴマ油、エゴマ油などには必須脂肪酸という物質が含まれており、この必須脂肪酸は人間の身体では作り出すことができず、食べることdしか体内に取り込むことができないものです。

油は脂肪燃焼の着火剤なのです。

【関連記事】

おススメはオリーブオイル。

油は体内で酸化してしまうと有害物質になります。

オリーブオイルは非常に酸化しにくい油なのでおすすめなのだそうです。

食事をするときには油を一緒にいただきましょう。

第3位 抜け毛予防にワカメは食べても意味がない

発毛のためにはケラチンというたんぱく質が必要なのですが、ワカメはミネラルが多くたんぱく質は極端に少ないのです。

抜け毛予防のためには、たんぱく質や亜鉛、ビタミンBを含む食べ物を摂るとよいでしょう。

→ 薄毛・抜け毛の原因(男性・女性)・対策・予防・チェック について詳しくはこちら

第2位 美容のためにコラーゲンを食べても意味がない

豚足や手羽先、タラ、煮こごりといったコラーゲンを含む食べ物を食べると消化の過程で分解されアミノ酸になります。

人間の体にあるコラーゲンは全て自分の体内から作られたものです。

線維芽細胞という皮膚内部にあるコラーゲンを作り出す細胞を活発にするとコラーゲンが増えるそうです。

ビタミンAとビタミンCが栄養源となるそうです。

ビタミンAが豊富な食材は、海苔、ウナギ、チーズ、バター。

ビタミンCが豊富な食材は、レモン(果物)、緑茶。

※近年の研究により、コラーゲンは全てアミノ酸に分解されるのではなく、一部は「ペプチド」という状態になり、体内のコラーゲン生成に役立つ役割をすることが分かってきたそうです。

※「コラーゲンペプチド」の状態で食べた場合、分解工程を省略できるため、普通のコラーゲンよりも吸収性が高く、美容・健康に良い結果を得られたという研究結果も報告されているそうです。

※コラーゲン:多くのアミノ酸がつながっている状態

※ゼラチン:コラーゲンを加熱し、抽出・分解されたもの

※コラーゲンペプチド:ゼラチンからさらに細かく酵素分解したもの

※アミノ酸:一つ当たりのサイズはコラーゲンの1/3000

【参考リンク】

第1位 ダイエット中でも肉の脂身を取り除く必要なし

食べた脂肪は体の脂肪になるわけではないそうです。

食べた脂肪には体内で様々な使い道があり、細胞膜やホルモン、胆汁の材料になり、皮下脂肪として貯まる余地はほとんどないそうです。

余った脂肪は便として排出され、肥満の原因にならないそうです。

番外編 パンやパスタを食べる時の最強の味方はワイン

2007年アメリカの医学誌に発表された研究によれば、パンのみよりもパン+ワインのほうが血糖値が上がりにくいということが分かったそうです。

【参考リンク】

パン+ワインは糖分の吸収がゆるやかで太りにくいそうです。

タンニン(赤ワインの赤色の成分でポリフェノールの一種)が腸内でブドウ糖を取り込み、また酒石酸(白ワインに含まれる)が腸内でブドウ糖を取り込むことで、糖分の吸収が緩やかになり、太りにくくなると考えられます。

■エビデンスに基づいた方法に対するギモン

Family Tree Hierarchy - Blue

by Family Art Studio(画像:Creative Commons)

遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実

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コデインの作用は個人が遺伝によって受け継いだものによって大きく異なることが判明したが、それと同時に、ほぼすべての医学的介入の影響もひとりひとり非常に異なることが分かっている。それは、よい方向に作用する場合も、悪い方向に作用する場合もある。

G Rose (1985).Sick individuals and sick populations. Int J Epidemiol. 1985 Mar;14(1):32-8.

英国の医師ジェフリー・ローズさんが「予防医学のパラドックス」と呼んだ考え方を簡単に言えば、遺伝子的に数が勝っているグループに効く薬があったとしても、その薬があなた自身にも効くかどうかはわからず、よい方向に出ることもあれば、悪い方向に出るかもしれないということです。

医師は研究で集められたエビデンスに基づいたガイドラインに沿って医療を行ないます。

その医療は全体に対しては病気を治す方法であるのですが、ある個人に対しては良い結果を持たらさないかもしれないという矛盾を抱えているのです。

そこで、【未来予測】遺伝子検査+健康・医学関連情報を詳しく書き込んだ家系図を作る方法で自分自身の健康を守る|#遺伝子は変えられるで紹介した「遺伝子は、変えられる」では、自分、両親、両親の兄弟姉妹、両親の親など家系図(Family Tree)を作り、特定の薬に関する過敏反応などの健康・医学関連情報を詳しく書く方法が提案されています。

創薬は、ビッグデータ活用で激変する〜奥野恭史・京都大学教授/理化学研究所副グループディレクター

(2017/1/17、Top Researchers)

ゲノムの配列には個人個人の体質を区別する情報が入っていますので、その医学的解釈が出来れば、私たち一人一人の体質にあったオーダーメードの医療が可能になります。この夢の医療を「ゲノム医療」と呼んでいるのです。

遺伝的に特定の病気になりやすい体質、よくいわれるのが、家族歴とかある病気になりやすい家系というものは存在していて、そうした遺伝情報がゲノムに書かれており、ゲノムを解析することによって病気の原因を知ったり、治療法を選んでいくことを「ゲノム医療」と呼ぶそうです。

どんなに健康に良いといわれる食べ物であっても、人によっては健康に悪い食べ物がありますが、遺伝子検査や健康・医学関連情報を詳しく書き込んだ家系図を作ることによって、様々なメディアの情報に踊らされることなく、自分にとっては安全といわれる食べ物を選ぶことができるようになるのではないでしょうか?







【関連記事】
続きを読む 【金スマ】『医者が教える食事術』|肉の脂は太らない/三角食べは太る原因/コラーゲン|5月18日

【ウィズコロナ時代】7割に健康意識の変化|アクセンチュア「全ての事業は健康事業」




ウィズコロナ時代にはオンライン会議・飲み会で美容に目覚めたおじさんにセルフメンズスキンケア・コスメビジネスが流行る!?
ウィズコロナ時代にはオンライン会議・飲み会で美容に目覚めたおじさんにセルフメンズスキンケア・コスメビジネスが流行る!?

クリス・モンゴメリー|Unsplash

新型コロナウイルスの影響を踏まえた経済産業政策の在り方について(2020/6/17、経済産業省)で紹介されているSOMPOひまわり生命 健康応援リサーチ「With/Afterコロナの健康と保険に関する意識調査」によれば、新型コロナをきっかけに7割の回答者が「健康意識が変化した」と回答しています。

Googleが発表した新型コロナ以降検索数が急増したワードから予想される未来とは?では、リモートワーク・在宅勤務による運動不足の解消に関する検索ワードとして「バランスボール」や「ビリーズブートキャンプ(YouTube)」が上昇したり、「コロナ太り」の検索数が急上昇!自宅でできるコロナ太りを解消する方法とは?によれば、2020年4月26日から5月2日にかけて「コロナ太り」への検索がピークを迎えるなど新型コロナをきっかけに「健康」への意識が高まりました。

自粛要請・緊急事態宣言後、1日3,000歩未満が約3割に急増!「新型コロナウイルス流行下での生活習慣の変化」第2弾調査を公開(2020/4/23、RPTIMES)で健康アプリのユーザーを対象に調査した結果によれば、自粛とともに歩数は減少し、緊急事態宣言前後では1日3,000歩未満が約3割となっています。

(図1)歩数の分布の変化(n= 27,018人)
(図1)歩数の分布の変化(n= 27,018人)
(図4)歩数カテゴリーごとの体脂肪率の変化 (n=11,959人)
(図4)歩数カテゴリーごとの体脂肪率の変化 (n=11,959人)

運動といえば、ウォーキングや筋トレなどを想像する人も多いでしょうが、休業・休学によって通勤・通学での歩行も減少しているんですよね。

これまで「歩く」ことが健康にとって重要だという意識が高まってきた中で、「コロナ太り」だけでなく、生活習慣病などへの影響も心配されますので、いかに感染症予防対策を行ないながら、運動を行なう方法について考えていく必要が出てきています。

■まとめ

新型コロナウイルスをきっかけに社員の健康を守ることが重要であるという意識が高まると、ますます「健康経営」に注目が集まるでしょう。

これからの企業の目標は「#健康経営」!?|「健康経営」のために企業はどのように取り組んだらいいの?によれば、健康経営とは、経営の視点から従業員の健康維持・増進について取り組むことが企業にとっての収益性・生産性向上につながるという考え方です。

新型コロナウイルス感染予防のために、テレワークの導入するにあたっても、どのようにして従業員の健康を守ると同時に収益性・生産性の向上を両立させることができるのかといったことが課題になってきます。

アクセンチュアが言っている「全ての事業は健康事業」というフレーズはすべての企業が頭に置いておかなければならないのではないでしょうか?







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