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なぜ女性は甘党なのか?女性ホルモン「エストロゲン」が甘いもの好きを増やす仕組みを解明!




女性ホルモンであるエストロゲンが甘味嗜好性を上昇させることが明らかに〜エストロゲンは、内因性オピオイド(脳内麻薬様物質)を介して甘味の嗜好性を上昇させる〜(2025年6月9日、奈良女子大学)

この研究で行ったラットの実験によれば、女性ホルモン「エストロゲン」が甘いものへの欲求を高めることを明らかになりました。

■どんな研究?

この研究は、女性ホルモンであるエストロゲンが、甘いもの(特に砂糖水)を好む傾向(甘味嗜好性)を高めることを、ラットを使った実験で明らかにしたものです。

エストロゲンは、女性の体で生殖機能だけでなく、食欲やエネルギー調節にも影響を与えます。

この研究では、エストロゲンが「甘いものが食べたい!」という気持ちを強くし、脳内の報酬系やオピオイド(快感に関わる脳内物質)がその仕組みに関わっていることを発見しました。

■なぜこの研究が重要?

女性と甘いものの関係: 「女性は甘いものが好き」と言われることがありますが、その理由の一つがエストロゲンにある可能性が示されました。

性差と健康: 女性は閉経や月経周期でホルモンバランスが変化し、食行動や肥満リスクに影響が出ます。この研究は、女性の食行動や生活習慣病(特に肥満)の予防に役立つ新しい知識を提供します。

食行動の仕組み: 食べる行動は「体が必要とするエネルギー調節(恒常性調節)」と「食べる楽しさ(快楽性調節)」の2つでコントロールされます。この研究は、エストロゲンが「楽しさ」の部分にどう影響するかを調べた初めての研究です。

■結果

エストロゲンは甘いもの好きを増やす:

エストロゲンを補充したラットは、人工甘味料や砂糖水をたくさん飲み、普通のエサを食べる量が減りました。

つまり、エストロゲンは「エネルギー補給のため」ではなく、「甘いものが好きだから」摂取量を増やしていることがわかりました。

エネルギー調節への影響:

砂糖水を飲むとカロリーが増えるため、エストロゲンが本来持つ「食欲を抑える効果」が打ち消されました。

ただし、体重増加は抑えられ、エストロゲンの「肥満を防ぐ効果」は残っていました。

脳内メカニズム:

エストロゲンが甘味嗜好性を高めるのは、脳内の報酬系(特に側坐核という部分)とオピオイドが関わっていることがわかりました。

オピオイド受容体をブロックすると、砂糖水の摂取量が減ったため、オピオイドが重要な役割を果たしていると考えられます。

■この研究のポイント

エストロゲンは、甘いものを「もっと食べたい!」という気持ちを強くする。

この効果は、脳の「快感」を司る部分(報酬系)とオピオイドが関与。

女性のホルモン変化(例:閉経や月経周期)が食行動や肥満に影響を与えるため、女性の健康管理に役立つ知識。

■まとめ

この研究は、女性ホルモン「エストロゲン」が甘いものへの欲求を高めることを明らかにしました。

女性が甘いものを好む背景には、ホルモンが影響している可能性があり、これは性差や健康管理を考える上で重要です。

ただ一つ気になる調査結果があります。

更年期世代の女性は糖質を摂りすぎている!?糖質依存度チェックによれば、糖質の基準値(男性 250g/女性 200g)に対し、実際に一日の食事で摂取している糖質の総量の平均は男性 309g(角砂糖約15個分が過剰)、女性 332g(角砂糖約33個分が過剰)と過剰に摂っている傾向にあることがわかりました。

このデータによれば、特に50代女性では 400g(角砂糖換算で約 104 個相当)を超える量となっており、これはこの年代層の「糖質を中心とした間食が多い」生活習慣が一因と考えられるそうです。

つまり、女性ホルモンが低下する更年期にも糖質を中心とした間食が多いということは、これは女性ホルモンだけの問題ではないのではという一つの疑問が生まれます。

→ 【更年期脂肪】女性が更年期に太る3つの原因|更年期に太りやすい女性は生活習慣病に注意! について詳しくはこちら

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

例えば、女性ホルモンの影響で長期間甘いもの好きであったために、それが生活習慣となり、女性ホルモンが低下した後でもその生活習慣だけが残ってしまうということもあるのでしょうか?







実は更年期は秘密の組織「KNK」だった!




Threadsを見ていると、更年期を「KNK」という秘密組織で、コードネームで呼び合う遊びが流行ってました。

→ 更年期障害の症状・原因・チェック|40代・50代の更年期の症状 について詳しくはこちら

近年有名人の方が更年期障害に対してオープンに話されるようになって、少しずつ更年期への向き合い方が変わっているように感じます。

これから更年期を迎えるプレ更年期の人もいれば、現在更年期真っただ中の人、更年期が終わりどのように向き合ってきたかを伝える側になっている人などその状況はさまざまです。

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また更年期・閉経前後で病気のリスクが高くなることもわかってきています。

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オープンな場で少しずつ情報が供給されることによって、更年期障害との良い向き合い方ができるようになるといいですね。

【補足】

■更年期障害の症状

更年期障害の食事・更年期を乗り切る方法

●食生活の見直しをする

●ビタミン・ミネラルなどバランスの取れた食事で栄養を十分に摂る。

亜鉛は、ホルモンバランスを整える働きがある。

女性の場合は、亜鉛が不足すると女性ホルモンの働きが悪くなったり、月経異常を引き起こしてしまう可能性がある。

特に更年期ともなれば、亜鉛不足がホルモンバランスをさらに乱れさせて症状を悪化させてしまうことにもありえる。

→ 亜鉛の多い食品 について詳しくはこちら

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●軽いウォーキングなどの適度な運動

寝る前に毎日10分間、ヨガを取り入れたストレッチを3週間行うことで、更年期女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善することがわかったそうです。

→ 寝る前のストレッチ&ヨガは、女性の「更年期症状」と「抑うつ」を改善する効果がある!おすすめのやり方 について詳しくはこちら

●ご自身にあったリラックス方法

更年期障害の症状を和らげたいと考えている方は、呼吸をゆっくりしたり、音楽を聴いてみてはいかがでしょうか?

→ 更年期障害の症状の顔のほてり(紅潮)は音楽を聴くと改善する! について詳しくはこちら

●家族との会話をする機会を増やす

●更年期障害のツボ

→ 更年期障害のツボ:三陰交(さんいんこう)の位置・押し方|たけしの本当は怖い家庭の医学 について詳しくはこちら

●相性の合う医師・病院を見つけておく

●エクオール

大豆イソフラボンは、更年期障害の原因といわれる「エストロゲン」と構造が似ているため、体内に入ると、エストロゲンと同じような働きをするといわれています。

大豆イソフラボンは大豆製品などから摂れます。

ただ、最近の研究によれば、大豆イソフラボンの健康効果の恩恵を受けやすい人とそうでない人がいることが明らかになったそうです。

その違いは、エクオールを作り出すためのエクオール産生菌という腸内細菌を持っているかどうかです。

腸内細菌によって大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分をエクオールに変えることで、ダイゼインのままと比べ、よりエストロゲンに似た働きをすると言われています。

更年期症状の軽い人はエクオールの量が多いそうで、更年期症状の重い人のグループに、エクオールをつくれる人が少なかったそうです。

更年期のホットフラッシュ(ほてり)や首や肩のこりを改善する効果が確認されているそうです。

エクオールの産出能力をチェックするには、「尿中エクオール検査」や「ソイチェック」といった簡単な尿検査で調べることができるそうです。

→ エクオール(EQUOL サプリ)が更年期(更年期障害)症状の軽減に役立つ について詳しくはこちら

【関連記事】







■更年期障害関連ワード

更年期障害

男性更年期障害

女性更年期障害

更年期障害の治療法

更年期障害の食事

若年性更年期障害(プレ更年期)

中高齢で発症する気分障害と認知症の原因タンパク質との関係を脳画像で解明!気分障害が認知症のサインになる!?




中高齢発症の気分障害に認知症の原因タンパク質が関わることを脳画像で実証‐QSTの独自技術でタウタンパク質病変を可視化し、客観的診断・治療へ‐(2025年6月9日、QST)で紹介されている国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)によれば、これまで40歳以降に発症するうつ病や双極性障害(躁うつ病)である気分障害が認知症の前兆かもしれないと注目されており、今回QSTが開発した特別な技術で1)認知症に関わる「タウタンパク質」という物質が、気分障害の人の脳に溜まっていることを画像で確認、2)認知機能がまだ正常な段階で、すでにタウが溜まっていることがわかった、ことから気分障害と認知症のつながりを科学的に診断できるようになり、根本的な治療法の開発に役立つことが期待されます。

【参考リンク】

■認知症との関係

最近の研究で、中高齢の気分障害が認知症の「最初のサイン」かもしれないと考えられています。認知症は「タウ」や「アミロイドβ」といった異常なタンパク質が脳に溜まることで起こりますが、気分障害との関係はあまりわかっていませんでした。

■今回の研究で分かったこと

〇気分障害の人の50%にタウが溜まっていて、健康な人(14.9%)よりずっと多い(約4.8倍)ことが判明!

〇アミロイドβも気分障害の人に多く見られ、認知症の前段階の可能性が示唆されました。

〇タウの溜まり方は人によって違い、アルツハイマー病以外のタイプの認知症(例:前頭側頭型認知症)に関係するタウも見つかりました。

〇特に、幻覚や妄想などの重い症状がある人では、前頭葉や線条体という脳の部位にタウが多く溜まっていました。

〇過去の脳データ(208人分)を調べた結果、40歳以降にうつや躁状態を初めて経験した人の57.1%にタウがあり、認知症になるまで平均7年かかることがわかりました。

■まとめ

今回の研究によって、うつ病や双極性障害はストレスだけでなく脳の変化が関係している可能性があると変わり、気分障害は気分障害を「心の問題」だけでなく「脳の健康」として考える必要があると改めて感じました。

私たちにとっては、40歳以降に急に気分が落ち込んだり、躁状態になったりしたら、認知症のサインの一つとして覚えておくといいかもしれません。

アルツハイマー病を予防する食習慣・食生活|たけしの本当は怖い家庭の医学によれば、認知機能が低下している人に共通する食習慣の2つの特徴として、

  1. 魚介類をあまり食べないこと
  2. 野菜をあまり食べないこと

が挙げられていました。

なぜ、魚介類や野菜を食べないことが認知機能低下につながるのでしょうか。

魚介類に関しては、n-3系脂肪酸(オメガ3)が関係していると考えられます。

n-3系脂肪酸(オメガ3)は、サバやサンマなどの青魚に含まれているDHAやEPA、αリノレン酸などのことをいいます。

このn-3系脂肪酸(オメガ3)がアミロイドβタンパクをたまりにくくしてくれると考えられているそうです。

野菜に関しては、ポリフェノールや抗酸化ビタミンがアミロイドβタンパクをたまりにくくしてくれると考えられています。

アルツハイマー病を予防するためには、魚介類と野菜を積極的に摂取していく必要があるようです。

→ 認知症の症状|認知症予防に良い食べ物・栄養 について詳しくはこちら







P.S.

オレンジなど柑橘類を1日1個食べるとうつ病リスクが20%低下する可能性/ハーバード大学

こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)
こころの病気の患者数の状況(平成30年版厚生労働白書)

平成30年版厚生労働白書のこころの病気の患者数の状況を見ると、気分障害の患者数が年々増加傾向にあります。

疑似相関かもしれませんが、起こせ!みかんmovement!みかんレシピの開発で日本のみかんを盛り上げたい!によれば、みかんの消費量は全盛期から77%ダウンしており、ミカンの消費量が減って、気分障害の患者数が増えている現状を考えると、予防的に柑橘類を食べる習慣を身につけるというのは大事なことかもしれません。

そしてもう一つ、こころの病気ではなく脳の病気であるということを改めて見直さないと本当の意味で予防はできないのではないでしょうか?

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この街を初めて訪れた方へ

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単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

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「いつの間にか骨折」を予防するにはサルコペニア対策も大事!

健康・美容チェック > 骨粗しょう症 > 「腰が痛い」は実は「いつの間にか骨折」のサインかも?骨粗しょう症予防をしましょう!




■「いつの間にか骨折」を予防するにはサルコペニア対策も大事!

「腰が痛い」は実は「いつの間にか骨折」のサインかも?骨粗しょう症予防をしましょう!では、ばあちゃん(母)の骨粗しょう症→骨折(いつの間にか骨折)を経験して思ったのは、実はサインがあったのではないかと書きました。

そして、もう一つサインとして浮かんできたのは「サルコペニア」です。

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サルコペニアとは?定義・予防・対策のやり方(運動・栄養)!

サルコペニア(加齢性筋肉減弱現象)とは、筋肉が減り筋力が衰えた状態のことです。

近年中高年を中心に増加しているサルコペニアは、寝たきりや認知症を引き起こす原因とされ、健康寿命を縮める一因となっています。

最近は若い人にもサルコペニア予備軍が増えていて、無理なダイエットによる栄養の偏りなどが原因と考えられるそうです。

サルコペニアの原因は、加齢・運動不足・栄養の偏りの3つ。

管理栄養士によれば、若い時には偏っていてもなんとかカバーできていても、年を重ねるとそれもできなくなり、なおかつ食事の量も減っていくため、筋肉量や骨格筋が減っていき、サルコペニアのリスクが高まるそうです。

■サルコペニアの定義

サルコペニア
サルコペニア

サルコペニアの定義とは、筋肉量(骨格筋量)の減少に加えて、筋力の低下(握力など)または身体(運動)機能の低下のいずれかが当てはまる場合、サルコペニアと診断するというものです。

サルコペニア診断アルゴリズム
サルコペニア診断アルゴリズム

参考画像:後期高齢者の健康(2016/6/17、厚生労働省)|スクリーンショット

「認知症予防アプリ」|歩行速度を測定し認知症・MCI(軽度認知障害)のリスクが高い場合に通知する|太陽生命によれば、歩行速度が低下すると、認知症やMCIのリスクが高くなるそうですので、「歩行速度」はサルコペニアと認知症・MCIのリスク度をチェックする大事な要素といえそうです。

■サルコペニア予防・対策

●運動でサルコペニア対策

高齢者の筋内脂肪の蓄積はサルコペニアと運動機能低下に関係する|名古屋大学で紹介した名古屋大学総合保健体育科学センターの秋間広教授、田中憲 講師、同大学院生らの研究グループは早稲田大学と行なった共同研究によれば、高齢者の筋肉内に霜降り上に蓄積する脂肪(筋肉脂肪)が、加齢に伴う筋力の減少(サルコペニア)や運動機能低下と関係していることがわかりました。

高齢者は、定期的に運動をすることによって、加齢による筋肉量の減少と運動機能低下を軽減し、筋内脂肪の蓄積の抑制をすることが期待されます。

【名医のザ太鼓判】つかまりスクワットとハチミツで骨筋力アップし、骨折予防・サルコペニア予防・垂れ尻改善!で紹介したサルコペニア対策のエクササイズは「つかまりスクワット」。

骨・筋力アップする「つかまりスクワット」とは前側に置いたイスにつかまりながら行うスクワットのこと。

【つかまりスクワットのやり方】

イスの背もたれを持って立つ。
膝がつま先より前に出ないようにして、ゆっくりと腰を落とす。

ポイントは声を出しながらゆっくり行なうこと。

※回数の目安は1セット15回で一日3セットです。

筑波大学の久野譜也先生によれば、つかまらずに行う方法とほぼ同じ効果が得られ、またつかまることで安心してできること、正しい姿勢でできるためにオススメなのだそうです。

●たんぱく質でサルコペニア対策

たんぱく質摂取と骨格筋|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省によれば、最近のコホート調査でも、たんぱく質摂取量が少ないことは3年後の筋力の低下と関連し、さらに高齢女性の3年間の観察で、たんぱく質摂取量が少ないとフレイルティの出現のリスクが増加することが確認されているそうです。

また、日本人の高齢女性の横断研究でもフレイルティの存在とたんぱく質摂取量との関連が明らかにされています。

これまでにも要介護者の中にはたんぱく質が不足する低栄養の人が多いということを紹介してきました。

適切な食物摂取ができず、栄養状態が悪化していることを「低栄養」と呼びます。

低栄養になると、免疫が低下したり、筋肉が減少したり、骨が弱くなったりすることで、感染症に掛かりやすくなったり、骨折するおそれが高くなるようです。

今回紹介した厚生労働省のまとめによれば、高齢者はたんぱく質の摂取量が少ないと、フレイルティの出現リスクが増加するそうです。

たんぱく質並びにアミノ酸の介入研究|たんぱく質の関与|フレイルティ及びサルコペニアと栄養の関連|高齢者|厚生労働省では、サルコペニア予防および改善の観点から、高たんぱく質食品、プロテインやアミノ酸などのサプリメント、β─ ヒドロキシ─β─ メチル酪酸(beta-hydroxy-beta-methylbutyrate:HMB)を単独もしくはアミノ酸と配合したサプリメントを補給する介入研究が紹介されています。

→ アミノ酸の効果・効能・種類・アミノ酸を含む食べ物 について詳しくはこちら

→ なぜ筋肉をつけるにはタンパク質(アミノ酸)の摂取が必要なの?【論文・エビデンス】 についてくわしくはこちら

■まとめ

「いつの間にか骨折」の原因は骨密度だけに限らず、体を支える筋肉が衰えると、今回で言えばサルコペニアだと、体を支えることができずに転倒してしまい、骨折ということも考えられます。

食事と運動によって筋肉をつけておくことが「いつの間にか骨折」を結果的に防ぐことになりますので、しっかりと鍛えていきましょう!







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【たけしの家庭の医学】菊芋(キクイモ)が中性脂肪を減らす食材!イヌリンを含む野菜ランキングベスト5!

健康・美容チェック > 中性脂肪 > 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) > 食物繊維の多い食品 > イヌリン > 【たけしの家庭の医学】キクイモが中性脂肪を減らす食材!イヌリンを含む野菜ランキングベスト5! 




【目次】

■【復習編】【たけしの家庭の医学】「キクイモ」が中性脂肪を減らす食材!

2018年2月6日放送の「たけしの家庭の医学」のテーマは『中性脂肪を減らす食材』でした。

健康診断などの血液検査の項目の中で、「空腹時血糖」「LDLコレステロール」「中性脂肪」の3つは血管にダメージを与える三大要因であり、最悪の場合「心筋梗塞」や「脳梗塞」を発症する可能性があります。

主な死因別に見た月別一日平均死亡指数(男女別)
主な死因別に見た月別一日平均死亡指数(男女別)

参考画像:死亡月別にみた心疾患-脳血管疾患死亡|厚生労働省

冬(1月・2月)は心筋梗塞・脳梗塞が起こりやすい季節!?で紹介した厚生労働省のデータを参考に月別の死亡者数を比較すると、心筋梗塞などの心疾患、脳卒中・脳梗塞などの脳血管疾患による死亡は冬(1月・2月)に多く、春になるにつれて徐々に減っていき、夏は少なく、9月から次第に冬にかけて増加していることがわかります。

つまり、1月・2月は心筋梗塞・脳梗塞にとって最も気をつけたい時期なのです。

東邦大学医療センター大森病院の弘世貴久先生によれば、「空腹時血糖」「LDLコレステロール」「中性脂肪」の3つの中でも、特に気をつけてほしいのが「中性脂肪」なのだそうで、中性脂肪の数値が高い患者の多くが薬だけでは改善が難しいのだそうです。

中性脂肪が増える原因は、炭水化物や甘いものなどの糖質の摂り過ぎです。

糖質はエネルギー源である一方、加齢で筋肉量が低下することによってエネルギーが余ってしまった結果、中性脂肪として血液中に溢れてしまいます。

そうなると、脂肪肝になったり、心筋梗塞の原因となってしまいます。

中性脂肪の最大の難点は「体にたまりやすく、減らしにくい」こと。

番組では、減らしにくい「中性脂肪」を効率良く減らす方法を調べたところ、徳島県美馬市脇町に行き着いたそうです。

50~80代15名のうち、11名が中性脂肪が基準値より低く、基準値内だった人に共通していたのが「キクイモを食べている」ことでした。

Jerusalem Artichokes

by allispossible.org.uk(画像:Creative Commons)

「キクイモ」はキク科の野菜でゴボウなどの仲間です。

弘世貴久先生によれば、キクイモに含まれる水溶性食物繊維の「イヌリン」が中性脂肪を減らす効果をもたらしているそうです。

イヌリンとはどういうものなのでしょうか?

実験ではイヌリンが水分と混ざるとゼリー状のようになったのですが、小腸でもこのことと同様なことが起こると考えられ、つまり、イヌリンが体内に入り、小腸で糖を包み込むと、栄養を吸収する穴がある小腸で吸収されず、血管の中に移動することがなくなり、つまり大量の糖であふれることがなくなります。

また、小腸に残っている糖はゆっくりと吸収され、大腸へ運ばれたイヌリンは腸内細菌の善玉菌だけのエサとなり、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が増えていきます。

→ イヌリンとは|イヌリンの効果・効能|イヌリンの多い食品・食べ物 について詳しくはこちら

■キクイモ以外でなおかつお手ごろな価格の野菜でイヌリン量が多い野菜ランキングベスト5

★キクイモ 18g/100g

第1位 にんにく 12.5g

第2位 ごぼう 5.4g

第3位 玉ねぎ 4.3g

第4位 アスパラガス 2.5g

第5位 レンコン・かぼちゃ・山芋 0.1g

イヌリンの目標摂取量は1日10g。

→ 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

→ イヌリンを含む「菊芋(キクイモ)」のサプリメントにはどんなものがあるの? について詳しくはこちら

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■【予習編】【たけしの家庭の医学】中性脂肪を減らす食材は「イヌリン」を含む徳島県美馬産の「キクイモ」

2018年2月6日放送の「たけしの家庭の医学」のテーマは『中性脂肪を減らす食材』です。

果たして、今回紹介される食材はどんな食品なのでしょうか?

番組予告から考えてみたいと思います。

徳島県に、中性脂肪を効率よく減らしている街があった!その秘密は…『○○イモ』!?

徳島県で有名なイモといえば「鳴門金時(サツマイモ)」を想像しましたが、そんな単純なのでしょうか?

もう少し細かく見てみましょう。

○○イモに含まれる「イヌリン」という成分が中性脂肪を減らす?「イヌリン」を豊富に含む他の野菜もご紹介!

「イヌリン」といえば、イヌリン(食物繊維)を摂って糖尿病改善|イヌリンを含む食品・食べ物|#ためしてガッテン(#NHK)で紹介した慶應義塾大学の伊藤裕先生によれば、血糖値を下げる腸内細菌を元気にするためには、善玉菌の餌となる水溶性食物繊維「イヌリン」を与えてやる必要があるということで紹介した水溶性食物繊維です。

【#たけしの家庭の医学】食後高脂血症・隠れ中性脂肪を改善し動脈硬化を予防する方法(水溶性食物繊維&運動)では、動脈硬化の原因の一つとして食後高脂血症(空腹時にコレステロール値や中性脂肪値が正常でも、食後の値が下がりにくいもの)があり、水溶性食物繊維を食事の最初に食べておくと、中性脂肪の急上昇を防ぐことができると紹介しました。

誰しも食後は中性脂肪が増えます。

しかし、人によっては食後の中性脂肪値やコレステロール値が下がりにくくなることがあります。

中性脂肪が増えると、中性脂肪を分解する「リポ蛋白リパーゼ」という酵素が分泌され、中性脂肪が分解されます。

しかし、何らかの原因でリポ蛋白リパーゼの働きが弱まると、中性脂肪を分解することができずに、中性脂肪の基準値をオーバーしてしまうことがあるのです。

水溶性食物繊維は、腸に入るとゲル状に変化し、腸の内壁に付いて、脂肪分などの吸収を抑える効果があるそうです。

また、中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼの働きを活性化してくれるそうです。

→ 食物繊維の多い食品 について詳しくこちら

つまり、今回は「イヌリン」が重要なポイントであり、水溶性食物繊維「イヌリン」を豊富に含む食材がポイントということになります。

そこで、さらに調べてみると、水溶性食物繊維「イヌリン」を豊富に含んだ徳島県美馬産菊芋を発見しました。

キクイモ研究会おすすめ!キクイモ料理レシピ集

(2016/2/4、徳島県)

塊茎にはデンプンを含まず、水溶性食物繊維「イヌリン」が豊富に含まれています。

栄養成分表示 キクイモ可食部100g当たり
エネルギー35kcal
たんぱく質 1.9g 脂質 0.2g 糖質 13.1g
食物繊維 2.0g ナトリウム 2mg
(日本食品標準成分表2010による目安値)

菊芋には水溶性食物繊維「イヌリン」が豊富に含まれているとあります。

今回紹介したページでは、キクイモのこうじ漬けやキクイモ入りちらし寿司、キクイモのきんぴら、ポトフなどのレシピが紹介されている他、キクイモに含まれるイヌリンは水溶性であるため料理に利用する際には汁ごと召し上がった方がいいというアドバイスもされています。

→ 中性脂肪の減らし方(食事・運動・サプリメント) について詳しくはこちら

→ 中性脂肪とは・数値(正常値)・高い原因・下げる(減らす) について詳しくはこちら







「本記事は医療行為の代替ではなく、テレビ・論文・公的資料を一般の生活者向けに噛み砕いたものです」

この街を初めて訪れた方へ

この記事は、例えるなら「ばあちゃんの料理教室(ハクライドウ)」という街の中の「ひとつの家」です。

この街には、生活・料理・健康についての記事が、
同じ考え方のもとで並んでいます。

ここまで書いてきた内容は、
単発の健康情報やレシピの話ではありません。

この街では、
「何を食べるか」よりも
「どうやって暮らしの中で調整してきたか」を大切にしています。

もし、

なぜこういう考え方になるのか

他の記事はどんな視点で書かれているのか

この話が、全体の中でどこに位置づくのか

が少しでも気になったら、
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▶ はじめての方は
👉 この街の歩き方ガイドから全体を見渡すのがおすすめです。

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※ 無理に読まなくて大丈夫です。
 気になったときに、いつでも戻ってきてください。

この考え方の全体像(意味のハブ)

この記事で触れた内容は、以下の概念記事の一部として位置づけられています。

料理から見る健康

この街の考え方について

この記事は、
「人の生活を、断定せず、文脈ごと残す」
という この街の憲法 に基づいて書かれています。

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