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同じ「久山町研究」なのになぜ結論が真逆? 糖尿病が増えた理由を研究結果から読み解く

Xを見ていると、とても興味深い議論がありました。

福岡県久山町で長期間行われている「久山町研究」について、

久山町では糖尿病予防のために従来型の糖尿病食を指導したにもかかわらず、糖尿病が増えた。つまり、高糖質・低脂質の日本食では糖尿病を防げないのではないか。

という意見がある一方、

まったく逆で、久山町では食生活の変化や肥満などが糖尿病増加の背景として考えられる。伝統的な日本食が原因だったわけではない。

という意見もあります。

不思議なのは、どちらも「久山町研究」を根拠として挙げていることです。

いったい、どちらが正しいのでしょうか。

久山町研究の論文や資料を確認していくと、この問題は「糖質制限か、日本食か」という単純な話ではありません。

むしろ、

「研究で実際に確認された事実」と「その事実を説明するための仮説」を分けて考えることが大切

だということがよく分かる事例でした。

■まず「久山町研究」とは?

久山町研究は、福岡県久山町の地域住民を対象に1961年から続けられている疫学研究です[1,2]。

久山町研究の公式資料によると、40歳以上を対象に複数のコホートが設定され、その後の健康状態について継続的な追跡が行われています[1,2]。

そのため、「日本人にどのような病気が起こっているのか」「どのような要因と病気が関連しているのか」を長期間検討するうえで重要な疫学研究です。

糖尿病についても、非常に興味深い調査が行われています。

■1988年から2002年に糖尿病は増えていた

ここは今回の議論の出発点です。

久山町の40~79歳の地域住民を対象とした1988年と2002年の調査では、75g経口糖負荷試験(OGTT)によって耐糖能が評価されています[3,4]。

その結果、糖尿病の頻度は、

男性:15.0% → 23.6%

女性:9.9% → 13.4%

へ上昇していました[3]。

また、その後に1988年、2002年、2007年、2012年の4回の調査を比較した研究でも、1988年から2002年にかけて2型糖尿病の年齢調整有病率が男女とも有意に増加したことが報告されています[4]。

したがって、

「1988年から2002年にかけて久山町で糖尿病有病率が上昇した」

というところまでは、研究結果として言えることです。

問題はここからです。

なぜ糖尿病が増えたのでしょうか?

■「糖尿病が増えた」と「○○が糖尿病を増やした」は違う

ここが今回の議論で最も重要なポイントです。

研究で観察されたのは、

1988年より2002年のほうが糖尿病の割合が高かった

という現象です[3,4]。

ところが、ここから、

高糖質・低脂質の食事指導が行われた
↓
それでも糖尿病が増えた
↓
高糖質・低脂質食が糖尿病を増やした

と考えると、一つ重要な段階が抜け落ちています。

「一緒に起きたこと」と「それが原因だったこと」は同じではないからです。

■「町全体を使った高糖質食の介入試験」ではない

久山町研究そのものは長年にわたる貴重な疫学研究ですが、1988年と2002年の糖尿病有病率の比較を、

「高糖質・低脂質食の効果を調べた14年間の食事介入試験」

と捉えるのは適切ではありません。

1988年、2002年、2007年、2012年の糖尿病有病率を調べた論文では、4回の横断調査を使って時代的推移を分析しています[4]。

つまり、このデータから確認できるのは、異なる時点で調査された久山町住民の糖尿病有病率がどのように変化したかです。

そのため、この比較だけから、

「住民が14年間、糖質50~60%の食生活を守り続け、その結果として糖尿病になった」

とは言えません。

ここはかなり重要です。

「食事指導が行われていた地域で糖尿病が増えた」という話と、「その食事指導によって糖尿病が増えた」という因果関係は別の問題です。

■久山町の実際の食生活も変化していた

では、久山町住民はずっと「昔ながらの日本食」を食べ続けていたのでしょうか。

久山町研究の栄養調査を見ると、そう単純でもありません。

文献[3]には、久山町住民の三大栄養素のエネルギー比などについて、次のデータが掲載されています。

年 炭水化物エネルギー比 脂質エネルギー比 動物性脂質比1965 68.6% 15.6% 29.9%
1985 55.9% 25.4% 42.3%
1994 54.2% 26.2% 41.2%
2004 57.2% 24.5% 47.5%

[3]

長期的に見ると、1965年から1985年にかけて炭水化物エネルギー比は68.6%から55.9%へ低下し、脂質エネルギー比は15.6%から25.4%へ上昇しています。また、動物性脂質比も1965年の29.9%から2004年には47.5%となっています[3]。

したがって、

「久山町住民は昔ながらの高炭水化物・低脂質食をずっと維持し、その結果として糖尿病が増えた」

と単純に説明することは難しいでしょう。

ただし、逆方向にも注意が必要です。

この栄養摂取状況の変化だけを見て、

「食生活が変化したから糖尿病が増えた」

と因果関係まで断定することもできません。

食生活が変化したという観察結果と、それが糖尿病増加の原因だったという結論も、やはり別だからです。

■実は2002年以降、糖尿病は増え続けていない

ここは「久山町の悲劇」というストーリーだけを読むと見落としやすい部分です。

その後、久山町研究では1988年、2002年、2007年、2012年の4回の調査が比較されています[4]。

OGTTで評価した2型糖尿病の年齢調整有病率は、

1988~2002年:男女とも有意に増加
2002~2012年:男性では有意な増加なし
2002~2012年:女性では統計学的に有意ではないものの減少傾向

でした[4]。

さらに前糖尿病については、男性では1988年から2002年に増加した後、2002年から2012年には有意に低下しました。女性も同じようなパターンでしたが、統計学的有意差には至りませんでした[4]。

つまり、

「久山町では糖尿病が増え続けた」

という表現も正確ではありません。

正確には、

1988年から2002年に糖尿病有病率が大きく上昇し、その後はOGTTで評価した有病率のさらなる上昇は確認されなかった

ということになります[4]。

■では、研究者自身は何に注目したのか?

1988~2012年の研究で研究者が注目した要因の一つがBMIです。

特に、高齢者では1988年から2002年にBMIが大きく上昇した年齢層と、糖尿病有病率の上昇がみられた年齢層に対応するパターンがありました[4]。

論文では、BMIの時代的変化が2型糖尿病有病率の推移に寄与した可能性があり、肥満の管理が糖尿病有病率を低下させるうえで重要である可能性を指摘しています[4]。

ただし、ここにも注意が必要です。

研究者は、

「肥満だけが糖尿病増加の原因だった」

と証明したわけではありません。

あくまで、BMIの変化が糖尿病有病率の時代的推移に寄与した可能性を示していると考えるのが適切でしょう[4]。

■食事そのものを調べた別の久山町研究もある

久山町研究には、食事と耐糖能異常の発症を前向きに調べた研究もあります[5]。

1988年に正常耐糖能だった40~74歳の1,075人を1993~1994年まで追跡し、食事要因とIGT・糖尿病の発症との関連を調べました。

追跡期間中、

119人がIGTを発症
24人が糖尿病を発症

しました[5]。

多変量解析では、男性ではベースライン時の飲酒量、女性では追跡期間中のP/S比(多価不飽和脂肪酸/飽和脂肪酸比)の低下が耐糖能異常と関連していました[5]。

少なくとも、この研究の結論も、

「炭水化物を多く摂ったため糖尿病になった」

というものではありません[5]。

もちろん、この研究も観察研究なので、特定の栄養素だけが糖尿病の唯一の原因だったと証明するものではありません。

■ではなぜ「久山町の悲劇」という話になるのか?

実は、「糖尿病、久山町の悲劇と糖質制限法」というタイトルの2017年の総説があります[6]。

この総説では、

従来の糖尿病食では糖尿病発症を予防できないことが久山町研究で示された

という立場から久山町研究が論じられています[6]。

ここで重要なのは、久山町研究で観察された事実と、その事実をどう解釈するかを分けることです。

整理すると、

久山町研究から比較的明確に言えること
・1988年から2002年に糖尿病有病率が上昇した[3,4]
・2002年以降はOGTTで評価した2型糖尿病有病率のさらなる増加は確認されなかった[4]
・久山町住民の栄養摂取状況は長期的に変化していた[3]
・糖尿病有病率とBMIの時代的変化に対応する部分がみられ、研究者はBMIが寄与した可能性を指摘した[4]
・食事を前向きに調べた別の研究では、男性の飲酒、女性のP/S比低下と耐糖能異常との関連が報告された[5]

ここまでは研究から確認できることです。

ここから先は「解釈・仮説」

一方、

高糖質・低脂質食を食べたから糖尿病が増えた

というのは、久山町の糖尿病増加という現象を説明しようとする一つの解釈です。

逆に、

日本食から食生活が変化したから糖尿病が増えた

という説明についても、それを単独の原因として断定するなら、研究で直接証明された事実とは区別する必要があります。

さらに、

厚生労働省が推奨するPFCバランスが糖尿病を増やしている

というところまで広げることは、今回確認した久山町研究の結果から直接導くことはできません。

大切なのは「事実 → 仮説 → 検証」を飛ばさないこと

疫学研究を読むときには、

事実
↓
原因についての仮説
↓
その仮説を検証する研究

を区別することが大切です。

今回なら、

事実

1988~2002年に久山町で糖尿病有病率が上昇した[3,4]。

■そこから考えられる仮説

仮説A
食事の栄養素構成が影響したのではないか。

仮説B
肥満・BMIの上昇が影響したのではないか。

仮説C
食生活を含む生活習慣の時代的変化が影響したのではないか。

このように仮説を立てること自体に問題はありません。

むしろ、観察された現象について仮説を立て、その仮説を別の研究によって検証することが科学では重要です。

問題になるのは、

「自分の仮説と研究結果が矛盾しない」

ことを、

「研究によって自分の仮説が証明された」

と置き換えてしまうことです。

■同じ研究からなぜ正反対の結論が生まれるのか?

今回のX上の議論を見ていて興味深いのは、ここだと思います。

「1988~2002年に久山町で糖尿病が増えた」

という出発点は同じです[3,4]。

ところが、その原因を、

「従来型の高糖質・低脂質食だった」

と考えれば、

「従来型糖尿病食では糖尿病を予防できなかった」

という話になります[6]。

一方、

「肥満や食生活など生活習慣の変化だった」

と考えれば、

まったく違ったストーリーになります。

つまり、同じデータを見ていても「事実」と「原因についての仮説」を一緒にしてしまうと、正反対の結論まで作れてしまうわけです。

だからこそ、

「その研究で本当に確認されたことは何なのか?」

「どこから先が研究者や投稿者による解釈なのか?」

を切り分けて読む必要があります。

■まとめ

久山町研究から、

「伝統的な日本食を続けると糖尿病になる」

と結論づけることは難しいでしょう。

一方で、

「伝統的な日本食なら糖尿病にならない」

と結論づけることもできません。

研究から比較的明確に確認できるのは、1988年から2002年に久山町で糖尿病有病率が上昇したことです[3,4]。

その後の研究では2002年以降のさらなる増加は確認されず、BMIの時代的変化が糖尿病有病率の推移に寄与した可能性なども指摘されています[4]。

そして今回の議論で最も大切なのは、

研究で確認された「事実」と、その事実を説明するための「仮説」は別である

ということではないでしょうか。

研究結果を読むとき、

「この研究で直接確認されたのはどこまで?」

「ここから先はデータなのか、それとも解釈なのか?」

と一度立ち止まる。

それだけでも、SNSで正反対の主張を見たときに、研究をかなり冷静に読み解けるようになるのではないでしょうか。

【参考文献・資料】

[1]九州大学大学院医学研究院「久山町研究」
久山町研究の公式サイトです。福岡県久山町の地域住民を対象として60年以上にわたり生活習慣病などの疫学調査を行っており、健診受診率、剖検率、追跡率が世界トップレベルであることなど、研究の概要を確認できます。
久山町研究公式サイト

[2]九州大学大学院医学研究院 久山町研究「Trends in cardiovascular diseases and diabetes mellitus」
久山町研究の研究デザインを理解するための公式資料です。1961年以降に複数のコホートが設定され、各コホートの追跡率が99%以上であることなどが説明されています。
Hisayama Study公式解説を読む

[3]川村良一、土井康文、清原裕.「4. 久山町研究の結果から」『糖尿病』2008;51(6):477-479.
久山町における糖尿病・耐糖能異常、肥満、栄養摂取状況の時代的変化をまとめた資料です。1988年から2002年の糖尿病有病率について、男性15.0%→23.6%、女性9.9%→13.4%と報告しています。また、1965~2004年の炭水化物・脂質・動物性脂質などの摂取状況の変化も掲載されています。
J-STAGEで論文PDFを見る

[4]Mukai N, Hata J, Hirakawa Y, et al. “Trends in the prevalence of type 2 diabetes and prediabetes in a Japanese community, 1988–2012: the Hisayama Study.” Diabetology International. 2019;10(3):198-205.
1988、2002、2007、2012年の4回の調査を比較した論文です。OGTTによる2型糖尿病の年齢調整有病率は1988~2002年に増加しましたが、その後は男性でほぼ横ばい、女性では非有意の減少傾向でした。研究者はBMIの時代的変化が糖尿病有病率の推移に寄与した可能性を指摘しています。
PMCで全文を読む

[5]Kiyohara Y, Shinohara A, Kato I, et al. “Dietary Factors and Development of Impaired Glucose Tolerance and Diabetes in a General Japanese Population: The Hisayama Study.” Journal of Epidemiology. 2003;13(5):251-258. DOI: 10.2188/jea.13.251.
1988年時点で正常耐糖能だった1,075人を追跡し、食事要因と耐糖能異常・糖尿病発症を調べた研究です。追跡中に119人がIGT、24人が糖尿病を発症し、多変量解析では男性の飲酒量と女性のP/S比低下が耐糖能異常のリスク因子として残りました。
J-STAGEで論文を見る

[6]江部康二.「糖尿病、久山町の悲劇と糖質制限法」『脂質栄養学』2017;26(1).
久山町研究を「従来の糖尿病食では糖尿病発症を予防できなかった」という観点から論じた総説です。今回の記事では、久山町研究そのものの結論ではなく、研究結果に対する一つの解釈として区別して扱う必要があります。
J-STAGEで総説PDFを見る

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クエン酸には疲労をとる効果があるの?「翌朝が楽になる」という体験談を論文から検証

「たくさん歩いた日やライブ・遠征の夜にクエン酸飲料を飲むと、翌朝の体が全然違う」

そんな投稿がSNSで話題になっています。

紹介されていたのは、クエン酸を2,700mg含む機能性表示食品のレモン飲料。投稿者は、よく歩いた日の寝る前に飲む習慣を続けたところ、翌日の疲労感がかなり違うと感じているそうです。

では、本当にクエン酸には「疲労をとる」働きがあるのでしょうか。

論文や機能性表示食品の科学的根拠をもとに、現在わかっていることを整理します。

■クエン酸とは?

クエン酸は、レモンや梅などに含まれる酸味成分です。

また、私たちの細胞が糖質や脂質などからエネルギーを取り出す過程には「クエン酸回路」という仕組みがあり、クエン酸はその代謝経路に登場する物質の一つです。

ただし、

クエン酸回路にクエン酸が登場する
=クエン酸を飲めばエネルギーがどんどん作られる

と単純に説明することはできません。

食べたクエン酸が、そのまま細胞内のクエン酸回路を加速させると考えるのは単純化しすぎです。「クエン酸回路に必要だから疲労回復に効く」という説明だけでは、効果の根拠として不十分です。

一方、クエン酸とエネルギー代謝の関係については研究されており、クエン酸摂取による疲労感への影響を調べたヒト試験もあります。そのため、「クエン酸回路とは無関係」ということでもありません。

重要なのは、「クエン酸回路にクエン酸が登場する」という生化学的な説明と、「クエン酸を摂取すると人の疲労感が軽減する」という臨床的な効果を分けて考えることです。

■ヒトを対象とした研究ではどうだった?

1.軽い運動前にクエン酸1,000mgを摂取した研究

2017年に発表された研究では、21~34歳の成人男性11人を対象に、軽い運動の前にクエン酸1,000mgを摂取する場合と、水を飲む場合が比較されました。

その結果、クエン酸を摂取した条件では、運動後の疲労感が低く、利き手の握力が高い結果となりました。また、体調アンケートでは「眠い」「全身がだるい」という回答も少なくなりました。

一方で、翌朝の疲労感については、クエン酸と水の間に有意差がありませんでした。今回のSNS投稿を考えるうえで、この点は重要です。

この研究からは「運動後すぐの疲労感を抑える可能性」は示唆されますが、「寝る前に飲めば翌朝の疲れが取れる」とまではいえません。

2.運動後のレモン果汁・クエン酸を調べた研究

2001年の研究では、運動経験のある健康な成人男性6人が、1時間の自転車運動をした後に、次のいずれかを摂取しました。

レモン果汁+グルコース
クエン酸+グルコース
グルコースのみ

・クエン酸は体重1kg当たり0.4gと、市販品1本よりかなり多い量だった
・クエン酸群、レモン果汁群、対照群のいずれも体重1kg当たり1.5gのグルコースを含む条件だった
・市販のクエン酸飲料をそのまま検証した試験ではない

レモン果汁またはクエン酸を摂取した場合、運動後に上昇した血中乳酸濃度の低下が早くなりました。

ただし、この研究には注意点があります。

・対象者が6人と非常に少ない
・市販品1本よりかなり多い量のクエン酸を使用している
・クエン酸だけでなく、多量のグルコースも一緒に摂取している
・調べたのは運動後60分までの血液成分である
・主観的な疲労感や翌朝の回復を中心に調べた試験ではない

そのため、「血中乳酸が早く低下した」という結果を、そのまま「翌日の疲労が取れた」と読み替えることはできません。

3.クエン酸2,700mgを継続摂取した研究

クエン酸の「継続摂取」について調べた研究もあります。

2007年に『薬理と治療』に掲載された研究では、疲労を自覚する人を対象として、レモンクエン酸を含む飲料を継続して摂取した場合の疲労感などへの影響が調べられました。

この研究について紹介する二次資料では、疲労を自覚している24人がレモンクエン酸2,700mgを含む飲料を8日間継続摂取し、主観的な疲労感の軽減傾向がみられたほか、作業効率に関する評価にも変化が認められたとされています。

ただし、対象者数が24人と小規模な研究であることには注意が必要です。また、この研究は「疲れた日の寝る前に1回飲んだら、翌朝どうなるか」を調べたものではありません。

むしろ、現在の機能性表示食品の届出表示にある「継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減する」という考え方に近い研究です。

したがって、この研究も「寝る前にクエン酸を飲めば翌朝の疲れが取れる」というSNS上の体験談を直接証明するものではありません。

4.625人を対象にしたプラセボ対照WEB調査もある

同じ2007年には、より多くの人を対象にした研究も報告されています。

『薬理と治療』35巻7号には、「レモンクエン酸の疲労感軽減効果―疲労感を自覚する625名を解析対象としたプラセボ対照WEB調査―」という研究が掲載されています。疲労感を自覚する625人を解析対象としたプラセボ対照WEB調査です。

なお、この研究には大阪市立大学大学院医学研究科の研究者に加え、ポッカコーポレーションなどに所属する研究者も参加しています。研究結果を読む際には、研究規模や試験方法とともに、こうした研究者の所属についても確認しておくことが大切です。

J-GLOBALの文献情報では、この研究の目的として、レモンクエン酸による疲労感軽減作用の再現性などを検討したことが確認できます。

ただし、今回確認できた公開情報では抄録の全文が表示されておらず、摂取したクエン酸量、摂取期間、具体的な疲労感の変化や統計解析結果までは確認できませんでした。したがって、公開情報だけから「625人を対象とした研究でクエン酸の疲労感軽減効果が確認された」と断定することはできません。

また、この研究も「疲れた日の寝る前にクエン酸を1回飲むと、翌朝の疲労が軽減する」というSNS上の体験談を直接検証した研究とは確認できません。

■乳酸は「疲労物質」なの?

以前は、運動で乳酸がたまることが疲労の原因だと説明されることがありました。

しかし現在では、乳酸を単純な「疲労物質」とみなす説明は適切ではありません。乳酸は運動時のエネルギー代謝によって生じ、別の組織でエネルギー源として再利用される物質でもあります。

2001年研究では「血中乳酸濃度の低下が促進された」と報告されています。しかし、血液中の乳酸濃度が早く低下することと、本人が感じる疲労や翌朝の回復が改善することは同じではありません。

「血中乳酸の変化」と、本人が感じる「疲労感」、筋肉の損傷、睡眠不足、脱水、エネルギー不足は、それぞれ分けて考える必要があります。

【クロ現プラス】乳酸革命|乳酸は”エネルギー源”|乳酸トレーニングを取り入れた競泳・萩野公介選手の肉体の秘密とは?【論文・エビデンス】

■機能性表示食品ではどう評価されている?

SNS投稿で紹介されていた「キレートレモン クエン酸2700(155ml)」は、クエン酸2,700mgを含む機能性表示食品です。なお、この155mlびんの商品はメーカー公式サイトでは2026年8月の終了商品と案内されています。

公式の届出表示は、

クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています

という内容です。1本にはクエン酸2,700mg、ビタミンC1,350mgが含まれています。

ここで注目したいのが、「継続的な飲用」という部分です。

商品の表示は「疲れた日の寝る前に1回飲めば、翌朝の疲れが取れる」とするものではありません。したがって、「よく歩いた日の就寝前に1本だけ飲み、翌朝の疲労感を軽くする」というSNS上の飲み方は、届出表示が直接示している摂取条件・効果とは異なります。

届出資料の研究レビューでは、無作為化比較試験4報が評価され、4報中3報でVAS(Visual Analog Scale:視覚的アナログスケール)による疲労感への肯定的な結果が認められました。このうち、クエン酸2,700mgを継続摂取したヒト試験も報告されています。

一方、評価対象が4報と少ないこと、研究方法に偏りが生じる可能性、VAS以外の評価指標が十分でないことなども限界として記載されています。

また、機能性表示食品は国が個別に効果を審査して認定する制度ではありません。事業者が安全性と機能性の根拠を消費者庁へ届け出て、自らの責任で表示する制度です。

なお、この商品の機能性は、商品そのものを使った臨床試験ではなく、機能性関与成分であるクエン酸に関する研究レビューによって評価されています。

■「翌朝が楽」という体感は否定すべき?

体感を「気のせい」と切り捨てる必要はありません。

今回の体験談について、次の要因が実際にどの程度影響したかはわかりません。ただし、クエン酸以外にも、体感に影響し得る条件があります。

・水分を補給した
・糖質を摂取した
・酸味や炭酸でリフレッシュした
・「これを飲めば回復できる」という期待があった
・飲んだ後にしっかり睡眠を取った
・その日の運動量や疲れ方が普段と違った

実際、「キレートレモン クエン酸2700」にはクエン酸だけでなく、砂糖、レモン果汁、ビタミンC、炭酸なども含まれています。1本のエネルギーは35kcal、炭水化物は9.5gです。

したがって、製品を飲んだ体験と「純粋なクエン酸単独の作用」は分けて考える必要があります。

■梅干しやサプリでも代用できる?

「クエン酸が含まれていれば、梅干しやサプリでも同じ」とは限りません。

研究や機能性表示食品では、

クエン酸の摂取量
飲む期間
飲むタイミング
対象者
運動条件
一緒に含まれる成分

などが決められています。

梅干しの場合は製品ごとにクエン酸量が異なるうえ、塩分も含まれます。サプリメントやゼリーについても、クエン酸量と摂取目安を確認する必要があります。

「梅干し1個なら同じ」「どのレモン飲料でも同じ」とは断定できません。

■以前の「梅に疲労軽減効果」という研究との関係は?

以前のハクライドウ記事では、2010年の報道をもとに、和歌山県の産学官共同研究で梅果実成分の肉体疲労軽減効果が示され、梅由来のクエン酸と梅酢ポリフェノールを併用すると効果が高まったと発表されたことを紹介しています。

ただし、過去記事には試験方法や対象人数、摂取量、原著論文などの詳細が掲載されていないため、今回取り上げたクエン酸単独の臨床試験と同列には扱えません。

参考: 梅に疲労軽減効果|和歌山県が産学官の共同研究で実証

■寝る前にクエン酸飲料を飲む場合に注意したいこと

機能性表示食品は、商品に書かれた1日の摂取目安量を守ることが基本です。

ただし、酸味の強い飲料を寝る直前に飲む習慣には別の注意点があります。

・酸性飲料を口の中に長時間残さない
・飲んだ後は水で口をすすぐ
・酸味で胃に不快感が出る人は、空腹時を避けるなど自分の体調に合わせる
・糖質やカロリーも確認する
・疲労感が長期間続く場合は、飲料だけで対処しない

特に、強い疲労が続く、休んでも改善しない、発熱、息切れ、動悸、体重減少などを伴う場合は、単なる運動後の疲労とは限りません。

■まとめ

現時点では、クエン酸の継続摂取や運動前の摂取によって、日常生活や運動後に感じる主観的な疲労感が軽減する可能性はあります。

ただし、研究数は少なく、小規模な試験も含まれています。

また、「たくさん歩いた日の就寝前に1回飲めば、翌朝の疲れが大きく軽減する」という摂取方法と効果は、今回確認した研究からは判断できません。

SNSの体験談は、クエン酸を試すきっかけにはなります。しかし、その体感がクエン酸そのものによるものか、水分、糖質、睡眠、期待感なども含めた結果なのかは、体験談だけでは判断できません。

疲れた日の基本は、食事、水分、睡眠、休養です。クエン酸についても、「飲めば疲労そのものが取れる」と考えるのではなく、疲労感を軽減する可能性のある選択肢の一つとして捉えるのがよさそうです。

【参考文献・資料】

河野良平ほか「低負荷運動直前のクエン酸摂取が血中乳酸値および疲労感へ及ぼす効果:無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験」薬理と治療 45巻3号、395-403、2017年。成人男性11人の試験で、運動後の疲労感には差が認められた一方、翌朝の疲労感には有意差が認められませんでした。
三宅義明ほか「ヒトにおけるレモン果汁およびクエン酸摂取が運動後の血中乳酸濃度に及ぼす影響」日本栄養・食糧学会誌 54巻1号、29-33、2001年。成人男性6人を対象とした運動試験です。なお、この研究には当時のポッカコーポレーションの研究者が参加しています。
消費者庁「https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/」届出番号D591
「届出番号D591の機能性・研究レビュー要約」
ポッカサッポロフード&ビバレッジ「キレートレモン クエン酸2700」。紹介されていたのは、クエン酸を2,700mg含む機能性表示食品「キレートレモン クエン酸2700」です。なお、今回参照した155mlびんの商品は、メーカー公式サイトで2026年8月の終了商品と案内されています。
消費者庁届出番号D591に関する研究レビュー。無作為化比較試験4報のうち3報でVASによる肯定的結果が報告される一方、論文数の少なさなどが限界として挙げられています。
梶本修身ほか「『レモンクエン酸配合飲料』の疲労を感じやすい健常者における抗疲労作用」『薬理と治療』35巻7号、809-819、2007年。
梶本修身ほか「レモンクエン酸の疲労感軽減効果―疲労感を自覚する625名を解析対象としたプラセボ対照WEB調査―」『薬理と治療』35巻7号、821-828、2007年。疲労感を自覚する625人を解析対象としたプラセボ対照WEB調査。







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投稿日: 2026年10月11日 09:10

シャンプーハット・恋さん、扁桃腺がんと中咽頭がんを公表|首のしこりも症状?中咽頭がんとは

お笑いコンビ「シャンプーハット」の恋さんが2026年10月13日、自身のYouTubeチャンネル「こいちゃんパラダイス」で、扁桃腺がんと中咽頭がんを患っていることを公表しました。

みなさまへご報告

病状については、がんの本体は口の中の扁桃腺にある扁桃腺がんで、首にできた中咽頭のしこりは、そこから転移した「転移先」であり、さらに、見えないうしろの場所にもう1つ小さいがんが検査で見つかっており、計3つの状態。

ステージは「1」。ただし医師からは「サイズ的にギリギリ1」「大きくなっていたら2の可能性もある(限りなく2寄りの1)」と言われているそうです。

報道によれば、恋さんは10月19日から芸能活動を休止する一方、動画配信は続ける意向だということです。

恋さんは今年8月、首にしこりができたことを明かし、大阪のがんセンターで精密検査を受けていたと報じられています。

「中咽頭がん」とは、いったいどのようながんなのでしょうか?

以前、ハクライドウでは、とんねるず・石橋貴明さんが食道がんと咽頭がんを併発したことを紹介しました。

とんねるず・石橋貴明さん、食道がんと咽頭がんの併発を公表

「咽頭がん」といっても、咽頭は上咽頭・中咽頭・下咽頭に分けられます。

国立がん研究センター東病院によると、中咽頭がんではHPV(ヒトパピローマウイルス)感染の関与も指摘されています。

今回は、中咽頭がんについて、首のしこりなどの症状や原因、HPVとの関係、治療法をまとめます。

■中咽頭とはどこのこと?

「のど」は、空気や食べ物の通り道となっており、そのうち咽頭は、

上咽頭
中咽頭
下咽頭

の3つに分けられます。

その中間に位置するのが「中咽頭」です。

中咽頭がんは、この中咽頭に発生するがんで、頭頸部がんの一つに分類されています。

咽頭は呼吸だけでなく、ものを飲み込む「嚥下」や発声にも関係する場所です。

そのため、中咽頭がんの治療では、がんを治療することとともに「飲み込む」「声を出す」といった機能をできるだけ残すことも重要になります。

■首のしこりは中咽頭がんの症状の一つ

今回のニュースで気になるのが、恋さんが中咽頭がんを公表する以前に、首のしこりができたことを明かしていたという点です。

もちろん、首にしこりがあるからといって、中咽頭がんというわけではありません。

ただ、国立がん研究センターの「がん情報サービス」では、中咽頭がんの症状として、

・飲み込むときの違和感
・おさまらない咽頭痛
・のどからの出血
・口を大きく開けにくい
・舌を動かしにくい
・耳の痛み
・口の奥・のど・首にできるしこり
・声の変化

などを挙げています。

また、初期のうちは自覚症状がみられない場合もあります。

さらに、中咽頭がんでは頸部リンパ節に転移していることも多いとされています。

そのため、「首のしこり」というのも、中咽頭がんを知る上で覚えておきたい症状の一つです。

■中咽頭がんの原因は?

では、なぜ中咽頭がんになるのでしょうか?

咽頭がんというと、まず喫煙や飲酒を思い浮かべる人が多いかもしれません。

実際、国立がん研究センター東病院によれば、咽頭がんの発症要因には過度の飲酒や喫煙があり、中咽頭がんについては、それらに加えてHPV(ヒトパピローマウイルス)感染の関与も指摘されています。

ここは、中咽頭がんを理解する上で重要なポイントです。

つまり、

「咽頭がん=喫煙・飲酒」だけではなく、中咽頭がんにはHPV感染と関連するタイプもある

ということです。

ただし、今回の報道だけから「恋さんの中咽頭がんがHPVによるものだった」と判断することはできません。

恋さん個人の発症原因と、中咽頭がん一般について分かっている発症要因は分けて考える必要があります。

■HPVと中咽頭がんにはどんな関係がある?

HPV(ヒトパピローマウイルス)は、中咽頭がんの一部と関連しています。

そして中咽頭がんの場合、HPVとの関連は単に「原因の一つ」というだけではありません。

診断された中咽頭がんでは、HPV感染との関連を示すp16というタンパク質が陽性か陰性かによって、TNM分類や病期分類が異なります。

また、HPV感染に関連する中咽頭がんは、そうでない中咽頭がんと比較して予後がよいことが知られています。

ここまで違いがあることを考えると、同じ「中咽頭がん」という病名でも、その背景には異なるタイプが存在することが分かります。

■HPV関連中咽頭がんなら治療法も違うの?

ここは誤解しやすいところです。

国立がん研究センターの2026年更新情報では、p16陽性か陰性かによって治療の選択が変わることはないとしています。

一方、日本頭頸部癌学会が編集した「頭頸部癌診療ガイドライン2025年版」では、

HPV関連中咽頭がんで放射線治療・化学放射線療法を行う場合、放射線量を低減できるか
化学放射線療法で使用する薬剤を変更できるか
中咽頭がんに経口的切除術が有用か

といったテーマがクリニカルクエスチョン(日々の臨床現場で医療従事者が患者の診断や治療、予後などに関して抱く「解決すべき疑問」)として取り上げられています。

HPV関連中咽頭がんについては、治療による身体への負担をどう考えるかという点も研究・検討されていることが分かります。

■中咽頭がんはどのように治療する?

中咽頭がんでは、

手術
放射線治療
化学放射線療法
薬物療法

などが行われます。

どの治療法を選択するかは、がんのステージや性質、患者の体の状態などを調べた上で検討されます。

また、中咽頭がんでは「飲み込む」「声を出す」といった機能をできるだけ残すことも重要です。

そのため、腫瘍の場所や広がり、転移の有無に加えて、機能温存についても考慮して治療法を決めていきます。

たとえば早期の場合、口から器具を入れてがんを切除する「経口的切除術」ができることもあります。一方、がんが進行して切除範囲が大きくなると、飲み込むことや発音・発声といった機能に影響する場合があります。

■「咽頭がん」を一括りにしないことも大切

以前、ハクライドウでは、とんねるず・石橋貴明さんが食道がんと咽頭がんを併発したニュースを取り上げました。

とんねるず・石橋貴明さん、食道がんと咽頭がんの併発を公表

今回、中咽頭がんについて調べてみると、「咽頭がん」と一括りにしないことも大切だと分かります。

咽頭は上咽頭、中咽頭、下咽頭に分けられ、発生部位によって特徴があります。

中咽頭がんについては、喫煙や飲酒だけではなく、HPV感染が関与するものがあるという点が大きな特徴の一つです。

■まとめ

シャンプーハットの恋さんは2026年10月13日、中咽頭がんを患っていることを公表しました。

報道によれば、恋さんはそれ以前の8月に首にしこりができたことを明かし、その後精密検査を受けていました。

中咽頭がんは初期には自覚症状がないこともありますが、飲み込むときの違和感、治らない咽頭痛、耳の痛み、声の変化、口の奥・のど・首のしこりなどが症状として現れることがあります。

そして今回、中咽頭がんについて知っておきたいポイントの一つが、喫煙や飲酒だけではなく、HPV感染が関与するものもあるということです。

ただし、中咽頭がんになる原因は一つではありません。

今回の恋さんについても、本人から公表されていない原因を推測することは避ける必要があります。

今回のニュースをきっかけに、「中咽頭がんとはどんな病気なのか」「首のしこりなど、どのような症状があるのか」を知っておくことが大切なのではないでしょうか。

※この記事は病気に関する一般的な情報を紹介するものであり、診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合には、医療機関に相談してください。

【参考資料】
国立がん研究センター がん情報サービス「中咽頭がん」
国立がん研究センター がん情報サービス「中咽頭がん 治療」
国立がん研究センター東病院「咽頭がん」
日本頭頸部癌学会「ガイドライン」
頭頸部癌診療ガイドライン2025年版
シャンプーハット・恋さん、中咽頭がんを公表 Yahoo!ニュース







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千秋さん、お菓子の食べ過ぎで肝臓がおかしくなったと告白!

千秋 お酒もたばこもしないのに…人間ドックでの驚きの診断結果 大好物全面禁止も「土日だけに」(2026年10月13日、スポニチアネックス)によれば、2026年10月12日放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」に出演した千秋さんは、人間ドックを受けた結果、お酒もたばこもしないのに、お菓子の食べ過ぎで肝臓の数値は悪くないもの、肝臓の色がおかしくなり、お菓子を禁止しているそうです。

【家庭料理の視点から】名取裕子さん、肝臓の数値が悪くて4キロダイエットしたら正常値に!原因は甘いものの食べ過ぎ!によれば、名取さんはお菓子や果物といった甘いものの食べ過ぎで肝臓の数値が悪くなったそうです。

ななまがりの初瀬悠太さん、健康診断で「肝臓に脂肪肝」が発覚!間食をやめて7kgダイエットによれば、ななまがりの初瀬悠太さんは健康診断で『肝臓が脂肪肝(中性脂肪が過剰にたまった状態)』と診断されたので、間食をやめてダイエットをして7キロほど痩せたそうです。

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■肝臓を悪くするのは甘いものの食べ過ぎが原因の可能性

【あさイチ】女性が注意したい脂肪肝の原因(甘いものの食べ過ぎ)|オリーブオイルと脂肪肝|肝臓を守る方法は「おさかなすきやね」によれば、甘いもの(糖質)の摂りすぎも脂肪肝の原因となり、間食は食べ物の選び方次第では問題ないと思いますが、比較的おやつには糖質が多いですよね。

糖質は肝臓で体のエネルギー源である中性脂肪に合成されるので、適量の摂取は必要ですが、食べすぎは脂肪肝になってしまいます。

また、飲み物にも注意が必要で、甘い飲み物も脂肪肝の原因となるのですが、脂肪肝の人は水を飲まない人が多い傾向にあるそうです。

→ 脂肪肝とは|脂肪肝の症状・原因・治し方 について詳しくはこちら

【関連記事】

■家庭料理の視点から肝臓に良い食事

肝臓にやさしい食生活のための8品目はおさかなすきやね(オサカナスキヤネ)で覚えましょう!

オ:オリーブオイル
サ:魚類
カ:海藻類
ナ:納豆
ス:酢
キ:キノコ
ヤ:野菜類
ネ:ネギ類

■まとめ

脂肪肝の主な原因はアルコールじゃない!?脂肪肝の主な原因とは?によれば、糖質は肝臓で体のエネルギー源である中性脂肪に合成されるので、適量の摂取は必要ですが、食べすぎは脂肪肝になってしまいます。

お菓子などの甘いものはもちろん、お米やパンなど炭水化物の食べすぎも注意が必要です。

肝臓に脂肪が蓄積した脂肪肝になると、肝炎や肝硬変などの肝臓の病気になるリスクが高まり、ついには肝臓がんを引き起こす可能性があるといわれています。

脂肪肝を予防するためにも、糖質に気を付けること、早食いを気を付けること、運動を継続して行うことを心掛けてくださいね。

【補足】

肝臓に良い食事で一番いいのは体に良くておいしいものを続けていくことですよね。

それこそが無理なく続くコツだと思います。

それって家庭料理と同じなんですよね。

家庭料理の考え方については、こちらの記事でまとめています。

→ なぜ「ばあちゃんの料理」は体にやさしいの?─家庭の知恵から考える、食と健康

※ばあちゃんの料理が続いてきた理由は、特別な栄養学ではなく、“無理なく続く味”だったからです。







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日本の子どもは本当にたんぱく質不足?平均身長の低下・学校給食・食事摂取基準から考える

日本人の若い世代の平均身長が低下していることをめぐって、SNSでは「子どものたんぱく質不足が原因ではないか」「学校給食の肉が少なすぎるのではないか」「そもそも日本の食事摂取基準に問題があるのではないか」といった意見を目にします。

「成長期なのだから、もっと肉や魚を食べさせたほうがいい」「身長を伸ばすために子ども用プロテインを飲ませたほうがいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。

確かに、たんぱく質は成長期の子どもにとって欠かせない栄養素です。

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみたいと思います。

そもそも日本の子どもは、本当にたんぱく質が不足しているのでしょうか?

学校給食についても、単純に「肉が少ない」だけで評価することはできません。限られた給食費の中で、栄養士・管理栄養士が学校給食の栄養に関する基準などをもとに献立を考えています。

さらに、「日本人の身長」というところまで問題を広げるなら、子どもが現在食べているたんぱく質だけではなく、母親の妊娠前の体格や妊娠中の栄養、出生体重、そして子どもの成長期の栄養など、より長い時間軸で考える必要があります。

そこで今回は、「日本人の食事摂取基準」や「国民健康・栄養調査」などを手がかりに、日本の子どもは本当にたんぱく質不足なのかを考えてみます。さらに、日本のたんぱく質摂取基準は海外と比べて特殊なのか、という点についても確認します。

1. 日本人の食事摂取基準では、子どものたんぱく質はどれくらい必要?

まず、「日本の基準そのものが低いのでは?」という疑問から確認してみましょう。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1歳以上のたんぱく質について、推定平均必要量(EAR)、推奨量(RDA)、目標量(DG)が設定されています。

子どもの1日当たりのたんぱく質推奨量は次のようになっています。

年齢  男子 女子
1~2歳  20g 20g
3~5歳  25g 25g
6~7歳  30g 30g
8~9歳  40g 40g
10~11歳 45g 50g
12~14歳 60g 55g
15~17歳 65g 55g

さらに1~17歳では、総エネルギー摂取量に占めるたんぱく質の目標量が13~20%エネルギーとされています。

ここで区別しておきたいのが「推定平均必要量」と「推奨量」です。

推定平均必要量は母集団の50%が必要量を満たすと推定される量なのに対し、推奨量はほとんどの人、97~98%が充足すると考えられる量です。

したがって、推奨量は「これだけ摂らないと身長が伸びない」という数字でも、「これを上回れば上回るほど成長に有利」という数字でもありません。

2. 子どもは実際にどれくらいたんぱく質を摂っている?

では、日本の子どもたちは実際にどれくらいのたんぱく質を摂っているのでしょうか。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」では、年齢階級別にエネルギーやたんぱく質などの摂取量が調査されています。

また、国立健康・栄養研究所では、国民健康・栄養調査の結果を再集計し、たんぱく質、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質、たんぱく質エネルギー比などについて、性・年齢階級別の経年データを公開しています。

ここで知りたいのは、前章で紹介した「推奨量」と実際の摂取量との関係です。

ただし、この二つを比較するときには注意が必要です。

日本人の食事摂取基準(2025年版)の「推奨量(RDA)」は、ある集団について不足している人の割合をそのまま示すための数字ではありません。

そのため、

「平均摂取量が推奨量を上回っている」=「日本の子どもにはたんぱく質不足の問題がない」

と単純に判断することはできません。

逆に、SNSで学校給食の写真などを見て、

「肉が少ない」=「日本の子どもはたんぱく質不足」

と判断することもできません。

集団として本当にたんぱく質不足が問題になっているのかを考えるには、「平均して何g食べているか」だけではなく、必要量を満たしていない子どもがどのくらいいるのかを見る必要があります。

また、平均値では見えにくい個人差もあります。

食事量が少ない子、偏食のある子、朝食を欠食する子など、食生活は一人ひとり違います。

国民健康・栄養調査は、日本人全体の栄養摂取状況を把握する上で重要な資料ですが、集団の平均値だけから個々の子どもの習慣的な摂取量や栄養状態まで判断することはできません。

したがって、現時点では、

「日本の子どもはみんなたんぱく質が足りている」

とも、

「日本の子どもはたんぱく質不足になっている」

とも、平均摂取量だけから結論づけるべきではないでしょう。

大切なのは、日本の子どもを一括りにするのではなく、集団として必要量を満たせているのかという問題と、個々の子どもが十分に食べられているのかという問題を分けて考えることです。

3. 「給食の肉が少ない」だけで学校給食を評価していい?

SNSでは学校給食の写真を見て、

「肉がこれだけしかない」

「これではたんぱく質が足りないのでは?」

といった意見が出ることがあります。

しかし、学校給食には「学校給食摂取基準」があります。

文部科学省は、学校給食摂取基準について、日本人の食事摂取基準の考え方に加えて、児童生徒の実際の食事調査などを勘案して、学校給食として望ましい栄養量を算出したものと説明しています。

たんぱく質については、給食による摂取エネルギー全体の**13~20%**が基準です。

また文部科学省は、肉だけではなく、穀類、野菜、豆類、魚介類、肉類、卵類、乳類など、多様な食品を適切に組み合わせることを求めています。

つまり、

肉の大きさ=給食のたんぱく質量

ではありません。

魚、卵、大豆・大豆製品、牛乳、そのほかの食品からもたんぱく質を摂取します。

また学校給食摂取基準は「全国的な平均値」であり、児童生徒の健康状態、生活活動、地域の実情などを考慮して弾力的に運用するものとされています。

もちろん、給食費や食材価格など現場の問題については別途検討する必要があります。

しかし、給食の写真で肉が小さく見えることだけから「栄養基準が間違っている」「子どものたんぱく質が不足している」と結論づけるのは難しいでしょう。

4. 日本人の平均身長低下を「たんぱく質不足」だけで説明できる?

ここが今回の問題の中心です。

日本人の平均身長が低下しているという話自体には、研究による裏付けがあります。

国立成育医療研究センターなどの研究では、1969~1996年生まれの成人身長を大規模に解析した結果、平均成人身長は1978~79年生まれで男性171.5cm、女性158.5cmをピークとして、その後20年間低下していました。

では、それは子どものたんぱく質不足が原因なのでしょうか?

この研究から直接その結論を出すことはできません。

むしろ研究チームが注目したのは出生体重でした。

低出生体重児の割合と、その年に生まれた子どもの平均成人身長には強い逆相関がみられ、研究チームは低出生体重児の増加が、日本人の平均身長低下の一因になっている可能性を示しています。

これは非常に重要なポイントです。

「最近の日本人が小さくなった → 子どものたんぱく質が足りない」

という一直線の因果関係だけで説明するのではなく、もっと前から考える必要があるわけです。

5. 母親の体格、妊娠期、出生体重まで遡って考える

子どもの身体の成長は、小中学生になってから始まるわけではありません。

厚生労働省の食事摂取基準も、ライフステージ初期について、胎内での栄養状態、乳児期の栄養状態、成長期の栄養状態に特段の配慮が必要としています。

国立成育医療研究センターの研究によると、日本では低出生体重児の割合が1970年代後半の5.1%から2007年には9.7%に増加しました。さらに、早産や胎児発育不全などによって低出生体重で生まれた子どもは、成人身長が低くなりやすいことが国内外の研究で示されているとしています。

したがって、日本人の平均身長の変化を考えるなら、

妊娠前 → 妊娠中 → 胎児期 → 出生 → 乳幼児期 → 成長期

という長い時間軸で考える必要があります。

少なくとも現在利用できる研究からは、日本人の平均身長低下を「学校給食の肉が少ないから」と一つの要因だけで説明するのは難しいと言えます。

6. 成長スパート期こそ「たんぱく質だけ」に注目しない

子どもの成長を考える上で、もう一つ重要なのが成長スパートです。

食事摂取基準を見ると、年齢とともに必要な栄養量も変化します。

例えば12~14歳のたんぱく質推奨量は男子60g、女子55gで、参照体重は男子49.0kg、女子47.5kgです。

ただし、身体を成長させるためにはたんぱく質だけを摂ればよいわけではありません。

食事摂取基準では、たんぱく質だけでなく、エネルギー、脂質、炭水化物、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンなど、それぞれについて基準が設けられています。

つまり成長期の問題を考える場合、

「肉を増やすべきか?」

だけを見るのではなく、

「成長に必要なエネルギーと栄養素を食事全体として確保できているか?」

という視点が必要になります。

7. 日本のたんぱく質基準は海外より低い?

ではSNSで出てくるもう一つの疑問、

「そもそも日本の食事摂取基準が低すぎるのではないか?」

について海外と比較してみましょう。

欧州食品安全機関(EFSA)は、乳児・子ども・青少年について、年齢に応じて体重1kg当たり1日0.83~1.31gのたんぱく質をPopulation Reference Intake(PRI)として設定しています。

より細かく見ると、EFSAの値は3歳0.90g/kg/日、8歳0.92g/kg/日、男子12歳0.90g/kg/日、女子12歳0.89g/kg/日など、年齢・性別によって設定されています。WHO/FAO/UNUの基準も併記されており、同程度の範囲です。

米国のDRIも、年齢・性別によってたんぱく質の基準を設定しています。NIHはRDAを「ほぼすべて(97~98%)の健康な人の必要量を満たす1日平均摂取量」と説明しています。

子どもの基準値の算出方法については議論もあり、あるレビューでは、現在の米国DRIは4~13歳0.95g/kg/日、14~18歳0.85g/kg/日としながら、新しい測定方法による研究ではより多い必要量を示唆するものもあると紹介しています。一方で、現時点では既存の推定値を覆すだけの公表データは十分ではないとも結論づけています。

このように、日本と海外では年齢区分や表示方法などに違いがあります。

したがって、

「海外より日本の基準が低いから、日本の子どもが小さくなっている」

と現時点の比較だけから結論づけることはできません。

むしろ、日本の基準そのものが特殊なのかという疑問については、海外基準と同じ土俵にそろえて慎重に比較する必要があります。

これは、今回の記事から出てくる重要な論点だと思います。

8. 子ども用プロテインを追加する必要はある?

ここまで見てくると、

「だったら念のためプロテインを飲ませておけばいいのでは?」

という疑問も出てきます。

しかし、ここでも順序が重要です。

まず確認すべきなのは、その子の普段の食事です。

肉だけでなく、

魚
卵
牛乳・乳製品
大豆・大豆製品
穀類

などさまざまな食品から、私たちはたんぱく質を摂取しています。学校給食についても、文部科学省は多様な食品を適切に組み合わせることを求めています。

また、「推奨量」は「摂れば摂るほど成長する量」ではありません。

子どもの食事を考えるときには、単一の栄養素だけを増やすより、

エネルギーを十分に摂れているか、食事全体のバランスはどうか

を見ることが先になります。

偏食や食事量の少なさなどで栄養状態に心配がある場合や、成長について具体的な懸念がある場合は、「身長のためにプロテインを追加する」と自己判断するのではなく、小児科医や管理栄養士などに相談して、その子の成長や食生活全体から考えた方がよいでしょう。

9.個人の努力だけでなく「自然と栄養をとれる環境」も大切

ここまで、子どもの成長を「たんぱく質」という一つの栄養素だけで考えるのではなく、食事全体や出生前からの長い時間軸で考えてきました。

しかし、もう一つ考えておきたいのが、健康を個人や家庭の努力だけに任せない仕組みです。

例えばアメリカでは、小麦粉など日常的に食べる食品に鉄や葉酸などを加える「栄養強化」という考え方があります。以前ハクライドウでも「鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!」という記事で取り上げました。

こうした考え方の興味深いところは、「鉄を摂らなければ」と一人ひとりが意識し続けなくても、普段食べる食品を通じて必要な栄養素を摂取しやすくすることです。

子どもの健康や成長を考える場合も、「何を食べさせるべきか」という家庭への働きかけだけでなく、普通に生活していても必要な栄養素を摂りやすい食品環境をどうつくるか、という視点があってもいいのではないでしょうか。

子どもの成長を支えるには、家庭の食事だけでなく、学校給食や食品の栄養強化など、社会全体で栄養を支える仕組みについて考えることも必要なのかもしれません。

まとめ|「給食の肉が少ない→日本人の身長が低下」は一度立ち止まって考えたい

今回、SNSで出ている疑問を一つずつ確認していくと、かなり違った景色が見えてきます。

日本の子どもには、年齢・性別に応じたたんぱく質の推奨量が設定されています。学校給食についても食事摂取基準や児童生徒の食事調査などを考慮した「学校給食摂取基準」があり、たんぱく質を含めて栄養管理する仕組みがあります。

一方、日本人の平均成人身長が1970年代末生まれをピークに低下したことを示す研究はありますが、その研究が示した重要な関連要因の一つは低出生体重児の増加でした。

ですから、

日本人の平均身長が低下している
↓
子どものたんぱく質が不足している
↓
学校給食の肉が少ない
↓
もっと肉やプロテインを増やせばいい

というストーリーは、現段階では単純化しすぎているように見えます。

だからといって、「子どものたんぱく質について何も問題がない」と結論づけるのも早計です。

平均値が十分でも、個々の子どもには食事量や食生活、活動量などの違いがあります。また、子どもの成長を考えるなら、妊娠前・胎児期・出生時・乳幼児期・思春期までを連続したものとして見る必要があります。厚生労働省の食事摂取基準も、ライフステージ初期について胎内、乳児期、成長期の栄養状態への配慮を求めています。

今回の問題から見えてくるのは、

「たんぱく質が足りているか?」という一つの数字だけではなく、日本の子どもが成長するために必要な栄養とエネルギーを、胎児期から成長期まで十分に確保できているのか

という、もっと大きな問いなのかもしれません。

健康を支えるのは、本人の生活習慣だけではなく、健康的な選択をしやすい環境でもあるんですよね。

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妊娠中の低たんぱく、子どもに影響 発達遅れの傾向|山梨大
妊娠中のカルシウム摂取が生まれた子の13歳時うつ症状に予防的であることを示す研究成果/愛媛大
鉄分を強化した小麦粉で鉄欠乏症・貧血を予防している国がある!|#たけしの家庭の医学

【参考資料】
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
厚生労働省「令和6年国民健康・栄養調査報告」
文部科学省「学校給食摂取基準の策定について(報告)」
文部科学省「学校給食実施基準の一部改正について」
国立成育医療研究センター「日本人の平均身長は低下傾向―低出生体重児増加が影響している可能性あり―」
European Food Safety Authority(EFSA), Population Reference Intakes for Protein
NIH Office of Dietary Supplements, Dietary Reference Intakes
Hudson JL, et al. Dietary Protein Requirements in Children: Methods for Consideration. Nutrients. 2021.







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
この街の歩き方をまとめたページがあります。

▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

▶ この街の地図を見る(全体像を把握したい方へ)

※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

▶ 料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

▶ この街の中心に置いている憲法を読む