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【この差って何ですか】そばで免疫力アップ&血管修復効果(ルチン・LPS)|大根おろし(ビタミンC)・なめこ(βグルカン)・わかめ(水溶性食物繊維)

2018年10月16日放送の「この差って何ですか」のテーマは『超健康食「そば」で免疫アップ&血管修復効果に衝撃の差で上地仰天SP』です。 

今回は「そばの健康効果」として、「そば」に含まれる「ルチン」という成分は血管修復に役立つ、「LPS」という成分は免疫力アップに役立つ、「そば」の付け合せで健康効果が2倍~3倍になる、血管を修復して高血圧を予防する付け合わせ、黒いそばと白いそばの健康効果の差、について取り上げます。

【出演者】

#加藤浩次 #川田裕美 #長谷川純 #渡辺満里奈 #石野真子 #上地雄輔 #土田晃之

【解説】

池田清和 神戸学院大学 栄養学部 名誉教授




【目次】

■「そば」に含まれる「ルチン」という成分は血管修復に

【復習編】

長野県といえば、蕎麦の生産量が多いことで有名で、都道府県別平均寿命を見ても長野県は上位にあり、蕎麦が健康長寿の理由の一つではないかと考えられているそうです。

蕎麦に含まれるルチンは血管を修復し、悪玉コレステロールを取り除いてくれるため、血流がスムーズになり、血圧を下げる効果が期待されることから、高血圧や心筋梗塞脳梗塞を予防することが期待されます。

【予習編】

高血圧予防!そば入りごはんレシピ・作り方|寿命をのばすワザ百科によれば、そばに多く含まれるルチンが血流を良くしてくれる効果があり、動脈硬化を予防してくれるそうです。

しかし、そのルチンは、茹でる際にお湯に逃げてしまうので、そば湯を一緒にとる方が良いそうです。

■「LPS」という成分は免疫力アップに

【復習編】

通常はウイルスや細菌が体の中に入ってきても、免疫細胞がやっつけてくれます。

しかし、不規則な生活や偏った食事が続くと、免疫細胞の働きが弱くなり、病気になりやすくなります。

LPSは免疫細胞の働きを活性化してくれるのです。

免疫力アップには「そば+なめこ」の組み合わせ!

なめこにはβグルカンが含まれており、LPS+βグルカンによって免疫細胞がパワーアップします。

免疫力は蕎麦だけを食べた時と比べると2倍以上になるそうです。

βグルカンが含まれている食材はなめこだけでなく、しめじやまいたけといったきのこもよく、「きのこそば」もおすすめしていました。

【予習編】

【免疫力UP】リポポリサッカライド(LPS)が多く含まれる食べ物|#世界一受けたい授業(杣 源一郎)によれば、リポポリサッカライド(LPS、リポ多糖)は、土壌や自然に含まれる微生物にあるものです。

マクロファージ(貪食細胞)が悪い菌や死んだ細胞を食べてくれているのですが、免疫力が低い人はマクロファージがあまり活動していません。

リポポリサッカライド(LPS)はこのマクロファージを活性化させてくれるのです。

リポポリサッカライドを取り入れると、マクロファージを活性化させることで、免疫力がアップし、風邪やインフルエンザの予防、肌荒れ改善、花粉症がん糖尿病認知症骨粗しょう症の予防ができると期待されるそうです。

番組(世界一受けたい授業)で、免疫力が低いと診断された俳優の竹内涼真さんが免疫力を高めるためにLPSを多く含む食材を3週間食べるという実験を行なったところ、免疫力の高さを判断する基準であるマクロファージの貪食能が5倍以上になったそうです。




■血管を修復して高血圧を予防するには、「そば」と一緒に何を食べればいい?「のり・大根おろし・油揚げ・なめこ・卵・ネギ・わかめ・とろろ」のどれ?

【復習編】

高血圧予防に効果的な食材は「そば+大根おろし」の組み合わせ!

大根おろしにはビタミンCが含まれており、ビタミンCがルチンを活性化してくれるため、蕎麦だけの時より血流がスムーズになるそうです。

ただ、大根おろしは時間が経つとビタミンCが徐々に減っていき、一時間経つと半分くらいになるので、食べる直前に大根をすり下ろすようにした方がよいそうです。

【関連記事】

また、蕎麦の種類も高血圧予防の効果に差があります。

蕎麦には大きく分けると、白い蕎麦と黒い蕎麦があります。

白い蕎麦は蕎麦の実の白い部分だけを使い、黒い蕎麦は蕎麦の実の外側も使われています。

ルチンはソバの実の外側に多く含まれているため、高血圧予防を考えると黒い色のそばを選んだ方がよいようです。

→ 血圧を下げる方法(食べ物・サプリメント・運動)|高血圧改善・対策・予防 についてくわしくはこちら

【予習編】

血管を修復するということであれば「アディポネクチン」でしょうか?

アディポネクチン』とは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病や動脈硬化症などを予防する効果があるといわれており、近年注目されています。

今回付け合わせとして「のり・大根おろし・油揚げ・なめこ・卵・ネギ・わかめ・とろろ」が挙げられていますが、アディポネクチンを増やす食材としては、マグネシウム食物繊維の多いわかめなどの海藻類や「βコングリシニン(ベータコングリシニン)」を含む大豆食品(大豆たんぱく)である油揚げが含まれています。

今回は、高血圧の予防に関してですが、付け合わせや薬味というのは彩りだけでなく、栄養を補給することにも役立っています。

痩せる脂肪!褐色脂肪組織BAT(褐色脂肪細胞・ベージュ脂肪細胞)を活性化させる方法・食べ物【美と若さの新常識~カラダのヒミツ~】【たけしの家庭の医学】によれば、食べ物によって、余分なカロリーを燃焼させる「褐色脂肪」を活性化させることができるそうです。

  • 唐辛子(カプサイシン)
  • 黒コショウ
  • 生姜
  • 青魚(DHA・EPA
    河田照雄 農学研究科教授、後藤剛 准教授らの研究グループが行なった動物実験によれば、魚油(主成分はEPA、DHA)の摂取が「褐色脂肪細胞」の増加を促進し、体脂肪の減少や体温上昇をもたらすことが分かったそうです。
  • 緑茶(カテキン)
  • ミント(メントール)
  • ペパーミント(メンチル乳酸)
  • 玉ねぎ
  • にんにく
  • 和からし
  • わさび
  • シナモン
  • 緑茶

■便秘解消にそば

そばには食物繊維(不溶性食物繊維)がたっぷり含まれていて、日本食品標準成分表2015年版(七訂)によれば、食物繊維の量(100g中)はごはん0.5g、うどん0.8gに対して、そば2.0gと2倍以上含まれています。

不溶性食物繊維は水分を吸収して膨張し、腸を刺激し、便を押し出し、便秘解消することが期待されます。

便秘解消に効果的な食材は「そば+わかめ」の組み合わせ!

そば(不溶性食物繊維)+わかめ(水溶性食物繊維)で便秘解消の効果UP!

水溶性食物繊維は便を柔らかくする効果があり、スムーズに便を排泄する効果が期待されます。

→ 食物繊維の多い食品 についてくわしくはこちら

→ 頑固な便秘を治す方法|食べ物・ツボ・生活習慣 についてくわしくはこちら







えごまそばはお取り寄せギフトにおすすめ!

長崎島原手延べえごまそば1kg|「麺(蕎麦)で食べるエゴマ」でオメガ3の栄養を手軽にとりいれよう!【ご自宅用・ギフトにも】

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えごまそばには、話題の健康成分「αリノレン酸(オメガ3)」を含むえごまを練り込み、360年余りの伝統を誇る長崎県島原の手延製麺技術で仕上げました。

えごまそばは、発売以来、多くのお客様にご好評いただいている人気商品で、インターネット販売限定で10年以上のロングセラー商品です!

えごまそばは、インターネットではここでしか買えません!店頭では販売しておりません!

「麺で食べるえごま」は、蕎麦好きの方やご高齢の方、海外の方にも喜ばれています。

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「バランスの良い食事にしましょう」は最も正しいメッセージであり、最も伝わりづらいメッセージ?

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■「バランスの良い食事にしましょう」は最も正しいメッセージであり、最も伝わりづらいメッセージ?

あさイチやNHKスペシャルで「オメガ3」が健康に良いと取り上げられ注目されています。

しかしツイッターの反応を見てみると、「一つの食品で健康になるとは言いすぎだ」というような反対意見もありました。

これは、一面では正しくて、一面では大きく間違っています。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下し、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少するという結果が出ているそうです。

食事バランスガイドとは、一日に何をどれだけ食べたら健康に良いかをコマをイメージにして、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。

食事バランスガイド|農林水産省
食事バランスガイド|農林水産省

参考画像:食事バランスガイド|農林水産省|スクリーンショット

【関連記事】

この研究を参考にすれば、バランス良い食事をすることで健康になれるということなのですが、「バランスの良い食事」とは具体的に個人としてどんな食事をしたらいいのか、わからないのです。

何を増やして、何を減らしたらいいのかさっぱりわかりません。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、正しいものの、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』では、「もっと健康的に行動しよう」は解釈の仕方がいくらでもあるので、「次にスーパーの乳製品コーナーに立ち寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というように飲食行動を変えるのではなく、購入行動を変える提案をしています。

よくテレビで紹介されているような、○○の不足が病気や太るなどの原因となる恐れがあるので、△△を食べましょうというのは、見ている人に伝わりやすく、行動(購入行動)を変えやすいということなんですね。(これがいいか悪いかは別の話です)

■シンプルで効果的なワン・メッセージがカンボジアの人を貧血から救った!

一つ変えたことで地域の人たちの健康向上に大きく貢献した取り組みを紹介します。

それが、デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「LUCKY IRON FISH」です。

カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったそうです。

その原因は食生活にありました。

カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

そこで役立ったのがデザインの力です。

「魚は幸運の印である」という地元の俗説を利用して、普段の食事の調理中にカントロップという魚の形に成形した鉄の塊(Lucky Iron Fish)を入れるだけで、この地域では鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

メッセージは1つのほうが相手は受け取ってくれます。

紙をいくつか丸めて相手に投げてみることをイメージしてみてください。

丸めた紙がいくつもあると、相手は受け取れず、落としてしまいます。

そう、その丸めた紙こそが「メッセージ」なのです。

つまり、「バランスの良い食事にしましょう」というのは最も正しいメッセージですが、最も伝わりづらいメッセージでもあるので、もっとシンプルで効果的なワン・メッセージを考えていく必要があるのでないでしょうか?

■多くの人に健康的な生活をしてもらうようにするためには、もっと皆さんの生活の現状を知り、人々の心理を知ることが大事

バランスの良い食事をすることは健康に良いということは多くの人はわかっていると思います。

ただ、多くの人に健康的な生活をしてもらうようにするためには、もっと皆さんの生活の現状を知り、人々の心理を知ることが大事だと思います。

例えば、ミシェル・オバマ大統領夫人が推奨する「ダイエット・プロジェクト」とは?で紹介した元アメリカ大統領夫人のミシェル・オバマ夫人のシカゴ時代のエピソードが興味深いです。

疲れた夜にドライブスルーの誘惑

ミシェル・オバマ夫人が、記者団に語るシカゴ時代の自分自身のエピソードにこんなものがあります。

「弁護士の仕事を持つ母親として、会議と子供たちのサッカーやバレー教室と駆け回った日の夜には、簡単で安いファーストフードのドライブスルーや、電子レンジで温めるだけの栄養バランスのとれていない食事を子供たちに出していた」--。

自分がそうだったからこそ、多くのアメリカ人が、栄養バランスのとれた食事の大切さは知ってはいるものの、新鮮な野菜や魚などを買うための支出と、手に入れた素材を調理する手間と時間を考えるとき、それよりも数百円で手に入れることができる完成したファーストフードの魅力が大きいと感じてしまう。

これは実感としてとてもよく理解できることだ、というのです。

健康について関心がある人は、新鮮な魚や野菜を買って、料理を作った方が良いということはわかっていると思います。

しかし、仕事・家事をして疲れてしまうという生活をしていると、調理する時間や家計のことを考えてしまい、ファストフードの魅力を感じてしまう人も多いと思います。

そこで、手軽で安いファストフードや冷凍食品に頼りがちの生活になってしまいがちです。

貧乏な人ほど生活習慣は不健康!?|人は(時間・お金・食べ物など)不足を認識したとき行動が変わる!で紹介した歴史家のルトガー・ブレグマンさんの動画で紹介されているプリンストン大学のエルダー・シャフィア教授によれば、人は不足(時間・お金・食べ物を含む)を認識したとき行動が変わるそうです。

貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である|TED

その人が愚かだから 愚かな選択をしているのではなく どんな人であっても 愚かな選択をしてしまうような 状況に置かれているからです

つまり、低所得者の人たちはわざわざ野菜を摂取しないライフスタイルを選択しているわけではなく、低所得だからこそ野菜を摂取しないライフスタイルを選択してしまうような状況に置かれているということです。

そのように考えると、バランスの良い食事というのは個人の問題ではなく、社会の問題ということが分かります。

それではどのような対策をしたらよいのでしょうか?

東京との足立区の取り組みが興味深いです。

「所得」「地域」「雇用形態」「家族構成」の4つが「#健康格差」の要因|#NHKスペシャルによれば、東京都足立区の平均年収は23区で最も低い300万円台前半(港区の3分の1程度)で、健康寿命は23区の平均よりも2歳短く、糖尿病の治療件数が最も多いそうです。

そこで足立区は区民が「自然と」健康になるようにする対策として行なったのが、飲食店にはお客のお通しに野菜を提供すること、肉のメニューと野菜のメニューを同時に頼まれても、必ず野菜から出してもらうようにお願いをし、また、区立のすべての保育園で野菜を食べる日を設け、調理は子ども自身が担当することで、楽しみながら野菜を摂取してもらうようにしたそうです。

この取り組みによって、足立区の1人当たりの野菜消費量は年間で5kg増えたそうです。

このように、個人の選択に任せるのではなく、社会全体として自然と健康的な食事を摂ってしまうような社会に変えていくというアイデアが考えられます。

■健康や美容のためにオメガ3の食品を摂りましょう!というのはシンプルなメッセージ

健康や美容のためにオメガ3の食品を摂りましょう!というのはシンプルなメッセージであり、購入行動を変える提案をしています。

食生活はご飯が多く塩分が多い食事から次第に脂質が多い食事へと変化しています。

1975年ごろの食事が和食と洋食のバランスの良い食事として注目を集めているのですが、その一つが「魚介類」の摂取量の減少です。

1975年型の日本食を食べると健康になる!ヒトの実験でも証明|その食事の特徴とは?|東北大【論文・エビデンス】

1960年代はご飯が多く塩分が多い食事
1975年は和食と洋食が並ぶ食事
2000年代は脂質が多い

国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁
国民一人一日当たり魚介類と肉類の摂取量の推移|水産庁

参考画像:水産物の消費動向|水産庁(スクリーンショット)

麻布大学の守口徹教授によれば、オメガ3は青魚などの魚から摂るのが一番効率よいそうですが、水産庁による国民一人当たりの魚介類と肉類の摂取量推移によれば、平成18年には初めて肉類の摂取量が魚介類を上回り、21年には肉類と魚介類の摂取量が上回り、その差が拡大しているそうです。

厚生労働省の日本人の食事摂取基準(2010年版)によれば、オメガ3EPA・DHA)を1日に1000mg以上摂取することが望ましいのにもかかわらず、現状は少ない摂取量です。

【#あさイチ】オメガ3の上手な摂り方!美と健康に良いアブラの新常識によれば、理想のオメガ3:オメガ6の比率は「1:2」ですが、多くの日本人の比率は「1:10」以上の割合になってしまっています。

青魚などのオメガ3を含む食品を摂るようになれば、オメガ3:オメガ6のバランスは改善され、魚介類と肉類の摂取量がバランスよくなるでしょう。

結果として、バランスよい食事になっていくのです。

■行動変容をいかに促すか?

そして、もう一つ理由があります。

「#NOOM」|人工知能(AI)と専門コーチが行動変容をサポートするヘルスケアアプリ|特定保健指導プログラムも開始で紹介した「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、

”デューク大学の学者が2006年に発表した論文によると、毎日の人の行動の、じつに40%がその場の決定ではなく習慣”

なのだそうです。

「スイッチ 変われないを変える方法」(著:チップ・ハース ダン・ハース)によれば、私たちはあらゆる場面でセルフ・コントロールを消耗するものであり、一つ一つの行動をいちいち決定してしまうと疲れてしまうため、人は習慣として自動化された行動をしてしまうそうです。

つまり、行動変容を起こしたいときには、自動化された行動=習慣を変えなくてはならないのです。では、どのようにすれば習慣を変えることができるのでしょうか?

「習慣の力」(著:チャールズ・デュヒッグ)によれば、人間の心理には、2つの基本原則があるそうです。

1.シンプルでわかりやすいきっかけを見つけること

2.具体的な報酬を設定すること

ただ「きっかけ」と「報酬」そのものには新しい習慣を長続きさせる力はなく、「〇〇したい」「〇〇がほしい」というような明確な欲求が習慣のための原動力となるのです。

【関連記事】

オメガ3でいえば、健康になるためにはオメガ3の食品を摂るといいというシンプルなメッセージであり、これまでに様々な研究でオメガ3の健康効果が紹介されていますが、オメガ3の食品がいいとわかっていても、継続しない人が多いことが問題です。

生活習慣を改善するという行動変容を促したいのであれば、いかに変わりたいという感情を生み出すのか=いかに「動機づけ」を行うかがポイントになってきます。

■行動変容を促した後、いかに継続させるかが課題!

国民皆保険による医療、医師の半数「持続不能」|「#健康格差」を広げないために私たちができることで紹介した厚生労働省「人口動態調査」, 「医療給付実態調査報告」, OECD Health Data 2014 OECD Stat Extractsによれば、国全体医療費の23%(9.2兆円)が80歳以上の医療費であり、その多くを入院費用が占めているそうです。

高齢化が進む中、生活習慣を改善し、それを継続することは医療費を削減することにもつながります。

そのためには、健康に良いとされる生活習慣をするように行動変容を促し、なおかつそれを継続させる取り組みこそ欠かせないのです。

AIで糖尿病患者の症状が悪化する原因の一つである「受診中断」を予測するシステムを開発|NTT・東大で取り上げましたが、NTTと東京大学は共同で、NTTグループのAI技術を活用し、約900名の糖尿病患者の電子カルテデータを利用して、糖尿病患者の症状が悪化する原因の一つである患者行動「受診中断」を予測するシステムを開発したそうです。

このシステムは、受診中断を7割の精度で予測できることから、通院をやめる可能性がある患者に対して、受診させるアプローチをとりやすくしてくれることが期待されます。

糖尿病予備軍に電話で予防のアドバイスを続けることで発症率が4割下がる|国立病院機構京都医療センターで紹介しましたが、国立病院機構京都医療センターによれば、糖尿病予備軍の人に電話で予防のアドバイスを続けることで、発症率が4割下がったそうです。

糖尿病患者の治療継続は半数にとどまる|なぜ治療が続けられないのか?によれば、糖尿病の合併症を予防するには、医師と相談しながら、治療を継続していく必要があり、患者の大半もその治療方針を理解し、治療の重要性を認識しているのですが、治療を継続していくことができない人が半数もいるそうです。

その理由としては、治療に伴う経済的な負担や治療継続へのストレスから治療を続けていくことができないないことが主な理由でしたが、その他の理由としては、継続するのが面倒という人もいるのではないでしょうか。

多くの医師や医療機関も生活習慣・環境を見直して病気を予防することの重要性は十分承知のはずです。

しかし、病気の治療に比べて病気の予防に対する医師たちのインセンティブ(報酬)が足りないという問題があり、取り組むのが難しいのです。

どんなに病気の予防に取り組みことが大事だと思っても、医療従事者(医師や看護師など)を養い、医療機関も生活し、経営を行なっていかなくてはなりませんので、現状では予防ではなく治療を選択せざるを得ないのです。

つまり、「病気の上流を診る医療」を実現するためには、病気の予防につながる医療を行った医師や病院・医療機関にこれまでの医療費の代わりになるインセンティブ(例えば「予防医療費」)が得られる仕組みを作り上げる必要があります。

これらの考えをまとめると、病院の仕事が治療から予防へと移行するためには、よい生活習慣をやめることを予測し、励ますことにより、良い習慣が継続できたら報酬を与えるという仕組みにするとよいのではないでしょうか?

【関連記事】

その取り組みのはじめとして、国、行政機関、企業、街全体で「オメガ3」の食事を取り入れるようにするというのはいかがでしょうか?

→ オメガ3脂肪酸|オメガ3の効果・効能・食べ物(オイル)・ダイエット について詳しくはこちら

→ DHA・EPAとは|DHA・EPAの効果・効能・食品・摂取量 について詳しくはこちら







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【ベジファーストの誤解】糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除された!?ベジファーストは本当に意味がないの?




【追記(2024年10月17日)】ベジファーストの誤解とは?

ベジファーストは“悪魔変換”された? 「見出ししか見てない」から誤解する?「野菜を先に食べる効能」を専門家解説(2024年10月17日、ABEMA TIMES)では糖尿病内科医の大坂貴史さんがベジファーストについていくつか指摘をしています。

今回のポイントは、こちら。

ベジファーストは『野菜だけを食べて10分休んで米だけを食べる』が『米だけを食べて10分休んでから野菜だけを食べること』よりも血糖値が低くなる、というもの。これがなぜか『野菜を先に食べることが良い』と単純化されて広まっている。

ベジファーストは血糖値だが、気がついたら“ダイエットに効果がある”という話になっていた。ここには全くエビデンスがない

元々ベジファーストは『野菜だけを食べて10分休んで米だけを食べる』が『米だけを食べて10分休んでから野菜だけを食べること』よりも血糖値が低くなるということだったのですが、その中から野菜を先に食べることが血糖値の上昇を抑えるということだけが抜き出されてしまい独り歩きしてしまったんですね。

お米より先に魚や肉などを食べると血糖値が抑制される!?|関西電力医学研究所【論文・エビデンス】で紹介した関西電力医学研究所によれば、お米よりも前に魚や肉を食べると、血糖値の急上昇が抑制されるそうです。

関西電力医学研究所の研究グループは、、お米よりも前に魚や肉を食べるという「食べる順番」により、胃の動きがゆるやかになり、食後の血糖上昇が抑制することを明らかにしました。

また、食べる順番により糖尿病の予防や治療で注目されているインクレチン(GLP-1、GIP)の分泌を促進し、その結果、胃の運動が緩やかになるため、胃で分解された米飯が小腸に移動して吸収されるまでの時間(胃排出時間)が 2 倍以上延長することもわかりました。

またベジファーストは血糖値の上昇を抑制することだったのが、ダイエットに効果があるという話になっている点も問題です。

ベジファーストの情報では、1)炭水化物を食べる前に野菜や肉を先に食べると血糖値の上昇を抑制する、2)野菜を食べるきっかけになる、この2点を大事にしたいですね。

【関連記事】

ベジファーストが糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除されたことが誤ったメッセージにならないか心配!

Xで興味深い投稿を見つけました。

それは「ベジファースト」が糖尿病診療ガイドライン2024から消えたというもの。

【参考リンク】

投稿と記事を参考にすると、「ベジファーストが糖尿病診療ガイドライン2024や食事摂取基準から削除されたのは間違っているから」ではなく、ほかの項目からすると優先すべき内容ではないというのが正確なのではないでしょうか?(あまりにも基準・ガイドラインが膨大すぎる?)

ただ人によってはエビデンス不足や間違っていたからベジファーストは削除されたのだと思ってしまうでしょう。

ここでは健康的な食生活において、野菜自体を否定しているのか、それとも野菜を先に食べることが血糖値上昇抑制効果があるのかを分けて考えることが大事です。

野菜を食べることを否定する人はほとんどいないでしょうから、今回のポイントは野菜を先に食べることが血糖値上昇抑制効果があるのかははっきりとはわからないけど、野菜を食べることは健康的な食生活において大事なことだよというメッセージを伝えることです。

「ベジファースト」は実はもう一つ大事なメッセージが隠されています。

それはベジファーストを語る際にすでに食卓に野菜を使った料理が並んでいるという前提です。

「野菜を食べましょう」という時にはその食卓には野菜が並んでいない可能性がありますが、「ベジファースト」は野菜はある前提でその食べる順番にフォーカスが当たっていますから、野菜が食卓に並んでいるのは当然という状態が作られています。

「バランスの良い食事にしましょう」は最も正しいメッセージであり、最も伝わりづらいメッセージ?でも書きましたが、「バランスの良い食事にしましょう」は実はわかりづらいメッセージなのです。

テレビなどで「○○」を食べましょうというと、SNSでは「一つの食品で健康になるとは言いすぎだ」というような反対意見があります。

これは、一面では正しくて、一面では大きく間違っています。

国立がん研究センターの多目的コホート研究によれば、食事バランスガイドの遵守得点が高いほど総死亡のリスクが低下し、遵守得点が10点増加するごとに総死亡リスクが7%減少するという結果が出ているそうです。

食事バランスガイドとは、一日に何をどれだけ食べたら健康に良いかをコマをイメージにして、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したものです。

食事バランスガイド|農林水産省
食事バランスガイド|農林水産省

参考画像:食事バランスガイド|農林水産省|スクリーンショット

【関連記事】

この研究を参考にすれば、バランス良い食事をすることで健康になれるということなのですが、「バランスの良い食事」とは具体的に個人としてどんな食事をしたらいいのか、わからないのです。

何を増やして、何を減らしたらいいのかさっぱりわかりません。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』(著:チップ・ハース&ダン・ハース)によれば、「もっと健康的な食生活を送る」といった総括的な目標は、不明瞭であり、その曖昧さが感情に言い逃れの余地を与え、失敗を正当化しやすくしてしまうそうです。

つまり、「健康のためにはバランスの良い食事をしましょう」というメッセージは、正しいものの、受け取る側としてはわかりづらいもので、結果どうしたらよいかわからず、今まで通りの生活をしてしまうことになってしまいます。

『スイッチ!「変われない」を変える方法』では、「もっと健康的に行動しよう」は解釈の仕方がいくらでもあるので、「次にスーパーの乳製品コーナーに立ち寄ったら、ホールミルクではなく低脂肪乳に手を伸ばしなさい」というように飲食行動を変えるのではなく、購入行動を変える提案をしています。

よくテレビで紹介されているような、○○の不足が病気や太るなどの原因となる恐れがあるので、△△を食べましょうというのは、見ている人に伝わりやすく、行動(購入行動)を変えやすいということなんですね。(これがいいか悪いかは別の話です)

■シンプルで効果的なワン・メッセージがカンボジアの人を貧血から救った!

一つ変えたことで地域の人たちの健康向上に大きく貢献した取り組みを紹介します。

それが、デザインとアイデアでカンボジアの人を貧血から救った鉄製の魚「LUCKY IRON FISH」です。

カンボジアでは鉄分不足による貧血によって極度の倦怠感やめまいで悩まされている人が多かったそうです。

その原因は食生活にありました。

カンボジアの食生活は魚と米から成り立っていて、鉄分の摂取が不足していたそうです。

そこで役立ったのがデザインの力です。

「魚は幸運の印である」という地元の俗説を利用して、普段の食事の調理中にカントロップという魚の形に成形した鉄の塊(Lucky Iron Fish)を入れるだけで、この地域では鉄欠乏性貧血が50%減少したそうです。

メッセージは1つのほうが相手は受け取ってくれます。

紙をいくつか丸めて相手に投げてみることをイメージしてみてください。

丸めた紙がいくつもあると、相手は受け取れず、落としてしまいます。

そう、その丸めた紙こそが「メッセージ」なのです。

つまり、「バランスの良い食事にしましょう」というのは最も正しいメッセージですが、最も伝わりづらいメッセージでもあるので、もっとシンプルで効果的なワン・メッセージを考えていく必要があるのでないでしょうか?

その意味でいえば、「ベジファースト」は実にいいメッセージだったと思います。

今回「ベジファースト」が削除されたことで野菜を食べる必要がないという誤った情報が広がらないことを望みます。







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日本の女子中高生の8割超が無月経などに陥る「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT)」のリスクを抱えている!|順天堂大学女性スポーツ研究センター




中高生の8割に無月経リスク 痩せ願望で過度な減量が原因か 順大調査(2020/1/16、毎日新聞)で紹介されている順天堂大女性スポーツ研究センターの調査によれば、日本の女子中高生の8割超が「フィーメール・アスリート・トライアド(FAT:運動量に対するエネルギー不足から、女性が無月経や骨粗しょう症などに陥る)」のリスクを抱えているそうです。

女子アスリートの5人に一人が疲労骨折を経験、「無月経」の状態の人も多いで紹介した女性アスリートを対象としたアンケート調査|日本産科婦人科学会によれば、次のような特徴があることがわかります。

●競技レベル別の無月経の頻度は、トップを目指して頑張る、全国・地方大会出場レベルのアスリートに、無月経が多い

●年齢別に見た疲労骨折の件数によれば、16~17 歳の件数が(全体の 40.2%)が最も多い

●競技系列別での無月経の頻度は、持久系(21.7%)と審美系(12.2%)が多い

●競技系列別での既往疲労骨折の頻度は、持久系で(49.1%)が高い

●BMI 低値群で無月経頻度や既往疲労骨折頻度が有意に高い

女性アスリートが陥る3つの障害は「栄養不足」「月経(月経不順や無月経)」「骨」で紹介した順天堂大学付属浦安病院の「女性アスリート外来」で婦人科を担当する窪麻由美さんと中尾聡子さんによれば、陸上選手は貧血症状で診察を受けたところ、月経不順や無月経と診断される人が多いそうです。

栄養不足とスポーツの成績との関係についてこれまでにも取り上げてきました。

血液中のフェリチン値が低い「貧血」と診断された選手は、入賞の可能性が低くなる|愛媛県体育協会によれば、血液中のフェリチン値が低い、貧血と診断された選手は、入賞の可能性が低くなるそうです。

プロを目指すスポーツ選手になりたい子供たちは「栄養」について学びましょう!によれば、仙台の佐々木匠(18)選手は過度の練習と鉄分不足から貧血低血圧の状態に陥り、練習に参加できないこともあったそうですが、どのように食事をとれば栄養になるのかなどの勉強をしたことで、アクシデントを乗り越えたそうです。

■まとめ

【さんタク】木村拓哉さん、Kōki,さんは身長を伸ばすための夜の儀式として「かかと落とし」をしている|「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!|1月1日
【さんタク】木村拓哉さん、Kōki,さんは身長を伸ばすための夜の儀式として「かかと落とし」をしている|「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!|1月1日

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女の子なら「体重を増やさずに身長を伸ばしたい」というこの気持ちわかります。

【さんタク】木村拓哉さん、KŌKI,さんは身長を伸ばすため「かかと落とし」をしている!「成長スパート」を知って身長を伸ばそう!でも紹介しましたが、体重からでも成長スパートはわかる|順天堂大学によれば、体重が増えないと身長も伸びないそうです。

成長スパート|順天堂大学によれば、骨を伸ばすのに必要な栄養素として、カルシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分を摂るようにアドバイスしています。

→ 亜鉛を多く含む食べ物 について詳しくはこちら

背が高い女性アスリートの食事には魚介類を含んだメニューが多いそうで、魚介類に含まれるアミノ酸の一種である「アルギニン」が身長を伸ばすのによいそうです。

また、成長スパート|順天堂大学によれば、1日トータルで最低でも60分程度の運動をするようにした方がよいそうです。

その理由として、運動量が少なく、体重が増えると、成長を止めてもいいと判断してしまい、身長の伸びが止まってしまうのだそうです。

国立成育医療研究センターの堀川玲子医師によれば、子どもの身長が急激に伸びるタイミングは2度あり、1度目は、生まれた直後、そして2度目は女の子では11歳頃、男の子では13歳頃なのだそうで、“成長スパート期”の山がいかに高いか、山の時期がどのくらいか、期間がどのくらいかというのが、将来の身長を左右するそうです。

そこで、知りたいのが「成長スパート期」がいつ到来するのかということ。

そのことを研究し、順天堂大学と成長スパート期を把握するソフトを開発したのが、国立病院機構西別府病院の松田貴雄医師です。

身長が急激に伸び始めた(成長率)時期をチェックし、成長スパートを見逃さないようにしましょう!

そして、その時期に合わせて、食事・運動・睡眠をしっかりと改善していきましょう!







【参考リンク】

【あさチャン】食前にきゅうり食べるだけダイエット|【得損】福田明日香さんが挑戦!味噌ヨーグルト漬け&蒸し鶏の緑酢和えのレシピ・作り方|ホスホリパーゼが脂肪分解!

ダイエット > 【得する人損する人】福田明日香さんが挑戦!食前にきゅうり食べるだけダイエット|味噌ヨーグルト漬け&蒸し鶏の緑酢和えのレシピ・作り方|ホスホリパーゼが脂肪分解!(野崎洋光×工藤孝文医師監修)|5月3日

2018年5月3日放送の「得する人損する人」では、「スターシェフ考案!ラクヤセダイエット」を取り上げます。

日本料理『分とく山』の総料理長の野崎洋光さんが著者であり、工藤孝文医師が監修されている本「きゅうり食べるだけダイエット」をもとに元モー娘。の福田明日香さんが挑戦します。

きゅうりの味噌ヨーグルト漬け&きゅうりと蒸し鶏の緑酢和えのレシピも紹介します。




【目次】

■得する人損する人【工藤孝文監修】きゅうり食べるだけダイエット

きゅうり
きゅうり

2018年5月3日放送の「得する人損する人」ではスターシェフが自ら実践していたラクやせ方法を紹介しました。

そのスターシェフとは、野崎洋光シェフ。

野崎シェフによれば、そのダイエット法で、2か月で11キロ減!お腹回りはマイナス6センチ、体脂肪もマイナス5%!に成功したそうです。

2カ月で11キロやせた野崎シェフが勧めるラクやせ食材とは一体何なのでしょうか?

その食材はなんと「きゅうり」

今まで、のべ3万人を診察したダイエット外来の専門医、工藤先生によると、きゅうりは、これまでほとんどが水分で「世界一栄養の無い野菜」と軽視されていたのですが、最近、ダイエットに有効な成分が発見され注目を集めているそうです!

その得する成分の名は…「ホスホリパーゼ」

実はダイエットサプリなどにも含まれていて、「最強のやせ成分」として注目を集めているそうです。

工藤先生によれば、このホスホリパーゼは、最近発見されたばかりで今研究が進んでいるところで、ダイエットに有効な2つの効果があると考えられているそうです。

1.体内の老廃物や毒素を排出して、体の脂肪を燃やす力、代謝を高めてくれる効果

2.食事で取った脂肪を体内で分解して排出してくれる効果

他の野菜にもホスホリパーゼは含まれているのですが、最近の研究できゅうりに含まれているホスホリパーゼには他の食材よりも脂肪を分解する力が強いことがわかったそうです。

では、ラクやせ食材「きゅうり」を使ったダイエット方法とはどんなものなのでしょうか?

その方法はきゅうりを食前に1本食べるだけ!

なんとうれしいことに、朝、昼、晩の食事は普段通り好きなものを食べてOK!




【補足】【あさチャン】「きゅうり」がむくみとダイエットに良い

2018年8月13日放送の「あさチャン」では「あさトク」のコーナーで「きゅうり」がむくみとダイエットに良いと紹介しました。

「ホスホリパーゼ」新型 強い脂質分解力(2010/3/21、福島民報)によれば、福島大共生システム理工学類の杉森大助教授らのグループが、キュウリに脂質分解酵素の「ホスホリパーゼ」が含まれていることを世界で初めて発見したというニュースが紹介されています。

【参考リンク】

■ラクやせ効果を最大限に引き出す2つのポイント

番組では、ドカ食い、間食による隠れ肥満で育児太りの福田明日香さん『きゅうり20回もぐもぐダイエット』に3週間挑戦してもらいました。

【ラクやせ効果を最大限に引き出す2つのポイント】
  
きゅうりダイエット1つ目のポイントは「火を入れず、生のまま食べること」!

工藤医師によれば、ホスホリパーゼは加熱するとせっかくのダイエット効果が損なわれてしまうそうです。

※味噌や塩などの味付けは自由!

きゅうりダイエット2つ目のポイントは「よく噛んで食べること」!

工藤医師によれば、よく噛んで食べることできゅうりの細胞壁が破壊されホスホリパーゼを効率よく摂ることができるそうで、20回くらい噛めばOKなのだそうです。

■2つのアレンジレシピ

ただ、こうした食事を続けているとどうしても飽きがくるもの。

そこで、野崎シェフが2つのアレンジレシピを教えてくれました!

・工藤孝文先生と野崎洋光シェフのコラボ

1.「きゅうりの味噌ヨーグルト漬け」

きゅうりの味噌ヨーグルト漬け
きゅうりの味噌ヨーグルト漬け

【材料】

  • 味噌 100g
  • ヨーグルト 30g
  • きゅうり2本

【作り方】

  • 味噌とヨーグルトを混ぜて、キュウリを漬けるだけ

通常は半日かかる糠漬けですが、ぬかの代わりに味噌とヨーグルトを使うだけできゅうりがたったの4時間でぬか漬け風になるそうです。

2.ミシュラン2つ星店でも出している「きゅうりと蒸し鶏の緑酢和え」

【材料(2人前)】

  • 鶏むね肉 250g
  • 白髪ネギ 1/2本
  • ポン酢 大さじ2
  • きゅうり 1本

【作り方】

  1. きゅうりをおろし金ですりおろす。
  2. 鶏むね肉に、塩・胡椒をして15分蒸し、そのまま冷ます。
  3. ポン酢と①のきゅうりを合わせる。長ネギは白髪ネギにする。
  4. 蒸し鶏を適当な大きさに手で割いて器に盛り、③の緑酢をかけ、白髪ネギを上に盛る。

ポイントはすりおろすこと。

すりおろすとやせ成分「ホスポリパーゼ」の細胞壁が壊れるので、20回噛んだのと同じくらいのラクやせ効果を得ることが出来るだそうです。

きゅうりと鶏肉は、ラクやせ効果の相性もバッチリで、鶏肉に含まれる「アルギニン」というアミノ酸の成分にも脂肪燃焼効果があり、キュウリとの相乗効果で、よりラクやせが期待できるそうです。

アルギニンは、鶏肉以外にもマグロや、豆腐、味噌などの大豆食品に含まれており、味噌をつけるという定番の食べ方も理にかなっていたんですね。

きゅうり食べるだけダイエット

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きゅうりを育ててから、収穫し、きゅうりの塩昆布和えを作るまで

■【予習編】【得する人損する人】食前にきゅうり食べるだけダイエット(野崎洋光×工藤孝文医師)|キュウリの酵素ホスホリパーゼが脂肪分解!

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